771 / 802
第三部 宰相閣下の婚約者
773 続・居心地の悪い部屋
しおりを挟む
「ここまで来れば長年の友情よりも、次代が玉座の重みを知るための試金石とする方を取るべきなのかも知れぬな……」
厳しい表情のまま呟かれた科白に、私とイル義父様、それぞれの眉間に皺が寄った。
恐らく「長年の友情」とはバリエンダールのメダルド国王であり「次代」とはミラン王太子。
五公爵会議がどう転ぶかは分からないにせよ、現時点ではテオドル大公はこの件はミラン王太子に伝えるべきだとの見解を持っているのだと察することが出来た。
(粛清の黙認)
もしかしたらテオドル大公も、長い付き合いであるが故に、メダルド国王にやや甘い、あるいは優しすぎる部分があることを把握しているのかも知れない。
一方のミラン王太子には「父王は甘い」と評することが出来るだけの、苛烈な部分があることも。
現アンジェス国王であるフィルバートにとって、年齢を考えると、メダルド国王よりもミラン王太子が王となって付き合っていくであろう年月の方が長いはず。
将来を考えれば、真実を告げるべきはミラン王太子だと、そう思っているように見えた。
「意外ですね……では『おもてなし』の間も口を閉ざされる、と?」
イル義父様も、テオドル大公がミラン王太子の方を仄めかせていることは分かったんだろう。
てっきり友情を取ると思った、と言いたげだった。
「確かに長の付き合いを続けてはおるが、儂がバリエンダールに移住でもせぬ限りは、優先すべきはこの国の国益よ。先人の負の遺産など、持っていたとて根幹を腐らすだけ。その程度の分別もつかぬほど、呆けてはおらぬ」
「……大変失礼を致しました」
「良い。人によってはそう見えると言うことであろう? この後の会議で誰ぞ言い出すやも知れぬ、と。心得ておるわ」
誰ぞ、と大公は言うけれど、きっと王か宰相かのどちらかが、国としての方向性を会議の場で周知徹底させるために、似たことを言い出すのだろう。
まるで株主総会の「サクラ質問」のように、他の反論を封じ込めようとする光景が私にも見えた気がした。
「茶番なのは承知しておりますが、何とぞ」
そう言って頭を下げたイル義父様にもきっと、私と同じ光景ではないにせよ、わざと今と同じ会話を周囲に聞かせようとする、その想像はついたに違いなかった。
「ふ……今回は其方が調整役に回るか。まあ、コンティオラ公爵は今回もっとも身動きが取れんものな」
「私も向いている方ではないのですがね」
「それも第二位の仕事と受け入れるしかなかろうよ」
「ええ、大変不本意なことに」
不本意、とすっぱり言い切ったイル義父様に、テオドル大公は一瞬目を瞠ったものの、やがてくつくつと低く笑い始めた。
「どことは言わぬが某隣国であれば、公爵家でありながら玉座が視界に入るなどこれ幸いと、手を伸ばすであろうに……」
「その結果、破滅と言う名の崖の淵にいるのですから、目も当てられない。身の丈に合わぬ公務など、初めから手をつけるべきではないのですよ」
バリエンダールのベッカリーア公爵家が暗躍している現状を、イル義父様はエドヴァルドやテオドル大公ほど詳しく知るわけじゃない。
きっと先代エモニエ侯爵夫人が置かれている状況を知ったところで、ある程度の当たりをつけたんだろう。
もちろん、そんなことはおくびにも出さず、最初から全てを把握しているかのように振る舞ってはいるのだけれど。
「この老体の身に合わぬ公務と思うてはくれぬのか?」
テオドル大公も、そうと察していながらも、イル義父様に挑発とも揶揄とも知れない口調で話しかけている。
……とっても居心地が悪いと思っているのは、多分私だけじゃないはずだ。
エリィ義母様には淑女の微笑みが貼り付いているし、レンナルト卿は無表情の仮面を被っているけれど。
「どの口――んんっ、失敬。ええ、身の丈に合わぬやも知れませんね。殿下によりふさわしい公務を厳選するよう、宰相に後で伝えておくとしましょう」
「…………充分、そなたの身の丈にも合うておると思うがな」
半瞬の間を置いて、ちょっと呆れた表情になったテオドル大公の気持ちが、私も少しだけ分かる気がした。
イル義父様、テオドル大公に押されていたようで、最終的には自力で踏みとどまったのだ。
身の丈に合わぬ、の意味をひっくり返して、実質「もっと仕事を割り振ってやる」と言い放ったも同然だった。
王宮内の権謀術数、充分に渡り合えているじゃないか――と、私も思った。
