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必要な物
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朝、教室で魔法学担当の先生を待っていると、なぜか担任の先生が入ってきた。なんだろうと思っていたら、また唐突に話をしだした
「来週から護衛の訓練をする。各自スケジュールを確認して準備しておくように。訓練に必要な経費は計算して週末までに提出すること。過ぎた場合は各自の負担とする」
先生はそれだけ言って出て行った。
入れ替わりに魔法学担当の先生が入ってきて授業が始まったので、わからないことを聞くことも出来ない。
いつもながら急で言葉が足りない。
そもそも護衛の訓練とはなんなのか?
これは個人の訓練なのか、チームでの訓練なのか?
スケジュールはどこで確認すればいいの?
経費はどこまで許されるのかな?食事代もいいのかな?高い食材使ってもいいの?
どうせ聞いてもわからない魔法学の授業はいつも通り聞き流して、護衛訓練について考える。
考えたところで答えは出ないのだけれど…
退屈な時間がやっと終わったので、ダイスくんに聞く事にする。
「護衛訓練って何するの?スケジュールはどこ見ればわかるの?」
「いや、俺もわからないな。訓練って言ってたしサウス先生に聞けばいいのか?」
ダイスくんもわからないらしい。
そうなると本当に先生の説明は足りていないと思う
「あの先生本当に大丈夫なの?」
僕は心配になる
「前も言ったけど、ああ見えて実はしっかりしてるから大丈夫だ……俺はそう思うようにしている」
最後の言葉で一気に心配度が増した
「他の人はどうするのかな?」
「うーん、どうだろうな。もしかしたら訓練はもう始まってるのかもしれないな。このよくわからない状況で何を考えて動くかを見ているとかな」
「説明が面倒なだけじゃないの?」
ダイスくんはこう言うけど、僕には手を抜いているようにしか思えない。
「……否定は出来ないな。違うと信じたいけど。とりあえず放課後になったらサウス先生に聞きに行くか」
「うん」
放課後になったので、ラクネも誘ってサウス先生のところに訓練のことを聞きに行く
「サウス先生、来週の護衛訓練についてわからないことがあるので聞きにきました」
ダイスくんがサウス先生に尋ねる
「何がわからないんだ?シリウス先生に伝言を頼んだが……」
「シリウス先生って誰?」
僕はラクネに小声で聞く
「担任の先生だよ」
ラクネが呆れながら教えてくれた
「来週から護衛訓練が始まること以外はほとんどわかりません。サウス先生はなんて伝言を頼んだんですか?」
「来週からは護衛訓練だから、各自準備をするようにってことと、詳しくは訓練室の予定表に書いてあるから確認しておくようにってことだな」
訓練室の予定表の事がスッポリと抜けて伝言されたようだ。
「ありがとうございます。予定表の事を聞いていなかったので、そちらを見てから分からないことがあれば、また聞きにきます」
「ああ頼む。他の生徒にも伝えといてくれ」
「わかりました」
訓練室に行き、予定表を見ると護衛訓練についての詳細が書かれている紙が貼られていた
チーム別の訓練になっていて、各チームごとに目的地が違う。
大体片道2日くらいの距離にある村に商品を売りに行く商人を、護衛するという設定になっている。
村で商品を積み替える為に1日滞在するようだ。
王都まで帰りも護衛するので、合計5日間訓練が続くということか……
実際には本当の護衛である冒険者を商人に見立てて、訓練をするようだ。
冒険者が先生の代わりに訓練の評価をする。
自分達で対処出来ないトラブルが発生したと思われる時は冒険者に助けを求めるように書いてある。
トラブルの内容によるだろうが、評価は下がるだろう
準備する物は、商人役の冒険者の事は考える必要はなく、自分達で使う物だけでいいそうだ。
実際の護衛依頼と同じってことだね。護衛の冒険者が依頼主の食事などを用意する事は基本ないみたいだし。逆に依頼主が護衛の食事も用意する事はあるみたいだけど。
「大体分かったな」
ダイスくんが言った
「そうだね。今週末までに必要な物を計算して先生に提出しないといけないんだよね?何が必要か考えないといけないね」
「うん、まずは必要な物を紙に書き出すところからだね」
ラクネが答える
「とりあえず、教室に戻って残ってる奴に訓練室に予定が貼ってあるって教えるか。サウス先生に頼まれたしな」
「そうだね」
僕達は教室に戻り、残っていた数人に伝言を伝える
「必要と思われる物は明日までに各自考えてくるって事でいいか?それで明日の放課後に買いに行く感じで」
「うん」
「わかった」
僕は寮に帰ってから必要な物を考える
こういう時に必要な物は[衣・食・住]で考えればいいと思う。
まずは“衣”だ。これは着替えだね。これは創造で創ってアイテムボックスに入ってるからよし!
