イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)

こたろう文庫

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獣人の女の子

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休み明け、今日からまた学校で授業を受ける

今日は訓練の日なのでトレーニングルームに行く。ローザが僕を見つけて話しかけてくれるけど、僕の視線はある女の子に釘付けになっていた。

名前はラクネ。

昨日は気付かなかったけど、勝ったフィギュアに似ている気がする。

もしかしたらモデルはこの子なのかな?
そうなると、僕はクラスメイトのフィギュアを買ったって事になるのかな……

深く考えるのはやめておこう

「ねぇ、エルク。聞いてる?」

ローザが何か話していたようだが、聞いてなかった
「ごめん聞いてなかった。なんだって?」

「パーティで依頼を受けるのに今週末は空いてるか聞いたのよ」

「あー、うん。2日とも空いてるよ」

「アメリも空いてるって言ってたわ。フレイが来たら確認するから、空いてたら依頼を受けましょう」

「わかったよ。また決まったら教えてね」

「それで、さっきどこ見てたの?私の話を無視して」
うーん、ラクネを見てたのは別にバレても良いんだけど、何で見てたのか聞かれたらどうしようかな?
ラクネにそっくりのフィギュア買ったからなんて言いたくないしなぁ

「別にボーっとしてただけだよ」
僕は誤魔化す事にする

「私との話はそんなにつまらなかったのかしら?」
しまった!ローザの目が怖い

「そうゆうわけじゃなくて……そう、昨日あんまり寝れなかったからだよ。眠くてウトウトしてただけだよ」

「本当かしら?」
ローザのジト目は怖いのでやめてほしい

「ほんとほんと」

「まぁいいわ。フレイも来たから聞きに行ってくるわ」
ふー、なんとか乗り切ったようだ。

「なぁ、エルク。ラクネの方じっと見てただろ?ああゆう子がタイプなのか?」
ダイスくんが急に聞いてきた

「な、なな何言ってるの?」

「動揺しすぎだ。落ち着けよ」

「う、うん」

「それで、ラクネを見てただろ?隠さないといけないようなことをしたわけでもないだろ?」

「何もしてないよ。話した事もないし」

「じゃあ何で見てたんだ?」

正直に言うのはやっぱり恥ずかしいな
「……村には獣人はいなかったからね。気になっただけだよ」

「なんだ、そんだけか」

「それを聞きにきただけ?」
僕は早く話題を変えたかった

「いや、エルク。ローザ達とパーティ組んだんだろ?」

「うん。ローザに誘われて、別に断る理由もなかったからね」

「俺もエルクとパーティ組みたいと思ってたけど、先を超されたな」

「そっか。ごめんね」

「いや、気にしないでくれ」
一瞬、ダイスくんが何か思い詰めているように見えた気がするけど……気のせいだろうか?

「なんで僕と組みたかったか聞いてもいい?」

「……気が合いそうだと思ってな」
やっぱり何か隠してる気がするけど軽い気持ちで踏み込んではいけない感じがする

「そう……。冒険者パーティ以外でも授業で組む事もあるし、これからもよろしくね」

「ああ、頼むぜ!」
ダイスくんの方から話してくれるのを待つしかないね

「今日の訓練は何するか知ってる?」

「今日はパーティでの訓練だな。それぞれの立ち位置での役割と動き方を学ぶんだ」

「そういえば、先週そんな事言ってたね」
言われてみればそんな記憶が微かにある

「ちゃんと先生の言う事聞いとけよ」

「そうする。パーティはどうやって決めるの?」
 
「それは俺も知らないな」

「始まってみればわかるね」

ダイスくんと話しているとサウス先生が入ってきた

「全員揃ってるか?訓練始めるぞ」

僕達はサウス先生の前に集まる

「今日は以前言ってた通りパーティでの動きの訓練を始める。パーティは私が決めておいたので従うように」

「「「はい」」」

「多少偏りはあるが、バランスよく組んでおいたから各自何が出来るか良く話し合うように。午前中は各自の考えで動いてもらい、午後はそれを踏まえて私が問題点を教えるからどうすれば良かったか話し合う時間とする」

「「「はい」」」

「今日はダンジョンの中に入る事になる。動きの訓練の為だから奥には行かないが、絶対に勝手な行動はしないようにな。浅い階層だからって油断はしないようにする事。わかったな」

「「「はい」」」

「それと、実際に戦うのはスライムとかだろうが、想定として格上の相手が現れたとして対応するように。意味がないからな。それじゃあパーティを発表するから呼ばれたやつから話し合いを開始するように」

サウス先生の指示で分けられた僕のパーティは、男2人、女の子2人の4人パーティだ。
3人とも話したことがない。
そもそも話したことがあるのはクラスで4人だけだけど……。

3人のうちの1人はラクネだった。
仲良くなりたいと思ってたから、これはラッキーだ。
フィギュアの件も気になるけど、純粋に獣人に対して興味がある。
仲良くなって、いつかそのピョコピョコ動く耳をモフモフさせて欲しい。

「まずは、何が出来るか確認し合おうか」
男の子が仕切り始めていたけど、僕は他事をずっと考えていた
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