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告白
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放課後、僕は帰らずに教室でお姉ちゃんが来るのを待つ。
しばらくしてお姉ちゃんが入ってきた。
「お待たせ。学院長先生には時間をもらってるから行きましょう」
「うん」
僕はお姉ちゃんと学院長の部屋に入る
「初めまして、エルクくん。報告は色々と聞いているけど、こうして話すのは初めてだね」
「初めまして、エルクです」
僕は挨拶をした後、学院長に言われて椅子に座る
「まず話をする前に謝らせて欲しい。私の力で君が自分の力を自覚しないように色々と画策していた。その結果、君達姉弟を会わせなくもしていた。すまなかった」
学院長が頭を下げた
よく話がわからないのでお姉ちゃんの方を見ると、お姉ちゃんは驚いていた
「なんで学院長先生が謝るんですか?エルクが自分の力を知ってショックを受けないようにって、私が学院長先生に頼んだんじゃないですか。エルクと会わないと決めたのも私です」
お姉ちゃんが学院長に言った。
先日お姉ちゃんから聞いた話もこういう話だった。
お姉ちゃんが学院長に協力してもらっていると……
「本当にすまなかった。君の思考を意図的に操作させてもらっていた」
「……どういうことですか?」
お姉ちゃんは思考が追いついていない。
僕もだ。思考を操作していたと言うけど、洗脳されていたって事?
「君は以前に自分の力を知って塞ぎ込んだね?その結果、弟にも同じ思いはしてほしくないと思った。そうだね?」
「そうです」
「それは本当の君の気持ちだ。でもだからといって弟と会わない覚悟をして、力を隠し通すという選択は選ばなかったはずだ。私がなにもしなければ、同じ思いをして塞ぎ込んでしまったとしても、自分が弟の側に付いていられるような選択をした可能性が高いと思う。私に頼み事をするとしても、例えば高等部への飛び級はせずに中等部に通えるようにしてもらうとかな」
「そんな……。でも私はそれが1番エルクの為になると思って学院長先生にお願いしたはずです」
「そうだね。でもそれは、君がそう結論付けるように私が操作させてもらっていたからだ。私のスキルで君が他の選択肢をとりにくくしていた」
「よくわかりません」
お姉ちゃんは困惑している。
「例えばAという選択肢とBという選択肢があるとしよう。君は迷ってはいるけどAの選択肢を選ぼうとしていた。そこに私が介入してBの選択肢を選ぶように仕向けたということだ」
「私はエルクの力を隠して、会わないことを望んではいなかったということですか?」
「そうではないよ。私のスキルでは、全く思ってもいない事をさせることは出来ない。だから少なからず君の中にはその考えはあったということだ。ただ、私がスキルを使わなければ違う選択肢をとっただろうというだけだ。もしかしたら私がスキルを使わなかったとしても同じ選択をしたかもしれない」
「そうですか……」
お姉ちゃんは返事をしたけど、理解出来ていない気がする。正直子供には話が難しすぎる。
スキルを解けば元の思考に戻るとかではないのだろう。
だから操作していたと言われても、操作されていた自覚が得られない。
「学院長のスキルは、何を食べようか迷っている人の前で、美味しそうに肉を食べて、肉を食べよう!と選ばせるスキルってことでいいですか?でも、そもそも肉を食べたいと思ってなければ、どれだけアピールしても肉を選ばせることは出来ないと」
僕はニュアンスを変えて聞いてみる
「ああ、その通りだ。ただ美味しそうに肉を食べているのを見て選んだという記憶は残らない。だから自分の意思で肉を選んだと認識する」
