イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)

こたろう文庫

文字の大きさ
35 / 201

side 国王

しおりを挟む
我が執務室で書類仕事をしていると、大臣が慌てて入ってきた。

「騒々しい。何事だ?」

「国王様、失礼しました。すぐにお耳に入れていただけなければいけない事があります」
大臣のこの慌てようを見て、我は重大な何かが起きたことを察する

「世辞はいい。早く要件を言え!」

「はい、長年行方不明になっていた勇者の装備品が見つかりました。勇者本人は未だ不明です。」

「なんだと…あの、忌々しい勇者の装備がか。間違い無いのか?」

文献によると、数千年前、勇者は突如現れたらしい。
勇者は何を血迷ったのか魔王を殺害し、姿を眩ませた。
魔族達は勇者が人間だった為に、王国と帝国に戦を仕掛け、人間側に多くの被害が出た。
幸いなことに魔王を継いだ者が聡明だった為、戦は収まったが、人間と魔族の間に大きな溝が出来た。
長い時を得てやっと溝が埋まってきたというのに……

「間違いありません。王都の学校の学院長が確認しました。」

「……何故、学院長が確認する事になった?学院長が見つけたのか?」

勇者の存在は秘匿され、一部の人間にだけ語り継がれている。
学院長が知っているのは良いとして、学院長に見せたのは誰だ?

「それが、見つけたのはダイス様です。現在所有しているのもダイス様になります」

ダイスなら勇者のことを知っていても不思議ではないか…
厄介な事になったな

「装備はどこで見つけたのだ?」

「中等部が所有するダンジョンの隠し部屋からだそうです」

「装備品以外には何かなかったのか?」

「隠し部屋には宝箱が3つあっただけだそうです。その中に、剣、兜、鎧がそれぞれ入っていたと」

「そうか、勇者自体は見つかっていないのだな」

勇者は尋常ではない魔力を有しており、数多のスキルを使いこなしていたと聞く。
数千年経った今でも生きている可能性がある。
勇者について書かれた文献の最後には必ず、見つけたら速やかに処刑せよと書かれていた。
語り継がれた話でもそうだ。勇者は厄災でしかないと

「見つかっていません。そもそも生きているのですか?」

「死んでいると思うが、確証はない。死体をこの目で見るまでは安心は出来ない。いや、死体を見た所で安心は出来ない存在だ」

「正に厄災ですね」

「それで、その装備にはまだ力が残っているのか?」

「学院長が言うには、比較は出来ないが当時のままだろうと」

「なんとか装備品を回収することは出来んのか?」

「他の者が所持していたならば可能だったかと思いますが、ダイス様が所有しているとなると難しいかと。ダイス様はあの一件以降、国王様に良い感情は抱いておりません。」

「我への感情など関係なしにあれは個人が持っていて良い代物ではない」

「わかりました。ダイス様には私から話をしておきますが、期待はしないでください。」

大臣はそう言って部屋から出て行く
うまく説得してくれればいいが…

翌日、大臣が報告にきた

「ダイス様に話をしてきました」

「どうだった?」
大臣の顔を見て結果はわかっていたが、聞かなければならない

「断られました。国に献上しないといけない理由がないと」

「危険性はしっかりと説明したのか?」

「しましたよ。そしたら、国王様に息子が信用ならないのかと言っておけと言われました」

「何度も言うが、あれは個人で管理するような代物ではない。お主もわかるだろ?」
個人が悪に染まれば、誰も制御が出来なくなる。それは危険だ

「わかります。国で厳重に保管する必要があるとも説明しました……」

「それでも拒否されたと言うことか」

「はい。ダイス様から伝言を預かっています」

「なんだ?」

「話があるなら自分で来いと……。それと、装備に関しては国王になるんだから俺が持ってても問題ないだろとの事です」
確かに表向きはダイスが次期国王だ。
しかし、実際の所は違う。
我はダイスの方が国王に向いていると思っているが、ダイスを国王に指名すれば、他の貴族からの信用が得られないだろう。

「よかろう。我自ら話をしてくることにする。今日の予定は全てキャンセルしといてくれ」

「かしこまりました」

ダイスと会うのはいつぶりだろうか……

我は中等部に赴く

「息子のダイスを呼んでくれ」

学院長の部屋に行き、ダイスを呼んでもらう

しばらくするとダイスが現れた

「しばらくぶりだな」

「何のようだ?」
ダイスは不快感を隠そうとしない

「わかっているだろう?」

「ちゃんと言ってくれないとわからんな」

「勇者の装備品の話に決まってるだろ!」
挑発するような態度につい声を荒げてしまった

「そうか……。渡すつもりはない。話は終わりだ」
ダイスは少し悲しそうな顔をした後、強く我を拒絶した。

「どうすれば渡してくれる?」

「俺の望みがわからないのか?どうして渡さないのかが、本当にわからないのか?」
何を言っている?我を脅して継承の指名を受ける為だろ?

