748 / 803
第三部 宰相閣下の婚約者
757 フォルシアン公爵家の恩鳥さんへ⁉
しおりを挟む
「あら、我が家の恩鳥さん……リファちゃん、だったかしら?」
イル義父様から少し遅れて誓約の間にやって来たエリィ義母様は、私を見て、シャルリーヌを見て、ざっと部屋の中を一瞥したところで――トーカレヴァが、肩にリファちゃんを乗せて壁際に下がろうとしていたのに気が付いたらしかった。
「ぴ!」
「あ、おい、こら!」
トーカレヴァの肩の上でリファちゃんが挨拶のように羽根を両方羽ばたかせた所為か、じっとしてろと、慌ててリファちゃんの動きを止めていた。
「ふふ……レイナちゃんと遊んでいた、とかかしら? またゆっくり、我が家にもいらしてね」
「ぴぃっ!」
今更ながら、リファちゃんはかなり人の言葉を理解していると思う。
全部じゃないだろうけど、少なくとも「自分に話しかけられている」ことはちゃんと分かっているのだ。
「エ、エリィ? リファちゃんって……」
イル義父様のこめかみがピクっと動いたのは、多分、確実に「嫉妬」じゃないかと思う。
何でそう思ったか――何だかどこかで見た景色だと思ったからだ。
「……気のせいか宰相閣下と反応がそっくり……」
私が内心で思っていたことを、シャルリーヌが傍で見事に掬い上げている。
うん。
間違いなくエドヴァルドはイル義父様の影響をかなり受けてると思う。
公的なところではトーレン前宰相に扱かれたところはあるだろうけど、私的なところではむしろイル義父様の影響が濃い。
「あら、貴方も聞いていたのではなくて? どこかの傍若無人な王女殿下の魔の手から息子を救ってくれた、勇敢な鳥のお話」
「え? あ、そう言えば王宮護衛騎士たちがなだれ込む直前に、部屋に飛び込んで王女の気を逸らしてくれた鳥がいたとか、どうとか……?」
リファちゃんの「活躍」は一部伏せられていて、あくまでイル義父様の血でお義兄様を探し出したのは魔道具、リファちゃんはたまたま、少しお手伝いをした態になっているのだ。
それでも嘘は言っていない。
少し「省いた」だけだ。
だからリファちゃんにとってもそれは正解の一部であり、それが自分だとばかりにトーカレヴァの肩でキメポーズを取っているのも、間違いじゃないのだ。
「その鳥、レイナちゃんと仲がいいそうなの。でもそう……そちらの方が飼い主なのね?」
「ぴ!」
リファちゃんは、それも勢いよく肯定している。
当の飼い主よりも先に。
「残念。ちゃんと飼い主さんとの絆があるのなら、我が家に引っ越していらっしゃいとは言えないわね?」
エリィ義母様はそう言って、花もほころぶような笑顔をリファちゃんに向けていた。
……お義母サマ、私はちょっとイル義父様の心の中に嵐が吹き荒れないか心配です。
「ねえイル、あの鳥も時々泊まらせてあげてもよろしくて?」
「え?」
「ユセフを助けてくれた鳥で、レイナちゃんも可愛がっているのよ? 我がフォルシアン公爵家の大切なお客様ではありませんこと?」
「そ……そう、かも……知れない、ね?」
イル義父様、しっかり! 語彙力が欠乏しています!
「あ、そうだわ、レンナルト!」
「えっ⁉」
そしてここまで一言も口を挟めず、茫然と事の成り行きを窺っていたエリィ義母様の異母弟、レンナルト・ダリアン卿が、いきなり話の水を向けられて、弾かれたように顔を上げていた。
「鉱山にいるとは思わないけれど、採掘場から離れた山中とかだったら、この鳥他にも生息していないかしら?」
「え……っと……?」
レンナルト卿、大混乱。
それは、そうだ。
どうしていきなりヘリファルテ種の話になっているのか、理解が追い付かないに違いない。
「きっと、もう何羽かいた方が私の可愛い娘も喜ぶと思うのよ。戻ったら、探してみてくれないかしら?」
「あ……姉上……?」
「エ、エリィ……?」
立ち尽くす男性陣二人に、エリィ義母様は「これぞ公爵夫人!」と言う綺麗な立ち姿勢で、それはそれは優雅な微笑みを披露して下さった。
「レイナちゃんは、とても優しい寛大な子だから、きっとそれでダリアン侯爵家の不手際は相殺されるんじゃないかしら……?」
「「「…………」」」
エリィ義母様、目が怖いです!!
