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真相
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「お師匠様、お話中すみません。天使の確保、終了しました」
弱っている天使を相手にするのはルイナにとって簡単だったようだな。
「ご苦労。全ては天界で起きた企みから始まったことだ。天使であるお前も聞いておけ」
縛られて寝転がされている天使にも話を聞かせる。
「天界では何か問題を抱えており、ハマトとノルンという2柱が最高神を騙す計画を企てた。最高神は騙されていると知らずに異世界から男を1人攫ってきた。神からスキルを選ぶように言われた男は、最高神の態度が気に入らずに、最高神に対して選んだ強奪のスキルを使った。その時に奪ったスキルが創造というスキルになる。ハマトとノルンのことは別だが、ここまではお前も知っている話だ」
「うん……」
小さく返事をしたエルクに対して、エレナは何かを感じ取ったのか顔を青くする。
「その頃、エルクは病気に掛かり、元々身体が弱かったこともありそのまま命を落とした」
「えっ!」
エルクが大きな驚きの声を上げる。
「死んで天界へと導かれたエルクの魂はある仕掛けを施されて地上へと戻り、エルクは生き返った。病気だけでなく、虚弱体質まで治った状態で」
「……その仕掛けって?」
エルクが今にも倒れそうな顔をして聞く。
「異世界から攫った男の魂をエルクの魂の中に閉じ込めた。男は転生すると説明を受けていたが、実際には子供の中に閉じ込められていたということだ。仕掛けはもう一つ、エルクの魂に男の記憶が書き込まれた。あの日からエルクは自分が異世界から転生させられたと勘違いして生きている」
「エルクはエルクのままってことよね?いつの間にか別人になってたわけじゃないのよね?」
まだ本質を理解出来ていないエレナに聞かれる。
「ああ、そうだ。言わなくてもわかるかもしれないが、俺がその時閉じ込められた男だ。自力でエルクの魂から抜け出し、今は勇者であるリュートの体を借りている。もちろんリュートの許可をとってだ。最近エルクが感じていたであろう違和感は俺が抜けた事によるものだ」
「あなたはエルクの中に自分を閉じ込めた神を恨んでいるということなのね」
エレナが先程の話と繋げて聞く。
「そうだ。だから、俺には神を恨む理由がある」
「あなたはエルクの中に閉じ込められている間、何をしていたの?エルクに何かした?」
エレナがエルクの手を握りながら確認する。
「これだけの力の差があったとしても、体の所有権はエルクにあった。俺に出来るのは、せいぜいエルクを誘導するくらいだ。外の世界に干渉することは出来なかったから、エルクの体を起点に外のことを見ながらくつろいでいた」
「誘導って、どんなことをしたの?」
「誘導と言っても意のままに操れるわけではない。例えば俺がエルクに姉のエレナを殴らせようとしても、エルクが殴らないと決めれば殴ることはない。殴ろうかなって頭をよぎるくらいだ。実際にやったことといえば、村に魔物の群れが迫っていることや、賊がローザ達を狙っていること、村の近くで悪魔を召喚しようとしていることを知らせようと意識をそちらに向けさせたくらいだ。他にもあるが、緊急時以外は極力エルクの意思を尊重して干渉していない」
「本当にそれだけなの?」
「何か心当たりでもあるのか?」
「フランベルグ領に行った時、エルクの様子がおかしかった。まるでエルクが知らない誰かになったかのような錯覚を覚えたわ。信じたくなかったから見ないふりをしていたけど……」
やはり違和感は感じていたか。
「さっきの話はエルクが主導権をもっている時の話だ。3度だけ身体の主導権が俺に移っている。今言われたフランベルグ領の時、王国でスタンピードが起きた時、エルクがエレナを生き返らせようとした時、この3度だ。実際にはエレナを生き返らせようとしたわけじゃないが、詳しく知りたければ学院長から聞いてくれ」
「僕が魔力を暴走させた時……」
エルクが呟く。
「そうだ。エルクが魔力を暴走させて魔力の流れが不安定になった時だけ俺が身体の主導権を得られた。ローザの親を生き返らせたのも俺だ。エルクに蘇生魔法を使えるだけの魔力はない。一度は近くにいたんだ。俺がエルクの身体を使って悪さをしていないのはわかるだろ?エルクが死ねば俺も死ぬかもしれない。だから俺とエルクは一心同体だった。一時の感情でエルクの不利益になるようなことはしない」