「国王になりたいからだろ?」

「違う!お前は俺のことを何もわかっちゃいねぇ。これ以上話す事は無い。答えが出るまで顔を見せるな」

ダイスは出て行ってしまった。

「学院長、我の何が間違っていたんだ?ダイスは国王になりたかったんじゃないのか?」

「ダイス君が可哀想ですね。確かにダイス君は国王を目指していましたよ。しかしそれは国王になってやりたいことがあるからです。国王という名が欲しいわけではないんですよ」
学院長にたしなめられる

「それはどう言う意味だ?」

「私からはこれ以上はお答えできません。ご自身で気づかれた方がよろしい問題かと」

「そんな悠長な事を言っている場合ではないのだよ。お主もあの装備品の危険性はご存知でしょう?」

「持つ人によっては危険でしょう。しかしダイス君が待っている分には私は問題ないと思いますけどね」
何を根拠にそのようなことを言っているのだ?

「その根拠はなんだ?」

「私はダイス君が悪いことをする人間には見えないと言っただけですよ。国王は自分の息子を信じることが出来ませんか?」

信じるも何もあいつは我のことを憎んでいるだろうし、ずっと会っていなかった。
どうやって信じればいいのだ
「…………。」

「はぁ、残念な国王に私からアドバイスを差し上げます。何故ダイス君は国王になりたいのか、もう一度ゆっくりと考えて下さい。それでもわからないならダイス君の立場になって考えて下さい。」
こやつ、昔からの腐れ縁だからって、言いたい放題言いやがる。
ダイスが国王になって何がやりたかったのか考えるか……。
いや、考えるまでも無い。目を背けていただけだ。

「学院長、我が毒を盛られた時のことは覚えているか?」

「もちろんです」

「あの時の毒は本当に彼女が盛ったのだろうか…?」

「盛ったと結論付けたのでしょう?」
学院長に冷たい目を向けられる

「状況的にはそうなのだが……確証がないのだ。」

「私の知る限り、あの方があなたに毒を盛るとは到底考えられませんでしたよ」

「……ダイスは母親を助けたいから国王になりたかったんだな。」

「それでは赤点ですね。やっと向き合い始めたのだから最後まで覚悟を決めるべきです。ダイスくんが国王にならないならこの国はどうなりますか?」

「……衰退していくといいたいのか?」

「及第点ですね。この後の頑張りに期待します。まずやらないといけない事はわかっていますよね?城に戻ったらすぐに実行してください。勇者の装備に関しては私が注意して見ておきますのでご安心を」

「ありがとう。息子のことをこれからもよろしく頼む」
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~

Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」 病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。 気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた! これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。 だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。 皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。 その結果、 うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。 慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。 「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。 僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに! 行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。 そんな僕が、ついに魔法学園へ入学! 当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート! しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。 魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。 この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――! 勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる! 腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様

コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」  ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。  幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。  早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると―― 「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」  やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。  一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、 「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」  悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。  なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?  でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。  というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

学生学園長の悪役貴族に転生したので破滅フラグ回避がてらに好き勝手に学校を魔改造にしまくったら生徒たちから好かれまくった

竜頭蛇
ファンタジー
俺はある日、何の予兆もなくゲームの悪役貴族──マウント・ボンボンに転生した。 やがて主人公に成敗されて死ぬ破滅エンドになることを思い出した俺は破滅を避けるために自分の学園長兼学生という立場をフル活用することを決意する。 それからやりたい放題しつつ、主人公のヘイトを避けているといつ間にかヒロインと学生たちからの好感度が上がり、グレートティーチャーと化していた。

俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!

くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作) 異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」

【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~

月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』 恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。 戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。 だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】 導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。 「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」 「誰も本当の私なんて見てくれない」 「私の力は……人を傷つけるだけ」 「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」 傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。 しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。 ――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。 「君たちを、大陸最強にプロデュースする」 「「「「……はぁ!?」」」」 落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。 俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。 ◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!

処理中です...