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僕の魔力は
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「体力の測定は全員終わったな。次は魔力を測定する。知ってると思うが、魔力は魔法スキルの有無に関わらず皆持っている。この測定器に魔力を倒れるまで流してくれ。動けなくなるからな、今日はこれで終わりだ。魔法スキルが使えるものは明日も別の測定をするからな。他の者も戦いの参考になるから見学するように」
魔力は魔法に関わらず全てのスキルを使うのに必要になる。また普通に生活するだけでも実は消費しているが、それ以上に回復もしているので枯渇することはない。だから誰でも多かれ少なかれ魔力を使って生きている
魔力量には自信がある
毎日サボらずに魔力量を高めてきた
まずは他の人がどのくらいか見守るか
「まずはエルクからだ。エルクは魔法の才を認められて飛び級してるからな。皆、結果を見ても落ち込まないようにしろよ」
めっちゃハードル上げるやん
僕は測定器に魔力を込めていく
「…!ちょっと待て!」
急に先生に止められたので僕は込めるのを中断する
「どうしましたか?」
なにかやり方を間違えたのだろうか?
「まだ、余裕はあるか?」
「……はい」
まだ注ぎ始めたばかりなので当然だが……
「……また測定器壊されるわけにはいかないからな」
先生が何か呟いたけど聞き取れなかった
「学院長と話があるから少し離れる。少しの間待ってるように」
先生はそう言って出て行く
どうしたんだろう?
しばらくして先生が戻ってくる
「待たせて悪かったな。測定器が6歳に対応してなかったからエルクの測定は無しになった。すまないが見学しててくれ」
「…わかりました」
測定器に年齢制限なんてあるんだな
他の生徒の魔力測定が進む
結果は10~500くらいだった。
基準がわからないから何とも言えないけど、反応を見る限り500は相当高いみたいだ
多分、僕の創造スキル上の魔力量表示とは違うのだろう。差がありすぎるからね
「かなり高い生徒も結構いるようだな。低かった生徒もこれから伸ばしていけるから落ち込まず励むように。それでは今日はこれで終わりだから動けるようになったら帰っていいぞ。初めにも言ったが、実際に魔法を使った測定をするから、明日もここに集まるように」
皆は動けないのに僕だけ帰るのは気が引けるなぁ
まあ、帰るけど
僕はダイス君に挨拶して寮に帰る
ちなみにダイス君の成績は前に自分で言っていた通り優秀で、体力も魔力もクラスでトップクラスだった。
――――――――――――
訓練担当教師 サウス視点
少し遡り、学院長との会話
俺は学院長に問いただす。
「学院長、あのエルクという生徒は何者ですか!去年も女の子が中等部に急に飛び級してきたと騒ぎになりましたが、それ以上の化け物じゃないですか…。また測定器を壊されるところでしたよ」
「サウスくん、落ち着きたまえ。測定器は無事なのかね?」
「魔力を込めすぎる前に止めましたので壊れてませんよ。去年は……思い出したくないですね」
「君は彼の担当になるから、伝えておくよ。エルク君は彼女の弟だよ。本人も気づいてないみたいだし、他の先生や生徒には内緒にしておいてくれ。漏れたところで特に問題はないけど、その方が面白そうだからな」
学院長は笑いながら言い放つ
「そうなら先に言っておいて下さいよ」
「ちなみにどこまで測定したんだ?」
「5000を超えたあたりです。まだまだ余裕そうでしたので、止めなければ10000を超えて測定器を壊してたと思います」
「カッシュくんから聞いていた話以上だな。体力測定の結果は驚くほどではなかったんだけどな…」
「あのカッシュさんの推薦だったんですか?」
「ああ、前に辺境でスタンピードが消える事件があったのを覚えているかい?」
「はい。冒険者が向かった時にはすでに戦った跡しか残ってなかったんですよね?」
「そうだ。カッシュくんが言うには魔物を全滅させてたのがエルクくんだそうだ。オークを含む200体を単独で討伐したらしい」
「そんな……熟練の冒険者であれば可能でしょうがあんな子供がやったなんて信じられません。魔力量もですが、普通の子供は魔物の大群を目の前にして動くことさえ出来ずに殺されますよ」
「だからこそ、中等部に入れたんだよ。高等部にしようか迷ったくらいだ。さっきの話を聞いて少し選択を後悔しているよ」
「私はもう卒業資格だけ与えて、実戦に投入した方がいいとも思いますけどね。姉共々」
「エレナちゃんは実力的にはすでに国内でも最強に近いからね。でも、まだ8歳だってことを忘れたらいけないよ」
「言いたいことはわかりますが、現場の教師の事も考えて欲しいものです。自分より強い者を教える身になって下さい。私は教えてもらいましたのでよかったですが、去年は初等部の教師が力を見るための模擬戦で大怪我をして、死にかけましたよ。……いや、普通なら死んでましたよ。治したのも彼女でしたが……」
「そんなこともあったな。あの時は希少な回復魔法持ちだから、村から出て入学してもらっただけのつもりだったからね。驚いたのは私も一緒だよ」
「はぁ、測定器での測定は何か理由つけてやめときますが、明日の実技測定はどうしますか?」
例年なら私と模擬戦形式で実力を測るけど…まだ死にたくはない
「……わかってるよ。的に当ててもらうことにしようか。威力よりも精度を重視するってことで。」
「そうします。では戻りますね」
「大変だろうけど、よろしく頼むよ」
本当に大変そうだ……
魔力は魔法に関わらず全てのスキルを使うのに必要になる。また普通に生活するだけでも実は消費しているが、それ以上に回復もしているので枯渇することはない。だから誰でも多かれ少なかれ魔力を使って生きている
魔力量には自信がある
毎日サボらずに魔力量を高めてきた
まずは他の人がどのくらいか見守るか
「まずはエルクからだ。エルクは魔法の才を認められて飛び級してるからな。皆、結果を見ても落ち込まないようにしろよ」
めっちゃハードル上げるやん
僕は測定器に魔力を込めていく
「…!ちょっと待て!」
急に先生に止められたので僕は込めるのを中断する
「どうしましたか?」
なにかやり方を間違えたのだろうか?
