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第三部 宰相閣下の婚約者
726 断罪の茶会(2)
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「其方の領にある漁港はブラーガだったか? 聞けばジェイの中でもひときわ肉厚な貝柱が水揚げされるそうだな。ゆえに『素材を活かす』と言うことで、炙らせて塩とオリーブオイルをかけてシンプルに仕上げているそうだ」
滔々と語る国王陛下に、気付けばこちらの近くでコティペルト支配人が「合っています」とばかりに頷いている。
そうか〝アンブローシュ〟だと支配人なりその日の給仕の責任者なりが説明をするところ、国王陛下がそのレクチャーを受けて説明係をしているんだろう。
……どれだけ準備にノリノリだったんだと、半ば唖然と陛下を見つめてしまう。
多分コティペルト支配人はこの会の内幕なんてそこまで詳しくは聞かされてないだろうし、何なら純粋に「陛下のおもてなし」くらいに思ってやしないだろうか。
エドヴァルド始め公爵たちの苦労が偲ばれる。
料理は各テーブルの中央に確かに10種類置かれていて、それとは別にワンプレートでどの料理も少しずつ取り分けられて、各参加者の前に置かれていた。
「まあ、何も飲み食いをしない内からアレコレと問うような無粋なコトはせん。それでは茶会を開いた意味もない。ここからそれぞれのジェイの水揚げ地も説明していきたいところだが……私としたことが飲み物がまだだったな。マクシム、給仕を頼む」
どうやらここに〝アンブローシュ〟の従業員が混ざっていることは、陛下は説明をしないつもりらしい。
あくまで老侍従主導、その指示に従っていると見せかけながら皆がテキパキと動いていた。
「「…………?」」
ただ、各テーブルに付いている者たちが持つ、ガラス製の水差しに入っている液体を見て、私とシャルリーヌはどちらからともなく顔を見合わせてしまった。
シャルリーヌがさっと扇を広げながら(恐らくは日本語で)こちらへと話しかけて来る。
『ね、ねえ……私たちと陛下だけ飲み物違くない?』
違くない? と言う言い方自体が、日本語でしか使わないカジュアルな言い方だろうからだ。
とりあえず、私も扇を広げて上半身だけをシャルリーヌの方へと少し傾けた。
『私たちは葡萄ジュースだって、さっきコティペルト支配人が言ってたわよ? 同じ色ってコトは陛下の前にあるのもソレなのかも』
『じゃ、じゃあ、それ以外は?』
『……どう見ても水には見えるけど』
無色透明な液体として、水以外にもジンやウォッカがあるわけだけれど、部屋に全くアルコール臭が漂わないことを思えば、見たままの水だとしか思えなかった。
「――ああ、我々の分は給仕不要だ。ただ、瓶ごとその空席の前に置いておいてくれるか。後で医局長が持ち帰るだろう」
急患でもあったのか、医局長はまだ来ていない。
その空席の前に水差しを置いておくようにヴェンツェン管理部長が言ったのだ。
どうやら中身を分かっているみたいなので、私とシャルリーヌとでじっと視線を向けて見ると、さすがに気が付いたのか手元の書類から顔を上げた。
「先ほども言ったと思うが、こちらのことは気にせず、出されたモノを飲んで食べればいい」
そうかも知れないが気になる――と二人で顔に出したのも分かったんだろう。
仕方がないな、とでも言うようなため息が少しこぼれ落ちた。
「あの水はエフゲニーが……んんっ、医局長が研究用に後で持ち帰るモノだ。私と彼はここでの飲み食いの人数には元から含まれていない。だから気にしなくていいと言っている」
王宮内の医局の長はエフゲニー・ガールシンと言う、管理部長と同じ年齢の男性らしい。
魔道具の開発やメンテナンスの段階で管理部の術者はしょっちゅうケガをしているらしく、大半の人間は医局の者たちと単なる顔見知り以上の交流があるのだそうだ。
中でも特にヴェンツェン管理部長は功績あっての一代貴族、ガールシン医局長は医者としての突出した才能からスヴェンテ公爵領内の男爵家に養子として入った人……つまりは二人ともが純粋な貴族階級の出自を持たないと言うことで、どうやら名前呼びをするくらいの親しさは日頃からあるらしかった。
まだ医局長を見ていないものの、研究オタクと言う点で気が合っていそうな気はヒシヒシとしている。
と言うか「研究が必要な水」っていったい……。
「今日は『茶会』だからな。酒精分の入った飲み物は出さないつもりだ。茶会と言えば紅茶が主だとも聞くが、それはこの会の最後にとっておきの茶葉を振る舞う予定だ。だからまずは水で始めさせて貰う」
確かに晩餐やガーデンパーティーとなると、未成年が参加をしないのであればワインがメインに出されると以前に習った。
だからこそオルセン侯爵領のワインはイデオン公爵領全体にとっても主軸と言っていい税の収入源になっていて、現オルセン侯爵とてその領主の座を中々手放したがらないのだ。
それにしても珈琲でも紅茶でもなく水なのかと思っていると、国王陛下の話に続きがあった。
「ああ、もてなさないと言う意味での水ではない。この水はアルノシュト伯爵領の銀山の麓の村から汲んで来させた貴重な水だ。水差しの水もそうだが、今日の料理もその水を使って調理をしている。それも存分に味わってくれ」
「「「⁉︎」」」
――息を呑んだのは、私だけじゃなかった。
完全に「聞いていない!」と言う表情を見せているアルノシュト伯爵に加えて、エドヴァルドまでもが陛下側のテーブルで目を見開いているのだ。
「お嬢様」
そんな空気を読んだ接客のプロ、レストラン〝アンブローシュ〟のコティペルト支配人が、いつの間にか私とシャルリーヌのすぐ近くまで来てくれていた。
少し身体を傾けるようにして、他のテーブルには聞こえない程度に声を落としている。
「先ほど申しました通り、このテーブルと陛下のテーブルの料理は我々〝アンブローシュ〟の者が調理をしておりますので、どうか心置きなく素材の味をお楽しみ下さい」
「え……」
「水も分けております」
「!」
さすがに今、コティペルト支配人の顔をガン見するわけにも問い詰めるわけにもいかないので、黙って聞くよりほかはない。
「飲み水に関しては少々揉めまして、当初は陛下もあの水で良いと仰ったのを、侍従殿が全力でお止めになられたので、お嬢様がたと同じものをお届けしているのです」
アルノシュト伯爵邸での「病人」の話を〝草〟か護衛騎士からか聞いた国王陛下が、恐らくは簡易型の転移装置を使って水を汲んで来させたに違いなかった。
1日やそこらで原因の全てが分からずとも、それが〝痺れ茶〟同様に即死をするようなモノではないことだけは理解をして、飲み水と調理に使用させたのだ。
とは言え、蓄積すれば害になることは分かっている。
さすがにマクシムも止めずにはいられなかったのだろう。
「宰相」
にしたって、陛下以外となればあのテーブルに座しているエドヴァルド、イル義父様、コンティオラ公爵は、料理はともかく飲み水として鉱毒の混じる水を飲むことになる。
ファルコに伝えて止めさせた方がいいだろうか、と顔を上げたところで、エドヴァルドに話しかけようとする国王陛下と確実に、バッチリと視線が合ってしまった。
「私は寛大だからな。おまえに関しては、その水を味わうだけで今回は留めてやろう。その他の責任は、後でそれぞれに問うとしよう」
「!」
陛下――っ!
こちらに向かって片目閉じるとか止めて下さい!!
滔々と語る国王陛下に、気付けばこちらの近くでコティペルト支配人が「合っています」とばかりに頷いている。
そうか〝アンブローシュ〟だと支配人なりその日の給仕の責任者なりが説明をするところ、国王陛下がそのレクチャーを受けて説明係をしているんだろう。
……どれだけ準備にノリノリだったんだと、半ば唖然と陛下を見つめてしまう。
多分コティペルト支配人はこの会の内幕なんてそこまで詳しくは聞かされてないだろうし、何なら純粋に「陛下のおもてなし」くらいに思ってやしないだろうか。
エドヴァルド始め公爵たちの苦労が偲ばれる。
料理は各テーブルの中央に確かに10種類置かれていて、それとは別にワンプレートでどの料理も少しずつ取り分けられて、各参加者の前に置かれていた。
「まあ、何も飲み食いをしない内からアレコレと問うような無粋なコトはせん。それでは茶会を開いた意味もない。ここからそれぞれのジェイの水揚げ地も説明していきたいところだが……私としたことが飲み物がまだだったな。マクシム、給仕を頼む」
どうやらここに〝アンブローシュ〟の従業員が混ざっていることは、陛下は説明をしないつもりらしい。
あくまで老侍従主導、その指示に従っていると見せかけながら皆がテキパキと動いていた。
「「…………?」」
ただ、各テーブルに付いている者たちが持つ、ガラス製の水差しに入っている液体を見て、私とシャルリーヌはどちらからともなく顔を見合わせてしまった。
シャルリーヌがさっと扇を広げながら(恐らくは日本語で)こちらへと話しかけて来る。
『ね、ねえ……私たちと陛下だけ飲み物違くない?』
違くない? と言う言い方自体が、日本語でしか使わないカジュアルな言い方だろうからだ。
とりあえず、私も扇を広げて上半身だけをシャルリーヌの方へと少し傾けた。
『私たちは葡萄ジュースだって、さっきコティペルト支配人が言ってたわよ? 同じ色ってコトは陛下の前にあるのもソレなのかも』
『じゃ、じゃあ、それ以外は?』
『……どう見ても水には見えるけど』
無色透明な液体として、水以外にもジンやウォッカがあるわけだけれど、部屋に全くアルコール臭が漂わないことを思えば、見たままの水だとしか思えなかった。