いや、その方面にいるとは聞いたコトが――なんて呟きかけたトーカレヴァは、いつの間にかすぐ近くにいたノーイェルに片手で口を塞がれている。
って言うか、ノーイェルさん、めちゃめちゃ空気読むの長けてない⁉
そっか、トーカレヴァのそのセリフを遮ると言うことは、逆にダリアン侯爵領でヘリファルテを見たという目撃談がこれまでないということなんだ。
だからこそ、山まるごとローラー捜索をする羽目にでもなれば、それは充分に罰の一つになるとエリィ義母様は考えたのかも知れない。
確かに、本当に「生息地でない」のなら、それは結構な罰と言えるだろう。
――イル義父様、エリィ義母様、レンナルト卿、三者三様の視線がこちらへと向けられる。
私はこほんと咳払いをして、一呼吸を置いた。
「はい、リファちゃん……そのヘリファルテ、絶賛『番』募集中でして」
リファちゃん! そこで「ぴ?」って、首傾げないで‼ 可愛いが過ぎて思考が逸れちゃう……!
「お見かけの際は、ぜひご一報を」
多分、私がニッコリと微笑って見せたところで、エリィ義母様には遠く及ばない気はするけれど、何事も練習と言うことで、ハイ。
「そ……そうなんだね。分かったよ、兄にもそう伝えておくことにしよう」
現状、兄侯爵の補佐であるレンナルト卿としては、それしか言いようがなかったんだろうと思う。
ただエリィ義母様は「あら」と、意味ありげな視線を異母弟から夫の方へと向けた。
「今の話、兄に任せることが出来るのかしら……アナタ?」
「……っ」
最愛の妻の微笑みのはずが、イル義父様は思い切りこめかみを痙攣らせている。
「私たちもね、レイナちゃん? この誓約の間でまとめて説明をする方が、かえって早いと言われてここへ来ているのよ。兄が――ユーホルト・ダリアンが軍神の間でどうなっていたのか、レイナちゃんは知っているかしら?」
エリィ義母様、誤解です! とばっちりです!
確かに同じお茶会の場にいて、物騒なお茶やら料理やら口にしていたのは知っていますけど、ダリアン侯爵家の長が交代するの、しないのと言った話には関与していません……!
私は、後で「淑女らしくない」と叱られるかも知れなくても、ぶんぶんと激しく首を横に振ることしか出来なかった。
イル義父様から少し遅れて誓約の間にやって来たエリィ義母様は、私を見て、シャルリーヌを見て、ざっと部屋の中を一瞥したところで――トーカレヴァが、肩にリファちゃんを乗せて壁際に下がろうとしていたのに気が付いたらしかった。
「ぴ!」
「あ、おい、こら!」
トーカレヴァの肩の上でリファちゃんが挨拶のように羽根を両方羽ばたかせた所為か、じっとしてろと、慌ててリファちゃんの動きを止めていた。
「ふふ……レイナちゃんと遊んでいた、とかかしら? またゆっくり、我が家にもいらしてね」
「ぴぃっ!」
今更ながら、リファちゃんはかなり人の言葉を理解していると思う。
全部じゃないだろうけど、少なくとも「自分に話しかけられている」ことはちゃんと分かっているのだ。
「エ、エリィ? リファちゃんって……」
イル義父様のこめかみがピクっと動いたのは、多分、確実に「嫉妬」じゃないかと思う。
何でそう思ったか――何だかどこかで見た景色だと思ったからだ。
「……気のせいか宰相閣下と反応がそっくり……」
私が内心で思っていたことを、シャルリーヌが傍で見事に掬い上げている。
うん。
間違いなくエドヴァルドはイル義父様の影響をかなり受けてると思う。
公的なところではトーレン前宰相に扱かれたところはあるだろうけど、私的なところではむしろイル義父様の影響が濃い。