次に“食”。移動中と村での食事だ。これも創造で創ってアイテムボックスに入ってるからよし!
最後は“住”か。家ではないから、この場合はテントかな。
「ふぅ」創造で創ってアイテムボックスに入れたからよし!
他は何が必要かな?
体と汚れた服は浄化魔法でキレイにすればいいから大丈夫!
野営にはテント以外になにか必要かな?多分交代で寝て周囲の警戒をする事になると思う。結界は一応張るつもりだけど、強度は心配だし他のみんなは知らないから別で何か必要だよね……。
鈴とロープで魔物とかの敵が近づいたら音で気づくようにしておくのはどうかな?明日、ダイスくんとラクネに聞いてみよう。
鈴とロープは創造で創れるから買う必要はないね。
あっ!暇を潰す物が必要だ。寝ずに警戒するんだから、何もせずにいたら多分寝ちゃう。あまり集中しすぎないくらいに暇が潰せる物を考えて持っていかないとダメだ。
アイテムボックスの中の料理が、先日スキルごと消えたからあまり入ってないんだよね。
時間も程よく潰れるから作ってようかな。食材はアイテムボックスに入ってるから、調理器具だけ先に創造で創っておけばいいよね。
他に護衛で必要な物はなんだろう……。
考えたけど、思いつかなかった。
……今のところ何も買う必要はないかな
「来週から護衛の訓練をする。各自スケジュールを確認して準備しておくように。訓練に必要な経費は計算して週末までに提出すること。過ぎた場合は各自の負担とする」
先生はそれだけ言って出て行った。
入れ替わりに魔法学担当の先生が入ってきて授業が始まったので、わからないことを聞くことも出来ない。
いつもながら急で言葉が足りない。
そもそも護衛の訓練とはなんなのか?
これは個人の訓練なのか、チームでの訓練なのか?
スケジュールはどこで確認すればいいの?
経費はどこまで許されるのかな?食事代もいいのかな?高い食材使ってもいいの?
どうせ聞いてもわからない魔法学の授業はいつも通り聞き流して、護衛訓練について考える。
考えたところで答えは出ないのだけれど…
退屈な時間がやっと終わったので、ダイスくんに聞く事にする。
「護衛訓練って何するの?スケジュールはどこ見ればわかるの?」
「いや、俺もわからないな。訓練って言ってたしサウス先生に聞けばいいのか?」
ダイスくんもわからないらしい。
そうなると本当に先生の説明は足りていないと思う
「あの先生本当に大丈夫なの?」
僕は心配になる
「前も言ったけど、ああ見えて実はしっかりしてるから大丈夫だ……俺はそう思うようにしている」
最後の言葉で一気に心配度が増した
「他の人はどうするのかな?」
「うーん、どうだろうな。もしかしたら訓練はもう始まってるのかもしれないな。このよくわからない状況で何を考えて動くかを見ているとかな」
「説明が面倒なだけじゃないの?」
ダイスくんはこう言うけど、僕には手を抜いているようにしか思えない。
「……否定は出来ないな。違うと信じたいけど。とりあえず放課後になったらサウス先生に聞きに行くか」
「うん」
放課後になったので、ラクネも誘ってサウス先生のところに訓練のことを聞きに行く
「サウス先生、来週の護衛訓練についてわからないことがあるので聞きにきました」
ダイスくんがサウス先生に尋ねる
「何がわからないんだ?シリウス先生に伝言を頼んだが……」
「シリウス先生って誰?」
僕はラクネに小声で聞く
「担任の先生だよ」
ラクネが呆れながら教えてくれた
「来週から護衛訓練が始まること以外はほとんどわかりません。サウス先生はなんて伝言を頼んだんですか?」