「まだ、余裕はあるか?」
「……はい」
まだ注ぎ始めたばかりなので当然だが……
「……また測定器壊されるわけにはいかないからな」
先生が何か呟いたけど聞き取れなかった
「学院長と話があるから少し離れる。少しの間待ってるように」
先生はそう言って出て行く
どうしたんだろう?
しばらくして先生が戻ってくる
「待たせて悪かったな。測定器が6歳に対応してなかったからエルクの測定は無しになった。すまないが見学しててくれ」
「…わかりました」
測定器に年齢制限なんてあるんだな
他の生徒の魔力測定が進む
結果は10~500くらいだった。
基準がわからないから何とも言えないけど、反応を見る限り500は相当高いみたいだ
多分、僕の創造スキル上の魔力量表示とは違うのだろう。差がありすぎるからね
「かなり高い生徒も結構いるようだな。低かった生徒もこれから伸ばしていけるから落ち込まず励むように。それでは今日はこれで終わりだから動けるようになったら帰っていいぞ。初めにも言ったが、実際に魔法を使った測定をするから、明日もここに集まるように」
皆は動けないのに僕だけ帰るのは気が引けるなぁ
まあ、帰るけど
僕はダイス君に挨拶して寮に帰る
ちなみにダイス君の成績は前に自分で言っていた通り優秀で、体力も魔力もクラスでトップクラスだった。
――――――――――――
訓練担当教師 サウス視点
少し遡り、学院長との会話
俺は学院長に問いただす。
「学院長、あのエルクという生徒は何者ですか!去年も女の子が中等部に急に飛び級してきたと騒ぎになりましたが、それ以上の化け物じゃないですか…。また測定器を壊されるところでしたよ」
「サウスくん、落ち着きたまえ。測定器は無事なのかね?」
「魔力を込めすぎる前に止めましたので壊れてませんよ。去年は……思い出したくないですね」
「君は彼の担当になるから、伝えておくよ。エルク君は彼女の弟だよ。本人も気づいてないみたいだし、他の先生や生徒には内緒にしておいてくれ。漏れたところで特に問題はないけど、その方が面白そうだからな」
学院長は笑いながら言い放つ
「そうなら先に言っておいて下さいよ」
「ちなみにどこまで測定したんだ?」
「5000を超えたあたりです。まだまだ余裕そうでしたので、止めなければ10000を超えて測定器を壊してたと思います」
「カッシュくんから聞いていた話以上だな。体力測定の結果は驚くほどではなかったんだけどな…」
「あのカッシュさんの推薦だったんですか?」
「ああ、前に辺境でスタンピードが消える事件があったのを覚えているかい?」
「はい。冒険者が向かった時にはすでに戦った跡しか残ってなかったんですよね?」
「そうだ。カッシュくんが言うには魔物を全滅させてたのがエルクくんだそうだ。オークを含む200体を単独で討伐したらしい」
「そんな……熟練の冒険者であれば可能でしょうがあんな子供がやったなんて信じられません。魔力量もですが、普通の子供は魔物の大群を目の前にして動くことさえ出来ずに殺されますよ」
「だからこそ、中等部に入れたんだよ。高等部にしようか迷ったくらいだ。さっきの話を聞いて少し選択を後悔しているよ」
「私はもう卒業資格だけ与えて、実戦に投入した方がいいとも思いますけどね。姉共々」
「エレナちゃんは実力的にはすでに国内でも最強に近いからね。でも、まだ8歳だってことを忘れたらいけないよ」
「言いたいことはわかりますが、現場の教師の事も考えて欲しいものです。自分より強い者を教える身になって下さい。私は教えてもらいましたのでよかったですが、去年は初等部の教師が力を見るための模擬戦で大怪我をして、死にかけましたよ。……いや、普通なら死んでましたよ。治したのも彼女でしたが……」
「そんなこともあったな。あの時は希少な回復魔法持ちだから、村から出て入学してもらっただけのつもりだったからね。驚いたのは私も一緒だよ」
「はぁ、測定器での測定は何か理由つけてやめときますが、明日の実技測定はどうしますか?」
例年なら私と模擬戦形式で実力を測るけど…まだ死にたくはない
「……わかってるよ。的に当ててもらうことにしようか。威力よりも精度を重視するってことで。」
「そうします。では戻りますね」
「大変だろうけど、よろしく頼むよ」
本当に大変そうだ……
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