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side ダイス⑦
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スタンピードに勇敢に立ち向かい、大勢の命を救ったとして前線に立った者には国から褒美を与えることになった。
エルクとロックにはそれとは別に望むものを与えることになったが、エルクに欲しいものは特にないと言われた。
仕方ないので元々の褒美を増額した。
エルクは嫌がったが、与えないわけにもいかないので男爵位も与える。
エルクはこんなこと望んでいないのは前回のことでわかったが、こうでもしないと他の前戦に立った者にまともな褒美を与えることが出来ないので許してほしい。
実際スタンピードを終わらせたのはあの男だが、あの男からの指示を守る気でいるので、それを褒美としておいてほしい。
エルクとロック、それから騎士団長と冒険者ギルドへの褒賞式が終わった後、俺は約束を守るために派閥の貴族を集めて会議を行う。
「大変な中よく集まってくれた。スタンピードを皆の協力を得てなんとか乗り切れたこと感謝する。今回のことで俺は大きく動くことにした。親父には王座を早々に退いてもらう。今更第二王子派がしゃしゃり出てくることはないだろうが、親父がすんなり俺に王の座を渡すかはわからない。親父を王の座からどかすのに協力してもらいたい」
「私共は殿下に付き従う所存ではいますが、理由をお聞きしてもよろしいでしょうか?また、理由がどうであれ、事を急ぎすぎてはいませんか?」
フランベルグ伯爵が代表して進言してくれる。
確かに伯爵の言うことは正しい。
俺もあの男のことがなければ、親父に不満はありつつも、ここまで事を急ぎはしなかっただろう。
「先の件で親父の王としての対応に満足している者はいるだろうか?責めるつもりはない。正直に答えてほしい」
「殿下は陛下の何がそこまで不満なのですか?何が起きたのか不明な点ばかりではありますが、結果として王都は残っております」
ヘルナン子爵が言う。
「それは結果に過ぎない。何者かが暴走したルインダンジョンを消滅させ、王国を救ってくれた。ただそれだけだ。以前、俺が学友と献上した装備があっただろう?詳細については伏せさせてもらうが、あれを使えば魔物に対抗することも可能だったかもしれない。代償として使用した者は死ぬだろうが、使用しなければどちらにしても死んでいた。親父はそれでもその装備を使うことに難色を示し、結局使わなかった。帝国から宣戦布告をされている今、無能な者を王に据えたままでは国が潰える。帝国だけじゃない。あれだけの魔物を一瞬で消滅させるような存在がこの辺りにいたということだ。その矛先がこちらに向いた時、親父が正しい判断を出来るとは思えない。王国に住む者を守るためにこの国を捨てる覚悟も必要だ。そのくらい王国は窮地に追い込まれている。そして、親父にはその判断が出来ない」
「殿下にはそれが出来るという判断を我々はしてもよいということですな」
「王国に住む者が幸せに暮らせるなら、王の座を明け渡すのも悪い判断ではないと思っている。それから、今回王国を救ってくれた者には心当たりが少しだがある。先程報奨式に呼んだ俺の友人でもあるエルクとロック。それからスキル屋と言われている人物だ。スキル屋の方は言うまでもないだろう。どれだけの力があっても不思議ではない。エルクとロックからは何も知らないと聞いているが、本当かどうか確かめる術はない」
「わかりました。殿下がそこまで言われるのであれば、共に茨の道を進ませて頂きます」
フランベルク伯爵が他の貴族の顔を見た後、答えた。
「ありがとう。感謝する。王の座の件の他に2つ、頼みと注意してもらいたいことがある。まずあの女の処遇についてだ。あの女からこれまで甘い汁を吸っていた奴を洗いざらい聞き出さないといけない。あの女が生きていると不都合な奴もいるだろう。何があっても死なせるな」
「承知しました」
「それから、エルクとロック、それにエルクの姉のエレナ、学院長のルーカス。この4人の扱いには気をつけるように。敵に回した場合、騎士団を総員させても一瞬でやられる。帝国との戦に4人を徴兵するような話が出ていると耳にした。全力で阻止しろ」
「元々徴兵されるような歳ではない子供を戦に送るなど馬鹿げた話。画策している者を突き止め、止めさせます」
「任せた。当面の間、皆には苦労を掛けるだろう。しかし、今を乗り越えさえすれば道は開かれるはずだ。そう信じて力を貸してくれ」
「「「はっ!」」」
「殿下。ご相談したいことがございます」