「殿下にお褒めいただくとは、私もようやく『見た目しか取り柄のない若造』から卒業しましたかね」
「うん? 誰がそのような……いや、まあ、クヴィスト公爵しかおらぬわな。無論、次期ではなく」
テオドル大公は苦笑を浮かべ、言葉を返さなかったイル義父様は、笑っているようで目が笑っていない。
エリィ義母様も……なんか、怖い。
どうやら、陛下に「説教」され、既に先代の名をまとっている方のクヴィスト公爵は、過去、イル義父様にも暴言を吐いて敵対していたらしいことがよく分かった。
そんなのでよく、娘をお義兄様に嫁がせようなどと思ったものである。
あるいは娘がこっぴどくフラれたが故の、親子二代に対する暴言だったか。
「シェヴェスも前途多難よの。いや、そのあたりの見極めも含めての儂の立ち会いもあるか? スヴェンテの老公爵では、未だ納得せん諸侯もおるだろうからな」
「……その辺りは、殿下の判断にお任せ致します。それでは殿下、そろそろ会議の場にご案内しても?」
チラと、扉の向こうを気にする様子を見せながら、イル義父様がテオドル大公に移動を促した。
「うむ。儂はいつでも構わんが? 其方の用は良いのか?」
「妻と義弟を私の執務室へ案内する予定でした。ダリアン侯爵も、此度の騒動の余波を受けて、エモニエ侯爵ともども王宮公務の補佐を命じられております。しばし領地へは戻れぬでしょうから、挨拶だけでも――と」
「…………補佐、のう」
さすがテオドル大公。
補佐とは名ばかりのブラック勤務が、すぐに想像出来たらしい。
「では、レイナ嬢が一人この場に残るのか? それでは宰相の過保護と心配性が加速するだけであろうに」
「……っ!」
げほごほと咽かけたのは、私だけだ。
その他、部屋の誰も顔色一つ変えないとは、これいかに。
「で、殿下……過保護とか心配性とかって……」
「間違っておらぬだろうよ」
そして私が反論するよりも先に、イル義父様が再び扉の方を向いて「大丈夫ですよ、殿下」と口角を上げた。
「過保護と心配性を拗らせた男でしたら、もうそこに来てますから」
「え!?」
まさか。
さっき、カプート子爵、フラーヴェク子爵を連れて出たばかりじゃなかったか。
声に出す前、口だけを開きかけたところで、扉を軽く叩く音が聞こえた。
それが誰の仕業かなんて、既にこの場の全員が、疑問にも思っていないようだった。
厳しい表情のまま呟かれた科白に、私とイル義父様、それぞれの眉間に皺が寄った。
恐らく「長年の友情」とはバリエンダールのメダルド国王であり「次代」とはミラン王太子。
五公爵会議がどう転ぶかは分からないにせよ、現時点ではテオドル大公はこの件はミラン王太子に伝えるべきだとの見解を持っているのだと察することが出来た。
(粛清の黙認)
もしかしたらテオドル大公も、長い付き合いであるが故に、メダルド国王にやや甘い、あるいは優しすぎる部分があることを把握しているのかも知れない。
一方のミラン王太子には「父王は甘い」と評することが出来るだけの、苛烈な部分があることも。
現アンジェス国王であるフィルバートにとって、年齢を考えると、メダルド国王よりもミラン王太子が王となって付き合っていくであろう年月の方が長いはず。
将来を考えれば、真実を告げるべきはミラン王太子だと、そう思っているように見えた。
「意外ですね……では『おもてなし』の間も口を閉ざされる、と?」
イル義父様も、テオドル大公がミラン王太子の方を仄めかせていることは分かったんだろう。
てっきり友情を取ると思った、と言いたげだった。
「確かに長の付き合いを続けてはおるが、儂がバリエンダールに移住でもせぬ限りは、優先すべきはこの国の国益よ。先人の負の遺産など、持っていたとて根幹を腐らすだけ。その程度の分別もつかぬほど、呆けてはおらぬ」
「……大変失礼を致しました」
「良い。人によってはそう見えると言うことであろう? この後の会議で誰ぞ言い出すやも知れぬ、と。心得ておるわ」
誰ぞ、と大公は言うけれど、きっと王か宰相かのどちらかが、国としての方向性を会議の場で周知徹底させるために、似たことを言い出すのだろう。
まるで株主総会の「サクラ質問」のように、他の反論を封じ込めようとする光景が私にも見えた気がした。
「茶番なのは承知しておりますが、何とぞ」
そう言って頭を下げたイル義父様にもきっと、私と同じ光景ではないにせよ、わざと今と同じ会話を周囲に聞かせようとする、その想像はついたに違いなかった。