「――ああ、我々の分は給仕不要だ。ただ、瓶ごとその空席の前に置いておいてくれるか。後で医局長が持ち帰るだろう」
急患でもあったのか、医局長はまだ来ていない。
その空席の前に水差しを置いておくようにヴェンツェン管理部長が言ったのだ。
どうやら中身を分かっているみたいなので、私とシャルリーヌとでじっと視線を向けて見ると、さすがに気が付いたのか手元の書類から顔を上げた。
「先ほども言ったと思うが、こちらのことは気にせず、出されたモノを飲んで食べればいい」
そうかも知れないが気になる――と二人で顔に出したのも分かったんだろう。
仕方がないな、とでも言うようなため息が少しこぼれ落ちた。
「あの水はエフゲニーが……んんっ、医局長が研究用に後で持ち帰るモノだ。私と彼はここでの飲み食いの人数には元から含まれていない。だから気にしなくていいと言っている」
王宮内の医局の長はエフゲニー・ガールシンと言う、管理部長と同じ年齢の男性らしい。
魔道具の開発やメンテナンスの段階で管理部の術者はしょっちゅうケガをしているらしく、大半の人間は医局の者たちと単なる顔見知り以上の交流があるのだそうだ。
中でも特にヴェンツェン管理部長は功績あっての一代貴族、ガールシン医局長は医者としての突出した才能からスヴェンテ公爵領内の男爵家に養子として入った人……つまりは二人ともが純粋な貴族階級の出自を持たないと言うことで、どうやら名前呼びをするくらいの親しさは日頃からあるらしかった。
まだ医局長を見ていないものの、研究オタクと言う点で気が合っていそうな気はヒシヒシとしている。
と言うか「研究が必要な水」っていったい……。
「今日は『茶会』だからな。酒精分の入った飲み物は出さないつもりだ。茶会と言えば紅茶が主だとも聞くが、それはこの会の最後にとっておきの茶葉を振る舞う予定だ。だからまずは水で始めさせて貰う」
確かに晩餐やガーデンパーティーとなると、未成年が参加をしないのであればワインがメインに出されると以前に習った。
だからこそオルセン侯爵領のワインはイデオン公爵領全体にとっても主軸と言っていい税の収入源になっていて、現オルセン侯爵とてその領主の座を中々手放したがらないのだ。
それにしても珈琲でも紅茶でもなく水なのかと思っていると、国王陛下の話に続きがあった。
「ああ、もてなさないと言う意味での水ではない。この水はアルノシュト伯爵領の銀山の麓の村から汲んで来させた貴重な水だ。水差しの水もそうだが、今日の料理もその水を使って調理をしている。それも存分に味わってくれ」
「「「⁉︎」」」
――息を呑んだのは、私だけじゃなかった。
完全に「聞いていない!」と言う表情を見せているアルノシュト伯爵に加えて、エドヴァルドまでもが陛下側のテーブルで目を見開いているのだ。
「お嬢様」
そんな空気を読んだ接客のプロ、レストラン〝アンブローシュ〟のコティペルト支配人が、いつの間にか私とシャルリーヌのすぐ近くまで来てくれていた。
少し身体を傾けるようにして、他のテーブルには聞こえない程度に声を落としている。
「先ほど申しました通り、このテーブルと陛下のテーブルの料理は我々〝アンブローシュ〟の者が調理をしておりますので、どうか心置きなく素材の味をお楽しみ下さい」
「え……」
「水も分けております」
「!」
さすがに今、コティペルト支配人の顔をガン見するわけにも問い詰めるわけにもいかないので、黙って聞くよりほかはない。
「飲み水に関しては少々揉めまして、当初は陛下もあの水で良いと仰ったのを、侍従殿が全力でお止めになられたので、お嬢様がたと同じものをお届けしているのです」
アルノシュト伯爵邸での「病人」の話を〝草〟か護衛騎士からか聞いた国王陛下が、恐らくは簡易型の転移装置を使って水を汲んで来させたに違いなかった。
1日やそこらで原因の全てが分からずとも、それが〝痺れ茶〟同様に即死をするようなモノではないことだけは理解をして、飲み水と調理に使用させたのだ。
とは言え、蓄積すれば害になることは分かっている。
さすがにマクシムも止めずにはいられなかったのだろう。
「宰相」
にしたって、陛下以外となればあのテーブルに座しているエドヴァルド、イル義父様、コンティオラ公爵は、料理はともかく飲み水として鉱毒の混じる水を飲むことになる。
ファルコに伝えて止めさせた方がいいだろうか、と顔を上げたところで、エドヴァルドに話しかけようとする国王陛下と確実に、バッチリと視線が合ってしまった。
「私は寛大だからな。おまえに関しては、その水を味わうだけで今回は留めてやろう。その他の責任は、後でそれぞれに問うとしよう」
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