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国盗り編
初仕事
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二日酔いを委員長に治してもらった僕は、カルロさん達に別れを告げて次の村へと向かう。
最初の村で出会った兄弟ともここでお別れした。
カルロさんに兄弟の事を話したら、この村に住めばいいと言ってくれた。
村の人も良い人ばかりなので安心して任せることが出来る。
その後も道の近くにある村に援助をしながら移動をして、やっと王城に到着した。
篠塚くんから城に敗戦の知らせが既に届いていることは聞いていたけど、思ったよりも城内はどんよりとした空気に包まれている。
「影宮、遅かったな」
篠塚くんが出迎えてくれる。
「思ったより時間が掛かったよ。みんなはどうしてる?」
「隠れる必要はなくなったから自由にしている。まあ、大体は隠れる前と同じで部屋に閉じこもってるな」
「そう……。色々とありがとね」
「ああ、これで少しは恩を返せたな」
「充分すぎるよ。おかげで向こうに集中出来て、予定通りに事が進んだよ。貴族の人達は城に集まってきている?」
後日呼ぶとは言ってあるけど、呼ばなくても今後のことが気になるだろうから勝手に集まってくるだろうと思っている。
「結構いるな」
「それじゃあ悪いんだけど、王座の間に集めてもらってもいいかな?」
「ああ、任せろ」
僕は篠塚くんに貴族を集めてもらうように頼み、王座の間に向かう。
「3人はどうする?」
「私はどこかで休んでるから、終わったら教えて」
ミアはやっぱり行かないらしい。
「私は一緒に行くよ」
「私も同行させてもらいます」
委員長と桜先生は一緒に行くらしい。
「それじゃあ、ミアには終わったら念話で連絡するね」
「うん、頑張ってね」
ミアと別れて3人で王座の間へと向かう。
「懐かしいわね。いい思い出はないけど……」
委員長が王座の間に入って言った。
「いい思い出は確かにないね」
王座の間に限らず、この城でいい思い出はない。
ミアと出会えたことは良かったけど、出会った理由は最悪だった。
僕は既に集まっている数人の貴族に見られながら王座に座る。
さて、王様というのはどうすればいいのかな?
威厳を保ってドッシリと座っていればいいのだろうか?
僕はそんなことを考えながら、城に来ている貴族が集まるのを待つ。
「影宮、これで全員らしい」
「ありがとう」
威厳とかは今はいいや。そういうのは長い時間を掛けて作り上げていくもので、今威厳を示そうとしてもグダグダになる気しかしない。
今の篠塚くんとの会話でそれがわかった。
本当は「陛下と呼べ!」とか言わないといけなかったのだろう。
「皆、既に知っていると思うけど、貴方達の王国は戦に敗けて領土を全て失いました。あの国王の国ではなくなった時点であなた達はこの国の貴族ではありません」
ザワザワするけど、暴言を吐いてくる者はいなかった。
結果と一緒に、戦の真相も伝わっているだろうからケンカを売る者はいないようだ。
「本来であれば、あなた達はこの国の貴族ではないのですが、実際に爵位を一度白紙にした場合には国が成り立たなくなるでしょう。なのであなた達に聞きたいことと、やってもらうことがあります。ここに来られていない貴族の方には後日、同じことをしてもらいますので条件は皆同じです」
場が一瞬静まり返る。
答えによって貴族で居続けられるのか、平民に落とされるのかが決まると思っているようだ。
「まずはこの誓約書にサインしてもらいます。内容は僕に対して嘘を吐かないこと。僕の配下になりたくない人、それから誓約書にサインをしたくない人はいますか?」
少しの静寂が訪れた後、若めの男が声を発した。
「ご発言をお許し下さい。陛下はその魔道具を使って何をなされるおつもりでしょうか?」
「僕はあなた達が信用に足る人物かどうか知りません。どのような功績を上げて貴族となったのかも知りませんし、今まで良い貴族だったのかも知りません。なので嘘をつけない状態にした上でいくつかの質問をさせてもらいます。全員サインしてもらいますが、断る場合は最低限の生活が出来る分を残して私財を没収します。もちろん爵位も与えません。それも拒否される場合は僕の領土への滞在は認めません。帝国領に行かれても構いませんが、宣言しておきます。帝国領もすぐに僕の領土となります。そうなると滞在出来るのは未開拓の森や岩山、海くらいでしょうね」
「横暴だ!」
チョビ髭を生やした男が声を荒げる。
「僕の国で生活する以上、王に虚言を吐くということは不敬だとは思いませんか?そこのあなた、以前の国王に嘘の報告をしていたのがバレたらどうなっていましたか?」
僕は目についた貴族に話を振る。
「……処刑されていました」
そうだと思った。あのプライドの塊のような男が許すわけがない。