「ふ……今回は其方が調整役に回るか。まあ、コンティオラ公爵は今回もっとも身動きが取れんものな」
「私も向いている方ではないのですがね」
「それも第二位の仕事と受け入れるしかなかろうよ」
「ええ、大変不本意なことに」
不本意、とすっぱり言い切ったイル義父様に、テオドル大公は一瞬目を瞠ったものの、やがてくつくつと低く笑い始めた。
「どことは言わぬが某隣国であれば、公爵家でありながら玉座が視界に入るなどこれ幸いと、手を伸ばすであろうに……」
「その結果、破滅と言う名の崖の淵にいるのですから、目も当てられない。身の丈に合わぬ公務など、初めから手をつけるべきではないのですよ」
バリエンダールのベッカリーア公爵家が暗躍している現状を、イル義父様はエドヴァルドやテオドル大公ほど詳しく知るわけじゃない。
きっと先代エモニエ侯爵夫人が置かれている状況を知ったところで、ある程度の当たりをつけたんだろう。
もちろん、そんなことはおくびにも出さず、最初から全てを把握しているかのように振る舞ってはいるのだけれど。
「この老体の身に合わぬ公務と思うてはくれぬのか?」
テオドル大公も、そうと察していながらも、イル義父様に挑発とも揶揄とも知れない口調で話しかけている。
……とっても居心地が悪いと思っているのは、多分私だけじゃないはずだ。
エリィ義母様には淑女の微笑みが貼り付いているし、レンナルト卿は無表情の仮面を被っているけれど。
「どの口――んんっ、失敬。ええ、身の丈に合わぬやも知れませんね。殿下によりふさわしい公務を厳選するよう、宰相に後で伝えておくとしましょう」
「…………充分、そなたの身の丈にも合うておると思うがな」
半瞬の間を置いて、ちょっと呆れた表情になったテオドル大公の気持ちが、私も少しだけ分かる気がした。
イル義父様、テオドル大公に押されていたようで、最終的には自力で踏みとどまったのだ。
身の丈に合わぬ、の意味をひっくり返して、実質「もっと仕事を割り振ってやる」と言い放ったも同然だった。
王宮内の権謀術数、充分に渡り合えているじゃないか――と、私も思った。
「殿下にお褒めいただくとは、私もようやく『見た目しか取り柄のない若造』から卒業しましたかね」
「うん? 誰がそのような……いや、まあ、クヴィスト公爵しかおらぬわな。無論、次期ではなく」
テオドル大公は苦笑を浮かべ、言葉を返さなかったイル義父様は、笑っているようで目が笑っていない。
エリィ義母様も……なんか、怖い。
どうやら、陛下に「説教」され、既に先代の名をまとっている方のクヴィスト公爵は、過去、イル義父様にも暴言を吐いて敵対していたらしいことがよく分かった。
そんなのでよく、娘をお義兄様に嫁がせようなどと思ったものである。
あるいは娘がこっぴどくフラれたが故の、親子二代に対する暴言だったか。
「シェヴェスも前途多難よの。いや、そのあたりの見極めも含めての儂の立ち会いもあるか? スヴェンテの老公爵では、未だ納得せん諸侯もおるだろうからな」
「……その辺りは、殿下の判断にお任せ致します。それでは殿下、そろそろ会議の場にご案内しても?」
チラと、扉の向こうを気にする様子を見せながら、イル義父様がテオドル大公に移動を促した。
「うむ。儂はいつでも構わんが? 其方の用は良いのか?」
「妻と義弟を私の執務室へ案内する予定でした。ダリアン侯爵も、此度の騒動の余波を受けて、エモニエ侯爵ともども王宮公務の補佐を命じられております。しばし領地へは戻れぬでしょうから、挨拶だけでも――と」
「…………補佐、のう」
さすがテオドル大公。
補佐とは名ばかりのブラック勤務が、すぐに想像出来たらしい。
「では、レイナ嬢が一人この場に残るのか? それでは宰相の過保護と心配性が加速するだけであろうに」
「……っ!」
げほごほと咽かけたのは、私だけだ。
その他、部屋の誰も顔色一つ変えないとは、これいかに。
「で、殿下……過保護とか心配性とかって……」
「間違っておらぬだろうよ」
そして私が反論するよりも先に、イル義父様が再び扉の方を向いて「大丈夫ですよ、殿下」と口角を上げた。
「過保護と心配性を拗らせた男でしたら、もうそこに来てますから」
「え!?」
まさか。
さっき、カプート子爵、フラーヴェク子爵を連れて出たばかりじゃなかったか。
声に出す前、口だけを開きかけたところで、扉を軽く叩く音が聞こえた。
それが誰の仕業かなんて、既にこの場の全員が、疑問にも思っていないようだった。
747
685 忘れじの膝枕 とも連動!
