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スキル屋
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「エルク君はスキル屋さんをどう思う?」
学院でラクネに聞かれる。
「スキル屋さん?」
「噂になってるよ。知らない?」
「知らないよ。なんて噂なの?」
「王都のどこかにスキルを売ってくれるお店があるんだって」
「スキル書の店ってこと?」
「自分の欲しいスキルが買えるみたいだよ。スキル書だと何が獲得できるかはわからないでしょ?選べるみたい」
「それはすごいね。でも本当にそんな店があるとしても、すごく高そうだね。貴族を相手にしてるのかな」
「それが、対価は自分の大切な物なんだって。大切な物ならなんでもいいみたいだよ。思い出の品とか、一般的には価値がない物でも」
「店主の目的がわからないね。道楽かな」
「理由は分からないけど、欲しいスキルが手に入るなら行ってみたいよね」
僕は一部のスキルを除いて欲しいスキルは自分で手に入るからなぁ。
「そうだね。でも噂でしょ?」
「何人もスキルを買ったって人はいるよ。カナル君も買ったって」
そんな店が本当に実在しているようだ。
「それならカナル君に聞けばその店に行けるんじゃない?」
「建物があるわけじゃなくて、スキルを売ってる人がいるだけみたいなの。同じ場所に行っても会えないみたい。それに、男の人だったり、女の人だったり、子供だったり、おじいさんだったりで、人も違うみたいなんだよ」
「沢山いるの?」
「噂を聞く限りだとそうなるね」
「ラクネはスキルを買いたいんだよね?」
「……うん。怪しいなとは思うけど、欲しいスキルが買えるっていうのは魅力的過ぎるかな」
「それなら、今日の放課後に探しに行く?見つからなかったら散歩ってことで」
「エルク君も何か欲しいスキルがあるの?」
「うーん、今は特にはないかな。噂が気になるだけ」
「最近は毎日訓練してるけど、付き合ってもらっていいの?」
「たまには休みも必要だから、そこは気にしなくてもいいよ」
「ありがとう。見つかるといいね」
放課後、スキル屋を探しに王都の中を散策する。
ダイス君も誘ったけど、城の方で用事があると言っていた。
「どうやって探せばいいかな?」
王都は広いので、闇雲に探したところで見つかる可能性は低い。
「噂だと、探していると向こうから話しかけてくるそうだよ。カナル君も噂を聞いて歩いて探していたら声を掛けられたって言ってた」
「それなら、スキル屋を探してますってオーラを出しながら歩いてればいいってこと?」
「私が聞いた話だとそうなっちゃうね」
「うーん、とりあえず散歩がてらウロウロしようか」
雑貨屋に入ったりしつつ、王都の中を見て回る。
「いないね」
「誰かに聞いてみるのがいいかな。冒険者ギルドにでも行ってみようか」
簡単に見つかることは無かったので、冒険者ギルドで情報を集めることにする。
「今日はローザちゃん達と一緒じゃないのね。そっちの獣人の子は?」
依頼とは関係ないけど、クラリスさんに話を聞くことにする。
「学院で一緒にチームを組んでるラクネです」
「ラクネちゃんね。どこかで会ったことがあったかな?見覚えがあるような気がするのだけれど……」
クラリスさんが言うことにラクネはキョトンとする。
ラクネは会った記憶がないのだろう。
「ラクネはリーナさんの妹です。お姉ちゃんがリーナさんと冒険者の活動をしてますので、見たことがある気がするんじゃないですか?」
ラクネは冒険者の登録はしていないので、クラリスさんと繋がりがあるとしたらリーナさんだろうと言ってみる。
「ああ!そうね。そうだわ。目元がそっくりね。姉妹揃ってモテそうで羨ましいわ。……それで、今日はどうしたの?ラクネちゃんと依頼を受けに来たの?」
羨ましいと言うけど、クラリスさんもモテると思う。
その証拠に、クラリスさんが受付をしていると、いつも男性の冒険者の人が列を作っている。
「王都のどこかにスキル屋があるという噂を学院で聞いて探しているんですが、何か知りませんか?」
「その噂ならもちろん知ってるわよ。えっと……そこに大きな剣を担いでいる人がいるでしょ。あの人が昨日スキルを手に入れたってちょうど言ってたわ」
クラリスさんが言った方には背丈くらいの大剣を担いでいる大柄の男性がいた。
「ありがとうございます。話を聞いてみます」
「私から聞いたって言えば話くらいはしてくれると思うわ。それから、さっきエルク君は王都のどこかって言ったけど、他の街……王国に限らず帝国でも最近スキルを売ってる人がいるみたいよ。もう帝国に帰ってしまったけど、帝国に拠点を置いている冒険者の人が言ってたわ」
