819 / 819
第三部 宰相閣下の婚約者
797 まずは6秒
しおりを挟む
アンジェス国は、王都を中心として5つの公爵領に分かれてはいるものの、公爵家の直轄領というものは存在しない。
侯爵以下の貴族が公爵領の中で領地を分けあって運営をしており、その運営を取りまとめているのが公爵の立ち位置だ。
その公爵の公務としては、抱えている領地の税収の管理や予算の運営が主な仕事になる。とは言え、領地下の貴族家における冠婚葬祭に関しても多少の責務は生じる。
子爵家以下の家の冠婚葬祭に関しては、直属の伯爵家や侯爵家がその内容を吟味して取り仕切っていて、公爵として場に関わるのは、高位貴族とされる伯爵家・侯爵家の、新たに領主となる者からの宣誓を受けることと、領主の葬儀に参列する、あるいは弔問に行くこととになるらしい。
成人や婚姻に関しては、公的には地方法院や高等法院への届け出で済まされるものであり、領地でのパーティーは各個人任せ、友人として祝の場に赴くことも各個人に任せられている。
土着の祭りや儀式などに至っては、その土地の領主が取り仕切るものであって、高位貴族が口を出すことはあまりない。必要があれば、どれも金銭や芸術品の類を贈るのが一般的だという。
つまり当代ケスキサーリ伯爵の死は、エドヴァルドが次の領主からの挨拶を受けることと、弔問に行く必要があることとを同時に告げていたのだ。
「弔問……」
次に領主となる者が挨拶に来るというのは、すなわち領地から王都に出てくるということだ。
それならば、車も飛行機も電車もない中、ある程度の日数はかかるのだから、日程の差し迫っている三国会談への影響はまずないだろう。
問題は、弔問じゃないだろうか。
無意識のうちに眉根を寄せていたのかも知れない。
ヤンネがそんな私にチラリと視線を向けた。
「まさかまともに馬車を使って領地訪問をすると思っていたか?」
何かちょっとカチンときたけれど、私は大人なので「まさか」と軽く肩を竦めるにとどめた。
「ただ、どう考えてもそんな時間はないのに、どうするのが最善なんだろうなぁ……と、思っただけです」
「高位貴族の領主の死去による代替わりは、王宮側も認める『領地側におけるやむを得ない事情』の一種だ。三親等までの一族の者が王宮にいた場合を含め、簡易型転移装置の使用が許可されている」
なるほど王宮官吏としても、領地との往復で一か月も二か月も仕事を抜けられては困るわけか。
その当人がいれば、行先登録だって出来るわけだから、移動は可能ということなのだろう。
もし該当者がおらず、公爵本人に領地訪問の機会がその時点までなかったとしても、王宮の管理部には、代々王都学園に入学する子息によって場所を登録された簡易型転移装置が、いつでも使用可能な状態で一定数保管されているのだと言う。
王都学園は貴族の子弟が必ず籍を置くところであり、労せず登録と在庫の確保は出来るのだ。
よく出来たシステムというべきだった。
「今、ケスキサーリに連なる官吏は王宮にはいないが、装置の在庫はあるはずだ。それを使って赴かれることにはなるだろうが……葬儀の場に立ち会うことはさすがに難しいだろう」
「それって、ケスキサーリ伯爵家の反感を買ったりは?」
「国家行事が絡めば、宰相閣下に葬儀出席の強要が出来ないことくらいは馬鹿でも理解出来よう。今、王都で起きている投資詐欺の情報を多少流すことにはなるだろうが、それをもって後日の弔問を確約すればさほど問題にはなるまい」
エドヴァルドに限らず、国家行事、王宮行事が絡んで領地訪問出来ないことは他の公爵領でもある話だそうで、弔意を表して後日の訪問を約束すれば、最低限非礼を問われることはないということのようだった。
馬鹿だったらどうするんだ、とは思ったものの、私はケスキサーリ伯爵家については何も知らない状態なので、ここは口を挟まないでおく。それはそれで、揉めたらヤンネが何とでもするのだろう。いや、してもらおう。
イデオン公爵領内では、長らく高位貴族の葬送の儀は執り行われていなかったらしく、直近でベルセリウス侯爵家の領主交代がそれにあたるらしかった。
(あぁ、確か将軍が就任早々舐められまいと喧嘩を売って、逆に『領地が干上がってもいいならやってみろ』と返り討ちにあったとか何とか……)
