710 / 803
第三部 宰相閣下の婚約者
719 扉は開かれた
しおりを挟む
「カプート子爵家領主ビゼーです。一連の騒動の後始末をラヴォリ商会と共に請け負われるのだと、イッターシュ王都商業ギルド長より知らされております」
宰相サマだし、こ、婚約者サマだし? 許すとか許さないとか、そんな上からな話でいいんだろうか……? と、ナナメ上のことを考えている間に、カプート子爵の方がそう言ってわざわざこちらを向いて頭を下げてきたので、ちょっと驚いてしまった。
加えてギルドの情報網の速さと正確さにも驚かされるばかりだ。
あるいは元ブラーガ領都商業ギルド長の肩書がそれを可能にしているのか。
私が唖然としている間も、カプート子爵は話すことを止めない。
まるでいつエドヴァルドから遮られるのかを警戒して、用件を一気に話してしまおうとしているかのようだった。
「恐らくは現カプート子爵領の領都商業ギルド長は近いうちに異動の対象となるでしょうが、私自身は子爵の位を持つため、そうもいかない。この首が繋がるのであれば、せめてユングベリ商会の支店を出される際には最大限の助力をさせて頂ければと、王都商業ギルドにはそう返信もしています」
このお茶会の後は、可能なようなら直接王都商業ギルドを訪ねるつもりをしていると、カプート子爵は言った。
「認可前の品物を通してしまうなどと、商業ギルドとしてもかなりの失態ですが、領主としての責任ももちろんあります。しばらくは私自身が一時的に商業ギルドも束ねて、ユングベリ商会が入るまでの地ならしと立て直しも考えてはいるのですが、こればかりは……」
そう言って口を閉ざしたカプート子爵の心境は、私でさえ察せられた。
どう考えてもこのお茶会が普通のモノではないと言うのは、今、居並ぶ面々を見ただけでも分かるだろうからだ。
いずれ王都商業ギルド長になってもおかしくないような人だったと言われているからには、尚更に勘もいいはず。
チラとエドヴァルドを見れば、話しかけて大丈夫とでも言う様に頷いているので、私もカプート子爵の方へと視線を戻した。
「新興の商会であるユングベリ商会への過分な配慮痛み入ります、カプート子爵。まずはラヴォリ商会のカールフェルド商会長代理が先に動かれると聞いていますので、その後で機会とお時間がありましたら、ぜひ」
このお茶会の招待客は、基本的にはやらかしてしまった当事者と、それを見逃したあるいは放置していたことに対しての責任問題として巻き込まれている人間との二種類に分かたれている。
陛下がそれを区別するつもりがあるのか、ないのか。
それがハッキリしないことには、明確な先の約束が出来ないのもまた確かだった。
カプート子爵領に関しては、巻き込まれ半分、ボードストレーム商会が元々大きな商業圏を持っている時点で、貴族ではない、この場に呼べない当事者を抱えているのが半分。
ラヴォリ商会が潰す気満々でいる話が伝わっていれば、非貴族層の揉め事として、カプート子爵は「巻き込まれ」側と判断されることだろう。
後は命に係わる話にならないことを祈るしかない。
いや〝痺れ茶〟飲まされる程度なら、きっと、多分、死なない。
「ええ……そうですね、時間があることを祈ります」
そう言って困ったように微笑ったカプート子爵、十中八九自らの立場の不安定さを理解していた。
何ならエモニエ侯爵よりも危機意識が高いんじゃないかと思う程だ。
「……ああ、コデルリーエ男爵令息がいたな。男爵夫人の方が見当たらないとなると――」
「――義母や娘もそうですが、恐らく主だった女性陣は別室なのではないでしょうか」
部屋を見渡して、コデルリーエ男爵令息に気付いたらしいイル義父様が、男爵夫人の姿を探したところで、エモニエ侯爵がそんな風に口を開いた。
別室って何だと思ったのは、どうやら私だけじゃなかったらしい。
イル義父様やカプート子爵あたりが眉根を寄せている。
ただ、エドヴァルドだけは深いため息をその場で吐き出していた。
「関係者には知らせないはずだったんだがな……」
「この部屋に来る途中、たまたま『どこへ連れて行くのよ!』と何方かが叫ばれる声を耳にしたものですから……娘だったような気もしましたが、長く会っておりませんから、断言は出来かねますが」
勘当した娘のこととは言え、ここまで無関心になれるものなのだろうか。
十河家でさえ、私に対しては無関心と言うより「妹偏重」で、一方的ながら会話はあったのに。
そう言えば、さっきから侯爵夫人の話すらも聞かない。
ヒルダ・コンティオラ公爵夫人が「政略結婚で義姉はもうずっと別邸住まい」「愛妾がいないだけマシな家庭環境」と言っていたのを、記憶の底から掘り起こした。
もしかすると「ただ、次代へ繋ぐ」ことにのみ重きを置いていたと言うことか。
侯爵令息が真っすぐ、あるいはまともに育っているのかちょっと心配。
「イデオン公、別室とは?」
この場においてはイル義父様以外に聞ける人間がいないので、代表するかのようにエドヴァルドに尋ねている。
「……陛下の命で、貴族用の最も広い牢をヘルマン主導で無理矢理空けさせた。中の住人を色々と移動させて、結果として今はサレステーデの第一王子とバルキン公爵と、その御供数名がまとめて放り込まれている」
「「「…………」」」
事ここに至って、別室=貴族牢だと言うことを、この場の全員が理解した。
「ああ、身体的な拘束はないし、陛下からは同じ料理と飲み物を用意するようにとも言付かっているから、そう心配はいらんだろう。ちゃんと書記官と医局員も何名か付けてある」
いやいやいや! と、多分皆が内心で同じ声を上げたはずだ。
貴族の肩書を持つ者らしく、誰も声は出していないけれど。
「夫人を伴わせた場合、わけもなく倒れられたり、夫の話を遮って喚き出されたりする可能性がある。効率的な聴取のためにも離しておこう、となった。だが振る舞う側である陛下は一人しかいないし、現状、王妃も婚約者も不在。貴族牢で諸々を提供するしかないだろうとの話に落ち着いた」
どうせ捕らえるのだから、早いか遅いかの違いでしかない。ただ実験には平等に協力して貰わないと――なんてことを陛下は宣われたらしい。
どうしよう。発言の大部分は、とても正しい。
何の実験なんだ、と言うことくらいで。
「!」
どうやらイル義父様が片手を上げたことに、コデルリーエ男爵令息の方が気が付いたらしい。
男爵令息レベルまで把握をしているのだろうか、と一瞬驚いたものの、エドヴァルド曰く「顔と名前を必ず一致させなくてはならないのは高位貴族までだ」とのことらしく、子爵家男爵家の多くは記章――家紋をブローチにして、小さめの宝石と共にチェーンブローチで留めてある――を見てまずは判断するんだそうだ。
この場合、令息の胸にあるブローチで判断したと言うことなんだろう。
その令息が慌ててこちらに来ようとしたところで、別の扉が重々しく開けられて、国王陛下の専属侍従であるマクシムがその場で恭しく一礼をした。
「皆さま大変お待たせを致しました。隣室のご用意が整いましてございます。残るはナルディーニ侯爵閣下のみでございましたが、ただいま〝転移扉〟でお越しになられたとのことですので、そちらは直接ご案内を致します。皆さまもぜひご移動のほどを――」
気付けば「月神の間」の扉も開いていて、こちらはちょうどシャルリーヌがボードリエ伯爵に付き添われて入って来たところだった。
(……仕方ない、シャーリーとは中で話すしかないか)
シャルリーヌをチラ見しながらそう思っていると、エドヴァルドに「……レイナ」と声をかけられてしまった。
「テーブルまではエスコートしよう」
そう言えば、エドヴァルドとは席が離れると聞かされていた。
私は「はい」と頷いて、その傍へと歩み寄った。
宰相サマだし、こ、婚約者サマだし? 許すとか許さないとか、そんな上からな話でいいんだろうか……? と、ナナメ上のことを考えている間に、カプート子爵の方がそう言ってわざわざこちらを向いて頭を下げてきたので、ちょっと驚いてしまった。
加えてギルドの情報網の速さと正確さにも驚かされるばかりだ。
あるいは元ブラーガ領都商業ギルド長の肩書がそれを可能にしているのか。
私が唖然としている間も、カプート子爵は話すことを止めない。
まるでいつエドヴァルドから遮られるのかを警戒して、用件を一気に話してしまおうとしているかのようだった。
「恐らくは現カプート子爵領の領都商業ギルド長は近いうちに異動の対象となるでしょうが、私自身は子爵の位を持つため、そうもいかない。この首が繋がるのであれば、せめてユングベリ商会の支店を出される際には最大限の助力をさせて頂ければと、王都商業ギルドにはそう返信もしています」
このお茶会の後は、可能なようなら直接王都商業ギルドを訪ねるつもりをしていると、カプート子爵は言った。
「認可前の品物を通してしまうなどと、商業ギルドとしてもかなりの失態ですが、領主としての責任ももちろんあります。しばらくは私自身が一時的に商業ギルドも束ねて、ユングベリ商会が入るまでの地ならしと立て直しも考えてはいるのですが、こればかりは……」
そう言って口を閉ざしたカプート子爵の心境は、私でさえ察せられた。
どう考えてもこのお茶会が普通のモノではないと言うのは、今、居並ぶ面々を見ただけでも分かるだろうからだ。
いずれ王都商業ギルド長になってもおかしくないような人だったと言われているからには、尚更に勘もいいはず。
チラとエドヴァルドを見れば、話しかけて大丈夫とでも言う様に頷いているので、私もカプート子爵の方へと視線を戻した。
「新興の商会であるユングベリ商会への過分な配慮痛み入ります、カプート子爵。まずはラヴォリ商会のカールフェルド商会長代理が先に動かれると聞いていますので、その後で機会とお時間がありましたら、ぜひ」
このお茶会の招待客は、基本的にはやらかしてしまった当事者と、それを見逃したあるいは放置していたことに対しての責任問題として巻き込まれている人間との二種類に分かたれている。
陛下がそれを区別するつもりがあるのか、ないのか。
それがハッキリしないことには、明確な先の約束が出来ないのもまた確かだった。
カプート子爵領に関しては、巻き込まれ半分、ボードストレーム商会が元々大きな商業圏を持っている時点で、貴族ではない、この場に呼べない当事者を抱えているのが半分。
ラヴォリ商会が潰す気満々でいる話が伝わっていれば、非貴族層の揉め事として、カプート子爵は「巻き込まれ」側と判断されることだろう。
後は命に係わる話にならないことを祈るしかない。
いや〝痺れ茶〟飲まされる程度なら、きっと、多分、死なない。
「ええ……そうですね、時間があることを祈ります」
そう言って困ったように微笑ったカプート子爵、十中八九自らの立場の不安定さを理解していた。
何ならエモニエ侯爵よりも危機意識が高いんじゃないかと思う程だ。
「……ああ、コデルリーエ男爵令息がいたな。男爵夫人の方が見当たらないとなると――」
「――義母や娘もそうですが、恐らく主だった女性陣は別室なのではないでしょうか」
部屋を見渡して、コデルリーエ男爵令息に気付いたらしいイル義父様が、男爵夫人の姿を探したところで、エモニエ侯爵がそんな風に口を開いた。
別室って何だと思ったのは、どうやら私だけじゃなかったらしい。
イル義父様やカプート子爵あたりが眉根を寄せている。
ただ、エドヴァルドだけは深いため息をその場で吐き出していた。
「関係者には知らせないはずだったんだがな……」
「この部屋に来る途中、たまたま『どこへ連れて行くのよ!』と何方かが叫ばれる声を耳にしたものですから……娘だったような気もしましたが、長く会っておりませんから、断言は出来かねますが」
勘当した娘のこととは言え、ここまで無関心になれるものなのだろうか。
十河家でさえ、私に対しては無関心と言うより「妹偏重」で、一方的ながら会話はあったのに。
そう言えば、さっきから侯爵夫人の話すらも聞かない。
