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「ただいま~。…レオン?寝てるの?」


「…」

ご主人様が帰ってきた。僕は、ソファーの上でうずくまったままだった。

「レオン?……!!」

声と共に明かりがついて、ご主人様は裸の僕を見て驚いて走って来てくれた。

「どうしたの?何かあったの?!」
「ご、ごめんなさいニャ…」


トイレの後、おちんちんを触っていたら棒みたいに固くなってきた。体も熱くなったので着ていた服を全部脱いでしまい、そのまま四つん這いでソファーにおちんちんをこすり付けていたら、昨日みたいに気持ちよくなって白いおしっこをソファーに漏らしてしまった。どうすることも出来なくて、その上にうずくまっていたらご主人様が帰ってきた。

「レオン、お風呂入って体洗おうね」
「ご主人様…怒らないニャ…?」
「人間の体の事をちゃんと説明してなかったから、レオンは悪くないよ。ほら、ベトベトして気持ち悪いだろ?」
「…はいニャ…」

ゆっくりと立ち上がると、ご主人様はソファーのカバーを外して僕の手を取りお風呂に向かった。

ご主人様に、頭と体を洗ってもらってピカピカになってお風呂を出た。

「今日はピザでもたのもっか」

ご主人様は、そう言いながらソファーに座って何かを触っていた。

「届くまで時間があるから、レオン、少しお話しよっか」
「…はいニャ」

僕は、今から怒られるんだと思ってご主人様の足元に座った。するとご主人様は膝を叩いて、

「ここだよ」

と、僕を膝の上に座らせた。

「…レオンは、突然人間になってしまってどう思ってる?」
「すっごくビックリしたニャ!でも、ご主人様と同じになれて、お話しできてすっごくうれしいニャ!」
「レオンは、人間になりたいって思ってたの?」
「僕が人間になったら、ご主人様は悲しまないかニャとは思ったニャ」
「あ…」

ご主人様は優しい顔で僕の頭をなでてくれた。

「そっか…あの時、俺が願ったからからなんだね。…レオンが人間になっちゃったのは俺のせいか…」
「…!ちがうニャ!ご主人様のせいなんかじゃないニャ!僕がご主人様に笑ってほしくて人間になったニャ!!…けど、ご主人様は猫のままがよかったニャ?」
「そ、そんなことない!猫でも、人間でも、レオンがいてくれて俺は笑えたんだ!辛い時もレオンがいてくれたから俺は乗り越えられた。…レオンを見つけた時に俺は救われたんだよ」
「ご主人様…」
「レオンが猫に戻れるかはわからないけど、それまでは人間の暮らしをしないといけないのはわかる?」
「わかるニャ」
「ちゃんと、俺の事も話さないといけないけど聞いてくれる?」

ご主人様は、少し悲しそうに僕の頭をなでながら話し出した。





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