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お昼寝から目が覚めても、僕の身体は人間のままだった。夢じゃなかった!

「ご主人様、おはようニャ!」
「おはようレオン」

ご主人様と話が出来るのって嬉しい!でも、体が大きくなったから抱っこしてもらえないのは寂しいなぁ…。あ!

「ご主人様!今日は、キレイキレイの日ニャ!!」
「えっ?!」

耳としっぽがないのが残念だけど、僕はご主人様にスリスリして甘えた。ご主人様は、顔を真っ赤にして僕の体を支えた。

「今日は僕がご主人様を洗うニャ!いっつも洗ってくれるお礼ニャ!」

僕は恩返しが出来ると思って、得意げにご主人様に伝えた。

「レ、レオン、気持ちはありがたいけど…」
「ニャ?」
「……あ、ありがとう。お願いするね」
「!まかせるニャ!」

ご主人様に初めてお願いされた!すっごく嬉しい!!キレイキレイの時間に早くならないかな~。



「ご主人様、これはつけないとダメなのニャ?」
「人間の男同士のお風呂には着けるものだよ」

服を脱いだ後、ご主人様におちんちんの辺りに布を巻き付けられた。猫の僕と入るときはご主人様は何もつけてなかったのに、人間になるとつけないといけないなんて、人間てむずかしい・・・。

「レオン、洗うのは背中だけで良いからね?」
「ニャ?なんでニャ?」
「人間同士が洗うのは背中だけで良いんだよ」
「でも、ご主人様は僕の事全身洗ってたニャ?」
「猫のレオンは自分で洗えないからだよ。人間は自分で洗えるでしょ」
「そっかー!わかったニャ!」

いっつもご主人様がしてるみたいに、スポンジにアワアワになる水をつけて、手でゴシゴシして・・・アワアワになった!これで、ご主人様の背中をゴシゴシするぞ~!

「ご主人様!気持ちいいかニャ?」
「うん、レオン気持ちいいよ」
「♪」

ご主人様に喜んでもらえて幸せ~!!人間の姿になれて良かった!

「レオン、ホントに一人で洗うの?」
「人間になったんだからやってみるニャ!」

一人で洗ってみたくてご主人様にお願いしたら、体だけだよと言ってもらえた!ご主人様はお湯の中から見守ってくれてる。ちゃんと洗ってほめてもらわないと!
さっきと同じようにスポンジをアワアワにして…

「きもちいいニャ~」

ご主人様が洗ってるみたいに、上からじゅんばんじゅんばん…ここはどうやって…?

「レ、レオン?!」
「ニャ?」

ご主人様が、顔を真っ赤にして叫んだ。僕、何か間違ったのかな?

その時の僕は、おちんちんを洗うために猫の時のクセで、ご主人様の目の前で片足を大きく上げて、足を開いていた。



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