その話を、ヤンネが知っているのか、知らないのかはともかく、ベルセリウス侯爵家の領主交代自体が結構前のことらしい。
過去の資料を読み返して、疎漏がないようにしないとならないと、ヤンネはぶつぶつ呟いていた。
「……そう言えば、今はフォルシアン公爵家に居るようだが」
「…………はぁ、そうですね」
エドヴァルドとの婚約が成立したこと、フォルシアン公爵家の養女になったこと。事務所で臨時雇用となっているユセフがいるのだから、ヤンネとて聞かずとも把握しているはず。
何が言いたいのかが分からず、知らず気の抜けた返事になってしまう。
「閣下とはお会いしているのか」
「…………はい?」
更に予想だにしなかった問いかけに、返す声が裏返ってしまったが、ヤンネは頓着していないようだった。
「今日明日予定があるなら伝言を託すし、そうでないなら事務所に帰って手紙を書く。恐らくは後日弔問という形になるだろうが、確認は必要だ」
「…………」
伝言。ヤンネが、私に。
空耳か、明日は雪か。
多分そう思ったことは表情に出たはずだ。
ここまでくると、さすがにヤンネの眉間にも思い切り皺が寄っていた。
「一番早く閣下に話が伝わる方法を模索して何が悪い。御託はいいから結論を述べろ」
教えて下さい、くらい言えないのか――とは思ったものの、それがヤンネの言う「御託」なんだろうなと思ったら、何だか言いたくなくなってしまった。
(いやいや。私は大人、私は大人……)
怒りを感じたら、まずは6秒待てと何かで耳にした。
アンガーマネジメントがどうとか、そんな話だった。
前回は、そんなことを考える間もなく商法書に手が伸びていたけど、さすがにここは王都商業ギルドの中だ。
黙って6秒待つのも地味にキツイので、心の中で「私は大人」とひたすら唱えた後で、軽く息を吸った。
「…………毎夕、フォルシアン公爵閣下とご一緒に、邸宅にいらっしゃいますが」
「…………毎夕?」
「ええ、毎夕です。夕食だけでも、と」
「…………」
この返しは、さすがにヤンネも想定外だったらしい。
毎夕、と呆然とした声が更に洩れたくらいだ。
「……伝言、承りましょうか?」
これで「忙しい宰相を呼びつけるとは、どういう了見だ」とでも言われたら、どうしてくれようと思ったものの、さすがに私の声色と表情を読むことを学習したのか、それを言ったら自分が御託を並べたことになると気が付いたのか、ヤンネの口から洩れたのは「そうだな」との、短い一言だった。
「ケスキサーリ伯爵家への対応は、弔意の表明と後日の弔問ということでよろしいですか――とかですか?」
どうしたらいいですか、などという子供のおつかいみたいな伝言では、山ほど仕事のある今のこの状況下では無駄もいいところだ。最終的にエドヴァルドのGOサインが欲しいとなれば、そのくらいは言わなくちゃいけない。
――イエスなら、それで事足りる伝言を。
「…………それでいい」
そして、決して短くはない沈黙の後、それだけを告げてヤンネは商談室の出口へと向かう。
「念のため言っておくが、閣下の許可があるまではこの話はあちらこちらで吹聴しないように。茶飲み話にするような話ではないことくらいは、分かっていると思うが」
「……っ」
減らず口!!
女性の茶会は貴族間の噂話で溢れているとでもいうのだろうか。
「ぜっっったい、いつか『ぎゃふん』と言わせてやる」
「……ぎゃふん、なぁ……」
とことん相性が悪いんだな、とヤンネが出て行った扉を見ながらファルコが生温かい笑みを向ける。
「で、今度こそフォルシアン公爵邸に帰る――で、いいのか?」
「よくってよ!」
「淑女の振る舞いじゃねぇよ、それは。フォルシアン公爵夫人に怒られるぞ」
「……なんでファルコが淑女の振る舞いを語るのよ……」
そうは言っても、今のやりとりを思えばエリィ義母様からはダメ出しを喰らうような気はする。
馬車の中で頭を冷やさなくては。
ギルド長は、帰る時にはもう立ち寄らなくても良いと言っていた。
私は階下でスリアンさんに軽く会釈だけを残して、フォルシアン公爵邸へと戻ることにしたのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
いつも読んでいただいて&応援&♡ありがとうございます!m(_ _)m
【!!速報!!】
聖女の姉ですが、宰相閣下は無能な妹より私がお好きなようですよ?
