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マジックショー
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僕のバッグの秘密がバレた。
もしかしたら前からバレてたのかも知れないけど……
困ったことが2つある。
一つ目はこのバッグの存在が危険すぎること。
アイテムバッグは流石に気軽に話てはいけないのは僕でもわかる。
そしてもう一つ、このバッグは普通のバッグなのだ。
僕のアイテムバッグはアイテムボックスの中に入っている。
バッグから取り出しているように見せて、アイテムボックスから出しているだけなのだ
「なんのことかな?ほら、ご飯食べようか」
僕は誤魔化すことにした
「言いたくないならいいけど、俺達に言ったところで他の人に話すことはないぜ。ラクネもそうだろ?」
「うん。エルクくんが嫌がってるのに私が言いふらすことは無いよ」
2人が喋るとは僕も思ってないし、それにもうバレてるみたいだから話してしまうか……
ただ、どっちを話すか。流石に創造の事は話せないからな……
「うん、驚かないでね」
僕はバックを渡す
2人はバッグの中を見る
「何も入ってないよ?」
ラクネが不思議そうに聞いてくる
「飯も入ってないな」
ダイスくんも不思議そうだ。あるって言ったご飯も入ってないからね
「ちょっとバッグ貸して」
僕はバッグを受け取って中から飲み物を取り出す
「「!」」
「どうなってるんだよ?もう一回貸してくれ」
ダイスくんにバッグを渡す
「やっぱり何も入ってないな」
2人には悪いけど、なんだか楽しくなってきた
僕はまたバッグを受け取る
「次は何がほしい?」
「……なんでも出てくるの?」
ラクネが恐る恐る聞く
「何でもは無理だけどね、言ってみて」
「えっと、じゃあケーキがいい。前にもらったやつ。」
「はい、チーズケーキ」
僕はチーズケーキを取り出してラクネに渡す
「……!ありがとう」
「ダイスくんは何がいい?」
「……炭酸のジュースを頼む。前にラクネに聞いて飲んでみたかったんだ」
「はい、炭酸だよ」
炭酸入りのオレンジジュースを取り出してダイスくんに渡す
「……。さっきも思ったけど、何で冷えてるんだ?」
「冷えてた方が美味しいからね」
僕は当然のように答える
「面白がってるだろ?」
「うん」
「やっぱりな。そろそろ仕掛けを教えてくれないか?」
「このバッグなんだけどね、ただのバッグだよ」
僕は真実を伝える
「そんな訳ないだろ?」
「私もそれは信じられないよ。どこかに仕掛けがあるんじゃないの?」
「ちょっとダイスくんのバッグ貸してくれない?」
「ん?ああ、大したものは入ってないぜ?」
ダイスくんのバッグを借りる
「ラクネも飲むでしょ?」
僕はダイスくんのバッグから炭酸入りのオレンジジュースを取り出してラクネに渡す
「…………!どうなってるの?」
「ほら、ダイスくんにもチーズケーキだよ」
ダイスくんにはチーズケーキを渡す
「意味がわからん」
「ああ、先にご飯だよね」
僕はダイスくんのバッグから弁当を3人分取り出す
「弁当にはお茶の方がいいかな」
さらにお茶を取り出す
「……もう、降参だ。どうなってるのかさっぱりわからん」
「私も」
「しょうがないなぁ。じゃあバック返すね」
僕はダイスくんにバッグを返す
「あ、ああ」
ダイスくんはバッグの中を見ている。
「何も変わってないな」
「特別にバッグ無しで出してあげるよ」
僕はそう言って、ポケットからクッキーを取り出す
「はい、クッキー」
ラクネに渡す
「……ありがとう」
「まだあるよ」
今度はダイスくんに渡す
「……。」
「お土産に持って帰る分もあるよ」
僕はどんどんとクッキーをポケットから取り出す
「いやいやいや、ポケットの容量超えてるだろ。ほんとどうなってるんだよ」
僕は2人の前で手をグーにして開く。手のひらの上にはクッキーが1枚乗っている
「…………。」
「もう一回閉じると…」
僕は手をグーにして開く。手のひらの上には何もない
「クッキーは消えるんだ」
「「…………。」」
2人はもう考えることをやめたようだ
そろそろネタバラシをしてあげようか
「ごめんね。2人の反応が面白くてやりすぎたよ。よく見ててね」
僕は手のひらを開いたままクッキーを取り出す
「「!」」
「今どこから出てきた?」
クッキーは食べて、さらに見えるようにチーズケーキを取り出す
「何も変わったところないよ?」
ラクネが僕の手を調べながら聞いてくる
「これ、僕のスキルなんだよ」
「スキルなのは驚かないけど、何のスキルだ?そんなことが出来るスキル聞いたことないぞ」
「うんうん」
「アイテムボックスってスキルなんだけど聞いたことない?」
「ないな」
「ないよ」
やっぱり知られてないようだ
「このスキルなんだけど、何でも異空間みたいな所に保管しておくことが出来るんだ。僕がどこにいても出し入れ自由なんだよ。しかも入れたものは時間の影響を受けないから冷たいものは冷たいままなんだよ」
「……なんだよ、その羨ましすぎるスキルは。」
「羨ましい」
「ははは。でも僕が黙ってた理由はわかるでしょ?内緒にしててね」
「ああ、わかってる。こんなスキル持ってるってバレたら悪用しようとする奴がでてくるからな」
「私も言わないから安心してね」
「ありがとう。それじゃあご飯食べようと……思ったけど、そろそろ次の試合始まるね。観ながら食べようか」
