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パーティでの初依頼
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翌日、学校に行くとラクネの僕を見る目がおかしくなっていた
僕が姉の恩人であるのはわかる。
でも僕を見る目はそんな優しいものではない。
神にでも見えているかのような崇拝を感じるのだ。
「ねえ、エルクちょっといいかしら?」
ローザに話しかけられる
「なに?」
「ラクネに何かしたの?」
「してないことはないけと、大層なことはしてないよ。」
「嘘よ。ラクネのあなたを見る目は異常よ。まるで教祖様を見ているかのようよ」
僕もそう思う
「ラクネのお姉ちゃんの社会復帰を手助けしただけだよ。崇拝されるような心当たりはないよ」
「ラクネの姉っていうとあの事故の人でしょ?」
魔法の暴発のことを言ってるんだろう
「知ってるんだね?有名なの?」
「元々彼女は火魔法がすごくて有名だったし、それにあんな大事故だからね。知ってて当然よ。だからこそ残念だわ」
「火傷の痕が残っちゃったんだよね。女の子は傷が残るのは辛いよね。」
「社会復帰の手助けって何をしたのよ?」
「部屋に引き籠っちゃってたから、出れるようにしただけだよ」
「引き篭もった理由は大体想像がつくし、そんなに簡単なことじゃないでしょ?」
やっぱりローザも女の子だから肌に火傷の痕が残る辛さがわかるようだ
「昨日回復魔法で火傷の痕を消してあげただけなんだけど……消す前の姿は見てないからわからないけど」
「……いろいろ気になるけど、痕を消したの?」
「うん」
「なんで消す前の姿見てないの?治したんだよね?」
「部屋のドア開けてくれなかったからね。廊下から壁越しでエリアヒールを使って治したんだよ」
「心当たりあるじゃない」
「いやいや、高く見積もって恩人ではあるかもしれないけど、崇拝されるようなことはしてないよ」
「はぁ。そうゆうことにしておいてあげるわ」
なんだろう?すごくバカにされた気分だ
「それと、本題はこっちだったわ。週末、フレイも予定空いてるって言ったからパーティでの初依頼を受けましょう」
「うん、わかったよ。朝からでいい?」
「そうね。朝にギルドに集合しましょう」
ローザはそう言ってフレイ達の方へ歩いていった。
ラクネの事は一旦置いておこう。
多分、無償で回復魔法を使った僕が聖人にでも見えているだけだろう。
少ししたら元に戻ると思う。
実際の僕はスキルがいっぱい使えるだけのただの子供なんだから。
前世の記憶もあるけど…
週末、僕は朝から冒険者ギルドに来ていた。
ローザ達はまだ来ていないようだ。
ギルドの中で待っているとクラリスさんが話しかけて来た
「エルクくん、今日はどうしたの?依頼受けるなら受注するから私に言ってね」
「ありがとうございます。今日は同級生とパーティで依頼を受けるので、みんなが来るのを待ってるところです」
「そうなのね。パーティでの依頼も私を通してね」
「クラリスさんを通さないといけないんですか?」
「エルクくんの担当は私だからね」
「クラリスさんは僕の担当だったんですか?」
「そうよ。言ったでしょ?」
言われたかなぁ?覚えてないけど、言ったって言ってるんだから言われてるんだろう。たぶん
「言われた気もしてきました」
「…そうよね。ギルマスとカッシュさんからも、エルクくんをよろしく頼むって言われてるからね」
僕がまだ子供だから心配してくれてるみたいだ。
優しい人ばかりでうれしいな
「わかりました。みんなが来たらクラリスさんの所に行きます」
「待ってるからね」
しばらく待っているとローザ達もギルドにやってきた。
「お待たせ。何の依頼を受けるか決めましょう」
「それなんだけど、僕の受付担当のクラリスさんが受注する時は私に言って欲しいって」
「エルク、担当が付いてるの?」
「うん。多分、僕がまだ子供だから心配してくれてるんだと思う」
「そう……なのかしら。それじゃあ、そのクラリスって方の所に行きましょう」
僕はクラリスさんの所に案内する
「クラリスさん、みんな来ましたよ。こっちからローザ、フレイ、アメリです」
「はじめまして、クラリスです。あなた達パーティの担当も私がするからね」
「「「お願いします」」」
「今日はどの依頼を受けるか決めてるかしら?」
クラリスさんが確認する
「まだ決めてないの。何かおすすめはないかしら?」
「最初だから、街道のゴブリンの討伐はどうかしら?それか薬草の採取もいいと思うわ。エルクくんが前に薬草採取やってるから教えてもらうといいわよ」
「ゴ、ゴブリン討伐がいいと思うよ。僕は」
結局、薬草1本も採取出来てないからね。僕が慣れているみたいに説明するのはやめてほしい
「そうね、動きの確認も出来るしゴブリン討伐にしましょうか。アメリとフレイもいいかしら?」
「うん」
「いいわよ」
「それじゃあ、ゴブリン討伐でお願いします」
「かしこまりました。1体討伐につき銀貨2枚の報酬になります。倒せなくても失敗にはなりませんので、危ないと思ったら逃げてください。倒せそうなら他の魔物も倒してもらって大丈夫です。エルクくんには前にも言ったけど、ウルフの群れとかオーガに出会ったらすぐに逃げて下さい」
前はオーガに出会ったからね。クラリスさんの忠告のおかげですぐに逃げれたからよかったけど…
