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14.学校中の注目!!
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「それじゃあ歩君またね」
「類先輩、ありがとうございました」
靴を履き替えてから、廊下で類先輩と別れて自分の教室へ向かう。
(あれ?さっき先輩に下の名前で呼ばれてたような…。ま、いっか。僕も下の名前で呼ぶように言われたし)
なんて、呑気に考えて教室に入ると、皆の視線が僕に集中した。
(何?!皆の視線が痛いんですけど?!)
訳の分からない状況に驚きながら席に着くと、中村が僕の元にやって来た。
「逢坂、お前すっごく噂されてるぞ」
「え?!僕、何かした?」
「昨日、あの5人とどっか行ったんだろ?それを見てた奴が広めてるんだよ」
「それだけの事で?」
「それだけって…お前強者だわ」
半ば呆れたように中村に言われて、改めて5人を思い浮かべる。
「…はは…」
「現実を思い出したか?」
「はい…」
そうだった。攻略対象の5人は、学校内で超絶人気者だった。伊達君はクラスメイトだとしても、あとの4人は先輩、後輩で特に類先輩と伊集院先輩は接点らしき接点が僕にはない。
(親しくというか、話し出したのはこの数日だもんな~…)
はぁ~と溜息をつくと、中村は笑い出した。
「何笑ってるんだよ~!」
「いや、落ち込むことじゃないじゃん。皆、羨ましくて逢坂を見てるだけなんだから」
「でも…」
「普通にしてりゃいいんじゃないの?見慣れたらそのうち落ち着くって!」
「そうかな~?」
「そんなもんだろ。ま、中には過激な奴もいるかもだけどな!」
「え?!ちょっと脅かさないでよ~!!」
泣きそうになりながら、中村の腕を掴むと、その手をスッと誰かに離された。
「…伊達君?」
「じゃ、後は任せたぞ委員長!」
「ちょ、中村?!」
何が任せたなのか、中村はニヤッと笑って去って行った。
「あ、なんかごめんね?僕なんかと寄り道したから伊達君まで噂になって…」
「俺達は大丈夫だ。その…逢坂は大丈夫か?」
「ちょっと驚いてる…かな」
「中村も言ってたが、暫くすると落ち着くだろ。それと、逢坂は”なんか”じゃないから…」
「え?!」
「何でもない…。その、嫌じゃ無かったら、暫くは俺と行動した方が好奇の目が無くなると思うんだけど…」
「い、嫌だなんて!それに、伊達君は友達なんだから、僕、皆の視線なんか気にしないよ!」
「…そうだな。友達なんだから一緒にいたっておかしくないよな」
「うん!だからいつも通りに僕は過ごすよ!」
そう!だって伊達君はクラスメイトだし、那都君・風悠君は図書委員の後輩だし、類先輩と伊集院先輩は危ないところを助けてくれた先輩だし!僕になんらやましい気持ちは無いんだから!まあ、2年生になってキラキラ人達と、ポットでのモブな僕が一緒にいたりしたら誰でも嫉妬しちゃうよね~…。
「類先輩、ありがとうございました」
靴を履き替えてから、廊下で類先輩と別れて自分の教室へ向かう。
(あれ?さっき先輩に下の名前で呼ばれてたような…。ま、いっか。僕も下の名前で呼ぶように言われたし)
なんて、呑気に考えて教室に入ると、皆の視線が僕に集中した。
(何?!皆の視線が痛いんですけど?!)
訳の分からない状況に驚きながら席に着くと、中村が僕の元にやって来た。
「逢坂、お前すっごく噂されてるぞ」
「え?!僕、何かした?」
「昨日、あの5人とどっか行ったんだろ?それを見てた奴が広めてるんだよ」
「それだけの事で?」
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半ば呆れたように中村に言われて、改めて5人を思い浮かべる。
「…はは…」
「現実を思い出したか?」
「はい…」
そうだった。攻略対象の5人は、学校内で超絶人気者だった。伊達君はクラスメイトだとしても、あとの4人は先輩、後輩で特に類先輩と伊集院先輩は接点らしき接点が僕にはない。
(親しくというか、話し出したのはこの数日だもんな~…)
はぁ~と溜息をつくと、中村は笑い出した。
「何笑ってるんだよ~!」
「いや、落ち込むことじゃないじゃん。皆、羨ましくて逢坂を見てるだけなんだから」
「でも…」
「普通にしてりゃいいんじゃないの?見慣れたらそのうち落ち着くって!」
「そうかな~?」
「そんなもんだろ。ま、中には過激な奴もいるかもだけどな!」
「え?!ちょっと脅かさないでよ~!!」
泣きそうになりながら、中村の腕を掴むと、その手をスッと誰かに離された。
「…伊達君?」
「じゃ、後は任せたぞ委員長!」
「ちょ、中村?!」
何が任せたなのか、中村はニヤッと笑って去って行った。
「あ、なんかごめんね?僕なんかと寄り道したから伊達君まで噂になって…」
「俺達は大丈夫だ。その…逢坂は大丈夫か?」
「ちょっと驚いてる…かな」
「中村も言ってたが、暫くすると落ち着くだろ。それと、逢坂は”なんか”じゃないから…」
「え?!」
「何でもない…。その、嫌じゃ無かったら、暫くは俺と行動した方が好奇の目が無くなると思うんだけど…」
「い、嫌だなんて!それに、伊達君は友達なんだから、僕、皆の視線なんか気にしないよ!」
「…そうだな。友達なんだから一緒にいたっておかしくないよな」
「うん!だからいつも通りに僕は過ごすよ!」
そう!だって伊達君はクラスメイトだし、那都君・風悠君は図書委員の後輩だし、類先輩と伊集院先輩は危ないところを助けてくれた先輩だし!僕になんらやましい気持ちは無いんだから!まあ、2年生になってキラキラ人達と、ポットでのモブな僕が一緒にいたりしたら誰でも嫉妬しちゃうよね~…。
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