スキルを売っている人が本当に沢山いるのか、それとも帝国から移動しているのか……。
「そうなんですね」
「スキルを欲しいって言う人は沢山いるからね。特に冒険者にはね。もし会うことが出来たら教えて欲しいわ」
「わかりました」
受付を離れて、クラリスさんから教えてもらった人に話を聞く。
話を聞くと、昨日依頼に失敗して落ち込んで王都に戻ってきたところ、魔族の男に声を掛けられてスキルを与えられたとのことだ。
男性はスキルの対価として、愛用していた籠手を渡したらしい。
それから、スキルを買うには一つ条件を提示されたそうだ。
今後、スキルの鑑定をしてはいけないというよく分からないもので、鑑定をすると、今回買ったスキルは消滅してしまうらしい。
僕が噂のことを全然知らなかっただけで、カナル君も同じことを言っていたらしい。
真意はわからないけど、そうなると、スキル書を手に入れても使いにくくなる。
スキル書を使っても何のスキルを手に入れたのかが分からず、習得しても自覚出来ないので使えないからだ。
男性は西門から冒険者ギルドに向かっている途中の路地で話しかけられたというので、お礼を言ってそこに行ってみることにする。
「俺を探しているというのはお前らか?」
日も落ちて、そろそろ帰らないといけないと寮監さんに叱られるって頃に厳つい顔の男性に声を掛けられる。
「もしかしてスキルを売ってくれるって人ですか?」
噂通りならこの人が探していた人だろう。
違うなら、日が落ちてから子供に話しかける怖い人かもしれない。
「ああ。それで何のスキルが欲しい?」
「……おじさんとどこかで会ったことはないですか?」
どこかで会ったことがあるような気がする。
「俺は記憶にないな。それでスキルを買うのか買わないのかどうするんだ?」
気のせいかな……。
「何でもいいんですか?」
「俺が売ってもいいと思えるスキルなら何でもいい」
どうしようかな。特に今欲しいスキルってないんだよね。
「少し考えます」
「なら先に獣人の女の子に聞こうか」
「えっと、回復魔法が使えるようになりたいです」
ラクネは回復魔法のスキルが欲しかったようだ。
「回復魔法か……。強力なスキルの場合は理由を確認している。なぜ回復魔法を求める?」
「エルク君がお姉ちゃんを回復魔法で治してくれたから。私の魔力でどこまで出来るのかはわからないけど、私にその力があればもっと早くお姉ちゃんを呪縛から解放出来たと思う。お姉ちゃんはもう治ったけど、同じように苦しむ人を私は助けたい」
「よかろう。対価を差し出せば回復魔法のスキルを与える。但し条件が2つある。スキルの鑑定を今後しないこと。それから、スキルを悪用しないことだ。破った場合、回復魔法のスキルは消滅する」
悪用しても消えるらしい。
さっきの男性は言ってなかったから、回復魔法が欲しいと言ったから追加されたのかもしれない。
強力なスキルって言ってたし……。
「わかりました。……これでお願いします」
ラクネが小さな服を渡す。
これはラクネのお母さんが縫ってくれた服で、お気に入りだったやつらしい。
大きくなって着れなくなってからも、押し入れに大事に仕舞っていたそうだ。
「契約成立だ。意識を集中すれば回復魔法が使えるだろう」
何かしたようには見えなかったけど、もうラクネは回復魔法のスキルを獲得したらしい。
「さて、何のスキルにするか決まったか?」
男性に聞かれるけど、欲しいスキルは思い浮かばないし迷う。
何かロック君やお姉ちゃんと戦う時に使えるスキルが欲しいとは思うけど、思い付いているやつは既に僕が創っているスキルだからなぁ。
「思い付かないのでやめておきます」
思いつかなかったので僕は断ることにする。
「……そうか。しかし、俺には坊主が悩んでいることが分かる。坊主に合ったスキルを俺が選んでやろう」
断ったのに、男性は売ろうとしてくる。
「……じ、じゃあこれで」
男性の圧に押されて僕はスキルを買ってしまった。
何も考えていなかったので、渡すと喜ばれることが多い石鹸を対価として渡した。
「契約成立だ。坊主には反復というスキルを与えておいた。同じスキルを繰り返し使った時に熟練度が上がりやすくなるスキルだ」
何に悩んでいるか教えてもいないのに、ピンポイントに欲しいスキルをもらった。
自分でも創れたかもしれないけど、熟練度を上げるスキルを創ろうという考えに至ってなかったので、結果的に創れないのと同じだ。
石鹸は特に大切なものでもないけど、それで良かったようだ。
やっぱり道楽でスキルを与えているのかな?
