15 / 201
side エレナ②
しおりを挟む
村を出発して数日、王都に到着した。
馬車は協会の前で止まり、御者に中に入るように言われる。
初めて教会に入ったけど、中はすごくキラキラしていて神秘的だった。
私が中を眺めていると、修道女と思われる女性に奥の部屋に案内される。
部屋に入るとあの時の神父様がいた
「やあ、エレナちゃん。待ってたよ」
「お久しぶりです。神父様」
「呼びつけて悪かったね。長旅は疲れてないかい?」
やっぱり、私を呼んだのは神父様のようだ
「いえ、疲れてません」
回復魔法を使えば疲れもとれるから便利だよね
「学校が始まるのは4日後だけど、それまではどうする?宿屋に部屋を借りてもいいし、1人が心配ならシスターの家に泊まってもいいよ。お金とかはこっちで払うから気にしないでね」
「宿屋に部屋を借りていただいてもいいですか?」
1人なのは心配だけど、知らない人と生活するのは緊張するから宿屋の方がまだいいかな
「わかったよ。ここの宿屋の店主にこの紙を渡せば泊まらせてくれるからね。」
神父様に宿屋の場所を教えてもらい、なにやら書かれた紙をもらう。
「ありがとうございます」
「4日後の朝に迎えに行くからからね。学校で必要なものは私の方で用意しておくから気にせずにゆっくりしててね」
「わかりました。お願いします」
私は教えてもらった宿屋に向かう。
向かう途中、いろんな店に目を奪われるけど、お金がないので買うことはできない。
村から出る時にお母さんから少しもらったけど、これは何かあった時の為にとっておかないと。
宿屋に着いたので、お店の人に神父さんからもらった紙を渡す。
宿屋で3食とも用意してくれるとのことなので、学校が始まるまでは宿屋に引きこもることにした。
4日後、神父様が迎えに来た。
馬車に乗って学校に行く。
私は初等部の2年に編入なので入学式では迎える側だ。
入学式と始業式が終わり、神父様と別れて言われた教室に向かう。
私は2年A組だ。
A組には貴族や実力が高い子が多いみたいなので緊張する。
教室で私は先生に紹介される。
私は自己紹介で村から来た事と水魔法と回復魔法が使える事を話す。
回復魔法はやはり珍しいみたいで、みんなに驚かれた。
貴族が多いって聞いてたけど、みんな話しかけてくれるし上手くやっていけそうだ。
今日から寮での生活になる。基本的にはお金が必要な事はないみたいだけど、何かお金を稼ぐ方法も考えないといけない。友達が出来たら買い物とか一緒にしてみたいし。水魔法使えるし、皿洗いとかで雇ってくれないかな……
翌日は、体力テストを受けた。
結果は悪くなかった。クラスでも結構上位だ。
村にはなにもなかったので外で走り回っていることが多かった。知らないうちに鍛えられていたようだ。
さらに翌日、今度は魔力測定を受ける。
私の学校生活はここからくるいだした。
初等部ではスキルを覚えていない子がほとんどだけど、魔力は誰でも持っているらしい。
まずは測定器を使って魔力量を測る。
先生の計らいなのか、私から測定することになった。
私は測定器に魔力を注いでいく。
ボスっ!
