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あとがきに相応しいスタンド求む
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永かった……こんなに面倒と感じた執筆は後にも先にもこれっきりにして頂きたいものである。
さてさて、開口一番愚痴から始まるスタンスに、邪見の目を向けたくなる気持ちも解らないでもないが、今日ぐらいは許しておくれ。本当にしんどかったんだもの。
何がしんどいかって?そもそもの話ですがね、この『終末少女のパラドックス』は、以前に書いた『終末少女は夢を見る』の続編にあたるのだが、両者を関連付ける世界観とか、最初の内はこれで結構こだわったのだ。というのも、前作の出来を過信していた私は、
「こりゃ面白い!さぞや人気爆上げで、下手せずともノーベル文学賞いけちゃうんじゃないか」
等と夢想し期待していたのだが、全ての公開が終わりそれじゃあ一つ、人気者のエゴサーチと洒落込むかのうと嬉々としてパソコンを立ち上げる私の前に映し出された文字は――PV数0。
冗談じゃね~ぞコノヤロー。
見間違いか、これ。見間違いではないな。にせウルトラマンみたいに人気者の名を騙った、別のにせ筋肉至上主義さんか?違うな、間違いなく私だ。
遺憾だ、外務省顔負け遺憾砲の速射だ。もはや作品の出来不出来に関わらず、誰にも読まれる事無くひっそりと連載を終了する、悲しき単発作家の姿がそこにはあった。この時の私なら、よほど田原俊彦よりも『哀愁でいと』を上手に熱唱出来た事であろう。
もはやこれだけでも八割がたやる気を削がれるのに『終末のパラドックス』を題材とする為に夢の分析をしてみようと、フロイト著『精神分析学入門』を読んでみたのだが――まぁ役に立たん。700頁も読んでスカした時のダメージの度合いは想像を絶するものがある。無論『精神分析学入門』に問題がある訳では無く、私自身の読解力に問題があるだけなので、フロイト先生におかれましては八つ当たりも甚だしい完全なる被害者なのだが、小言の一つぐらい許しておくれ。
しかも本来は10日程で読了させる筈が、私本来の無能も手伝い半月掛かるという有様である。納期のある仕事だったらどうなっていたであろうか――今更ながら震えますなぁ。
という感じにスタートダッシュから思い切り躓き、運動会のクラス対抗リレーにおける逆有名人となったところで、当初予定していた日程を十日も超えて完成させるという、音楽提供者であるななしさんには、どの面さげてお会いすれば良いのだろうか思案に暮れながらも、持ち前の厚顔無恥さで平気の平左を装いながら姑息に今を生きる私です。
そんな訳だから、今回のあとがきは何の言い訳をあてようかなあ。もう半ば投げやりに書いたから、補足もくそも無いんだよな、実際。いっそ最近の格闘技トークでもして自慰みたいな駄文を掲載しようかとも思ったが、納期すら無視する私がいよいよそんな事をしていたら流石に温厚なななしさんと言えども、出会い頭にオラオララッシュを叩き込みかねないから、本編について少し説明をば。
と言っても先述したようにPV数とフロイト先生のダブルパンチで冥界をさ徨っていた私は、もはやヤケクソでわざと全文難解な風を装って書いたから、いちいち説明するのも億劫なのだよなぁ。
そもそもが、それぞれの注釈なんて呑気にしている心境にもならん。という訳でかつてない力業で説明しましょう。
一章のスタープラチナ・ザ・ワールドについてはカントの純粋理性批判を読んで下さい!
二章のダイバー・ダウンについてはサルトルの自由の刑で調べて下さい!
三章のザ・フールはプロタゴラスの相対主義と坂口安吾の堕落論を読んでみて下さい!
四章のヘブンズ・ドアーはデカルトの方法的懐疑を調べて下さい!
五章のメイド・イン・ヘブンはヒュームのイギリス経験論で調べて下さい!
六章のザ・グレイトフル・デッドはニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りき』でも読んで下さい!
終章のゴールド・エクスペリエンス・レクイエムは家の仏間にある般若心経をよくよく通暁してみて下さい!
……ふぅ、だいたい伝わったかな。ここまで赤裸々に説明するなんて、なんとも私はお人よしなのだよなぁ。
こうして見事な投げっぱなしジャーマンを炸裂させたところで、本音を言えばそれらの書物を読まれると、いかに私が必死こいて書いた作品が上辺を撫でただけの稚拙な作品であるかがバレてしまうから、やっぱり読まないで欲しい(切実)。
という訳でみんな、アリーヴェデルチ!