「あら、貴方も聞いていたのではなくて? どこかの傍若無人な王女殿下の魔の手から息子を救ってくれた、勇敢な鳥のお話」
「え? あ、そう言えば王宮護衛騎士たちがなだれ込む直前に、部屋に飛び込んで王女の気を逸らしてくれた鳥がいたとか、どうとか……?」
リファちゃんの「活躍」は一部伏せられていて、あくまでイル義父様の血でお義兄様を探し出したのは魔道具、リファちゃんはたまたま、少しお手伝いをした態になっているのだ。
それでも嘘は言っていない。
少し「省いた」だけだ。
だからリファちゃんにとってもそれは正解の一部であり、それが自分だとばかりにトーカレヴァの肩でキメポーズを取っているのも、間違いじゃないのだ。
「その鳥、レイナちゃんと仲がいいそうなの。でもそう……そちらの方が飼い主なのね?」
「ぴ!」
リファちゃんは、それも勢いよく肯定している。
当の飼い主よりも先に。
「残念。ちゃんと飼い主さんとの絆があるのなら、我が家に引っ越していらっしゃいとは言えないわね?」
エリィ義母様はそう言って、花もほころぶような笑顔をリファちゃんに向けていた。
……お義母サマ、私はちょっとイル義父様の心の中に嵐が吹き荒れないか心配です。
「ねえイル、あの鳥も時々泊まらせてあげてもよろしくて?」
「え?」
「ユセフを助けてくれた鳥で、レイナちゃんも可愛がっているのよ? 我がフォルシアン公爵家の大切なお客様ではありませんこと?」
「そ……そう、かも……知れない、ね?」
イル義父様、しっかり! 語彙力が欠乏しています!
「あ、そうだわ、レンナルト!」
「えっ⁉」
そしてここまで一言も口を挟めず、茫然と事の成り行きを窺っていたエリィ義母様の異母弟、レンナルト・ダリアン卿が、いきなり話の水を向けられて、弾かれたように顔を上げていた。
「鉱山にいるとは思わないけれど、採掘場から離れた山中とかだったら、この鳥他にも生息していないかしら?」
「え……っと……?」
レンナルト卿、大混乱。
それは、そうだ。
どうしていきなりヘリファルテ種の話になっているのか、理解が追い付かないに違いない。
「きっと、もう何羽かいた方が私の可愛い娘も喜ぶと思うのよ。戻ったら、探してみてくれないかしら?」
「あ……姉上……?」
「エ、エリィ……?」
立ち尽くす男性陣二人に、エリィ義母様は「これぞ公爵夫人!」と言う綺麗な立ち姿勢で、それはそれは優雅な微笑みを披露して下さった。
「レイナちゃんは、とても優しい寛大な子だから、きっとそれでダリアン侯爵家の不手際は相殺されるんじゃないかしら……?」
「「「…………」」」
エリィ義母様、目が怖いです!!
いや、その方面にいるとは聞いたコトが――なんて呟きかけたトーカレヴァは、いつの間にかすぐ近くにいたノーイェルに片手で口を塞がれている。
って言うか、ノーイェルさん、めちゃめちゃ空気読むの長けてない⁉
そっか、トーカレヴァのそのセリフを遮ると言うことは、逆にダリアン侯爵領でヘリファルテを見たという目撃談がこれまでないということなんだ。
だからこそ、山まるごとローラー捜索をする羽目にでもなれば、それは充分に罰の一つになるとエリィ義母様は考えたのかも知れない。
確かに、本当に「生息地でない」のなら、それは結構な罰と言えるだろう。
――イル義父様、エリィ義母様、レンナルト卿、三者三様の視線がこちらへと向けられる。
私はこほんと咳払いをして、一呼吸を置いた。
「はい、リファちゃん……そのヘリファルテ、絶賛『番』募集中でして」
リファちゃん! そこで「ぴ?」って、首傾げないで‼ 可愛いが過ぎて思考が逸れちゃう……!
