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商業ギルド
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ルマンダさんとの話が終わった後、商業ギルドのギルドマスターであるモスタブさんを呼んで話をする。
ルマンダさんが王となるなら、この対応もルマンダさんに任せるつもりだったけど、今まで通り僕を王とすると決まったので、僕が主導で話をする。
「用件を聞かせてくれるかな」
僕はモスタブさんに一応用件を聞く。
「利益が取れずにこのままでは商業ギルドを運営出来なくなりそうです」
モスタブさんが回りくどい言い方をしてくる。
「そうなんだ。それでなんでそれを僕に言いにくるの?僕の国に拠点を置く許可は出しているけど、商業ギルドはルシフェル国に属していないよね?」
「その通りではあるのですが……」
僕のせいで利益がとれなくなったと素直に言えばいいのに……
「だったらこの話は終わりだね」
こちらからケンカを吹っかけているなんて認めることはしないので、言わないならそれで終わりだ。
こちらには用はないのだから。
「……このままではこの街の商業ギルドがなくなってしまうのです。そうなれば街の方が困るのではないでしょうか?」
「困るかなぁ?それで何が言いたいの?潰れそうだからお金でも借りたいのかな?それなら無理だよ」
「……融資を頼みに来たわけではありませんが、お貸しいただけない理由を聞いてもよろしいでしょうか?」
借りに来たわけではないのはわかってる。
「貸したお金が返ってくる見込みがないからだよ。理由は先程ご自身でおっしゃいましたよね?無くなる運命だからです。この街の商業ギルドではなく、商業ギルドの本部になら貸してもいいよ。それでお金を借りに来たのではないなら、何をしに来たのかな?僕も暇ではないんだけど……」
「……マ王陛下主導で進めております商店街に、商業ギルドに登録している商店の客を取られておりまして、商業ギルドに入ってきていた収益が急激に減少してしまいました」
モスタブさんは下手に出て話をしているけど、ずっと眉がピクピクと動いている。
大分イライラしているようだ。
「そうなんだ。それで?」
「このままでは本当に商業ギルドが潰れてしまいますので、手を緩めてはいただけないでしょうか?」
「手を緩めるもなにも、そんなに手厚い援助はもうしてないよね?」
僕はルマンダさんに確認する。
「初期投資の為の融資と、店舗が完成するまでの間の仮店舗の貸し出しだけです。土地の貸し出し料として1区画につき毎月銀貨5枚頂いておりますので、そこまで手厚い援助はしておりません。建国式後すぐに来られた方にはリスクを負う分、もう少し援助をしておりましたが、既にその援助も終わっております。それとは別に売り上げの2割は通常の税として徴収しておりますので、やはりモスタブ様が言われている程の援助はありませんね」
当初は税の徴収を免除していたけど、順調に店舗の運営が出来るようになったので、今は通常通りの税を頂いている。
「だそうです。売り上げが急減した原因は商業ギルドで登録している店舗の方にあるのではないですか?それから、商店街に出店している店の方に、商業ギルドの登録をしないようには言っていませんよ。そもそも、登録していないのは商業ギルドで登録を断られたからであって、断っていなければ、現状でも商業ギルドに収益はあったはずです。商業ギルドの職員の見る目がなかったというだけですので、責任転嫁はやめていただけますか?」
「……その通りです。申し訳ありませんでした。しかし、商業ギルドがなくなればマ王陛下もお困りになるでしょう。どうかお助け下さい」
一応、非は認めるようだ。
「別に困らないから、そんな理由では助けないよ。あなたも商業ギルドのトップなら僕を納得させるだけのことを言ってもらえるかな?商業ギルドが無くなって困るって言うのが本当なら、何が困るか言ってくれるかな?」
商業ギルドという店舗で考えた場合、今までは自分の好きなようにやることで儲けを出していた。
でも今は、ルシフェル国というライバル店が出てきて、今までのやり方が通じなくなった。
ライバルに対抗出来ないなら潰れるのは仕方ない。
その力がなく、周りが援助してくれるほど好かれていなかったのだから。
「……わかりました。ご説明させて頂きます。商業ギルドは店舗の登録だけでなく、人材の募集もしております。商店に関わらず、職を探しに商業ギルドには数多くの方が見えられ、その方を必要とする職場への斡旋をしております。商業ギルドがなくなれば、職を無くした方が自力で職を探さなければならなくなり、結果として路頭に迷うことになるでしょう」