皆様のおかげをもちまして、4巻の発売が決定致しました……!
そうです、ついに書籍版にもリファちゃん登場です!!+。:.゚ヽ(´∀`。)ノ゚.:。+゚
とは言え、4巻での出番はまだあまり多くありません。
物語はギーレン編のオープニングといったところです。
もっともっとリファちゃんの活躍が見られるよう、
怜菜とエドヴァルドの、北の館での一夜も見られるよう、
まずは4巻の応援購入をぜひお願いします!
なお表紙を含めた詳細は、後日改めてとなりますのでもう少しお待ち下さいませm(_ _)m
そしてタロコ先生のコミカライズ版も、お待たせしました。
第10話のupです。
併せてどうぞお楽しみ下さい!
https://www.alphapolis.co.jp/manga/official/54000568
さらにさらに「コミックシーモア みんなが選ぶ 電子コミック大賞2025」、
ライトノベル部門15作品の中の1作に選ばれ、11/30まで投票期間中です……!
https://www.cmoa.jp/comic_prize/novel/?appeal2025=1101353009&utm_source=comic_prize&utm_medium=referral&utm_campaign=1101353009
会員登録不要。上記URLから「投票する」のボタンを1クリックするだけですので
こちらを読んでいただいた皆様、どうか清き一票宜しくお願い致します……!m(_ _)m
侯爵以下の貴族が公爵領の中で領地を分けあって運営をしており、その運営を取りまとめているのが公爵の立ち位置だ。
その公爵の公務としては、抱えている領地の税収の管理や予算の運営が主な仕事になる。とは言え、領地下の貴族家における冠婚葬祭に関しても多少の責務は生じる。
子爵家以下の家の冠婚葬祭に関しては、直属の伯爵家や侯爵家がその内容を吟味して取り仕切っていて、公爵として場に関わるのは、高位貴族とされる伯爵家・侯爵家の、新たに領主となる者からの宣誓を受けることと、領主の葬儀に参列する、あるいは弔問に行くこととになるらしい。
成人や婚姻に関しては、公的には地方法院や高等法院への届け出で済まされるものであり、領地でのパーティーは各個人任せ、友人として祝の場に赴くことも各個人に任せられている。
土着の祭りや儀式などに至っては、その土地の領主が取り仕切るものであって、高位貴族が口を出すことはあまりない。必要があれば、どれも金銭や芸術品の類を贈るのが一般的だという。
つまり当代ケスキサーリ伯爵の死は、エドヴァルドが次の領主からの挨拶を受けることと、弔問に行く必要があることとを同時に告げていたのだ。
「弔問……」
次に領主となる者が挨拶に来るというのは、すなわち領地から王都に出てくるということだ。
それならば、車も飛行機も電車もない中、ある程度の日数はかかるのだから、日程の差し迫っている三国会談への影響はまずないだろう。
問題は、弔問じゃないだろうか。
無意識のうちに眉根を寄せていたのかも知れない。
ヤンネがそんな私にチラリと視線を向けた。
「まさかまともに馬車を使って領地訪問をすると思っていたか?」
何かちょっとカチンときたけれど、私は大人なので「まさか」と軽く肩を竦めるにとどめた。
「ただ、どう考えてもそんな時間はないのに、どうするのが最善なんだろうなぁ……と、思っただけです」
「高位貴族の領主の死去による代替わりは、王宮側も認める『領地側におけるやむを得ない事情』の一種だ。三親等までの一族の者が王宮にいた場合を含め、簡易型転移装置の使用が許可されている」
なるほど王宮官吏としても、領地との往復で一か月も二か月も仕事を抜けられては困るわけか。
その当人がいれば、行先登録だって出来るわけだから、移動は可能ということなのだろう。
もし該当者がおらず、公爵本人に領地訪問の機会がその時点までなかったとしても、王宮の管理部には、代々王都学園に入学する子息によって場所を登録された簡易型転移装置が、いつでも使用可能な状態で一定数保管されているのだと言う。
王都学園は貴族の子弟が必ず籍を置くところであり、労せず登録と在庫の確保は出来るのだ。
よく出来たシステムというべきだった。
「今、ケスキサーリに連なる官吏は王宮にはいないが、装置の在庫はあるはずだ。それを使って赴かれることにはなるだろうが……葬儀の場に立ち会うことはさすがに難しいだろう」