会議も終わりに近づいたところでフランベルク伯爵に言われる。
「今日の会議はここまでにする。他の者は席を外してくれ」
伯爵を残して部屋から退出してもらう。
「それで、相談というのは?」
2人きりとなったところで、用件を聞く。
「先程の話ですが、徴兵させようとしているのは陛下です。陛下を説得しなければ、どれだけ他の貴族を説得したところで王命と言われてしまえばそれまでです」
「そうか。よく教えてくれた」
散々エルクに計画を邪魔され続けた第二王子派の誰かが言い出したことだと思っていたが、親父だったか。
伯爵は気を使って、他の者がいない時にしてくれたのだろう。
俺としてはもう親父には見切りをつけたから、気にしなくていいんだがな。
「帝国の動き次第ではありますが、どれだけ早く事を進めても、殿下が王座に座る前に徴兵されてしまうかもしれません」
「わかった。流石の親父でも相談もせずエルク達を徴兵はしないだろう。正式に話が出た時になんとかする。もし、俺の話を親父が聞かなかったとしても、エルク達が戦場に立たなくてもいいようにする」
「承知しました。それからもう一つ。陛下は帝国との戦に勝つために子供であろうと利用するつもりのようですが、殿下はどうされるつもりですか?」
「戦に勝利するのは厳しいだろう。だから、戦を回避する方向で考える。正確にいうなら、他国の協力を仰ごうと考えている。今後他国でも同じことが起きる可能性はある。その時に最大限の助力をすることを条件に兵を借りられないか交渉するつもりだ。ただそれではこちらにとって利が大きすぎる話になってしまう。だから、戦を回避できなかった場合には兵を貸す必要はないから、帝国が戦を取り止めるように圧力を掛けるために、頭数として兵を貸して欲しいと頼むつもりだ。帝国からの賠償金の一部も渡すと言えば話に乗ってくれる可能性もあるのではないかと思っている。考えが甘いだろうか」
「いえ、魔王様も獣王様も聡い方と聞いております。争いを好む方でも無いようですので、可能性はあるかと思います」
「そうか。なんにせよ、まずは親父次第だな」
しばらく経ち、エルク達が徴兵される話をされることがないまま臨時会議に呼ばれる。
そこで、ついに親父がエルク達を徴兵する話を始めた。
結局、親父を王座から退かすのは間に合わなかった。
帝国にスキル屋が現れたという情報を得て、昨日の会議ではそのまま帝国が宣戦布告を取り止めるのを待つ流れになっていたはずだ。
確かに会議が長引き、結論は出ていなかったが、なぜエルク達を徴兵して帝国に攻め込む話になっているんだ。
欲を出した親父をなんとか説得して、エルクとロックとエレナさんの3人は徴兵しないという話で会議を終わらせる。
学院長を行かせない理由を俺は持ち合わせていないので、学院長には自分でなんとかしてもらうしかない。
本当は戦を仕掛けること自体考え直してもらいたいが、親父は前回の帝国との戦で奪われた領土を取り返したいようだ。
スキル屋というのはあの男の関係者なのだろうから言わなかったが、やめさせる材料として既にこの世界はスキル屋によって掌握されていると言ってしまった方が良かったのではと、会議が終わってからも後悔する。
翌日、俺の書斎であれで良かったのか苦悩していると、またもやルフが現れた。
「主人がお怒りです」
ルフが端的に言ったことに俺は恐怖を感じる。
「王座の件であればちゃんと動いている。確かに話を聞いた瞬間に俺が王になってはいないが、それは親父を暗殺でもしない限り無理だ。帝国に宣戦布告をされている今、トップを変えるのも難しい。帝国との関係が戻ったらすぐにでも変わる段取りは出来ている」
嘘は言っていないが、言い訳と捉えられても仕方ない。
「そのことではございません。それが起因しているとも言えますが、エルク様の元に徴兵するようにと通達が届きました」
「馬鹿を言うな。さっき会議でエルクの徴兵は無しになったはずだ」
「お父上はあなたの話を聞く気がなかったと言うことですね。あの会議が始まる前に、すでに結論は出ていたということです」
「……。考えたくはなかったが、こうなった時のことも考えてはいる。エルクが戦場に出ないようにする。だからもう一度チャンスがほしい」
「主人もあなたが動いていることは知っています。しかし、許容出来ることと出来ないことはあります。次はありませんよ?あなたはエルク様のご友人だから特別扱いされているだけです。あなたが特別なわけではありません」
「それはわかっている」
「それなら私からこれ以上言うことはありません。失礼します」
エルクとロックにはそれとは別に望むものを与えることになったが、エルクに欲しいものは特にないと言われた。