「そうですよね。この誓約書にサイン出来ないというのは、王である僕に嘘を吐くつもりだということです。僕の配下になるつもりはないということであればサインする必要はありません。しかし、そんな人を僕の国で財力という力を持ったまま生活させるつもりはありません。なのでサインしないならここを離れるか、私財を捨てるかどちらかして下さい。サインしないということは僕を騙すつもりだな!処刑する!と言わないだけ前の王よりは優しいと思いますけどね。それにこの国を僕は良くしようとしているので、あなた達が人の道を踏み外していないのであれば問題はないでしょう。もう一度聞きます。僕の配下になりたくない方、誓約書にサインしたくない方はいますか?」
数人が前に出てくる。
「私は帝国領へと行かせてもらう」
「私もだ」
ここで離れていく者は基本的に碌でもない人だと僕は思っている。聞かれたらマズい秘密を抱えているのだと思う。
嘘をつけなくされると、牢屋に入ったり処刑されるようなことに手を染めているのだろう。
前に出てきた人は全員帝国領に行くと思ったけど1人だけ違った。
「誓約書にサインするのは構いません。しかし今の時点であなた様に忠誠を誓うことは出来ません。あなた様が私達のことを知らないように私もあなた様のことを知りません。配下となるのは後日とさせていただけないでしょうか?それから誠に勝手ながら、私の領民にはそれまで手を出さないで頂きたい」
「それで構わないよ。ただ、領民が苦しんでいるのなら手を出させてもらう。悪いようにするつもりはないよ。あなたの名前は?」
誓約書にサインするなら問題は何もない。
それに元からこの辺りは後ほど聞くつもりだった。
「感謝致します。フレアランド家当主、ブレットと申します」
この人はチェックだな。善人か悪人かは別として、こういう場で自分の意見を述べれる人は貴重だ。
さっき質問してくれた人もだ。慎重に物事を進められる人がいると間違いを起こしにくいと思うのでチェックしておこう。
「それでは、先程の方達は今日から10日以内に僕の領土から出て行って下さい。私財については先程言った通り持っていって構いませんが、領地と領民については私財とは認めません。同行する者に関しても無理強いすることは禁止します。これには奴隷も含まれます。僕は奴隷を私財とは捉えていません。守られない場合は罪人として捕らえます。ご不明な点が無ければこちらの誓約書にサインした後に御退出下さい」
この誓約書には僕の領土に住んでいる人に危害を加えない事と、僕の領土から10日間以内に離れることが書かれている。
それから、滞在している所が僕の領土に変わった場合は、その時点から10日以内に離れることが書かれている。
帝国に行くことは想定済みなので用意済みだ。
「何故書かなければならない。私はこのまま行かせてもらう」
1人が言ったことに周りの出て行く人達も賛同する。
「これに関しては先程言った内容を守って貰うだけのものになります。これにもサインしないのであれば、仕方ないのであなた達には牢屋に入ってもらいます。勘違いしているようなので言わせてもらいますが、あなた達の立場は敗戦国の残党兵と同じなのですよ。選択肢を与えてあげているだけなので、全てを拒否するならこうするしかありません。もう一度聞きます。サインして出て行くか、牢屋に入るかどちらにしますか?」
やっと理解してくれたようで、全員誓約書にサインをしてから城を出て行った。
大切なのはここからだ。残った人の中にどれだけまともな人がいるか、まともな人の中に貴族をまとめられるような人がいるかを確認しなければいけない。
「それでは他の残られた方はこちらの誓約書にサインして下さい」
僕は嘘を吐けなくして質問をすることにする
最初の村で出会った兄弟ともここでお別れした。
カルロさんに兄弟の事を話したら、この村に住めばいいと言ってくれた。
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「3人はどうする?」
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「私も同行させてもらいます」
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「それじゃあ、ミアには終わったら念話で連絡するね」
「うん、頑張ってね」
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「懐かしいわね。いい思い出はないけど……」
委員長が王座の間に入って言った。
「いい思い出は確かにないね」
王座の間に限らず、この城でいい思い出はない。
ミアと出会えたことは良かったけど、出会った理由は最悪だった。
僕は既に集まっている数人の貴族に見られながら王座に座る。
さて、王様というのはどうすればいいのかな?