「それって、ケスキサーリ伯爵家の反感を買ったりは?」
「国家行事が絡めば、宰相閣下に葬儀出席の強要が出来ないことくらいは馬鹿でも理解出来よう。今、王都で起きている投資詐欺の情報を多少流すことにはなるだろうが、それをもって後日の弔問を確約すればさほど問題にはなるまい」
エドヴァルドに限らず、国家行事、王宮行事が絡んで領地訪問出来ないことは他の公爵領でもある話だそうで、弔意を表して後日の訪問を約束すれば、最低限非礼を問われることはないということのようだった。
馬鹿だったらどうするんだ、とは思ったものの、私はケスキサーリ伯爵家については何も知らない状態なので、ここは口を挟まないでおく。それはそれで、揉めたらヤンネが何とでもするのだろう。いや、してもらおう。
イデオン公爵領内では、長らく高位貴族の葬送の儀は執り行われていなかったらしく、直近でベルセリウス侯爵家の領主交代がそれにあたるらしかった。
(あぁ、確か将軍が就任早々舐められまいと喧嘩を売って、逆に『領地が干上がってもいいならやってみろ』と返り討ちにあったとか何とか……)
その話を、ヤンネが知っているのか、知らないのかはともかく、ベルセリウス侯爵家の領主交代自体が結構前のことらしい。
過去の資料を読み返して、疎漏がないようにしないとならないと、ヤンネはぶつぶつ呟いていた。
「……そう言えば、今はフォルシアン公爵家に居るようだが」
「…………はぁ、そうですね」
エドヴァルドとの婚約が成立したこと、フォルシアン公爵家の養女になったこと。事務所で臨時雇用となっているユセフがいるのだから、ヤンネとて聞かずとも把握しているはず。
何が言いたいのかが分からず、知らず気の抜けた返事になってしまう。
「閣下とはお会いしているのか」
「…………はい?」
更に予想だにしなかった問いかけに、返す声が裏返ってしまったが、ヤンネは頓着していないようだった。
「今日明日予定があるなら伝言を託すし、そうでないなら事務所に帰って手紙を書く。恐らくは後日弔問という形になるだろうが、確認は必要だ」
「…………」
伝言。ヤンネが、私に。
空耳か、明日は雪か。
多分そう思ったことは表情に出たはずだ。
ここまでくると、さすがにヤンネの眉間にも思い切り皺が寄っていた。
「一番早く閣下に話が伝わる方法を模索して何が悪い。御託はいいから結論を述べろ」
教えて下さい、くらい言えないのか――とは思ったものの、それがヤンネの言う「御託」なんだろうなと思ったら、何だか言いたくなくなってしまった。
(いやいや。私は大人、私は大人……)
怒りを感じたら、まずは6秒待てと何かで耳にした。
アンガーマネジメントがどうとか、そんな話だった。
前回は、そんなことを考える間もなく商法書に手が伸びていたけど、さすがにここは王都商業ギルドの中だ。
黙って6秒待つのも地味にキツイので、心の中で「私は大人」とひたすら唱えた後で、軽く息を吸った。
「…………毎夕、フォルシアン公爵閣下とご一緒に、邸宅にいらっしゃいますが」
「…………毎夕?」
「ええ、毎夕です。夕食だけでも、と」
「…………」
この返しは、さすがにヤンネも想定外だったらしい。
毎夕、と呆然とした声が更に洩れたくらいだ。
「……伝言、承りましょうか?」
これで「忙しい宰相を呼びつけるとは、どういう了見だ」とでも言われたら、どうしてくれようと思ったものの、さすがに私の声色と表情を読むことを学習したのか、それを言ったら自分が御託を並べたことになると気が付いたのか、ヤンネの口から洩れたのは「そうだな」との、短い一言だった。
「ケスキサーリ伯爵家への対応は、弔意の表明と後日の弔問ということでよろしいですか――とかですか?」
どうしたらいいですか、などという子供のおつかいみたいな伝言では、山ほど仕事のある今のこの状況下では無駄もいいところだ。最終的にエドヴァルドのGOサインが欲しいとなれば、そのくらいは言わなくちゃいけない。
――イエスなら、それで事足りる伝言を。
「…………それでいい」
そして、決して短くはない沈黙の後、それだけを告げてヤンネは商談室の出口へと向かう。
「念のため言っておくが、閣下の許可があるまではこの話はあちらこちらで吹聴しないように。茶飲み話にするような話ではないことくらいは、分かっていると思うが」
「……っ」
減らず口!!