測定器から変な音がした後、煙がでてきた。
私はビックリして測定器から手を離す。
もしかして壊しちゃった?なにか使い方間違えたかな?弁償しろって言われたらどうしよう。きっと高いよね……
先生が驚きながら駆け寄ってきた
「大丈夫か?怪我してないか?」
「はい、大丈夫です」
測定器よりも私の心配をしてくれた。良い先生でよかった。
「うーん、壊れてるな。予備はないから測定は明日にするか…」
やっぱり壊れてしまったようだ
「あの、弁償しないといけないですか?」
私は恐る恐る確認する
「心配しなくてもいいよ。機械だから壊れることもあるさ。それに古い機械だからもともとガタがきてたんだと思うよ」
よかった。来て早々、借金はしないでよさそうだ。
「はい、集合!……今日は予定を繰り上げて、私と模擬戦をすることにします。みんなの実力を測るための模擬戦なので、私は必要以上に手は出しません。思う存分、力を披露してください」
いきなりの模擬戦で緊張するけど、力を見るためって言ってるし、がっかりされないように頑張ろう。
「測定も途中だったし、順番も同じでエレナさんからやりますか。他のみんなも、自分ならどうするか考えながら見学するように。」
「「「はい」」」
私は先生と模擬戦をする。
先生は防護魔法も掛けているので魔法を撃っても大丈夫だと言っていた。
なので私は開始の合図と同時に水の槍を5本展開して攻撃することにする。
2本は逃げ道を塞ぐために先生の横を狙う
「アクアランス!」
「止めろ!」
先生が水の槍を見て止めるように言う。
しかし、魔法は既に発動してしまったっており、私の制御からは離れていた。
結果、途中で止めることは出来ずに水の槍は先生に向かって射出されてしまった。
水の槍は狙った通り、2本は先生の両サイドを塞ぐ形に飛んでいき、残り3本が先生の体を貫通した。
「えっ?」
馬車は協会の前で止まり、御者に中に入るように言われる。
初めて教会に入ったけど、中はすごくキラキラしていて神秘的だった。
私が中を眺めていると、修道女と思われる女性に奥の部屋に案内される。
部屋に入るとあの時の神父様がいた
「やあ、エレナちゃん。待ってたよ」
「お久しぶりです。神父様」
「呼びつけて悪かったね。長旅は疲れてないかい?」
やっぱり、私を呼んだのは神父様のようだ
「いえ、疲れてません」
回復魔法を使えば疲れもとれるから便利だよね
「学校が始まるのは4日後だけど、それまではどうする?宿屋に部屋を借りてもいいし、1人が心配ならシスターの家に泊まってもいいよ。お金とかはこっちで払うから気にしないでね」
「宿屋に部屋を借りていただいてもいいですか?」
1人なのは心配だけど、知らない人と生活するのは緊張するから宿屋の方がまだいいかな
「わかったよ。ここの宿屋の店主にこの紙を渡せば泊まらせてくれるからね。」
神父様に宿屋の場所を教えてもらい、なにやら書かれた紙をもらう。
「ありがとうございます」
「4日後の朝に迎えに行くからからね。学校で必要なものは私の方で用意しておくから気にせずにゆっくりしててね」
「わかりました。お願いします」
私は教えてもらった宿屋に向かう。
向かう途中、いろんな店に目を奪われるけど、お金がないので買うことはできない。
村から出る時にお母さんから少しもらったけど、これは何かあった時の為にとっておかないと。
宿屋に着いたので、お店の人に神父さんからもらった紙を渡す。
宿屋で3食とも用意してくれるとのことなので、学校が始まるまでは宿屋に引きこもることにした。
4日後、神父様が迎えに来た。
馬車に乗って学校に行く。
私は初等部の2年に編入なので入学式では迎える側だ。
入学式と始業式が終わり、神父様と別れて言われた教室に向かう。
私は2年A組だ。
A組には貴族や実力が高い子が多いみたいなので緊張する。
教室で私は先生に紹介される。
私は自己紹介で村から来た事と水魔法と回復魔法が使える事を話す。
回復魔法はやはり珍しいみたいで、みんなに驚かれた。
貴族が多いって聞いてたけど、みんな話しかけてくれるし上手くやっていけそうだ。
今日から寮での生活になる。基本的にはお金が必要な事はないみたいだけど、何かお金を稼ぐ方法も考えないといけない。友達が出来たら買い物とか一緒にしてみたいし。水魔法使えるし、皿洗いとかで雇ってくれないかな……
翌日は、体力テストを受けた。
結果は悪くなかった。クラスでも結構上位だ。
村にはなにもなかったので外で走り回っていることが多かった。知らないうちに鍛えられていたようだ。
さらに翌日、今度は魔力測定を受ける。
私の学校生活はここからくるいだした。
初等部ではスキルを覚えていない子がほとんどだけど、魔力は誰でも持っているらしい。
まずは測定器を使って魔力量を測る。
先生の計らいなのか、私から測定することになった。
私は測定器に魔力を注いでいく。
ボスっ!