仕方ないので元々の褒美を増額した。
エルクは嫌がったが、与えないわけにもいかないので男爵位も与える。
エルクはこんなこと望んでいないのは前回のことでわかったが、こうでもしないと他の前戦に立った者にまともな褒美を与えることが出来ないので許してほしい。
実際スタンピードを終わらせたのはあの男だが、あの男からの指示を守る気でいるので、それを褒美としておいてほしい。
エルクとロック、それから騎士団長と冒険者ギルドへの褒賞式が終わった後、俺は約束を守るために派閥の貴族を集めて会議を行う。
「大変な中よく集まってくれた。スタンピードを皆の協力を得てなんとか乗り切れたこと感謝する。今回のことで俺は大きく動くことにした。親父には王座を早々に退いてもらう。今更第二王子派がしゃしゃり出てくることはないだろうが、親父がすんなり俺に王の座を渡すかはわからない。親父を王の座からどかすのに協力してもらいたい」
「私共は殿下に付き従う所存ではいますが、理由をお聞きしてもよろしいでしょうか?また、理由がどうであれ、事を急ぎすぎてはいませんか?」
フランベルグ伯爵が代表して進言してくれる。
確かに伯爵の言うことは正しい。
俺もあの男のことがなければ、親父に不満はありつつも、ここまで事を急ぎはしなかっただろう。
「先の件で親父の王としての対応に満足している者はいるだろうか?責めるつもりはない。正直に答えてほしい」
「殿下は陛下の何がそこまで不満なのですか?何が起きたのか不明な点ばかりではありますが、結果として王都は残っております」
ヘルナン子爵が言う。
「それは結果に過ぎない。何者かが暴走したルインダンジョンを消滅させ、王国を救ってくれた。ただそれだけだ。以前、俺が学友と献上した装備があっただろう?詳細については伏せさせてもらうが、あれを使えば魔物に対抗することも可能だったかもしれない。代償として使用した者は死ぬだろうが、使用しなければどちらにしても死んでいた。親父はそれでもその装備を使うことに難色を示し、結局使わなかった。帝国から宣戦布告をされている今、無能な者を王に据えたままでは国が潰える。帝国だけじゃない。あれだけの魔物を一瞬で消滅させるような存在がこの辺りにいたということだ。その矛先がこちらに向いた時、親父が正しい判断を出来るとは思えない。王国に住む者を守るためにこの国を捨てる覚悟も必要だ。そのくらい王国は窮地に追い込まれている。そして、親父にはその判断が出来ない」
「殿下にはそれが出来るという判断を我々はしてもよいということですな」
「王国に住む者が幸せに暮らせるなら、王の座を明け渡すのも悪い判断ではないと思っている。それから、今回王国を救ってくれた者には心当たりが少しだがある。先程報奨式に呼んだ俺の友人でもあるエルクとロック。それからスキル屋と言われている人物だ。スキル屋の方は言うまでもないだろう。どれだけの力があっても不思議ではない。エルクとロックからは何も知らないと聞いているが、本当かどうか確かめる術はない」
「わかりました。殿下がそこまで言われるのであれば、共に茨の道を進ませて頂きます」
フランベルク伯爵が他の貴族の顔を見た後、答えた。
「ありがとう。感謝する。王の座の件の他に2つ、頼みと注意してもらいたいことがある。まずあの女の処遇についてだ。あの女からこれまで甘い汁を吸っていた奴を洗いざらい聞き出さないといけない。あの女が生きていると不都合な奴もいるだろう。何があっても死なせるな」
「承知しました」
「それから、エルクとロック、それにエルクの姉のエレナ、学院長のルーカス。この4人の扱いには気をつけるように。敵に回した場合、騎士団を総員させても一瞬でやられる。帝国との戦に4人を徴兵するような話が出ていると耳にした。全力で阻止しろ」
「元々徴兵されるような歳ではない子供を戦に送るなど馬鹿げた話。画策している者を突き止め、止めさせます」
「任せた。当面の間、皆には苦労を掛けるだろう。しかし、今を乗り越えさえすれば道は開かれるはずだ。そう信じて力を貸してくれ」
「「「はっ!」」」
「殿下。ご相談したいことがございます」
会議も終わりに近づいたところでフランベルク伯爵に言われる。
「今日の会議はここまでにする。他の者は席を外してくれ」
伯爵を残して部屋から退出してもらう。
「それで、相談というのは?」
2人きりとなったところで、用件を聞く。
「先程の話ですが、徴兵させようとしているのは陛下です。陛下を説得しなければ、どれだけ他の貴族を説得したところで王命と言われてしまえばそれまでです」
「そうか。よく教えてくれた」