女性の茶会は貴族間の噂話で溢れているとでもいうのだろうか。
「ぜっっったい、いつか『ぎゃふん』と言わせてやる」
「……ぎゃふん、なぁ……」
とことん相性が悪いんだな、とヤンネが出て行った扉を見ながらファルコが生温かい笑みを向ける。
「で、今度こそフォルシアン公爵邸に帰る――で、いいのか?」
「よくってよ!」
「淑女の振る舞いじゃねぇよ、それは。フォルシアン公爵夫人に怒られるぞ」
「……なんでファルコが淑女の振る舞いを語るのよ……」
そうは言っても、今のやりとりを思えばエリィ義母様からはダメ出しを喰らうような気はする。
馬車の中で頭を冷やさなくては。
ギルド長は、帰る時にはもう立ち寄らなくても良いと言っていた。
私は階下でスリアンさんに軽く会釈だけを残して、フォルシアン公爵邸へと戻ることにしたのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
いつも読んでいただいて&応援&♡ありがとうございます!m(_ _)m
【!!速報!!】
聖女の姉ですが、宰相閣下は無能な妹より私がお好きなようですよ?
皆様のおかげをもちまして、4巻の発売が決定致しました……!
そうです、ついに書籍版にもリファちゃん登場です!!+。:.゚ヽ(´∀`。)ノ゚.:。+゚
とは言え、4巻での出番はまだあまり多くありません。
物語はギーレン編のオープニングといったところです。
もっともっとリファちゃんの活躍が見られるよう、
怜菜とエドヴァルドの、北の館での一夜も見られるよう、
まずは4巻の応援購入をぜひお願いします!
なお表紙を含めた詳細は、後日改めてとなりますのでもう少しお待ち下さいませm(_ _)m
そしてタロコ先生のコミカライズ版も、お待たせしました。
第10話のupです。
併せてどうぞお楽しみ下さい!
https://www.alphapolis.co.jp/manga/official/54000568
さらにさらに「コミックシーモア みんなが選ぶ 電子コミック大賞2025」、
ライトノベル部門15作品の中の1作に選ばれ、11/30まで投票期間中です……!
https://www.cmoa.jp/comic_prize/novel/?appeal2025=1101353009&utm_source=comic_prize&utm_medium=referral&utm_campaign=1101353009
会員登録不要。上記URLから「投票する」のボタンを1クリックするだけですので
こちらを読んでいただいた皆様、どうか清き一票宜しくお願い致します……!m(_ _)m
1,839
お気に入りに追加
12,958
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1383件)
あなたにおすすめの小説
記憶を失くした彼女の手紙 消えてしまった完璧な令嬢と、王子の遅すぎた後悔の話
甘糖むい
恋愛
婚約者であるシェルニア公爵令嬢が記憶喪失となった。
王子はひっそりと喜んだ。これで愛するクロエ男爵令嬢と堂々と結婚できると。
その時、王子の元に一通の手紙が届いた。
そこに書かれていたのは3つの願いと1つの真実。
王子は絶望感に苛まれ後悔をする。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
白い結婚三年目。つまり離縁できるまで、あと七日ですわ旦那様。
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
異世界に転生したフランカは公爵夫人として暮らしてきたが、前世から叶えたい夢があった。パティシエールになる。その夢を叶えようと夫である王国財務総括大臣ドミニクに相談するも答えはノー。夫婦らしい交流も、信頼もない中、三年の月日が近づき──フランカは賭に出る。白い結婚三年目で離縁できる条件を満たしていると迫り、夢を叶えられないのなら離縁すると宣言。そこから公爵家一同でフランカに考え直すように動き、ドミニクと話し合いの機会を得るのだがこの夫、山のように隠し事はあった。
無言で睨む夫だが、心の中は──。
