イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)

こたろう文庫

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古代遺跡

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翌朝、冒険者ギルドに集合する

「全員集まったな。よし、行くぞ!」

馬車で遺跡近くまで向かう

今回向かう遺跡は地下にあるらしい

前回のはダンジョンだったし、遺跡に行くのは初めてなので少しワクワクする

地下への階段を降りるとそこには石造りの町があった

「これが遺跡なんですか?」

「ああ、そうだ。ここからはどこにトラップがあるかわからないから気を引き締めていけよ」

「うん」

「それでは入る前に作戦を確認します」
ブレインさんが話す

「シズネさんとエルクくん、ローガン、ネイサンが前衛です。魔物が現れた場合はローガンは2人を守ることを最優先して下さい。私が中衛、残りが後衛です。後から変更するかもしれませんが、まずはこれで進みましょう」

僕は遺跡に入る前にみんなにシールドを掛ける。
身体強化魔法は魔物が現れてからでいいかな。
ないよりはいいよね

僕達は遺跡の中を進む。
僕は気づく。サーチとマップのスキルが使えない。
遺跡はダンジョンとは違い、外にいるのと同じ扱いのようだ

罠感知と罠解除のスキルはちゃんと発動してくれればいいけど……

僕は心配になったけと、問題はなかった。

「この角を曲がったところにトラップがあります」
ちゃんとトラップは感知出来た。
出来なかったら足手まといになるところだったよ

「曲がったところって、まだ見えてもないだろ?」
ローガンさんに聞かれる

「トラップが見えたのではなくて、トラップの反応があるんです」
僕は説明する

「よくわからんが、ゆっくり行くか」

角を曲がると反応の通りトラップがあった

「そこの床が少し不自然に盛り上がってますので踏まないでください」
シズネさんがトラップの位置をみんなに説明する。
反応があった場所と同じなのでやっぱり罠感知はしっかりと発動しているようだ。

僕は罠を解除する

「トラップは解除しましたので大丈夫ですよ」

「え?今何したの?」
シズネさんに聞かれる

「スキルでトラップを解除しただけだよ」

「昨日スキルで解除するとは言っていたけど、スキルで手先が器用とかそうゆうことじゃないの?」

「違うよ。トラップを無効化するスキルだよ。罠感知ってスキルでトラップを発見して、罠解除ってスキルでトラップが発動しないようにしてるんだ」

「そ、そうなんだ……」

僕達は先に進む

途中、オークに出くわすけど、ネイサンさんの攻撃ですぐに戦闘は終わった。
やっぱりオーク程度ではこの人達の敵ではないようだ。

「この先の床にトラップがあります」
「目の前の扉にトラップがあります」
「右側の壁にトラップがあります」
「その石像はトラップです」

僕はトラップを解除しながら進む

「なんでこんなにトラップが多いんだ?」
ローガンさんが言う

「そうなんですか?」
僕は他の遺跡を知らないので比較が出来ない

「この数は異常だぞ」

さらに進むと異様な光景があった

「なんだ、この数は……」
ローガンさんが零す

目の前には500体はいるのではないかという程のオークの群れがいた。

僕はいつでも逃げれるようにみんなに身体強化魔法を掛ける

「なんだか身体が軽くなった気がするな。エルク、俺に何かしたか?」
ローガンさんに聞かれたので答える

「身体強化魔法をみんなに掛けました。気持ち程度の効果ですけど、少しでもと思いまして。まずかったなら消しますけど……」

「いや、助かる。ブレイン、どう思う?」

「異様ですね。なんでここにオークが集まってるのでしょうか?それに私達は多数のトラップを解除して進んできました。オークはどこからきたのでしょうか?とりあえず殲滅しますか?」
ブレインさんは殲滅すると言った。勝てると言う事だ

「ああ、頼んだ」

「わかりました」

ブレインさんは魔力を込め出す。

魔法を使うとわかった僕はブレインさんに魔法威力強化の支援をする

ブレインさんは火魔法でオークを一気に焼き尽くした

おお!スゴイ!一撃だ。スゴすぎて石の床まで溶けてる

「ブレインさん、スゴイですね。あんなにいたのにもう残ってませんよ」

「あ、ああ」

「かなり魔力込めたな。大丈夫か?ヤバくなったら言えよ」
ローガンさんがブレインさんを心配する

「ええ、大丈夫です。依頼には含まれていませんが、少し休憩してからこの辺りを調べましょう」

僕達は床が冷めるまで待ってから、オークが大量にいた原因を探すことにする

「特に変わったところはねぇな」

「そうですね。奥にも通路はありますのでそちらから集まってきたのでしょうか?もしかしたら遺跡の出入り口が他にもあるのかもしれませんね……森の中にでも出入り口があるなら、これほどのオークが棲みついていたのも納得できます。魔物の生態はよくわかっていませんので、この遺跡の中で生まれているのかもしれませんが……」
ブレインさんが予想を立てる

「そこまで今回調べるのは無理だな。もう少し周りをみたら切り上げるか」
ローガンさんが判断する。

調査までしてたら学院が始まっちゃうから助かるな。

僕達は遺跡の中をもう少し探索しながら、オークを見つけたら倒す。

「このぐらいでいいだろう」
ローガンさんが切り上げる判断をした

「そうですね。粗方片付けましたし、遺跡から出てきたとしても問題なく対処出来るでしょう」
ブレインさんも問題ないと判断したようだ

僕達は遺跡から出てギルドに戻る

ローガンさんが代表して達成の報告を済ませた

「ほれ坊主、報酬だ」
僕は大銀貨1枚を受け取る

「多くないですか?受ける時は銀貨30枚って聞いてましたよ?」

「トラップの数とオークの数を説明して追加で出させたからな。元々聞いていた依頼とは異なっていたからその分も貰うのは当然だ」

「そうなんですね。それじゃあもらっちゃいます」

「私ももらっていいんですか?なにもしてないような気がするんですけど……」
シズネさんが聞いている

「当然だ。今回は坊主が嬢ちゃんよりも先にトラップを見つけていただけだ。スキルの違いによるものだしそれは仕方ない。嬢ちゃんの力量不足じゃないから気にせず受け取れ」

「……わかりました」

「それに、坊主はこれでここを離れるんだ。この街にいるトラップの処理が出来る人間は限られているだろ?またあの遺跡には調査が入るだろうから、その時に今日の分も仕事をすればいい。怪我したら治療出来るくらいには金を貯めておけ」
ローガンさんがいい事を言っている気がする

「ありがとうございます」

「うし、がんばれよ。坊主もまたこの街に来ることがあったら顔くらい出せよ、俺達はこの街を拠点にしてるからよ」

「うん」

ローガンさんはそう言ってギルドから出て行った

「それじゃあ、またね」
僕はシズネさんに挨拶して別れる

明後日に帰るから、観光できるのは明日だけか……

宿屋で近くに温泉がないか教えてもらおう
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