「あなたがエルクの為に色々としてくれていたことにはお礼を言うわ。元々があなたの意思でエルクと共にしてきたわけでもないから、エルクに対してのあなたに感じるのは感謝だけよ。でも、なんで今になってエルクに話したの?エルクにとっては知らない方が幸せだったかもしれない」
エレナが言ったことに間違いはない。
だからこそエルクには何も告げずに離れ、ここで出会った後も聞くか聞かないかの判断はエルクに託した。
「俺も話す気はなかったが、自分が他人だと勘違いしたまま生きていくのも辛いのではないかと思ったから聞く覚悟があるのか確認した。聞けば記憶が混濁し、どれが本当の自分なのかわからず不安が押し寄せるだろうが、聞かなければずっと心に引っ掛かりを覚えながら生きていくことになる。どちらが正しいかはわからないが、どちらを選んだとしてもエルクが苦しむことに変わりはない。恨むならこんな運命を子供に押し付けた神を恨め」
「お姉ちゃん、僕は大丈夫だよ。今までもそうじゃないかって思うことがあったから、聞かなくてもいつかは気付いたかもしれない。それに、僕がこの身体を奪ってたって言われるよりはずっといい」
エルクがエレナに言うが、大丈夫な顔ではない。
だが、エルク自身は前を向こうとしている。
「学院長は俺のことを知っている。何かあれば協力してもらえ。他に何か聞きたいことはあるか?」
「……アンジェのことも知ってる?」
この状況でエルクは自身ではなく、友人のことを聞く。
「アンジェリーナは転生している。俺のように中に誰かがいるということもない。強奪に失敗したからか知らないが、既に生まれている人間の身体に魂を入れられることもなく、前世の記憶を持った状態で生まれている」
アンジェリーナの時に失敗したから俺はエルクの中に閉じ込められたのではないかとも考えている。
「よかった……。もう一つ教えて。なんで僕が創造のスキルをまだ使えるの?あなたが僕の中にいた時に使えるのはフレイからロザリーのことを聞いているからわかるんだけど……」
「ちょうどいいからその話もしておくか。場合によっては世界に混乱が訪れるかもしれないからな」
弱っている天使を相手にするのはルイナにとって簡単だったようだな。
「ご苦労。全ては天界で起きた企みから始まったことだ。天使であるお前も聞いておけ」
縛られて寝転がされている天使にも話を聞かせる。
「天界では何か問題を抱えており、ハマトとノルンという2柱が最高神を騙す計画を企てた。最高神は騙されていると知らずに異世界から男を1人攫ってきた。神からスキルを選ぶように言われた男は、最高神の態度が気に入らずに、最高神に対して選んだ強奪のスキルを使った。その時に奪ったスキルが創造というスキルになる。ハマトとノルンのことは別だが、ここまではお前も知っている話だ」
「うん……」
小さく返事をしたエルクに対して、エレナは何かを感じ取ったのか顔を青くする。
「その頃、エルクは病気に掛かり、元々身体が弱かったこともありそのまま命を落とした」
「えっ!」
エルクが大きな驚きの声を上げる。
「死んで天界へと導かれたエルクの魂はある仕掛けを施されて地上へと戻り、エルクは生き返った。病気だけでなく、虚弱体質まで治った状態で」
「……その仕掛けって?」
エルクが今にも倒れそうな顔をして聞く。
「異世界から攫った男の魂をエルクの魂の中に閉じ込めた。男は転生すると説明を受けていたが、実際には子供の中に閉じ込められていたということだ。仕掛けはもう一つ、エルクの魂に男の記憶が書き込まれた。あの日からエルクは自分が異世界から転生させられたと勘違いして生きている」
「エルクはエルクのままってことよね?いつの間にか別人になってたわけじゃないのよね?」
まだ本質を理解出来ていないエレナに聞かれる。
「ああ、そうだ。言わなくてもわかるかもしれないが、俺がその時閉じ込められた男だ。自力でエルクの魂から抜け出し、今は勇者であるリュートの体を借りている。もちろんリュートの許可をとってだ。最近エルクが感じていたであろう違和感は俺が抜けた事によるものだ」
「あなたはエルクの中に自分を閉じ込めた神を恨んでいるということなのね」
エレナが先程の話と繋げて聞く。
「そうだ。だから、俺には神を恨む理由がある」
