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第三部 宰相閣下の婚約者
770 想定外の来訪者(前)
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カプート子爵とフラーヴェク子爵を連れて、多分エドヴァルドは軍神の間の方へと一度戻ったはずだ。
こことも軍神の間ともまた違う別室で五公爵会議があるらしいことは私も理解しているけれど、そこに両子爵はカウントされていないだろうからだ。
恐らく、それよりも話を聞かなくちゃいけない人が、あの広間には山のようにいる。だから両子爵のことは元の部屋へと戻しに行くだろう。
あの二人ならば、高等法院あるいは王都商業ギルドが対応を引き受けたとしても拗れることはないだろうと――私なら判断する。
ならばエドヴァルドとて、そう思わないはずがないのだ。
「……で、私たちはもう公爵邸に戻ってもいいのかしらね。レイナちゃんはどう思って?」
ただ、残されたエリィ義母様がそう言って対処に困ると言った表情を見せるのも、また無理からぬことだと言えた。
「んー……多分、どちらが先かはともかくとして、イル義父様たちもエドヴァルド様ももう一度ここに戻って来る気がします」
「あら」
「イル義父様たちは医局の様子を教えてくれるために戻って来るでしょうし、エドヴァルド様は――きっと私を医局に連れて行くために、戻って来るんじゃないかと」
元はと言えば勘当されたとは言えイデオン公爵領内アルノシュト伯爵領が絡む話なのだ。
もしも先にイル義父様からの話を聞いたとしても、きっと自らの目で確かめようとするだろう。
宰相として。そして公爵家当主として。
「なるほどね……それは『イデオン公爵の婚約者』として、為すべきことがあるということね」
「え……あ……そ、ソウデスネ……」
「だから、どうしてそこで噛んじゃうのかしら、レイナちゃん」
「…………」
エリィ義母様の言っていることは、合っている。何も間違ってない。
ただただ、私が恥ずかしくて仕方がないだけなのだ。
高校の数少ない友人が、彼氏が出来た時にさんざん揶揄われて真っ赤になっていたのを思い出す。
多分あの時の彼女はこんな心境だったんだろうなと、今なら納得出来てしまうほどだ。
「何だかちょっと、ユティラの婚約が決まった直後くらいのことを思い出すわ……あの子もレクセル君の話をする都度、挙動不審になってた時期があったもの」
「きょ、挙動不審……」
酷い言われようだけど、容易に想像は出来る。
今度彼女が帰って来たら、この手の話題を軽くあしらう術というものを聞いてみたいと、真面目に思ってしまったのは秘密だ。
「そう言うことなら、私は夫とレンナルトとだけ顔を合わせたら帰ろうかしら……ユーホルト兄様が王都に残るのであれば、確かに急いで会わなくてもいいでしょうしね……」
むしろ落ち着いたところでゆっくりお話し合いをしようかしら――。
言葉以上に冷ややかに聞こえたのは、きっと気のせいじゃない。
私は乾いた微笑いを返すことしか出来なかった。
「――レイナ様、いらっしゃいますか」
そしてそこで、トントンと誓約の間の扉を叩く音と、自分を呼ぶ〝鷹の眼〟グザヴィエの声が私の耳にも届いた。
「ええ、どうぞ?」
あまり砕けた返しもここでは出来ないため、なるべく親しさを感じさせない、線引きは出来ていると主張出来るよう声を張った。
「お寛ぎのところ、申し訳ありません。実は大公殿下がお見えなのですが、今まだ軍神の間は立て込んでいるようで……閣下に伺ったところ、自分かフォルシアン公爵閣下が向かうまででいいから、大公殿下に事情説明を――と」
多分、本当に寛いでいたのか、いなかったのかは、この場合重要じゃないんだろう。
この場合の話の要点は、ある程度のところまでは私から大公殿下に説明しておいて欲しい。むしろそうしろという、イル義父様とエドヴァルドからの極秘の指示と言うことで間違ってはいないだろう。
(えぇ……)
いったい、あの混沌をどうテオドル大公に説明しろと言うのか。
私は淑女らしく取り繕うことも忘れて、盛大に表情を痙攣らせてしまった。
* * *
「まったく……おちおち妻と休んでもいられんとはどういうことだ」
既に誓約の間の目の前にいた以上、私の方には断るなどと言う選択肢は存在しない。
部屋の中へと入って来たテオドル大公に、私とエリィ義母様は立ち上がって、それぞれにカーテシーの礼をとった。
「ああ、そう堅苦しくせんでも構わんよ。ここは公式の場ではないのだろう」
部屋を一瞥したテオドル大公は、中の空気をすぐに読んだのだろう。
片手を上げて、私とエリィ義母様のそれ以上の礼を遮った。
「おお、フォルシアン公爵夫人と言葉を交わすのは久しぶりかも知れぬな。相変わらずの美しさよ。……無論、我が妻が最上ではあるがな」
見た目には矍鑠としているが、そこはやはり元王族。
現時点では私よりも上の立場にあるエリィ義母様に先に声をかけることを忘れないし、その上相手を褒める言葉も態度もスマートだ。
しかもさりげなく自分の妻を持ち上げることで、邪な思いは持っていないとの主張も忘れてはいない。
まるで作法のお手本の実地研修を受けているかのようだった。
「お久しゅうございますわ、テオドル大公殿下。もちろん私など未だユリア様の足元にも及ばぬ小娘。近々また、色々と教えを請いに伺いとうございますわ――義娘ともども」