散々エルクに計画を邪魔され続けた第二王子派の誰かが言い出したことだと思っていたが、親父だったか。
伯爵は気を使って、他の者がいない時にしてくれたのだろう。
俺としてはもう親父には見切りをつけたから、気にしなくていいんだがな。
「帝国の動き次第ではありますが、どれだけ早く事を進めても、殿下が王座に座る前に徴兵されてしまうかもしれません」
「わかった。流石の親父でも相談もせずエルク達を徴兵はしないだろう。正式に話が出た時になんとかする。もし、俺の話を親父が聞かなかったとしても、エルク達が戦場に立たなくてもいいようにする」
「承知しました。それからもう一つ。陛下は帝国との戦に勝つために子供であろうと利用するつもりのようですが、殿下はどうされるつもりですか?」
「戦に勝利するのは厳しいだろう。だから、戦を回避する方向で考える。正確にいうなら、他国の協力を仰ごうと考えている。今後他国でも同じことが起きる可能性はある。その時に最大限の助力をすることを条件に兵を借りられないか交渉するつもりだ。ただそれではこちらにとって利が大きすぎる話になってしまう。だから、戦を回避できなかった場合には兵を貸す必要はないから、帝国が戦を取り止めるように圧力を掛けるために、頭数として兵を貸して欲しいと頼むつもりだ。帝国からの賠償金の一部も渡すと言えば話に乗ってくれる可能性もあるのではないかと思っている。考えが甘いだろうか」
「いえ、魔王様も獣王様も聡い方と聞いております。争いを好む方でも無いようですので、可能性はあるかと思います」
「そうか。なんにせよ、まずは親父次第だな」
しばらく経ち、エルク達が徴兵される話をされることがないまま臨時会議に呼ばれる。
そこで、ついに親父がエルク達を徴兵する話を始めた。
結局、親父を王座から退かすのは間に合わなかった。
帝国にスキル屋が現れたという情報を得て、昨日の会議ではそのまま帝国が宣戦布告を取り止めるのを待つ流れになっていたはずだ。
確かに会議が長引き、結論は出ていなかったが、なぜエルク達を徴兵して帝国に攻め込む話になっているんだ。
欲を出した親父をなんとか説得して、エルクとロックとエレナさんの3人は徴兵しないという話で会議を終わらせる。
学院長を行かせない理由を俺は持ち合わせていないので、学院長には自分でなんとかしてもらうしかない。
本当は戦を仕掛けること自体考え直してもらいたいが、親父は前回の帝国との戦で奪われた領土を取り返したいようだ。
スキル屋というのはあの男の関係者なのだろうから言わなかったが、やめさせる材料として既にこの世界はスキル屋によって掌握されていると言ってしまった方が良かったのではと、会議が終わってからも後悔する。
翌日、俺の書斎であれで良かったのか苦悩していると、またもやルフが現れた。
「主人がお怒りです」
ルフが端的に言ったことに俺は恐怖を感じる。
「王座の件であればちゃんと動いている。確かに話を聞いた瞬間に俺が王になってはいないが、それは親父を暗殺でもしない限り無理だ。帝国に宣戦布告をされている今、トップを変えるのも難しい。帝国との関係が戻ったらすぐにでも変わる段取りは出来ている」
嘘は言っていないが、言い訳と捉えられても仕方ない。
「そのことではございません。それが起因しているとも言えますが、エルク様の元に徴兵するようにと通達が届きました」
「馬鹿を言うな。さっき会議でエルクの徴兵は無しになったはずだ」
「お父上はあなたの話を聞く気がなかったと言うことですね。あの会議が始まる前に、すでに結論は出ていたということです」
「……。考えたくはなかったが、こうなった時のことも考えてはいる。エルクが戦場に出ないようにする。だからもう一度チャンスがほしい」
「主人もあなたが動いていることは知っています。しかし、許容出来ることと出来ないことはあります。次はありませんよ?あなたはエルク様のご友人だから特別扱いされているだけです。あなたが特別なわけではありません」
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それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
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話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
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