「わかりました」
僕達はゴブリン退治に向かうことになった
僕が姉の恩人であるのはわかる。
でも僕を見る目はそんな優しいものではない。
神にでも見えているかのような崇拝を感じるのだ。
「ねえ、エルクちょっといいかしら?」
ローザに話しかけられる
「なに?」
「ラクネに何かしたの?」
「してないことはないけと、大層なことはしてないよ。」
「嘘よ。ラクネのあなたを見る目は異常よ。まるで教祖様を見ているかのようよ」
僕もそう思う
「ラクネのお姉ちゃんの社会復帰を手助けしただけだよ。崇拝されるような心当たりはないよ」
「ラクネの姉っていうとあの事故の人でしょ?」
魔法の暴発のことを言ってるんだろう
「知ってるんだね?有名なの?」
「元々彼女は火魔法がすごくて有名だったし、それにあんな大事故だからね。知ってて当然よ。だからこそ残念だわ」
「火傷の痕が残っちゃったんだよね。女の子は傷が残るのは辛いよね。」
「社会復帰の手助けって何をしたのよ?」
「部屋に引き籠っちゃってたから、出れるようにしただけだよ」
「引き篭もった理由は大体想像がつくし、そんなに簡単なことじゃないでしょ?」
やっぱりローザも女の子だから肌に火傷の痕が残る辛さがわかるようだ
「昨日回復魔法で火傷の痕を消してあげただけなんだけど……消す前の姿は見てないからわからないけど」
「……いろいろ気になるけど、痕を消したの?」
「うん」
「なんで消す前の姿見てないの?治したんだよね?」
「部屋のドア開けてくれなかったからね。廊下から壁越しでエリアヒールを使って治したんだよ」
「心当たりあるじゃない」
「いやいや、高く見積もって恩人ではあるかもしれないけど、崇拝されるようなことはしてないよ」
「はぁ。そうゆうことにしておいてあげるわ」
なんだろう?すごくバカにされた気分だ
「それと、本題はこっちだったわ。週末、フレイも予定空いてるって言ったからパーティでの初依頼を受けましょう」
「うん、わかったよ。朝からでいい?」
「そうね。朝にギルドに集合しましょう」
ローザはそう言ってフレイ達の方へ歩いていった。
ラクネの事は一旦置いておこう。
多分、無償で回復魔法を使った僕が聖人にでも見えているだけだろう。
少ししたら元に戻ると思う。
実際の僕はスキルがいっぱい使えるだけのただの子供なんだから。
前世の記憶もあるけど…
週末、僕は朝から冒険者ギルドに来ていた。
ローザ達はまだ来ていないようだ。
ギルドの中で待っているとクラリスさんが話しかけて来た
「エルクくん、今日はどうしたの?依頼受けるなら受注するから私に言ってね」
「ありがとうございます。今日は同級生とパーティで依頼を受けるので、みんなが来るのを待ってるところです」
「そうなのね。パーティでの依頼も私を通してね」
「クラリスさんを通さないといけないんですか?」
「エルクくんの担当は私だからね」
「クラリスさんは僕の担当だったんですか?」
「そうよ。言ったでしょ?」
言われたかなぁ?覚えてないけど、言ったって言ってるんだから言われてるんだろう。たぶん
「言われた気もしてきました」
「…そうよね。ギルマスとカッシュさんからも、エルクくんをよろしく頼むって言われてるからね」
僕がまだ子供だから心配してくれてるみたいだ。
優しい人ばかりでうれしいな
「わかりました。みんなが来たらクラリスさんの所に行きます」
「待ってるからね」
しばらく待っているとローザ達もギルドにやってきた。
「お待たせ。何の依頼を受けるか決めましょう」
「それなんだけど、僕の受付担当のクラリスさんが受注する時は私に言って欲しいって」
「エルク、担当が付いてるの?」
「うん。多分、僕がまだ子供だから心配してくれてるんだと思う」
「そう……なのかしら。それじゃあ、そのクラリスって方の所に行きましょう」
僕はクラリスさんの所に案内する
「クラリスさん、みんな来ましたよ。こっちからローザ、フレイ、アメリです」
「はじめまして、クラリスです。あなた達パーティの担当も私がするからね」
「「「お願いします」」」
「今日はどの依頼を受けるか決めてるかしら?」
クラリスさんが確認する
「まだ決めてないの。何かおすすめはないかしら?」
「最初だから、街道のゴブリンの討伐はどうかしら?それか薬草の採取もいいと思うわ。エルクくんが前に薬草採取やってるから教えてもらうといいわよ」
「ゴ、ゴブリン討伐がいいと思うよ。僕は」
結局、薬草1本も採取出来てないからね。僕が慣れているみたいに説明するのはやめてほしい
「そうね、動きの確認も出来るしゴブリン討伐にしましょうか。アメリとフレイもいいかしら?」
「うん」
「いいわよ」
「それじゃあ、ゴブリン討伐でお願いします」
「かしこまりました。1体討伐につき銀貨2枚の報酬になります。倒せなくても失敗にはなりませんので、危ないと思ったら逃げてください。倒せそうなら他の魔物も倒してもらって大丈夫です。エルクくんには前にも言ったけど、ウルフの群れとかオーガに出会ったらすぐに逃げて下さい」
前はオーガに出会ったからね。クラリスさんの忠告のおかげですぐに逃げれたからよかったけど…
「わかりました」
僕達はゴブリン退治に向かうことになった
応援ありがとうございます!
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