乙女ゲームのモブに転生したようですが、何故かBLの世界になってます~逆ハーなんて狙ってないのに攻略対象達が僕を溺愛してきます

syouki

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10.全員集合?!

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放課後。

(クレープ♪クレ~プ~♪)

足取りも軽く下駄箱に向かう。前世でも甘い物は大好きで良く食べてたけど、クレープの食べ歩きは目立つのであまり出来なかった。

(こういう時、高校生って良いよね~!)

しかも、美形の双子とクレープ!画になる事間違いなし!

なんてことを考えながら歩いていると、那都君、風悠君が僕に向かって手を振ってるのが見えた。

「あ、もう来てたんだ」

少し駆け足で二人の元へ向かい、靴を履き替える。

「ごめんね!待った?」
「「今来たとこ」」

ん?何か二人の体が少し震えているような…??

「じゃ、行こっか」
「「うん」」

二人に挟まれて校門を出ると、宮之阪先輩と伊集院先輩が立っていた。

「あれ?逢坂君どこか行くの?」
「こんにちは。はい、南君たちとクレープ食べに行くんです」
「へ~そうなんだ。俺達もちょっとお腹空いたし、一緒に行っていいかな?」
「あ、はい!って、良いかな二人とも?」
「「……うん」」
南君」
「「いえ」」

なんか、目線に火花が散ってるような雰囲気なんだけど、大丈夫かな?
少し不安に思っていると、今度は伊達君に声を掛けられた。

「逢坂?」
「あ、伊達君。あ、伊達君も一緒に行かない?」
「何処に?」
「クレープ食べに」

伊達君は僕たちの顔をぐるりと見渡し、少し怪訝な顔をした。嫌かな…?

「良いよ。たまには寄り道もいいだろう」
「寄り道しないの?僕なんて、ついついスイーツの誘惑に負けちゃうのに」
「はは、逢坂らしいな」

僕、そんなに食いしん坊に見えるのかな?

「「、早く行こう」」
「うん!」

那都君、風悠君に呼ばれて二人の方に駆け寄ると、また間に挟まれて歩き出した。あ、三列で歩いて邪魔にならないかな?なんて、考えながら歩いた。時々後ろを振り返ると、先輩達と伊達君も並んで歩きながらお話ししていた。何だ、結構仲良しなんだ!誘って良かった!

暫く歩いて駅の裏手の公園に行くと、一台のキッチンカーが止まっていた。

「あれ?」
「うん」
「へ~。あ、種類沢山あるんだね!どれにしようかな~?」

近づいてメニューを確認する。う~ん、王道のチョコバナナも良いけど、苺も捨てがたいな~…。あ!プリンもある!う~ん……。

「歩先輩、僕たちの一口上げるから食べたいの言って」
「え?!いいの?」
「「うん」」
「じゃあね…」

結局、僕はプリンクレープ(生クリーム増量)にして、那都君はチョコバナナ。風悠君はチョコ苺。宮之阪先輩は生キャラメル。伊集院先輩はブルーベリー。伊達君は甘いものが得意じゃないらしく、ツナチーズを頼んでいた。

「はい、お待たせしました」
「ありがとうございます」

クレープを受け取り、みんなでベンチの方に移動しようとしたら、背中に衝撃を感じた。

「わっ!?」

僕はクレープを持ったまま前に倒れこんでしまった。

「「歩先輩!!」」
「「「逢坂!!」」」
「いった~……」

幸い、芝生の上だったので怪我はしなかったみたいだけど、クレープの上に顔を突っ込んだようで、顔がプリンと生クリームまみれになってしまった。

「せっかくのクレープが~…もう、顔中ベトベト~…」

何故か、僕の顔を見た5人が顔を赤くしていた。あ~~!!盛大にこけたのが一緒なんてはずかしいよね?!ごめんなさ~い!!






※※※
コケ方は突っ込まないで下さいww
5人が赤くなった理由は想像にお任せしますww
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