「わかりました。なんでそんなことをしたのか教えてもらえませんか?」
お姉ちゃんは学院長のスキルについて理解してくれたようだ。その上で学院長の真意を聞く。
これは僕も気になる。長い間お姉ちゃんと会えなくされていたんだ。どうでもいい理由なら許せない。
「すまない。理由は言えない」
「それじゃあ納得出来ません!」
お姉ちゃんが怒りながら言う。
お姉ちゃんの怒りはごもっともだ。僕もこの答えにはイラついている。
「申し訳ない」
それでも学院長は言うつもりはないようだ
「……ふぅ。それならなんで今頃になってエルクと会わせるようにしたんですか?」
お姉ちゃんは落ち着くために息を吐いた後、問いかける
「まず先に断っておくと、先日君と話をした時にはスキルを使っていない。弟に会うという選択肢を取れるように、場を整え直しただけだ」
話を信じるならば、今はお姉ちゃんの意思でちゃんと動いているということだ。
「詳しくは言えないが、元々私の目的の為に君達を利用しようとしていた。君達を会わせないようにしていたのは、その方が利用しやすいと考えたからだ。なぜこのタイミングなのかと言うと、別の方法で目的を果たせる目処が立ったからだ。だから君が弟に会いたいなら会えるようにした」
ヒドい事を言われている。
でもなぜか学院長が悪い人とは思えないからモヤモヤする。
お姉ちゃんも同じ気持ちのようだ
「わかりました。納得は出来ませんが……。今はスキルは使ってないんですよね?」
「ああ、使っていない」
確認する方法はないので、信じるしかない
「それで今日は今の話をしたかったと言う事ですか?」
「そうだね。他にも話はあるけど、1番話したかったことはさっきの話だよ。本当にすまなかった」
学院長が再度頭を下げる
僕の関係する事ではあるけど、僕の知らないところで起きていた事だからかそこまで怒りは湧いていない。
お姉ちゃんが許すなら、僕も許すことにしよう
「そうですか。今は頭の整理が出来ていませんし、すぐに許すことは出来ません。とりあえず謝罪だけ受け取ります。それで他の話とはなんですか?」
お姉ちゃんの中ですぐに整理が出来ることではないのだろう。でも怒り心頭と言うわけでは無さそうではあるので、安心する。
「ああ、それで構わない。私もすぐに許してもらえるとは思っていない。許してもらえるように、これから誠意を見せていくつもりだ。他の話というのは……、話というよりも相談に近いのだが、エルクくんのこれからについてだ」
ん…、僕のこれから?カッシュさんにも聞かれたようなことかな?
しばらくしてお姉ちゃんが入ってきた。
「お待たせ。学院長先生には時間をもらってるから行きましょう」
「うん」
僕はお姉ちゃんと学院長の部屋に入る
「初めまして、エルクくん。報告は色々と聞いているけど、こうして話すのは初めてだね」
「初めまして、エルクです」
僕は挨拶をした後、学院長に言われて椅子に座る
「まず話をする前に謝らせて欲しい。私の力で君が自分の力を自覚しないように色々と画策していた。その結果、君達姉弟を会わせなくもしていた。すまなかった」
学院長が頭を下げた
よく話がわからないのでお姉ちゃんの方を見ると、お姉ちゃんは驚いていた
「なんで学院長先生が謝るんですか?エルクが自分の力を知ってショックを受けないようにって、私が学院長先生に頼んだんじゃないですか。エルクと会わないと決めたのも私です」
お姉ちゃんが学院長に言った。
先日お姉ちゃんから聞いた話もこういう話だった。
お姉ちゃんが学院長に協力してもらっていると……
「本当にすまなかった。君の思考を意図的に操作させてもらっていた」
「……どういうことですか?」
お姉ちゃんは思考が追いついていない。
僕もだ。思考を操作していたと言うけど、洗脳されていたって事?