「お見かけの際は、ぜひご一報を」
多分、私がニッコリと微笑って見せたところで、エリィ義母様には遠く及ばない気はするけれど、何事も練習と言うことで、ハイ。
「そ……そうなんだね。分かったよ、兄にもそう伝えておくことにしよう」
現状、兄侯爵の補佐であるレンナルト卿としては、それしか言いようがなかったんだろうと思う。
ただエリィ義母様は「あら」と、意味ありげな視線を異母弟から夫の方へと向けた。
「今の話、兄に任せることが出来るのかしら……アナタ?」
「……っ」
最愛の妻の微笑みのはずが、イル義父様は思い切りこめかみを痙攣らせている。
「私たちもね、レイナちゃん? この誓約の間でまとめて説明をする方が、かえって早いと言われてここへ来ているのよ。兄が――ユーホルト・ダリアンが軍神の間でどうなっていたのか、レイナちゃんは知っているかしら?」
エリィ義母様、誤解です! とばっちりです!
確かに同じお茶会の場にいて、物騒なお茶やら料理やら口にしていたのは知っていますけど、ダリアン侯爵家の長が交代するの、しないのと言った話には関与していません……!
私は、後で「淑女らしくない」と叱られるかも知れなくても、ぶんぶんと激しく首を横に振ることしか出来なかった。
803
685 忘れじの膝枕 とも連動!
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
お気に入りに追加
12,980
あなたにおすすめの小説

誰にも信じてもらえなかった公爵令嬢は、もう誰も信じません。
salt
恋愛
王都で罪を犯した悪役令嬢との婚姻を結んだ、東の辺境伯地ディオグーン領を治める、フェイドリンド辺境伯子息、アルバスの懺悔と後悔の記録。
6000文字くらいで摂取するお手軽絶望バッドエンドです。
*なろう・pixivにも掲載しています。

【完】お義母様そんなに嫁がお嫌いですか?でも安心してください、もう会う事はありませんから
咲貴
恋愛
見初められ伯爵夫人となった元子爵令嬢のアニカは、夫のフィリベルトの義母に嫌われており、嫌がらせを受ける日々。
そんな中、義父の誕生日を祝うため、とびきりのプレゼントを用意する。
しかし、義母と二人きりになった時、事件は起こった……。

山に捨てられた令嬢! 私のスキルは結界なのに、王都がどうなっても、もう知りません!
甘い秋空
恋愛
婚約を破棄されて、山に捨てられました! 私のスキルは結界なので、私を王都の外に出せば、王都は結界が無くなりますよ? もう、どうなっても知りませんから! え? 助けに来たのは・・・

初耳なのですが…、本当ですか?
あおくん
恋愛
侯爵令嬢の次女として、父親の仕事を手伝ったり、邸の管理をしたりと忙しくしているアニーに公爵家から婚約の申し込みが来た!
でも実際に公爵家に訪れると、異世界から来たという少女が婚約者の隣に立っていて…。

婚約破棄 ~家名を名乗らなかっただけ
青の雀
恋愛
シルヴィアは、隣国での留学を終え5年ぶりに生まれ故郷の祖国へ帰ってきた。
今夜、王宮で開かれる自身の婚約披露パーティに出席するためである。
婚約者とは、一度も会っていない親同士が決めた婚約である。
その婚約者と会うなり「家名を名乗らない平民女とは、婚約破棄だ。」と言い渡されてしまう。
実は、シルヴィアは王女殿下であったのだ。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。

国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
白い結婚三年目。つまり離縁できるまで、あと七日ですわ旦那様。
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
異世界に転生したフランカは公爵夫人として暮らしてきたが、前世から叶えたい夢があった。パティシエールになる。その夢を叶えようと夫である王国財務総括大臣ドミニクに相談するも答えはノー。夫婦らしい交流も、信頼もない中、三年の月日が近づき──フランカは賭に出る。白い結婚三年目で離縁できる条件を満たしていると迫り、夢を叶えられないのなら離縁すると宣言。そこから公爵家一同でフランカに考え直すように動き、ドミニクと話し合いの機会を得るのだがこの夫、山のように隠し事はあった。
無言で睨む夫だが、心の中は──。
【詰んだああああああああああ! もうチェックメイトじゃないか!? 情状酌量の余地はないと!? ああ、どうにかして侍女の準備を阻まなければ! いやそれでは根本的な解決にならない! だいたいなぜ後妻? そんな者はいないのに……。ど、どどどどどうしよう。いなくなるって聞いただけで悲しい。死にたい……うう】
4万文字ぐらいの中編になります。
※小説なろう、エブリスタに記載してます
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。