商業ギルドが職業案内の役割も兼ねているのは知っている。
ハラルドの街で使用人を雇おうとした時に、コロネさんから商業ギルドで探すのが一般的だと言われたからだ。
「なるほどね。ルマンダさん、国主導で代わりを務めることは可能かな?街の中心辺りに国所有の土地があったよね?あそこに建物を建てて、人手を探している人と職を探している人は来るように宣伝してもらえるかな?そろそろ城で雇っている人の仕事もなくなってきたでしょ?誰かそっちに回してくれれば、問題なく出来ると思うんだけどどうかな?」
「細かく計算する必要はありますが、可能だと思います」
前もってモスタブさんが言いそうなことに対する答えは用意してあるので、予想外なことを言われない限りは商業ギルドがなくなっても問題はないと言うことが出来る。
「商業ギルドがなくなっても、それで困ることはなさそうだね」
「商業ギルドは他国にも拠点がいくつもあります。商業ギルドであれば他国から人を雇うことも可能です」
「確かにそうだね。でも、僕のせいでもあるけど、他国から新しく人はほとんど入ってきてないよね?この国から出て行ってしまっているのはわかっているけど、この国はずっと人材不足のままだ。それに関しては違う方法で動いているから問題ないよ」
商業ギルドが現状でこの国の人材不足に対して動いてくれているなら、商業ギルドが無くなることでのダメージは大きい。
でも、実際には動くことも出来るよ。と言っているだけだ。
無くなった所で現状と何も変わらないし、これからはやりますと言っても信用が出来ない。
「……各地の商業ギルドと連携した貿易路があります。商業ギルドを通すことで商人は通常より安く品物を売買することが可能です」
「確かにそれは大きなメリットだね。でもそれって商業ギルドに登録している商店しか使えないよね?今この国で儲けの大きい商店は登録してない人がほとんどだから、そもそも使えないから影響がないよ。逆になんで安く仕入れが出来るのに、商業ギルドと登録した商店はあんなに販売価格が高いのかが不思議だね」
「…………。」
モスタブさんは下を向き、黙ってしまった。
後いくつかルマンダさんとは、商業ギルドが無くなると困ることについて案は出し合っていたわけだけど、こちらが聞く耳を持たないことを理解してしまったのだろう。
「実際の所、メリットがなくても他国との関係を考えて商業ギルドはこの国にもあった方がいいとは思ってます。商業ギルドで働く人が露頭に迷うのも可哀想だとも思います」
「!」
僕の言ったことにモスタブさんが項垂れていた頭をバッと上げる。
「ただし、それには聞かないといけないことがあります。答えによっては商業ギルドが持ち直せるように、国としてどのように対応するか決めるつもりです」
「……なんでしょうか」
モスタブさんが恐る恐る聞く。
「利益の為に一部の商店を優遇して、故意に新規の商店の登録を断っていましたよね?」
今までの不正を認めるつもりがあるかどうかの確認だ。
「……その通りです。しかし、それは商業ギルドの利益を考えてのことになります」
「商業ギルドに登録せずに店を開いた場合、モスタブさんの指示で営業出来ないように嫌がらせをしていましたよね?」
「……それは言い掛かりです」
認めないようだ。
まあ、これを認めると衛兵に引き渡されることになるからね。
「そうですか。証拠にはなりませんので衛兵に突き出しはしませんが、モスタブさんが指示を出していたとこちらでは確認がとれています。先日捕らえた賊も尋問したら商業ギルドから金を受け取ったと言っていましたよ。もちろん、以前やらせていた者達からも詳しく話は聞いています。こちらも証拠がありませんので厳重注意としましたが、なぜ皆が商業ギルドに頼まれたと言うのでしょうか?」
そもそも、以前登録していない商店に嫌がらせをして営業出来なくしていたのは、クロウさん達スラムに住んでいた人達だ。
今は僕の下に付いているので、クロウさんから悪事から足を洗ったから断ったと聞いている。
その結果、他の人に頼んで捕まったわけだ。
「……私にはわかりかねます」
認めないということは、反省の色なしということでいいかな。
「そうですか。まあ、捕まえる為に聞いているわけではありませんので問い詰める気はありませんが、条件をのめるなら国として商業ギルドが潰れないように援助します」
「……なんでしょうか?」
「現在商業ギルドで働いている人全員と面談させてもらい、僕の判断でこの街の商業ギルドから出て行ってもらいます。国に属していない商業ギルドが潰れないように国から予算を捻出するわけなので、これは譲れません。今すぐに答えを出せとは言いませんので、この条件がのめるなら職員のリストを持って後日また城まで来てください」