僕が2人をからかっている間に結構時間が過ぎていた……
もしかしたら前からバレてたのかも知れないけど……
困ったことが2つある。
一つ目はこのバッグの存在が危険すぎること。
アイテムバッグは流石に気軽に話てはいけないのは僕でもわかる。
そしてもう一つ、このバッグは普通のバッグなのだ。
僕のアイテムバッグはアイテムボックスの中に入っている。
バッグから取り出しているように見せて、アイテムボックスから出しているだけなのだ
「なんのことかな?ほら、ご飯食べようか」
僕は誤魔化すことにした
「言いたくないならいいけど、俺達に言ったところで他の人に話すことはないぜ。ラクネもそうだろ?」
「うん。エルクくんが嫌がってるのに私が言いふらすことは無いよ」
2人が喋るとは僕も思ってないし、それにもうバレてるみたいだから話してしまうか……
ただ、どっちを話すか。流石に創造の事は話せないからな……
「うん、驚かないでね」
僕はバックを渡す
2人はバッグの中を見る
「何も入ってないよ?」
ラクネが不思議そうに聞いてくる
「飯も入ってないな」
ダイスくんも不思議そうだ。あるって言ったご飯も入ってないからね
「ちょっとバッグ貸して」
僕はバッグを受け取って中から飲み物を取り出す
「「!」」
「どうなってるんだよ?もう一回貸してくれ」
ダイスくんにバッグを渡す
「やっぱり何も入ってないな」
2人には悪いけど、なんだか楽しくなってきた
僕はまたバッグを受け取る
「次は何がほしい?」
「……なんでも出てくるの?」
ラクネが恐る恐る聞く
「何でもは無理だけどね、言ってみて」
「えっと、じゃあケーキがいい。前にもらったやつ。」
「はい、チーズケーキ」
僕はチーズケーキを取り出してラクネに渡す
「……!ありがとう」
「ダイスくんは何がいい?」
「……炭酸のジュースを頼む。前にラクネに聞いて飲んでみたかったんだ」
「はい、炭酸だよ」
炭酸入りのオレンジジュースを取り出してダイスくんに渡す
「……。さっきも思ったけど、何で冷えてるんだ?」
「冷えてた方が美味しいからね」
僕は当然のように答える
「面白がってるだろ?」
「うん」
「やっぱりな。そろそろ仕掛けを教えてくれないか?」
「このバッグなんだけどね、ただのバッグだよ」
僕は真実を伝える
「そんな訳ないだろ?」
「私もそれは信じられないよ。どこかに仕掛けがあるんじゃないの?」
「ちょっとダイスくんのバッグ貸してくれない?」
「ん?ああ、大したものは入ってないぜ?」
ダイスくんのバッグを借りる
「ラクネも飲むでしょ?」
僕はダイスくんのバッグから炭酸入りのオレンジジュースを取り出してラクネに渡す
「…………!どうなってるの?」
「ほら、ダイスくんにもチーズケーキだよ」
ダイスくんにはチーズケーキを渡す
「意味がわからん」
「ああ、先にご飯だよね」
僕はダイスくんのバッグから弁当を3人分取り出す
「弁当にはお茶の方がいいかな」
さらにお茶を取り出す
「……もう、降参だ。どうなってるのかさっぱりわからん」
「私も」
「しょうがないなぁ。じゃあバック返すね」
僕はダイスくんにバッグを返す
「あ、ああ」
ダイスくんはバッグの中を見ている。
「何も変わってないな」
「特別にバッグ無しで出してあげるよ」
僕はそう言って、ポケットからクッキーを取り出す
「はい、クッキー」
ラクネに渡す
「……ありがとう」
「まだあるよ」
今度はダイスくんに渡す
「……。」
「お土産に持って帰る分もあるよ」
僕はどんどんとクッキーをポケットから取り出す
「いやいやいや、ポケットの容量超えてるだろ。ほんとどうなってるんだよ」
僕は2人の前で手をグーにして開く。手のひらの上にはクッキーが1枚乗っている
「…………。」
「もう一回閉じると…」
僕は手をグーにして開く。手のひらの上には何もない
「クッキーは消えるんだ」
「「…………。」」
2人はもう考えることをやめたようだ
そろそろネタバラシをしてあげようか
「ごめんね。2人の反応が面白くてやりすぎたよ。よく見ててね」
僕は手のひらを開いたままクッキーを取り出す
「「!」」
「今どこから出てきた?」
クッキーは食べて、さらに見えるようにチーズケーキを取り出す
「何も変わったところないよ?」
ラクネが僕の手を調べながら聞いてくる
「これ、僕のスキルなんだよ」
「スキルなのは驚かないけど、何のスキルだ?そんなことが出来るスキル聞いたことないぞ」
「うんうん」
「アイテムボックスってスキルなんだけど聞いたことない?」
「ないな」
「ないよ」
やっぱり知られてないようだ
「このスキルなんだけど、何でも異空間みたいな所に保管しておくことが出来るんだ。僕がどこにいても出し入れ自由なんだよ。しかも入れたものは時間の影響を受けないから冷たいものは冷たいままなんだよ」
「……なんだよ、その羨ましすぎるスキルは。」
「羨ましい」
「ははは。でも僕が黙ってた理由はわかるでしょ?内緒にしててね」
「ああ、わかってる。こんなスキル持ってるってバレたら悪用しようとする奴がでてくるからな」
「私も言わないから安心してね」
「ありがとう。それじゃあご飯食べようと……思ったけど、そろそろ次の試合始まるね。観ながら食べようか」
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