「ありがとうございます……あれ?」
お礼を言って頭を上げたら、いつの間にか男性はいなくなっていた。
学院でラクネに聞かれる。
「スキル屋さん?」
「噂になってるよ。知らない?」
「知らないよ。なんて噂なの?」
「王都のどこかにスキルを売ってくれるお店があるんだって」
「スキル書の店ってこと?」
「自分の欲しいスキルが買えるみたいだよ。スキル書だと何が獲得できるかはわからないでしょ?選べるみたい」
「それはすごいね。でも本当にそんな店があるとしても、すごく高そうだね。貴族を相手にしてるのかな」
「それが、対価は自分の大切な物なんだって。大切な物ならなんでもいいみたいだよ。思い出の品とか、一般的には価値がない物でも」
「店主の目的がわからないね。道楽かな」
「理由は分からないけど、欲しいスキルが手に入るなら行ってみたいよね」
僕は一部のスキルを除いて欲しいスキルは自分で手に入るからなぁ。
「そうだね。でも噂でしょ?」
「何人もスキルを買ったって人はいるよ。カナル君も買ったって」
そんな店が本当に実在しているようだ。
「それならカナル君に聞けばその店に行けるんじゃない?」
「建物があるわけじゃなくて、スキルを売ってる人がいるだけみたいなの。同じ場所に行っても会えないみたい。それに、男の人だったり、女の人だったり、子供だったり、おじいさんだったりで、人も違うみたいなんだよ」
「沢山いるの?」
「噂を聞く限りだとそうなるね」
「ラクネはスキルを買いたいんだよね?」
「……うん。怪しいなとは思うけど、欲しいスキルが買えるっていうのは魅力的過ぎるかな」
「それなら、今日の放課後に探しに行く?見つからなかったら散歩ってことで」
「エルク君も何か欲しいスキルがあるの?」
「うーん、今は特にはないかな。噂が気になるだけ」
「最近は毎日訓練してるけど、付き合ってもらっていいの?」
「たまには休みも必要だから、そこは気にしなくてもいいよ」
「ありがとう。見つかるといいね」
放課後、スキル屋を探しに王都の中を散策する。
ダイス君も誘ったけど、城の方で用事があると言っていた。
「どうやって探せばいいかな?」
王都は広いので、闇雲に探したところで見つかる可能性は低い。
「噂だと、探していると向こうから話しかけてくるそうだよ。カナル君も噂を聞いて歩いて探していたら声を掛けられたって言ってた」
「それなら、スキル屋を探してますってオーラを出しながら歩いてればいいってこと?」
「私が聞いた話だとそうなっちゃうね」
「うーん、とりあえず散歩がてらウロウロしようか」
雑貨屋に入ったりしつつ、王都の中を見て回る。
「いないね」
「誰かに聞いてみるのがいいかな。冒険者ギルドにでも行ってみようか」
簡単に見つかることは無かったので、冒険者ギルドで情報を集めることにする。
「今日はローザちゃん達と一緒じゃないのね。そっちの獣人の子は?」
依頼とは関係ないけど、クラリスさんに話を聞くことにする。
「学院で一緒にチームを組んでるラクネです」
「ラクネちゃんね。どこかで会ったことがあったかな?見覚えがあるような気がするのだけれど……」
クラリスさんが言うことにラクネはキョトンとする。
ラクネは会った記憶がないのだろう。
「ラクネはリーナさんの妹です。お姉ちゃんがリーナさんと冒険者の活動をしてますので、見たことがある気がするんじゃないですか?」
ラクネは冒険者の登録はしていないので、クラリスさんと繋がりがあるとしたらリーナさんだろうと言ってみる。
「ああ!そうね。そうだわ。目元がそっくりね。姉妹揃ってモテそうで羨ましいわ。……それで、今日はどうしたの?ラクネちゃんと依頼を受けに来たの?」
羨ましいと言うけど、クラリスさんもモテると思う。
その証拠に、クラリスさんが受付をしていると、いつも男性の冒険者の人が列を作っている。
「王都のどこかにスキル屋があるという噂を学院で聞いて探しているんですが、何か知りませんか?」
「その噂ならもちろん知ってるわよ。えっと……そこに大きな剣を担いでいる人がいるでしょ。あの人が昨日スキルを手に入れたってちょうど言ってたわ」
クラリスさんが言った方には背丈くらいの大剣を担いでいる大柄の男性がいた。
「ありがとうございます。話を聞いてみます」
「私から聞いたって言えば話くらいはしてくれると思うわ。それから、さっきエルク君は王都のどこかって言ったけど、他の街……王国に限らず帝国でも最近スキルを売ってる人がいるみたいよ。もう帝国に帰ってしまったけど、帝国に拠点を置いている冒険者の人が言ってたわ」