「……わかりました。考えさせて下さい」
モスタブさんは項垂れながら出て行った。
商業ギルドのことを考えて今まで動いていたなら、リストを持ってくるだろう。
ルマンダさんが王となるなら、この対応もルマンダさんに任せるつもりだったけど、今まで通り僕を王とすると決まったので、僕が主導で話をする。
「用件を聞かせてくれるかな」
僕はモスタブさんに一応用件を聞く。
「利益が取れずにこのままでは商業ギルドを運営出来なくなりそうです」
モスタブさんが回りくどい言い方をしてくる。
「そうなんだ。それでなんでそれを僕に言いにくるの?僕の国に拠点を置く許可は出しているけど、商業ギルドはルシフェル国に属していないよね?」
「その通りではあるのですが……」
僕のせいで利益がとれなくなったと素直に言えばいいのに……
「だったらこの話は終わりだね」
こちらからケンカを吹っかけているなんて認めることはしないので、言わないならそれで終わりだ。
こちらには用はないのだから。
「……このままではこの街の商業ギルドがなくなってしまうのです。そうなれば街の方が困るのではないでしょうか?」
「困るかなぁ?それで何が言いたいの?潰れそうだからお金でも借りたいのかな?それなら無理だよ」
「……融資を頼みに来たわけではありませんが、お貸しいただけない理由を聞いてもよろしいでしょうか?」
借りに来たわけではないのはわかってる。
「貸したお金が返ってくる見込みがないからだよ。理由は先程ご自身でおっしゃいましたよね?無くなる運命だからです。この街の商業ギルドではなく、商業ギルドの本部になら貸してもいいよ。それでお金を借りに来たのではないなら、何をしに来たのかな?僕も暇ではないんだけど……」
「……マ王陛下主導で進めております商店街に、商業ギルドに登録している商店の客を取られておりまして、商業ギルドに入ってきていた収益が急激に減少してしまいました」
モスタブさんは下手に出て話をしているけど、ずっと眉がピクピクと動いている。
大分イライラしているようだ。
「そうなんだ。それで?」
「このままでは本当に商業ギルドが潰れてしまいますので、手を緩めてはいただけないでしょうか?」
「手を緩めるもなにも、そんなに手厚い援助はもうしてないよね?」
僕はルマンダさんに確認する。
「初期投資の為の融資と、店舗が完成するまでの間の仮店舗の貸し出しだけです。土地の貸し出し料として1区画につき毎月銀貨5枚頂いておりますので、そこまで手厚い援助はしておりません。建国式後すぐに来られた方にはリスクを負う分、もう少し援助をしておりましたが、既にその援助も終わっております。それとは別に売り上げの2割は通常の税として徴収しておりますので、やはりモスタブ様が言われている程の援助はありませんね」
当初は税の徴収を免除していたけど、順調に店舗の運営が出来るようになったので、今は通常通りの税を頂いている。
「だそうです。売り上げが急減した原因は商業ギルドで登録している店舗の方にあるのではないですか?それから、商店街に出店している店の方に、商業ギルドの登録をしないようには言っていませんよ。そもそも、登録していないのは商業ギルドで登録を断られたからであって、断っていなければ、現状でも商業ギルドに収益はあったはずです。商業ギルドの職員の見る目がなかったというだけですので、責任転嫁はやめていただけますか?」
「……その通りです。申し訳ありませんでした。しかし、商業ギルドがなくなればマ王陛下もお困りになるでしょう。どうかお助け下さい」
一応、非は認めるようだ。
「別に困らないから、そんな理由では助けないよ。あなたも商業ギルドのトップなら僕を納得させるだけのことを言ってもらえるかな?商業ギルドが無くなって困るって言うのが本当なら、何が困るか言ってくれるかな?」
商業ギルドという店舗で考えた場合、今までは自分の好きなようにやることで儲けを出していた。
でも今は、ルシフェル国というライバル店が出てきて、今までのやり方が通じなくなった。
ライバルに対抗出来ないなら潰れるのは仕方ない。
その力がなく、周りが援助してくれるほど好かれていなかったのだから。
「……わかりました。ご説明させて頂きます。商業ギルドは店舗の登録だけでなく、人材の募集もしております。商店に関わらず、職を探しに商業ギルドには数多くの方が見えられ、その方を必要とする職場への斡旋をしております。商業ギルドがなくなれば、職を無くした方が自力で職を探さなければならなくなり、結果として路頭に迷うことになるでしょう」
商業ギルドが職業案内の役割も兼ねているのは知っている。
ハラルドの街で使用人を雇おうとした時に、コロネさんから商業ギルドで探すのが一般的だと言われたからだ。
