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しおりを挟む僕と瞬が出会ってから一年。
「瞬、そろそろお仕事しないとにゃめだ…あぁん!」
「レオンがイッたらね」
「はぁ、はぁ…もう二回も…あっ!」
僕は猫に戻ることもなく、今も人間として暮らしている。
人間として暮らすために、瞬から色々と教わった。「そのままでいいよ」と瞬には言われたけど、瞬の役に立ちたいと思うようになったから。まず、話し方を教わった。お外で瞬とお話し出来るようにね。まぁ、お家の中ではまだ出ちゃうけど…。(とくにエッチの時に…)
それから、料理も教えてもらった。玉子焼きだけは瞬が作るけど、それ以外のご飯はだいぶ作れるようになったよ。瞬に邪魔されて焦がしちゃうことも多いけど…。
それから、瞬は会社を辞めて独立?をした。お家も少し大きなお家にお引っ越しをした。お部屋も一つから三つに増えたんだ!一つは瞬のお仕事の部屋。もう一つは僕たちの寝る部屋。ベッドも大きくなったから二人で眠っても大丈夫!あともう一つは、お洋服の為の部屋なんだって。僕の為に瞬が買ってくれた服がたくさんになっちゃって、お部屋を使うことにした。カワイイお洋服もイッパイで、お家の中でだけの服もあるんだよ!(最近はそっちの方が多い気もするけど…)
「あぁ!瞬、イクっ!イク~!!」
「俺も…イクっ!」
瞬の膝の上で、すでに三回目の絶頂…。
仕事部屋にお掃除に来た僕を膝に座らせて、キスだけのはずだったのに、瞬のペニスが僕のアナルをツンツンしたかと思ったら、「休憩」と言いながら、僕のズボンと下着を横にずらしていた。(ちなみに、家での僕は、ショートパンツにTバックていう下着。勃起しちゃうと、ペニスはみ出しちゃってちょっと恥ずかしい)そして、まだ柔らかい僕のアナルに瞬のペニスが入ったのはすぐだった。
「あぁ…レオンの中は、いつだって気持ちいいね…」
「瞬、お掃除…あん!そこ、だめぇ~!」
僕の腰を掴んで前後に揺らし、中から弱いところを刺激されると、瞬の首に腕を回して自ら腰を振ってしまう。
「あん!あん!瞬、瞬!」
「あぁ、レオンかわいい。ずっとこうしてたい」
「あぁ!だめぇ~!イッちゃうぅぅ!」
ペニスの先も瞬に刺激され、あっという間に僕は絶頂を迎えた。手に付いた精液を舐めながら、瞬の腰は止まることなく僕を下から突き上げる。そして、僕の三回目の絶頂でお昼の休憩は終わった。
「もう!瞬のばかぁ!お掃除しに来たのに!」
「ごめんねレオン。レオンが可愛くてつい」
「玉子焼き作ってくれないと許さないニャ!」
「うん、今日はだし巻き卵にするね」
「だし巻きニャ!し、しかたないから許すニャ」
「フフ。ありがとう」
夕ご飯。約束通り、瞬はフワフワのだし巻き卵を作ってくれた。
「瞬のだし巻き卵~!」
「デザートのプリンも作ったからね」
「プリン!楽しみニャ!」
野良猫だった僕を拾ってくれた瞬。瞬の笑ってるか顔が見たいと願ったら人間になっていた。
「猫でも人間でも、レオンはレオンだよ」
猫でも人間でも、瞬は僕を大切にしてくれている。僕は人間になったことを後悔はしていない。
むしろ、猫の僕に出来なかった事が出来るのが嬉しい。
「レオン、愛してるよ」
「僕も、愛してるニャ…あ…」
「「ハハッ」」
ずっとずっと、この幸せが続きますように…。
《完》
~・~・~・~・~・~・~・~・~
これにて、完結です。
お付き合いいただきありがとうございました。
書きながらも、他の皆様の作品を読んでいるのですが、
同時進行や、すぐに次の作品の投稿など目にして、
すごいな~と感心しております。
また、投稿した際にはお読みいただけたらと思いますので、
お立ち寄りいただけたら嬉しいです。
ありがとうございました。 syouki
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