威厳を保ってドッシリと座っていればいいのだろうか?
僕はそんなことを考えながら、城に来ている貴族が集まるのを待つ。
「影宮、これで全員らしい」
「ありがとう」
威厳とかは今はいいや。そういうのは長い時間を掛けて作り上げていくもので、今威厳を示そうとしてもグダグダになる気しかしない。
今の篠塚くんとの会話でそれがわかった。
本当は「陛下と呼べ!」とか言わないといけなかったのだろう。
「皆、既に知っていると思うけど、貴方達の王国は戦に敗けて領土を全て失いました。あの国王の国ではなくなった時点であなた達はこの国の貴族ではありません」
ザワザワするけど、暴言を吐いてくる者はいなかった。
結果と一緒に、戦の真相も伝わっているだろうからケンカを売る者はいないようだ。
「本来であれば、あなた達はこの国の貴族ではないのですが、実際に爵位を一度白紙にした場合には国が成り立たなくなるでしょう。なのであなた達に聞きたいことと、やってもらうことがあります。ここに来られていない貴族の方には後日、同じことをしてもらいますので条件は皆同じです」
場が一瞬静まり返る。
答えによって貴族で居続けられるのか、平民に落とされるのかが決まると思っているようだ。
「まずはこの誓約書にサインしてもらいます。内容は僕に対して嘘を吐かないこと。僕の配下になりたくない人、それから誓約書にサインをしたくない人はいますか?」
少しの静寂が訪れた後、若めの男が声を発した。
「ご発言をお許し下さい。陛下はその魔道具を使って何をなされるおつもりでしょうか?」
「僕はあなた達が信用に足る人物かどうか知りません。どのような功績を上げて貴族となったのかも知りませんし、今まで良い貴族だったのかも知りません。なので嘘をつけない状態にした上でいくつかの質問をさせてもらいます。全員サインしてもらいますが、断る場合は最低限の生活が出来る分を残して私財を没収します。もちろん爵位も与えません。それも拒否される場合は僕の領土への滞在は認めません。帝国領に行かれても構いませんが、宣言しておきます。帝国領もすぐに僕の領土となります。そうなると滞在出来るのは未開拓の森や岩山、海くらいでしょうね」
「横暴だ!」
チョビ髭を生やした男が声を荒げる。
「僕の国で生活する以上、王に虚言を吐くということは不敬だとは思いませんか?そこのあなた、以前の国王に嘘の報告をしていたのがバレたらどうなっていましたか?」
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そうだと思った。あのプライドの塊のような男が許すわけがない。
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ここで離れていく者は基本的に碌でもない人だと僕は思っている。聞かれたらマズい秘密を抱えているのだと思う。
嘘をつけなくされると、牢屋に入ったり処刑されるようなことに手を染めているのだろう。
前に出てきた人は全員帝国領に行くと思ったけど1人だけ違った。
「誓約書にサインするのは構いません。しかし今の時点であなた様に忠誠を誓うことは出来ません。あなた様が私達のことを知らないように私もあなた様のことを知りません。配下となるのは後日とさせていただけないでしょうか?それから誠に勝手ながら、私の領民にはそれまで手を出さないで頂きたい」
「それで構わないよ。ただ、領民が苦しんでいるのなら手を出させてもらう。悪いようにするつもりはないよ。あなたの名前は?」
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それに元からこの辺りは後ほど聞くつもりだった。
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この人はチェックだな。善人か悪人かは別として、こういう場で自分の意見を述べれる人は貴重だ。
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「それでは、先程の方達は今日から10日以内に僕の領土から出て行って下さい。私財については先程言った通り持っていって構いませんが、領地と領民については私財とは認めません。同行する者に関しても無理強いすることは禁止します。これには奴隷も含まれます。僕は奴隷を私財とは捉えていません。守られない場合は罪人として捕らえます。ご不明な点が無ければこちらの誓約書にサインした後に御退出下さい」
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それから、滞在している所が僕の領土に変わった場合は、その時点から10日以内に離れることが書かれている。
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「何故書かなければならない。私はこのまま行かせてもらう」
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やっと理解してくれたようで、全員誓約書にサインをしてから城を出て行った。
大切なのはここからだ。残った人の中にどれだけまともな人がいるか、まともな人の中に貴族をまとめられるような人がいるかを確認しなければいけない。
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