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
お気に入りに追加
12,982
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
山に捨てられた令嬢! 私のスキルは結界なのに、王都がどうなっても、もう知りません!
甘い秋空
恋愛
婚約を破棄されて、山に捨てられました! 私のスキルは結界なので、私を王都の外に出せば、王都は結界が無くなりますよ? もう、どうなっても知りませんから! え? 助けに来たのは・・・
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完】お義母様そんなに嫁がお嫌いですか?でも安心してください、もう会う事はありませんから
咲貴
恋愛
見初められ伯爵夫人となった元子爵令嬢のアニカは、夫のフィリベルトの義母に嫌われており、嫌がらせを受ける日々。
そんな中、義父の誕生日を祝うため、とびきりのプレゼントを用意する。
しかし、義母と二人きりになった時、事件は起こった……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
私には何もありませんよ? 影の薄い末っ子王女は王の遺言書に名前が無い。何もかも失った私は―――
西東友一
恋愛
「遺言書を読み上げます」
宰相リチャードがラファエル王の遺言書を手に持つと、12人の兄姉がピリついた。
遺言書の内容を聞くと、
ある兄姉は周りに優越を見せつけるように大声で喜んだり、鼻で笑ったり・・・
ある兄姉ははしたなく爪を噛んだり、ハンカチを噛んだり・・・・・・
―――でも、みなさん・・・・・・いいじゃないですか。お父様から贈り物があって。
私には何もありませんよ?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【短編】婚約破棄?「喜んで!」食い気味に答えたら陛下に泣きつかれたけど、知らんがな
みねバイヤーン
恋愛
「タリーシャ・オーデリンド、そなたとの婚約を破棄す」「喜んで!」
タリーシャが食い気味で答えると、あと一歩で間に合わなかった陛下が、会場の入口で「ああー」と言いながら膝から崩れ落ちた。田舎領地で育ったタリーシャ子爵令嬢が、ヴィシャール第一王子殿下の婚約者に決まったとき、王国は揺れた。王子は荒ぶった。あんな少年のように色気のない体の女はいやだと。タリーシャは密かに陛下と約束を交わした。卒業式までに王子が婚約破棄を望めば、婚約は白紙に戻すと。田舎でのびのび暮らしたいタリーシャと、タリーシャをどうしても王妃にしたい陛下との熾烈を極めた攻防が始まる。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
白い結婚はそちらが言い出したことですわ
来住野つかさ
恋愛
サリーは怒っていた。今日は幼馴染で喧嘩ばかりのスコットとの結婚式だったが、あろうことかバーティでスコットの友人たちが「白い結婚にするって言ってたよな?」「奥さんのこと色気ないとかさ」と騒ぎながら話している。スコットがその気なら喧嘩買うわよ! 白い結婚上等よ! 許せん! これから舌戦だ!!
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
この度、双子の妹が私になりすまして旦那様と初夜を済ませてしまったので、 私は妹として生きる事になりました
秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
*レンタル配信されました。
レンタルだけの番外編ssもあるので、お読み頂けたら嬉しいです。
【伯爵令嬢のアンネリーゼは侯爵令息のオスカーと結婚をした。籍を入れたその夜、初夜を迎える筈だったが急激な睡魔に襲われて意識を手放してしまった。そして、朝目を覚ますと双子の妹であるアンナマリーが自分になり代わり旦那のオスカーと初夜を済ませてしまっていた。しかも両親は「見た目は同じなんだし、済ませてしまったなら仕方ないわ。アンネリーゼ、貴女は今日からアンナマリーとして過ごしなさい」と告げた。
そして妹として過ごす事になったアンネリーゼは妹の代わりに学院に通う事となり……更にそこで最悪な事態に見舞われて……?】
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。