測定器から変な音がした後、煙がでてきた。
私はビックリして測定器から手を離す。
もしかして壊しちゃった?なにか使い方間違えたかな?弁償しろって言われたらどうしよう。きっと高いよね……
先生が驚きながら駆け寄ってきた
「大丈夫か?怪我してないか?」
「はい、大丈夫です」
測定器よりも私の心配をしてくれた。良い先生でよかった。
「うーん、壊れてるな。予備はないから測定は明日にするか…」
やっぱり壊れてしまったようだ
「あの、弁償しないといけないですか?」
私は恐る恐る確認する
「心配しなくてもいいよ。機械だから壊れることもあるさ。それに古い機械だからもともとガタがきてたんだと思うよ」
よかった。来て早々、借金はしないでよさそうだ。
「はい、集合!……今日は予定を繰り上げて、私と模擬戦をすることにします。みんなの実力を測るための模擬戦なので、私は必要以上に手は出しません。思う存分、力を披露してください」
いきなりの模擬戦で緊張するけど、力を見るためって言ってるし、がっかりされないように頑張ろう。
「測定も途中だったし、順番も同じでエレナさんからやりますか。他のみんなも、自分ならどうするか考えながら見学するように。」
「「「はい」」」
私は先生と模擬戦をする。
先生は防護魔法も掛けているので魔法を撃っても大丈夫だと言っていた。
なので私は開始の合図と同時に水の槍を5本展開して攻撃することにする。
2本は逃げ道を塞ぐために先生の横を狙う
「アクアランス!」
「止めろ!」
先生が水の槍を見て止めるように言う。
しかし、魔法は既に発動してしまったっており、私の制御からは離れていた。
結果、途中で止めることは出来ずに水の槍は先生に向かって射出されてしまった。
水の槍は狙った通り、2本は先生の両サイドを塞ぐ形に飛んでいき、残り3本が先生の体を貫通した。
「えっ?」
90
お気に入りに追加
697
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
誰も要らないなら僕が貰いますが、よろしいでしょうか?
伊東 丘多
ファンタジー
ジャストキルでしか、手に入らないレアな石を取るために冒険します
小さな少年が、独自の方法でスキルアップをして強くなっていく。
そして、田舎の町から王都へ向かいます
登場人物の名前と色
グラン デディーリエ(義母の名字)
8才
若草色の髪 ブルーグリーンの目
アルフ 実父
アダマス 母
エンジュ ミライト
13才 グランの義理姉
桃色の髪 ブルーの瞳
ユーディア ミライト
17才 グランの義理姉
濃い赤紫の髪 ブルーの瞳
コンティ ミライト
7才 グランの義理の弟
フォンシル コンドーラル ベージュ
11才皇太子
ピーター サイマルト
近衛兵 皇太子付き
アダマゼイン 魔王
目が透明
ガーゼル 魔王の側近 女の子
ジャスパー
フロー 食堂宿の人
宝石の名前関係をもじってます。
色とかもあわせて。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ゴミスキルでもたくさん集めればチートになるのかもしれない
兎屋亀吉
ファンタジー
底辺冒険者クロードは転生者である。しかしチートはなにひとつ持たない。だが救いがないわけじゃなかった。その世界にはスキルと呼ばれる力を後天的に手に入れる手段があったのだ。迷宮の宝箱から出るスキルオーブ。それがあればスキル無双できると知ったクロードはチートスキルを手に入れるために、今日も薬草を摘むのであった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界に転生したら?(改)
まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。
そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。
物語はまさに、その時に起きる!
横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。
そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。
◇
5年前の作品の改稿板になります。
少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。
生暖かい目で見て下されば幸いです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる