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第三部 宰相閣下の婚約者
745 陛下はざまぁを仕込みたい
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隣同士の席にいてシャルリーヌのドレスだけ汚れているのもおかしな話で、よくよく見れば私のドレスの裾も少し濡れてはいたのだけれど、国王陛下はハッキリと鼻で笑った。
「姉君のドレスなぞ、たとえ相手が王であろうと贈らせるつもりはないだろうが、宰相。誰がそんな無駄な話をするか」
しかも私の方からは見えていなかったけど、恐らくはエドヴァルドの表情を読んだんだろうと思える、揶揄い混じりの声だった。
「だがまあ、この件で宰相も姉君のドレスをフェリクス・ヘルマンに依頼するのだろうから、その際にボードリエ伯爵令嬢の分も依頼しておいてくれ。請求書は王宮宛てで構わん」
「いいい、いえっ! 陛下、この程度の汚れはお気になさらないで下さい! ガーデンパーティーにでも行ったと思えば、想定の範囲内ですから‼」
ぶんぶんと両手を振っているシャルリーヌが、めずらしく口ごもっている。
確かに人畜無害な貴族令息から「ドレスを贈る」と言われれば、すわ恋愛フラグ! とテンションも上がりそうなものだけど、何せ目の前の相手は〝蘇芳戦記〟プレーヤーが洩れなく〝血まみれスチル〟を最初に思い浮かべるであろう国王陛下。
スチルを知るシャルリーヌにとっても、喜ぶ以前に背筋が寒くなってもおかしくはなかった。
「何、いくら『代理』とは言え〝聖女〟に値するだけの魔力を〝転移扉〟に注いで貰っているのだから、相応の敬意は払われるべきだろう。――とは言え」
そこで一度言葉を切った国王陛下に、周囲の皆が「やはり続きがあるんだな」と逆に納得の表情を垣間見せた。
いわくありげに微笑う本人も、純粋な好意どころか裏があると、周囲が認識することを前提にしているように見える。
「ヘルマン本家の羊至上主義がそろそろ鬱陶しい。茶葉でもジェイでも今回の件にちょっとでも関わっていてくれれば良かったが、そう都合よくはいかなかった。ならば末のフェリクスの手で、本家を大人しくさせてやれと思ってな」
え。
陛下、ヘルマン侯爵領が今回の件に無関係なこと、本気で残念がってます⁉
スヴェンテ公爵領内に領地を持つヘルマン侯爵が、主要産業である養羊業に携わっていない令息、特にロイヴァス・ヘルマン司法・公安長官やデザイナーであるフェリクス・ヘルマンへの当たりが相当に強いと言う話は、以前にロイヴァス長官本人が口にしていた。
陛下に鬱陶しいと思わせるほど、何をしたと言うんだろう――ヘルマン侯爵。
「レイナのドレスと、ボードリエ伯爵令嬢のドレスをどこかで華々しく披露して、フェリクス・ヘルマンの価値を王都で今以上に押し上げると?」
デザイナーである侯爵家の末っ子の手で本家にトドメを刺せとは、そういうことだ。
エドヴァルドの確認に、国王陛下は微かに口の端を持ち上げた。
それぞれに懇意にしているドレスショップがある貴族女性、王族女性とは異なり、男性の王族は王宮の衣装係がその衣装の全てを手掛けている。
とは言え、よく考えれば第三王子時代のフィルバートとエドヴァルドとが一歳違いで幼馴染の間柄だったのだから、エドヴァルドと学園の同期であるヘルマンさんを、陛下が知らないはずがない。
多少は贔屓目でもあるのだろうかと一瞬思ったものの、どうやらそうとも言い切れないみたいだった。
「私は別に養羊業を軽んじているわけではないぞ、宰相。領地で人手が足りんから王都から引き上げさせろなどと阿呆な書面を寄越した礼をどうしてくれようかと思っただけだ」
ロイヴァス長官はエドヴァルドの部下であると同時に国王陛下の下に付く者でもある。
いくら侯爵とは言え、王に直接手紙を送り付けることはしないだろうから、ロイヴァス長官に送られた手紙が、陛下の目にも止まったということなんだろう。
なるほど、王都どころか他国からも賞賛をされるようなドレスが出来れば、デザイナーと言う職業をこれまで下に見てきていることから言って、侯爵の方がいたたまれなくなる可能性が高い。
そのうえでそんな外交なり公務なりをロイヴァス長官が仕切ったりすれば、もう何も言えなくなると思っているのかも知れない。
「ああ、あれですか……」
どうやら手紙の存在はエドヴァルドも把握をしていたらしい。
「ヘルマン侯爵家本家の話は以前にスヴェンテ老公からも話が出ていたことがあるので、手紙の写しは老公にも送りましたよ。さすがにスヴェンテを差し置いて前に出すぎだろう、と」
そのうえで当のロイヴァス含め「このくそ忙しいときになんだ!」で、手紙は寄り親にあたるスヴェンテ老公宛に転送、対応を委ねていたと言う。
「いつの間にご覧になっていたんですか、陛下」
「まあ、ロイヴァスに中央から去られては困ると思った〝草〟の一人からとだけ言っておこうか。讒言でもないのだから、些末なことだろう」
国王陛下は、そう微笑って肩をすくめただけだった。
エドヴァルドも「確かに」としかそこは返せなかったようだ。
「それでスヴェンテ老公の対応だけでは心もとないからフェリクスを動かそうと?」
「心もとないとは言っていない。過去の経緯から、スヴェンテを内心で軽んじる家があるのもまた確か。スヴェンテにもフェリクスの店の後ろ楯をさせて、ヘルマン本家を押さえさせるのも一案かと思ってな」
かつての政変で第二王子に与して当主と長男を失ったことで、スヴェンテ公爵家はいわゆる「負け組」と思われているところはあるのかも知れない。
孫と王都に暮らす老公爵は決して思慮の浅い人ではないのだけれど、一度付いてしまったイメージはそうたやすく払拭されるものではないのだろう。
「そのためのドレスですか……?」
思わず疑り深い眼差しになっているエドヴァルドに、陛下の方は淡々としたものだった。
「何の前置きもなく私がドレスを注文したらおかしいだろう。実際にドレスも汚してしまったことだ。いい機会だと思ったんだが?」
さすがに三国会談には間に合わないにしても、もし「聖女と王子の真実の愛」として、ギーレンで本格的に舞菜の結婚話が進んだとしたら、晴れてアンジェスの〝聖女〟となるシャルリーヌには大々的な披露目の場が必要となり、作られたドレスが大いに役立つことになるだろう。
ギーレンでの婚約破棄騒動を払拭するようなドレス。
斜め上に暴走してドレス作りにのめりこみそうなヘルマンさんの姿が容易に想像出来るくらいだ。
ストーリーを作り上げて「セカンドライン」を推すか、予算に糸目をつけず、誰が見ても豪奢と思えるようなドレスを推すか。
ヘルマン本家を「ぎゃふん」と言わせるためとでも言えば、ヘルマンさん自身も気合が入るんじゃないだろうか。
「レ、レイナ……」
ヘルマン侯爵領内における小競り合いを知らない以上、シャルリーヌにとってはあちらこちらで不安がいっぱいになるだろうけど。
「そう言う話ならドレス貰っておいていいと思うよ、シャーリー? 要は〝聖女〟として広告塔になれってコトみたいだし」
それこそドレスの大量注文が入るようなインパクトを残せたなら、王家からすればヘルマン侯爵家への牽制になるだろう。
そしてシャーリーからすれば、その話が国外にまで伝わったなら、某王子への牽制になるはずだ。
「さすが、姉君は話が早い」
渋面を作っているエドヴァルドとは対照的に、国王陛下は笑顔だ。
「少し前まで本気でヘルマン侯爵家に〝草〟経由で茶葉を仕込んでやろうかと思っていたからな。平和的解決が出来ればそれに越したこともあるまい」
いや、陛下!
茶葉を勝手に仕込んじゃったら、もはや犯罪ですから!
「まあ、一度くらいはスヴェンテに優先権をやろう。だが衣装は一朝一夕で出来ぬもの。改めてボードリエ伯爵令嬢、私にドレスを贈らせて貰えるだろうか?」
「………………はい」
そうだよね、今更それしか言えないよね、シャーリー。
うーん……陛下の本心、底が見えない……。
「姉君のドレスなぞ、たとえ相手が王であろうと贈らせるつもりはないだろうが、宰相。誰がそんな無駄な話をするか」
しかも私の方からは見えていなかったけど、恐らくはエドヴァルドの表情を読んだんだろうと思える、揶揄い混じりの声だった。
「だがまあ、この件で宰相も姉君のドレスをフェリクス・ヘルマンに依頼するのだろうから、その際にボードリエ伯爵令嬢の分も依頼しておいてくれ。請求書は王宮宛てで構わん」
「いいい、いえっ! 陛下、この程度の汚れはお気になさらないで下さい! ガーデンパーティーにでも行ったと思えば、想定の範囲内ですから‼」
ぶんぶんと両手を振っているシャルリーヌが、めずらしく口ごもっている。
確かに人畜無害な貴族令息から「ドレスを贈る」と言われれば、すわ恋愛フラグ! とテンションも上がりそうなものだけど、何せ目の前の相手は〝蘇芳戦記〟プレーヤーが洩れなく〝血まみれスチル〟を最初に思い浮かべるであろう国王陛下。
スチルを知るシャルリーヌにとっても、喜ぶ以前に背筋が寒くなってもおかしくはなかった。
「何、いくら『代理』とは言え〝聖女〟に値するだけの魔力を〝転移扉〟に注いで貰っているのだから、相応の敬意は払われるべきだろう。――とは言え」
そこで一度言葉を切った国王陛下に、周囲の皆が「やはり続きがあるんだな」と逆に納得の表情を垣間見せた。
いわくありげに微笑う本人も、純粋な好意どころか裏があると、周囲が認識することを前提にしているように見える。
「ヘルマン本家の羊至上主義がそろそろ鬱陶しい。茶葉でもジェイでも今回の件にちょっとでも関わっていてくれれば良かったが、そう都合よくはいかなかった。ならば末のフェリクスの手で、本家を大人しくさせてやれと思ってな」
え。
陛下、ヘルマン侯爵領が今回の件に無関係なこと、本気で残念がってます⁉
スヴェンテ公爵領内に領地を持つヘルマン侯爵が、主要産業である養羊業に携わっていない令息、特にロイヴァス・ヘルマン司法・公安長官やデザイナーであるフェリクス・ヘルマンへの当たりが相当に強いと言う話は、以前にロイヴァス長官本人が口にしていた。
陛下に鬱陶しいと思わせるほど、何をしたと言うんだろう――ヘルマン侯爵。
「レイナのドレスと、ボードリエ伯爵令嬢のドレスをどこかで華々しく披露して、フェリクス・ヘルマンの価値を王都で今以上に押し上げると?」
デザイナーである侯爵家の末っ子の手で本家にトドメを刺せとは、そういうことだ。
エドヴァルドの確認に、国王陛下は微かに口の端を持ち上げた。
それぞれに懇意にしているドレスショップがある貴族女性、王族女性とは異なり、男性の王族は王宮の衣装係がその衣装の全てを手掛けている。
とは言え、よく考えれば第三王子時代のフィルバートとエドヴァルドとが一歳違いで幼馴染の間柄だったのだから、エドヴァルドと学園の同期であるヘルマンさんを、陛下が知らないはずがない。
多少は贔屓目でもあるのだろうかと一瞬思ったものの、どうやらそうとも言い切れないみたいだった。
「私は別に養羊業を軽んじているわけではないぞ、宰相。領地で人手が足りんから王都から引き上げさせろなどと阿呆な書面を寄越した礼をどうしてくれようかと思っただけだ」
ロイヴァス長官はエドヴァルドの部下であると同時に国王陛下の下に付く者でもある。
いくら侯爵とは言え、王に直接手紙を送り付けることはしないだろうから、ロイヴァス長官に送られた手紙が、陛下の目にも止まったということなんだろう。
なるほど、王都どころか他国からも賞賛をされるようなドレスが出来れば、デザイナーと言う職業をこれまで下に見てきていることから言って、侯爵の方がいたたまれなくなる可能性が高い。