「あなたはエルクの中に閉じ込められている間、何をしていたの?エルクに何かした?」
エレナがエルクの手を握りながら確認する。
「これだけの力の差があったとしても、体の所有権はエルクにあった。俺に出来るのは、せいぜいエルクを誘導するくらいだ。外の世界に干渉することは出来なかったから、エルクの体を起点に外のことを見ながらくつろいでいた」
「誘導って、どんなことをしたの?」
「誘導と言っても意のままに操れるわけではない。例えば俺がエルクに姉のエレナを殴らせようとしても、エルクが殴らないと決めれば殴ることはない。殴ろうかなって頭をよぎるくらいだ。実際にやったことといえば、村に魔物の群れが迫っていることや、賊がローザ達を狙っていること、村の近くで悪魔を召喚しようとしていることを知らせようと意識をそちらに向けさせたくらいだ。他にもあるが、緊急時以外は極力エルクの意思を尊重して干渉していない」
「本当にそれだけなの?」
「何か心当たりでもあるのか?」
「フランベルグ領に行った時、エルクの様子がおかしかった。まるでエルクが知らない誰かになったかのような錯覚を覚えたわ。信じたくなかったから見ないふりをしていたけど……」
やはり違和感は感じていたか。
「さっきの話はエルクが主導権をもっている時の話だ。3度だけ身体の主導権が俺に移っている。今言われたフランベルグ領の時、王国でスタンピードが起きた時、エルクがエレナを生き返らせようとした時、この3度だ。実際にはエレナを生き返らせようとしたわけじゃないが、詳しく知りたければ学院長から聞いてくれ」
「僕が魔力を暴走させた時……」
エルクが呟く。
「そうだ。エルクが魔力を暴走させて魔力の流れが不安定になった時だけ俺が身体の主導権を得られた。ローザの親を生き返らせたのも俺だ。エルクに蘇生魔法を使えるだけの魔力はない。一度は近くにいたんだ。俺がエルクの身体を使って悪さをしていないのはわかるだろ?エルクが死ねば俺も死ぬかもしれない。だから俺とエルクは一心同体だった。一時の感情でエルクの不利益になるようなことはしない」
「あなたがエルクの為に色々としてくれていたことにはお礼を言うわ。元々があなたの意思でエルクと共にしてきたわけでもないから、エルクに対してのあなたに感じるのは感謝だけよ。でも、なんで今になってエルクに話したの?エルクにとっては知らない方が幸せだったかもしれない」
エレナが言ったことに間違いはない。
だからこそエルクには何も告げずに離れ、ここで出会った後も聞くか聞かないかの判断はエルクに託した。
「俺も話す気はなかったが、自分が他人だと勘違いしたまま生きていくのも辛いのではないかと思ったから聞く覚悟があるのか確認した。聞けば記憶が混濁し、どれが本当の自分なのかわからず不安が押し寄せるだろうが、聞かなければずっと心に引っ掛かりを覚えながら生きていくことになる。どちらが正しいかはわからないが、どちらを選んだとしてもエルクが苦しむことに変わりはない。恨むならこんな運命を子供に押し付けた神を恨め」
「お姉ちゃん、僕は大丈夫だよ。今までもそうじゃないかって思うことがあったから、聞かなくてもいつかは気付いたかもしれない。それに、僕がこの身体を奪ってたって言われるよりはずっといい」
エルクがエレナに言うが、大丈夫な顔ではない。
だが、エルク自身は前を向こうとしている。
「学院長は俺のことを知っている。何かあれば協力してもらえ。他に何か聞きたいことはあるか?」
「……アンジェのことも知ってる?」
この状況でエルクは自身ではなく、友人のことを聞く。
「アンジェリーナは転生している。俺のように中に誰かがいるということもない。強奪に失敗したからか知らないが、既に生まれている人間の身体に魂を入れられることもなく、前世の記憶を持った状態で生まれている」
アンジェリーナの時に失敗したから俺はエルクの中に閉じ込められたのではないかとも考えている。
「よかった……。もう一つ教えて。なんで僕が創造のスキルをまだ使えるの?あなたが僕の中にいた時に使えるのはフレイからロザリーのことを聞いているからわかるんだけど……」
「ちょうどいいからその話もしておくか。場合によっては世界に混乱が訪れるかもしれないからな」
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