イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)

こたろう文庫

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昼食を食べた後は海で遊ぶ事になった

一度、別荘に戻り着替える

僕はくたびれてきていたシャツと短パンに着替えようと思っていたけど、海に入る用の服を準備してくれていたのでそれに着替えた。

着替えてきたみんなを見ると、ラクネの言う通りみんな水着ではなかった。

僕は海に入る。泳げると思っていたのに、泳げなかった。
服が重いからかと言い訳を考えてみたけど多分違う。

前世では普通くらいには泳げたのにな……
泳ぎ方は記憶ではなく、身体で覚えていたのかな?

他のみんなは普通に泳げるようだ

まあ、泳げていた記憶はあるのだ。水が怖いわけでもないしすぐに泳げるようになるだろう

そう思っていた時がありました。
僕は今、砂浜に仰向けになっている

溺れて、救助されたからだ。

怖かった……。気絶耐性のせいで、水を飲んでしまっても意識は残っていて足掻いてもどんどんと身体が沈んでいった。

僕は助けてくれた男性にお礼を言って、自分に回復魔法を掛ける

気持ち悪いのは水を飲んだからだろうか……
動けるようにはなったけどまた海に入ったところで溺れるかもしれない

何故泳げないのか考える。そして答えにたどり着いた。
やっぱり服のせいだ。水を吸ったせいで、かなり重たい。
どれだけ手足を動かして水面を目指した所で、沈んでいくのだ。
それなら対処は簡単である。

全裸に…………はならない。
下着だけになっても沈まなくなると思うけど、服を着て泳ぐのが普通のところで脱ぐのは恥ずかしい。

なので僕は身体強化魔法を使う事にした。

一度溺れたからか、みんなが海に入るのを止める。
当然か……

僕はしょうがなく、浅い所で泳げるか確認する。

良かった、泳げた。
少しおぼつかないけど、沈む事は無かった

泳げるようになったと言ったけど、結局浅瀬以外には行かせてくれなかった。

泳げるようになったし、いっか。

僕は海を出て、日陰で休む、
みんなを眺めながら、使用人の男性と雑談していると面白い話を聞かせてくれた。

この場所に関係する言い伝えについてだ
言い伝えは2つあった。

一つは別荘の裏にある山に関係する怪談について。
もう一つは目の前に広がる海に関係している伝説について。

どっちが聞きたいか聞かれたので、僕は両方教えてもらう。

まずは怪談から教えてもらう

怪談と言いつつも、実際に起きた実話のようだ。
あの山の近くには祠があるらしい。
昔、霊媒師を名乗る女性が処刑されたらしい。
その頃、ここら一帯では疫病が蔓延していたのだが、原因が分からなかった当時の住民は彼女が呪いをかけて殺していると考えて尋問をして、無実の罪で処刑した。

その後、他の街からきた薬師により疫病は収まったが、行方不明者が後を経たなくなった。
彼女の祟りだと考えた住民は怒りを鎮めてもらう為に、祠を建てた。その祠がくだんの祠である。

祠を建てたことで行方不明者は収まったが、それからこの辺りで行方不明者が出ると彼女が怒っているのではと考えられお供えをするそうだ。

普通に怖い話だった。聞かなければよかった。

僕は後悔しつつ、もう一つの海の伝説も教えてもらう

こっちの話はシンプルだった。
海にヌシがいるという話だ。

舟よりも大きい魚がいるらしい

僕は船より大きいと聞いてクジラを思い浮かべた。
この世界にクジラみたいな生き物がいるのかは知らないけど……

毎年、ヌシを釣り上げる大会があるみたいだけど釣り上げた人はいない。

観光名所みたいな感じかな。話題作りみたいな?

ヌシが釣れるとは思ってないけど、聞いていて釣りがしたくなった。

僕は釣り竿を借りることにした。
餌釣りだ。

一緒に誰かやらないか誘ったけど、やらないようだ。

餌が気持ち悪いと言われた
女の子にはウネウネしたのは嫌がられるか……

僕はしょうがなく1人で釣りをする
糸を垂らしてぼーとしているのもいいなと思う

たまに餌が取られていないか見ながら、垂らし続けていると、竿に反応があった。

釣り上げようとしたら、一気に体を待って行かれる。

大物だ!

竿がしなる。僕はなんとか耐えるけど、どんどんと海の方へ引っ張られる
マズい!そう思った時、使用人の男性が僕の体を支えてくれた。

「ありがとう」
僕はお礼を言う

「お礼なら釣り上げた後で大丈夫ですよ」
男性に言われて僕は釣り上げることに集中する

魚と格闘する事数分、僕は敗北した。逃げられてしまった。
時間を掛けすぎてしまったようだ。
悔しい!

「残念でしたね」

「うん、でもまだ諦めないよ」

その後も釣りを続けて魚を2匹釣り上げた。
大物ではないけど、釣ることが出来て満足だ。
聞いたら2匹とも美味しい魚だった

せっかくなので、焼いてきてくれるそうだ

僕は焼いてもらった魚を食べる。
自分で釣ったからか、昼食で食べた魚より美味しく感じた

結構な時間釣っていたからか、他のみんなは海から出て砂浜でお茶をしていた

僕も混ざることにする

「魚は釣れたのか?」
アメリに釣果を聞かれた

「大物には逃げられたけど、一応2匹とも釣れたよ」
僕は答える

「釣れて良かったな!」

「うん。みんなは何してたの?」

「泳いだり、砂浜で遊んだりしてたよ」
エミリーが答えてくれる

「そうなんだ。今は休憩中?」

「休憩のつもりだったけど、ずっと話してるわ」

「そうなんだ、なんの話?」

「今は今日の夜の話をしているわ。夜に肝試ししましょうって話」
フレイが答える

「肝試し?誰かが脅かし役になるの?」

「それもいいけど、今回はヤラセはなしよ。みんなには話したのだけれど、エルクにも話さないといけないわね」

「なんの話?」

「霊媒師の幽霊の話よ。知らないと怖くないでしょう?」
使用人の人から聞いた話だ

「その話なら、使用人の人から聞いたよ」

「それは良かったわ。同じ話をしなくて済んだわね。今日の夜にその祠に行きましょうってことよ」

「わざわざそんなことしなくていいんじゃない?」

「エルクは怖いのかしら?」
フレイに煽るように言われたがその通りである。
話をして聞いた事も少し後悔してるのになんでそこに行かないといけないのか……

「こ、怖くなんてないよ」
僕は痩せ我慢をして答える

「ふふ、なら問題ないわね。エルクも参加ね」
見栄を張った為に参加することになってしまった。

そして、夜になってしまった……
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