「来週からは護衛訓練だから、各自準備をするようにってことと、詳しくは訓練室の予定表に書いてあるから確認しておくようにってことだな」
訓練室の予定表の事がスッポリと抜けて伝言されたようだ。
「ありがとうございます。予定表の事を聞いていなかったので、そちらを見てから分からないことがあれば、また聞きにきます」
「ああ頼む。他の生徒にも伝えといてくれ」
「わかりました」
訓練室に行き、予定表を見ると護衛訓練についての詳細が書かれている紙が貼られていた
チーム別の訓練になっていて、各チームごとに目的地が違う。
大体片道2日くらいの距離にある村に商品を売りに行く商人を、護衛するという設定になっている。
村で商品を積み替える為に1日滞在するようだ。
王都まで帰りも護衛するので、合計5日間訓練が続くということか……
実際には本当の護衛である冒険者を商人に見立てて、訓練をするようだ。
冒険者が先生の代わりに訓練の評価をする。
自分達で対処出来ないトラブルが発生したと思われる時は冒険者に助けを求めるように書いてある。
トラブルの内容によるだろうが、評価は下がるだろう
準備する物は、商人役の冒険者の事は考える必要はなく、自分達で使う物だけでいいそうだ。
実際の護衛依頼と同じってことだね。護衛の冒険者が依頼主の食事などを用意する事は基本ないみたいだし。逆に依頼主が護衛の食事も用意する事はあるみたいだけど。
「大体分かったな」
ダイスくんが言った
「そうだね。今週末までに必要な物を計算して先生に提出しないといけないんだよね?何が必要か考えないといけないね」
「うん、まずは必要な物を紙に書き出すところからだね」
ラクネが答える
「とりあえず、教室に戻って残ってる奴に訓練室に予定が貼ってあるって教えるか。サウス先生に頼まれたしな」
「そうだね」
僕達は教室に戻り、残っていた数人に伝言を伝える
「必要と思われる物は明日までに各自考えてくるって事でいいか?それで明日の放課後に買いに行く感じで」
「うん」
「わかった」
僕は寮に帰ってから必要な物を考える
こういう時に必要な物は[衣・食・住]で考えればいいと思う。
まずは“衣”だ。これは着替えだね。これは創造で創ってアイテムボックスに入ってるからよし!
次に“食”。移動中と村での食事だ。これも創造で創ってアイテムボックスに入ってるからよし!
最後は“住”か。家ではないから、この場合はテントかな。
「ふぅ」創造で創ってアイテムボックスに入れたからよし!
他は何が必要かな?
体と汚れた服は浄化魔法でキレイにすればいいから大丈夫!
野営にはテント以外になにか必要かな?多分交代で寝て周囲の警戒をする事になると思う。結界は一応張るつもりだけど、強度は心配だし他のみんなは知らないから別で何か必要だよね……。
鈴とロープで魔物とかの敵が近づいたら音で気づくようにしておくのはどうかな?明日、ダイスくんとラクネに聞いてみよう。
鈴とロープは創造で創れるから買う必要はないね。
あっ!暇を潰す物が必要だ。寝ずに警戒するんだから、何もせずにいたら多分寝ちゃう。あまり集中しすぎないくらいに暇が潰せる物を考えて持っていかないとダメだ。
アイテムボックスの中の料理が、先日スキルごと消えたからあまり入ってないんだよね。
時間も程よく潰れるから作ってようかな。食材はアイテムボックスに入ってるから、調理器具だけ先に創造で創っておけばいいよね。
他に護衛で必要な物はなんだろう……。
考えたけど、思いつかなかった。
……今のところ何も買う必要はないかな
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