スキルを売っている人が本当に沢山いるのか、それとも帝国から移動しているのか……。
「そうなんですね」
「スキルを欲しいって言う人は沢山いるからね。特に冒険者にはね。もし会うことが出来たら教えて欲しいわ」
「わかりました」
受付を離れて、クラリスさんから教えてもらった人に話を聞く。
話を聞くと、昨日依頼に失敗して落ち込んで王都に戻ってきたところ、魔族の男に声を掛けられてスキルを与えられたとのことだ。
男性はスキルの対価として、愛用していた籠手を渡したらしい。
それから、スキルを買うには一つ条件を提示されたそうだ。
今後、スキルの鑑定をしてはいけないというよく分からないもので、鑑定をすると、今回買ったスキルは消滅してしまうらしい。
僕が噂のことを全然知らなかっただけで、カナル君も同じことを言っていたらしい。
真意はわからないけど、そうなると、スキル書を手に入れても使いにくくなる。
スキル書を使っても何のスキルを手に入れたのかが分からず、習得しても自覚出来ないので使えないからだ。
男性は西門から冒険者ギルドに向かっている途中の路地で話しかけられたというので、お礼を言ってそこに行ってみることにする。
「俺を探しているというのはお前らか?」
日も落ちて、そろそろ帰らないといけないと寮監さんに叱られるって頃に厳つい顔の男性に声を掛けられる。
「もしかしてスキルを売ってくれるって人ですか?」
噂通りならこの人が探していた人だろう。
違うなら、日が落ちてから子供に話しかける怖い人かもしれない。
「ああ。それで何のスキルが欲しい?」
「……おじさんとどこかで会ったことはないですか?」
どこかで会ったことがあるような気がする。
「俺は記憶にないな。それでスキルを買うのか買わないのかどうするんだ?」
気のせいかな……。
「何でもいいんですか?」
「俺が売ってもいいと思えるスキルなら何でもいい」
どうしようかな。特に今欲しいスキルってないんだよね。
「少し考えます」
「なら先に獣人の女の子に聞こうか」
「えっと、回復魔法が使えるようになりたいです」
ラクネは回復魔法のスキルが欲しかったようだ。
「回復魔法か……。強力なスキルの場合は理由を確認している。なぜ回復魔法を求める?」
「エルク君がお姉ちゃんを回復魔法で治してくれたから。私の魔力でどこまで出来るのかはわからないけど、私にその力があればもっと早くお姉ちゃんを呪縛から解放出来たと思う。お姉ちゃんはもう治ったけど、同じように苦しむ人を私は助けたい」
「よかろう。対価を差し出せば回復魔法のスキルを与える。但し条件が2つある。スキルの鑑定を今後しないこと。それから、スキルを悪用しないことだ。破った場合、回復魔法のスキルは消滅する」
悪用しても消えるらしい。
さっきの男性は言ってなかったから、回復魔法が欲しいと言ったから追加されたのかもしれない。
強力なスキルって言ってたし……。
「わかりました。……これでお願いします」
ラクネが小さな服を渡す。
これはラクネのお母さんが縫ってくれた服で、お気に入りだったやつらしい。
大きくなって着れなくなってからも、押し入れに大事に仕舞っていたそうだ。
「契約成立だ。意識を集中すれば回復魔法が使えるだろう」
何かしたようには見えなかったけど、もうラクネは回復魔法のスキルを獲得したらしい。
「さて、何のスキルにするか決まったか?」
男性に聞かれるけど、欲しいスキルは思い浮かばないし迷う。
何かロック君やお姉ちゃんと戦う時に使えるスキルが欲しいとは思うけど、思い付いているやつは既に僕が創っているスキルだからなぁ。
「思い付かないのでやめておきます」
思いつかなかったので僕は断ることにする。
「……そうか。しかし、俺には坊主が悩んでいることが分かる。坊主に合ったスキルを俺が選んでやろう」
断ったのに、男性は売ろうとしてくる。
「……じ、じゃあこれで」
男性の圧に押されて僕はスキルを買ってしまった。
何も考えていなかったので、渡すと喜ばれることが多い石鹸を対価として渡した。
「契約成立だ。坊主には反復というスキルを与えておいた。同じスキルを繰り返し使った時に熟練度が上がりやすくなるスキルだ」
何に悩んでいるか教えてもいないのに、ピンポイントに欲しいスキルをもらった。
自分でも創れたかもしれないけど、熟練度を上げるスキルを創ろうという考えに至ってなかったので、結果的に創れないのと同じだ。
石鹸は特に大切なものでもないけど、それで良かったようだ。
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