【詰んだああああああああああ! もうチェックメイトじゃないか!? 情状酌量の余地はないと!? ああ、どうにかして侍女の準備を阻まなければ! いやそれでは根本的な解決にならない! だいたいなぜ後妻? そんな者はいないのに……。ど、どどどどどうしよう。いなくなるって聞いただけで悲しい。死にたい……うう】
4万文字ぐらいの中編になります。
※小説なろう、エブリスタに記載してます
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
実は家事万能な伯爵令嬢、婚約破棄されても全く問題ありません ~追放された先で洗濯した男は、伝説の天使様でした~
空色蜻蛉
恋愛
「令嬢であるお前は、身の周りのことは従者なしに何もできまい」
氷薔薇姫の異名で知られるネーヴェは、王子に婚約破棄され、辺境の地モンタルチーノに追放された。
「私が何も出来ない箱入り娘だと、勘違いしているのね。私から見れば、聖女様の方がよっぽど箱入りだけど」
ネーヴェは自分で屋敷を掃除したり美味しい料理を作ったり、自由な生活を満喫する。
成り行きで、葡萄畑作りで泥だらけになっている男と仲良くなるが、実は彼の正体は伝説の・・であった。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
殿下、側妃とお幸せに! 正妃をやめたら溺愛されました
まるねこ
恋愛
旧題:お飾り妃になってしまいました
第15回アルファポリス恋愛大賞で奨励賞を頂きました⭐︎読者の皆様お読み頂きありがとうございます!
結婚式1月前に突然告白される。相手は男爵令嬢ですか、婚約破棄ですね。分かりました。えっ?違うの?嫌です。お飾り妃なんてなりたくありません。
結婚して5年、冷たい夫に離縁を申し立てたらみんなに止められています。
真田どんぐり
恋愛
ー5年前、ストレイ伯爵家の美しい令嬢、アルヴィラ・ストレイはアレンベル侯爵家の侯爵、ダリウス・アレンベルと結婚してアルヴィラ・アレンベルへとなった。
親同士に決められた政略結婚だったが、アルヴィラは旦那様とちゃんと愛し合ってやっていこうと決意していたのに……。
そんな決意を打ち砕くかのように旦那様の態度はずっと冷たかった。
(しかも私にだけ!!)
社交界に行っても、使用人の前でもどんな時でも冷たい態度を取られた私は周りの噂の恰好の的。
最初こそ我慢していたが、ある日、偶然旦那様とその幼馴染の不倫疑惑を耳にする。
(((こんな仕打ち、あんまりよーー!!)))
旦那様の態度にとうとう耐えられなくなった私は、ついに離縁を決意したーーーー。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
290話、アンブローシュなどに
仕入れではなく納入ではないかと……。
この作品大好きで何ループ目で拝読させていただいてますがやはり気になりまして…失礼いたします。
いつも読んでいただいて、応援orエールありがとうございます!
プラス今回は誤字報告もありがとうございましたm(_ _)m
本日表紙イラストがレジーナサイトにupされましたので、ぜひご覧下さい(^^♪
引き続き読んで頂けると嬉しく思います!(≧▽≦)
凄く2人には反発されそうですが、最早レイナさんとヤンネ卿がただの喧嘩友達にしか見えなくなってきた今日この頃。乱視がさらに進んだかな……。
それにしても公爵家は大変ですね。侯爵家以下の貴族の方々、公爵様たちに迷惑かけないように! どこかの好色侯爵家なんかお話にならないです。足を引っ張ってどうする!!
では。
いつも読んでいただいて、応援orエールありがとうございます!
ヤンネが「ぎゃふん」を言う日はまだ遠そうですwww
きっとコンティオラ公爵の消えない隈は、抱える侯爵家にも原因があったかも知れません……。
引き続き読んで頂けると嬉しく思います!(≧▽≦)
三等身→三親等
と思われます。
4巻の発行決定、おめでとうございます!!
リファちゃんが表紙に登場!でしょうか!?
待ってました〜♪
楽しみです♪
いつも読んでいただいて、応援orエールありがとうございます!
プラス今回は誤字報告もありがとうございましたm(_ _)m
本日表紙イラストがレジーナサイトにupされましたので、ぜひご覧下さい(^^♪
引き続き読んで頂けると嬉しく思います!(≧▽≦)