「なるほどね。ルマンダさん、国主導で代わりを務めることは可能かな?街の中心辺りに国所有の土地があったよね?あそこに建物を建てて、人手を探している人と職を探している人は来るように宣伝してもらえるかな?そろそろ城で雇っている人の仕事もなくなってきたでしょ?誰かそっちに回してくれれば、問題なく出来ると思うんだけどどうかな?」
「細かく計算する必要はありますが、可能だと思います」
前もってモスタブさんが言いそうなことに対する答えは用意してあるので、予想外なことを言われない限りは商業ギルドがなくなっても問題はないと言うことが出来る。
「商業ギルドがなくなっても、それで困ることはなさそうだね」
「商業ギルドは他国にも拠点がいくつもあります。商業ギルドであれば他国から人を雇うことも可能です」
「確かにそうだね。でも、僕のせいでもあるけど、他国から新しく人はほとんど入ってきてないよね?この国から出て行ってしまっているのはわかっているけど、この国はずっと人材不足のままだ。それに関しては違う方法で動いているから問題ないよ」
商業ギルドが現状でこの国の人材不足に対して動いてくれているなら、商業ギルドが無くなることでのダメージは大きい。
でも、実際には動くことも出来るよ。と言っているだけだ。
無くなった所で現状と何も変わらないし、これからはやりますと言っても信用が出来ない。
「……各地の商業ギルドと連携した貿易路があります。商業ギルドを通すことで商人は通常より安く品物を売買することが可能です」
「確かにそれは大きなメリットだね。でもそれって商業ギルドに登録している商店しか使えないよね?今この国で儲けの大きい商店は登録してない人がほとんどだから、そもそも使えないから影響がないよ。逆になんで安く仕入れが出来るのに、商業ギルドと登録した商店はあんなに販売価格が高いのかが不思議だね」
「…………。」
モスタブさんは下を向き、黙ってしまった。
後いくつかルマンダさんとは、商業ギルドが無くなると困ることについて案は出し合っていたわけだけど、こちらが聞く耳を持たないことを理解してしまったのだろう。
「実際の所、メリットがなくても他国との関係を考えて商業ギルドはこの国にもあった方がいいとは思ってます。商業ギルドで働く人が露頭に迷うのも可哀想だとも思います」
「!」
僕の言ったことにモスタブさんが項垂れていた頭をバッと上げる。
「ただし、それには聞かないといけないことがあります。答えによっては商業ギルドが持ち直せるように、国としてどのように対応するか決めるつもりです」
「……なんでしょうか」
モスタブさんが恐る恐る聞く。
「利益の為に一部の商店を優遇して、故意に新規の商店の登録を断っていましたよね?」
今までの不正を認めるつもりがあるかどうかの確認だ。
「……その通りです。しかし、それは商業ギルドの利益を考えてのことになります」
「商業ギルドに登録せずに店を開いた場合、モスタブさんの指示で営業出来ないように嫌がらせをしていましたよね?」
「……それは言い掛かりです」
認めないようだ。
まあ、これを認めると衛兵に引き渡されることになるからね。
「そうですか。証拠にはなりませんので衛兵に突き出しはしませんが、モスタブさんが指示を出していたとこちらでは確認がとれています。先日捕らえた賊も尋問したら商業ギルドから金を受け取ったと言っていましたよ。もちろん、以前やらせていた者達からも詳しく話は聞いています。こちらも証拠がありませんので厳重注意としましたが、なぜ皆が商業ギルドに頼まれたと言うのでしょうか?」
そもそも、以前登録していない商店に嫌がらせをして営業出来なくしていたのは、クロウさん達スラムに住んでいた人達だ。
今は僕の下に付いているので、クロウさんから悪事から足を洗ったから断ったと聞いている。
その結果、他の人に頼んで捕まったわけだ。
「……私にはわかりかねます」
認めないということは、反省の色なしということでいいかな。
「そうですか。まあ、捕まえる為に聞いているわけではありませんので問い詰める気はありませんが、条件をのめるなら国として商業ギルドが潰れないように援助します」
「……なんでしょうか?」
「現在商業ギルドで働いている人全員と面談させてもらい、僕の判断でこの街の商業ギルドから出て行ってもらいます。国に属していない商業ギルドが潰れないように国から予算を捻出するわけなので、これは譲れません。今すぐに答えを出せとは言いませんので、この条件がのめるなら職員のリストを持って後日また城まで来てください」
「……わかりました。考えさせて下さい」
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