さてさて、開口一番愚痴から始まるスタンスに、邪見の目を向けたくなる気持ちも解らないでもないが、今日ぐらいは許しておくれ。本当にしんどかったんだもの。
何がしんどいかって?そもそもの話ですがね、この『終末少女のパラドックス』は、以前に書いた『終末少女は夢を見る』の続編にあたるのだが、両者を関連付ける世界観とか、最初の内はこれで結構こだわったのだ。というのも、前作の出来を過信していた私は、
「こりゃ面白い!さぞや人気爆上げで、下手せずともノーベル文学賞いけちゃうんじゃないか」
等と夢想し期待していたのだが、全ての公開が終わりそれじゃあ一つ、人気者のエゴサーチと洒落込むかのうと嬉々としてパソコンを立ち上げる私の前に映し出された文字は――PV数0。
冗談じゃね~ぞコノヤロー。
見間違いか、これ。見間違いではないな。にせウルトラマンみたいに人気者の名を騙った、別のにせ筋肉至上主義さんか?違うな、間違いなく私だ。
遺憾だ、外務省顔負け遺憾砲の速射だ。もはや作品の出来不出来に関わらず、誰にも読まれる事無くひっそりと連載を終了する、悲しき単発作家の姿がそこにはあった。この時の私なら、よほど田原俊彦よりも『哀愁でいと』を上手に熱唱出来た事であろう。
もはやこれだけでも八割がたやる気を削がれるのに『終末のパラドックス』を題材とする為に夢の分析をしてみようと、フロイト著『精神分析学入門』を読んでみたのだが――まぁ役に立たん。700頁も読んでスカした時のダメージの度合いは想像を絶するものがある。無論『精神分析学入門』に問題がある訳では無く、私自身の読解力に問題があるだけなので、フロイト先生におかれましては八つ当たりも甚だしい完全なる被害者なのだが、小言の一つぐらい許しておくれ。
しかも本来は10日程で読了させる筈が、私本来の無能も手伝い半月掛かるという有様である。納期のある仕事だったらどうなっていたであろうか――今更ながら震えますなぁ。
という感じにスタートダッシュから思い切り躓き、運動会のクラス対抗リレーにおける逆有名人となったところで、当初予定していた日程を十日も超えて完成させるという、音楽提供者であるななしさんには、どの面さげてお会いすれば良いのだろうか思案に暮れながらも、持ち前の厚顔無恥さで平気の平左を装いながら姑息に今を生きる私です。
そんな訳だから、今回のあとがきは何の言い訳をあてようかなあ。もう半ば投げやりに書いたから、補足もくそも無いんだよな、実際。いっそ最近の格闘技トークでもして自慰みたいな駄文を掲載しようかとも思ったが、納期すら無視する私がいよいよそんな事をしていたら流石に温厚なななしさんと言えども、出会い頭にオラオララッシュを叩き込みかねないから、本編について少し説明をば。
と言っても先述したようにPV数とフロイト先生のダブルパンチで冥界をさ徨っていた私は、もはやヤケクソでわざと全文難解な風を装って書いたから、いちいち説明するのも億劫なのだよなぁ。
そもそもが、それぞれの注釈なんて呑気にしている心境にもならん。という訳でかつてない力業で説明しましょう。
一章のスタープラチナ・ザ・ワールドについてはカントの純粋理性批判を読んで下さい!
二章のダイバー・ダウンについてはサルトルの自由の刑で調べて下さい!
三章のザ・フールはプロタゴラスの相対主義と坂口安吾の堕落論を読んでみて下さい!
四章のヘブンズ・ドアーはデカルトの方法的懐疑を調べて下さい!
五章のメイド・イン・ヘブンはヒュームのイギリス経験論で調べて下さい!
六章のザ・グレイトフル・デッドはニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りき』でも読んで下さい!
終章のゴールド・エクスペリエンス・レクイエムは家の仏間にある般若心経をよくよく通暁してみて下さい!
……ふぅ、だいたい伝わったかな。ここまで赤裸々に説明するなんて、なんとも私はお人よしなのだよなぁ。
こうして見事な投げっぱなしジャーマンを炸裂させたところで、本音を言えばそれらの書物を読まれると、いかに私が必死こいて書いた作品が上辺を撫でただけの稚拙な作品であるかがバレてしまうから、やっぱり読まないで欲しい(切実)。
という訳でみんな、アリーヴェデルチ!
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