イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)

こたろう文庫

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エンゼルナイツ

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ギルドで待っていると、昨日受付で話したお姉さんに臨時で組むパーティの紹介をされる

「こちらがCランクパーティのエンゼルナイツの方々です」
15歳くらいの3人の青年を紹介された
パーティ名は女性メンバーがいそうなのになぁ。と失礼ながら思った。

「こちらがエルクくんです。王都の冒険者でEランクです」
僕は紹介される

「エルクです。よろしくね」
僕はとりあえず挨拶をする

「シズネの代わりが見つかったって呼ばれたが、このちっこいのがそうなのか?」
すごくバカにされた気がする

「メイカスさん。あなた達の失敗の尻拭いをしてくれようとしている人に対して失礼ですよ!」
受付のお姉さんがメイカスという青年を怒る

「失敗したのは確かだが、こんなガキに助けられるほど俺たちは落ちてないがな。なあ?」
メイカスさんは仲間の2人に聞く

「ああ」
「そうだな」
残りの2人も同じ意見のようだ。それなら僕の答えは決まっている。元々話を聞いて決めるということだったのだから

「僕は必要なさそうですね」
頼まれたから手伝うことになっただけだ。
バカにされてまで一緒に行く必要はないだろう
さて、気分を変えるために観光でもしようかな

僕はギルドを出ようとする。

「エルクくんちょっと待って」
お姉さんに止められる

「なんですか?バカにされてまでこの人たちと一緒に行く理由は僕にはありませんよ?」

「わかってます。この依頼は他のパーティにお願いしますので少し時間を下さい」

「ちょっと待てよ!それじゃあ俺達はどうなるんだよ?」
メイカスが喚く

「依頼失敗です。もちろん納得いかないのであれば諦めずに受けても構いませんが、ギルドが人員を斡旋することは今後ありません」

「ふざけるなよ!斥候無しで遺跡に潜れってことかよ?」

「そうは言ってません。ギルドが苦労して探した方が気に入らないと言うのであればご自分でお探し下さいということです」

「この子を借りるのに私がどれだけ苦労したことか……」
お姉さんがボソッと言った。

クラリスさんは二つ返事で許可したと思っていたけど、そうではなかったようだ

「わ、わかった。そのガキで我慢する」
メイカスが言うが今更一緒に受けるなんて無理だ。守ってくれる気がしない

「いやですよ」
僕は当然断る

「このガキが…俺が頼んでやってると言うのに断るのか?」
頼まれただろうか?

魔法でも当てて、驚いた隙にでも逃げようかな?

僕がそんな事を考えていると知らない女の人が乱入してきた。

「メイカスくん、何してるの?」

「し、シズネ。怪我は大丈夫なのか?」
この人がシズネという人らしい
包帯を見ると腕に怪我をしているようだ

「そんなことより、少し聞こえてたけどどうゆうこと?」
シズネさんはメイカスに怒っている。この人はまともな人のようで助かる

「い、いや。こんな子供で大丈夫かなって心配してただけだよ」
メイカスは言うが、絶対違った

「聞こえてたって言ったよね?脅してたよね?」

シズネさんがメイカス達を追い詰める

「い、いや……」

「こんな人達だとは思わなかった。パーティは解散しましょう。学校でも話しかけて来ないで!」

「そ、そんな。待ってくれ」

「えっと、私の“元”パーティメンバーがごめんね。私はシズネよ。よろしくね」
シズネさんは“元”を強調して言った

なんとなく見ていてわかった。3人はシズネさんに気があったのだろう。シズネを守る騎士達でエンゼルナイツか……

「エルクだよ。よろしくね」

僕は挨拶したけど、どうしたらいいか迷う

「えっと、とりあえずエンゼルナイツの解散手続きをしてきますね」
お姉さんはそう言って離れていった。
逃げたとも言える。逃げる代償はエンゼルナイツの解散か……

「エルクくん、とりあえず向こうに行こうか」
シズネさんに言われる。
本当は僕もギルドから逃げたいんだけど、しょうがないので言われるがままついて行く。

メイカス達も来ようとしたが、シズネさんに睨まれて呆然と立ち尽くしていた

「勢いで解散したけどよかったの?」
僕は聞く

「本性がわかったからね。手遅れになる前に知れてよかったよ」
シズネさんの前ではああいった態度はとらなかったのだろう

「怪我は大丈夫?」

「大丈夫よ。治癒魔法でも掛けれは治るくらいなんだけど、お金がないから大袈裟に包帯巻くことになっただけよ」

「そうなんだ。じゃあ治すよ」

「えっ?」
僕はシズネに回復魔法を掛ける

シズネさんの怪我を治したのにはちゃんと理由がある。単に治してあげたいっていうのもあるけど、シズネさんが怪我をしてトラップに対応できる人がいなくなったから僕が呼ばれたのだ。
シズネさんの怪我が治れば僕は必要ないだろう

「え、本当に治ってる……ありがとう。でも払えるお金は本当にないのよ」
シズネさんは自分の腕を触り、包帯を取って見た後にお礼を言って申し訳なさそうにする

「たまたま回復魔法が使えただけだから気にしないで」

「ありがとう、お金は無理だけど私に出来ることならなんでも言ってね」
シズネさんは笑って言った。
僕は思った。無自覚なのかもしれないけど、こうやってメイカスみたいな人が生まれるのだろう。

わかっててやってるなら…………考えるのはやめよう

「今は困ってないので大丈夫です」

さて、依頼はシズネさんに任せて僕は観光しようかな。
買い物は昨日したから、今日は観光名所を調べながら回ろうかな。
後は温泉……無かったら銭湯でもいいや

「シズネさんの怪我が治ったなら、僕はもう大丈夫ですよね?」
シズネさんに聞く。本当は受付のお姉さんに聞くべきだけどいないのでしょうがない。

「えっと、怪我は治ったけどエンゼルナイツは解散したからどうしたらいいか私にはわからないわ」

「……。ちょっとお姉さん呼んでくるよ」
僕は逃げたお姉さんを捕まえに行く

受付にはいないので、他の受付の人に聞くことにする

「あの、受付のお姉さん…………」
しまった、名前聞いてない。

「ああ、呼んでくるから待ってて」
尋ねた男性は察してくれてさっきのお姉さんを呼びにいってくれた。
あれだけ大声で騒いでたら気づいていて当たり前か……

少し待っているとお姉さんがやってきた

「お待たせ。エンゼルナイツの処理は無事に終わったわ」
そんな事を言いながら。僕にとってはどうでもいい。

「シズネさんの怪我が治ったので僕は帰っていいですか?」
僕は無視して話を進める

「治ったってどう言うこと?」

「僕が回復魔法で治しました」

「えっと、回復魔法がつかえるの?」

「はい、なので僕はもう必要ないかと……」

「そうね……もうすぐ同行するって言ってたベテラン冒険者の人がくるはずだからそれまで待ってちょうだい。その人だけのつもりだったけど、パーティで依頼を受けてくれるなら、シズネさんでいいか確認するから」

後少しくらいならいいかな

「わかりました」

しばらくお菓子を食べながら待っていると、見たことのある男性がやってきた。

あの人は確か……名前は知らないや

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