上 下
11 / 19

10.嫉妬

しおりを挟む
ポロポロと流れる涙を指ですくってやる。

「ヒック…翔、翔…」
「何?」

ギューっと俺に抱きついてきて、そのまま俺を押し倒してきた。エロスイッチ入ったのか?

「あ、あのね、今まで抱いてきた女の子みたいに、僕のこと抱いてくれる?」
「あ~…それは無理かも」
「そ、そうだよね…僕、男だもんね…」
「ちゃんと最後まで聞いて。俺、今まで好きって感情持って抱いたこと無いんだよ。だから、今までと同じ抱き方なんて無理なの。わかる?」
「えっ?!あっ…」

みるみる蒼生の顔がまた赤くなる。エロスイッチ入る前の蒼生は色々ヤバいな。抱きたいし、抱かれるのも…蒼生なら有りだな。

「俺に抱かれたい?それとも抱きたい?」
「今は、抱かれたい…」
「めちゃめちゃにしちゃうかもよ?」
「…めちゃめちゃに、して」

うるうるとした目で、顔を更に赤くして俺を見る。そんなカワイイ蒼生を優しく抱きよせ、キスをする。

「ベッド行こうか」
「…うん」

今更なのに、はにかむ蒼生。エロスイッチの入って無い蒼生は、カワイイしかない。

蒼生につれられ、寝室へと入る。そこには、キングサイズのベッドが置かれていた。
俺は、ベッドに腰掛け、目の前に蒼生を立たせて腰を抱く。

「蒼生。服脱いで、全部見せて」
「えっ?!あっ…」
「蒼生の全部、ちゃんと見たいんだ」
「わ、わかった」

一枚一枚丁寧に脱ぐ。そんな蒼生のビキニパンツは反則だろ。俺は無意識にゴクリと喉を鳴らした。

「これでいい?」

服を脱ぎ終えた蒼生は、両手で前を隠している。まぁ、隠せてないけど。
蒼生の腰を掴み、パンツに手を掛ける。

「いっつもこんなパンツ履いてるの?」
「…セフレに合うときだけ」
「ふ~ん。じゃあ、これ捨てちゃおうね。今度、の買うから」

そのまま俺は、パンツに手を入れお尻を掴む。さっきは気が付かなかったが、小ぶりで形の良いお尻。肌もスベスベで、どの女よりも触り心地が良い。
モミモミとお尻を堪能してると、蒼生の身体がプルプルと震えだした。見ると、目の前の乳首はぷっくりと膨れ、パンツにはシミができていた。
美味しそうな乳首を口に含み、舌で転がすと、蒼生の身体はビクッと震えた。

「あっ…んっ…」

こんなカワイイ蒼生を、今までセフレが見てきたかと思うと、モヤモヤした。…俺ってこんなだったっけ?自分もセフレがいたので責める権利はないが、蒼生の素顔はもう誰にも見せたくないと思ってしまった。蒼生の白い肌に、噛みつくように吸い付き、くっきりとキスマークを付けた。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ヤンデレ執着系イケメンのターゲットな訳ですが

街の頑張り屋さん
BL
執着系イケメンのターゲットな僕がなんとか逃げようとするも逃げられない そんなお話です

冴えないおじさんが雌になっちゃうお話。

丸井まー(旧:まー)
BL
馴染みの居酒屋で冴えないおじさんが雌オチしちゃうお話。 イケメン青年×オッサン。 リクエストをくださった棗様に捧げます! 【リクエスト】冴えないおじさんリーマンの雌オチ。 楽しいリクエストをありがとうございました! ※ムーンライトノベルズさんでも公開しております。

大好きな兄ちゃんにアナニーをみせる弟!

ミクリ21
BL
お兄ちゃんにアナニーをみせる弟の話。

俺は触手の巣でママをしている!〜卵をいっぱい産んじゃうよ!〜

ミクリ21
BL
触手の巣で、触手達の卵を産卵する青年の話。

生意気な少年は男の遊び道具にされる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。

白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。 最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。 (同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!) (勘違いだよな? そうに決まってる!) 気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。

フルチン魔王と雄っぱい勇者

ミクリ21
BL
フルチンの魔王と、雄っぱいが素晴らしい勇者の話。

処理中です...