「君は以前に自分の力を知って塞ぎ込んだね?その結果、弟にも同じ思いはしてほしくないと思った。そうだね?」
「そうです」
「それは本当の君の気持ちだ。でもだからといって弟と会わない覚悟をして、力を隠し通すという選択は選ばなかったはずだ。私がなにもしなければ、同じ思いをして塞ぎ込んでしまったとしても、自分が弟の側に付いていられるような選択をした可能性が高いと思う。私に頼み事をするとしても、例えば高等部への飛び級はせずに中等部に通えるようにしてもらうとかな」
「そんな……。でも私はそれが1番エルクの為になると思って学院長先生にお願いしたはずです」
「そうだね。でもそれは、君がそう結論付けるように私が操作させてもらっていたからだ。私のスキルで君が他の選択肢をとりにくくしていた」
「よくわかりません」
お姉ちゃんは困惑している。
「例えばAという選択肢とBという選択肢があるとしよう。君は迷ってはいるけどAの選択肢を選ぼうとしていた。そこに私が介入してBの選択肢を選ぶように仕向けたということだ」
「私はエルクの力を隠して、会わないことを望んではいなかったということですか?」
「そうではないよ。私のスキルでは、全く思ってもいない事をさせることは出来ない。だから少なからず君の中にはその考えはあったということだ。ただ、私がスキルを使わなければ違う選択肢をとっただろうというだけだ。もしかしたら私がスキルを使わなかったとしても同じ選択をしたかもしれない」
「そうですか……」
お姉ちゃんは返事をしたけど、理解出来ていない気がする。正直子供には話が難しすぎる。
スキルを解けば元の思考に戻るとかではないのだろう。
だから操作していたと言われても、操作されていた自覚が得られない。
「学院長のスキルは、何を食べようか迷っている人の前で、美味しそうに肉を食べて、肉を食べよう!と選ばせるスキルってことでいいですか?でも、そもそも肉を食べたいと思ってなければ、どれだけアピールしても肉を選ばせることは出来ないと」
僕はニュアンスを変えて聞いてみる
「ああ、その通りだ。ただ美味しそうに肉を食べているのを見て選んだという記憶は残らない。だから自分の意思で肉を選んだと認識する」
「わかりました。なんでそんなことをしたのか教えてもらえませんか?」
お姉ちゃんは学院長のスキルについて理解してくれたようだ。その上で学院長の真意を聞く。
これは僕も気になる。長い間お姉ちゃんと会えなくされていたんだ。どうでもいい理由なら許せない。
「すまない。理由は言えない」
「それじゃあ納得出来ません!」
お姉ちゃんが怒りながら言う。
お姉ちゃんの怒りはごもっともだ。僕もこの答えにはイラついている。
「申し訳ない」
それでも学院長は言うつもりはないようだ
「……ふぅ。それならなんで今頃になってエルクと会わせるようにしたんですか?」
お姉ちゃんは落ち着くために息を吐いた後、問いかける
「まず先に断っておくと、先日君と話をした時にはスキルを使っていない。弟に会うという選択肢を取れるように、場を整え直しただけだ」
話を信じるならば、今はお姉ちゃんの意思でちゃんと動いているということだ。
「詳しくは言えないが、元々私の目的の為に君達を利用しようとしていた。君達を会わせないようにしていたのは、その方が利用しやすいと考えたからだ。なぜこのタイミングなのかと言うと、別の方法で目的を果たせる目処が立ったからだ。だから君が弟に会いたいなら会えるようにした」
ヒドい事を言われている。
でもなぜか学院長が悪い人とは思えないからモヤモヤする。
お姉ちゃんも同じ気持ちのようだ
「わかりました。納得は出来ませんが……。今はスキルは使ってないんですよね?」
「ああ、使っていない」
確認する方法はないので、信じるしかない
「それで今日は今の話をしたかったと言う事ですか?」
「そうだね。他にも話はあるけど、1番話したかったことはさっきの話だよ。本当にすまなかった」
学院長が再度頭を下げる
僕の関係する事ではあるけど、僕の知らないところで起きていた事だからかそこまで怒りは湧いていない。
お姉ちゃんが許すなら、僕も許すことにしよう
「そうですか。今は頭の整理が出来ていませんし、すぐに許すことは出来ません。とりあえず謝罪だけ受け取ります。それで他の話とはなんですか?」
お姉ちゃんの中ですぐに整理が出来ることではないのだろう。でも怒り心頭と言うわけでは無さそうではあるので、安心する。
「ああ、それで構わない。私もすぐに許してもらえるとは思っていない。許してもらえるように、これから誠意を見せていくつもりだ。他の話というのは……、話というよりも相談に近いのだが、エルクくんのこれからについてだ」
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