そのうえでそんな外交なり公務なりをロイヴァス長官が仕切ったりすれば、もう何も言えなくなると思っているのかも知れない。
「ああ、あれですか……」
どうやら手紙の存在はエドヴァルドも把握をしていたらしい。
「ヘルマン侯爵家本家の話は以前にスヴェンテ老公からも話が出ていたことがあるので、手紙の写しは老公にも送りましたよ。さすがにスヴェンテを差し置いて前に出すぎだろう、と」
そのうえで当のロイヴァス含め「このくそ忙しいときになんだ!」で、手紙は寄り親にあたるスヴェンテ老公宛に転送、対応を委ねていたと言う。
「いつの間にご覧になっていたんですか、陛下」
「まあ、ロイヴァスに中央から去られては困ると思った〝草〟の一人からとだけ言っておこうか。讒言でもないのだから、些末なことだろう」
国王陛下は、そう微笑って肩をすくめただけだった。
エドヴァルドも「確かに」としかそこは返せなかったようだ。
「それでスヴェンテ老公の対応だけでは心もとないからフェリクスを動かそうと?」
「心もとないとは言っていない。過去の経緯から、スヴェンテを内心で軽んじる家があるのもまた確か。スヴェンテにもフェリクスの店の後ろ楯をさせて、ヘルマン本家を押さえさせるのも一案かと思ってな」
かつての政変で第二王子に与して当主と長男を失ったことで、スヴェンテ公爵家はいわゆる「負け組」と思われているところはあるのかも知れない。
孫と王都に暮らす老公爵は決して思慮の浅い人ではないのだけれど、一度付いてしまったイメージはそうたやすく払拭されるものではないのだろう。
「そのためのドレスですか……?」
思わず疑り深い眼差しになっているエドヴァルドに、陛下の方は淡々としたものだった。
「何の前置きもなく私がドレスを注文したらおかしいだろう。実際にドレスも汚してしまったことだ。いい機会だと思ったんだが?」
さすがに三国会談には間に合わないにしても、もし「聖女と王子の真実の愛」として、ギーレンで本格的に舞菜の結婚話が進んだとしたら、晴れてアンジェスの〝聖女〟となるシャルリーヌには大々的な披露目の場が必要となり、作られたドレスが大いに役立つことになるだろう。
ギーレンでの婚約破棄騒動を払拭するようなドレス。
斜め上に暴走してドレス作りにのめりこみそうなヘルマンさんの姿が容易に想像出来るくらいだ。
ストーリーを作り上げて「セカンドライン」を推すか、予算に糸目をつけず、誰が見ても豪奢と思えるようなドレスを推すか。
ヘルマン本家を「ぎゃふん」と言わせるためとでも言えば、ヘルマンさん自身も気合が入るんじゃないだろうか。
「レ、レイナ……」
ヘルマン侯爵領内における小競り合いを知らない以上、シャルリーヌにとってはあちらこちらで不安がいっぱいになるだろうけど。
「そう言う話ならドレス貰っておいていいと思うよ、シャーリー? 要は〝聖女〟として広告塔になれってコトみたいだし」
それこそドレスの大量注文が入るようなインパクトを残せたなら、王家からすればヘルマン侯爵家への牽制になるだろう。
そしてシャーリーからすれば、その話が国外にまで伝わったなら、某王子への牽制になるはずだ。
「さすが、姉君は話が早い」
渋面を作っているエドヴァルドとは対照的に、国王陛下は笑顔だ。
「少し前まで本気でヘルマン侯爵家に〝草〟経由で茶葉を仕込んでやろうかと思っていたからな。平和的解決が出来ればそれに越したこともあるまい」
いや、陛下!
茶葉を勝手に仕込んじゃったら、もはや犯罪ですから!
「まあ、一度くらいはスヴェンテに優先権をやろう。だが衣装は一朝一夕で出来ぬもの。改めてボードリエ伯爵令嬢、私にドレスを贈らせて貰えるだろうか?」
「………………はい」
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