対するエリィ義母様も、テオドル大公が私の養女話をとうに耳にしているだろうことは察した上で、ユリア夫人を訪ねるという社交辞令にかこつけて、そのことをキチンと仄めかしていた
こちらも、これぞ上位貴族の会話と言ってもいい会話術だ。
生まれてこのかた十九年、日本の一般市民でしかなかった身では、まだまだ成し得ない会話だ。
こればかりは、多分慣れていくしかないんだろう。
「おお、そうであったな。レイナ嬢を私のところの養女にと言う話も一時浮上していたと聞くが、最終的にはフォルシアン公爵家の養女となったのであったな。だがまあ……ボードリエ伯爵令嬢繋がりでの知己でもあるしな。我が邸宅ではいつでも皆、歓迎しようぞ」
そしてそこまでは、好々爺然とした笑みすら見せていたテオドル大公だったけれど、いつまでも世間話をしている場合でもないと気付いたんだろう。
こちらを見たまま、すっと表情をひきしめた。
「それで……儂が何故呼ばれたのかを、今知ることは出来ようか? それとも、何も聞かずに黙ってしばし待てということか?」
「――――」
今は「期間限定復帰中」と言う不安定な立場にあるにせよ、そもそもが長い間王族としての公務をこなしていた人だ。
その彼が持つ空気には、私もエリィ義母様も気圧されざるを得なかった。
そしてエリィ義母様は、私ほどの情報を持ってはいない。
だからエリィ義母様は私を見たし、私も、それに応えて頷かざるを得なかった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
いつも読んでいただいて、感想&エールも有難うございます……!
レンタルになったりとかして、話数を把握しにくくなっているかとは思うのですが、なんと本日、本編と閑話合わせて900話目に突入しました!
これも応援して下さる皆さまのおかげですm(_ _)m
ぜひ書籍化が追い付けるよう、紙書籍or電子書籍orレンタル、1~2巻の応援購入宜しくお願いします!!
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恐らく、それよりも話を聞かなくちゃいけない人が、あの広間には山のようにいる。だから両子爵のことは元の部屋へと戻しに行くだろう。
あの二人ならば、高等法院あるいは王都商業ギルドが対応を引き受けたとしても拗れることはないだろうと――私なら判断する。
ならばエドヴァルドとて、そう思わないはずがないのだ。
「……で、私たちはもう公爵邸に戻ってもいいのかしらね。レイナちゃんはどう思って?」
ただ、残されたエリィ義母様がそう言って対処に困ると言った表情を見せるのも、また無理からぬことだと言えた。
「んー……多分、どちらが先かはともかくとして、イル義父様たちもエドヴァルド様ももう一度ここに戻って来る気がします」
「あら」
「イル義父様たちは医局の様子を教えてくれるために戻って来るでしょうし、エドヴァルド様は――きっと私を医局に連れて行くために、戻って来るんじゃないかと」
元はと言えば勘当されたとは言えイデオン公爵領内アルノシュト伯爵領が絡む話なのだ。
もしも先にイル義父様からの話を聞いたとしても、きっと自らの目で確かめようとするだろう。
宰相として。そして公爵家当主として。
「なるほどね……それは『イデオン公爵の婚約者』として、為すべきことがあるということね」
「え……あ……そ、ソウデスネ……」
「だから、どうしてそこで噛んじゃうのかしら、レイナちゃん」
「…………」
エリィ義母様の言っていることは、合っている。何も間違ってない。
ただただ、私が恥ずかしくて仕方がないだけなのだ。
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むしろ落ち着いたところでゆっくりお話し合いをしようかしら――。
言葉以上に冷ややかに聞こえたのは、きっと気のせいじゃない。
私は乾いた微笑いを返すことしか出来なかった。
「――レイナ様、いらっしゃいますか」
そしてそこで、トントンと誓約の間の扉を叩く音と、自分を呼ぶ〝鷹の眼〟グザヴィエの声が私の耳にも届いた。
「ええ、どうぞ?」
あまり砕けた返しもここでは出来ないため、なるべく親しさを感じさせない、線引きは出来ていると主張出来るよう声を張った。
「お寛ぎのところ、申し訳ありません。実は大公殿下がお見えなのですが、今まだ軍神の間は立て込んでいるようで……閣下に伺ったところ、自分かフォルシアン公爵閣下が向かうまででいいから、大公殿下に事情説明を――と」
多分、本当に寛いでいたのか、いなかったのかは、この場合重要じゃないんだろう。
この場合の話の要点は、ある程度のところまでは私から大公殿下に説明しておいて欲しい。むしろそうしろという、イル義父様とエドヴァルドからの極秘の指示と言うことで間違ってはいないだろう。
(えぇ……)
いったい、あの混沌をどうテオドル大公に説明しろと言うのか。
私は淑女らしく取り繕うことも忘れて、盛大に表情を痙攣らせてしまった。
* * *
「まったく……おちおち妻と休んでもいられんとはどういうことだ」
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その彼が持つ空気には、私もエリィ義母様も気圧されざるを得なかった。
そしてエリィ義母様は、私ほどの情報を持ってはいない。
だからエリィ義母様は私を見たし、私も、それに応えて頷かざるを得なかった。
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