ヒルダ・コンティオラ公爵夫人が「政略結婚で義姉はもうずっと別邸住まい」「愛妾がいないだけマシな家庭環境」と言っていたのを、記憶の底から掘り起こした。
もしかすると「ただ、次代へ繋ぐ」ことにのみ重きを置いていたと言うことか。
侯爵令息が真っすぐ、あるいはまともに育っているのかちょっと心配。
「イデオン公、別室とは?」
この場においてはイル義父様以外に聞ける人間がいないので、代表するかのようにエドヴァルドに尋ねている。
「……陛下の命で、貴族用の最も広い牢をヘルマン主導で無理矢理空けさせた。中の住人を色々と移動させて、結果として今はサレステーデの第一王子とバルキン公爵と、その御供数名がまとめて放り込まれている」
「「「…………」」」
事ここに至って、別室=貴族牢だと言うことを、この場の全員が理解した。
「ああ、身体的な拘束はないし、陛下からは同じ料理と飲み物を用意するようにとも言付かっているから、そう心配はいらんだろう。ちゃんと書記官と医局員も何名か付けてある」
いやいやいや! と、多分皆が内心で同じ声を上げたはずだ。
貴族の肩書を持つ者らしく、誰も声は出していないけれど。
「夫人を伴わせた場合、わけもなく倒れられたり、夫の話を遮って喚き出されたりする可能性がある。効率的な聴取のためにも離しておこう、となった。だが振る舞う側である陛下は一人しかいないし、現状、王妃も婚約者も不在。貴族牢で諸々を提供するしかないだろうとの話に落ち着いた」
どうせ捕らえるのだから、早いか遅いかの違いでしかない。ただ実験には平等に協力して貰わないと――なんてことを陛下は宣われたらしい。
どうしよう。発言の大部分は、とても正しい。
何の実験なんだ、と言うことくらいで。
「!」
どうやらイル義父様が片手を上げたことに、コデルリーエ男爵令息の方が気が付いたらしい。
男爵令息レベルまで把握をしているのだろうか、と一瞬驚いたものの、エドヴァルド曰く「顔と名前を必ず一致させなくてはならないのは高位貴族までだ」とのことらしく、子爵家男爵家の多くは記章――家紋をブローチにして、小さめの宝石と共にチェーンブローチで留めてある――を見てまずは判断するんだそうだ。
この場合、令息の胸にあるブローチで判断したと言うことなんだろう。
その令息が慌ててこちらに来ようとしたところで、別の扉が重々しく開けられて、国王陛下の専属侍従であるマクシムがその場で恭しく一礼をした。
「皆さま大変お待たせを致しました。隣室のご用意が整いましてございます。残るはナルディーニ侯爵閣下のみでございましたが、ただいま〝転移扉〟でお越しになられたとのことですので、そちらは直接ご案内を致します。皆さまもぜひご移動のほどを――」
気付けば「月神の間」の扉も開いていて、こちらはちょうどシャルリーヌがボードリエ伯爵に付き添われて入って来たところだった。
(……仕方ない、シャーリーとは中で話すしかないか)
シャルリーヌをチラ見しながらそう思っていると、エドヴァルドに「……レイナ」と声をかけられてしまった。
「テーブルまではエスコートしよう」
そう言えば、エドヴァルドとは席が離れると聞かされていた。
私は「はい」と頷いて、その傍へと歩み寄った。
728
685 忘れじの膝枕 とも連動!
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
お気に入りに追加
12,979
あなたにおすすめの小説

誰にも信じてもらえなかった公爵令嬢は、もう誰も信じません。
salt
恋愛
王都で罪を犯した悪役令嬢との婚姻を結んだ、東の辺境伯地ディオグーン領を治める、フェイドリンド辺境伯子息、アルバスの懺悔と後悔の記録。
6000文字くらいで摂取するお手軽絶望バッドエンドです。
*なろう・pixivにも掲載しています。

今日結婚した夫から2年経ったら出ていけと言われました
四折 柊
恋愛
子爵令嬢であるコーデリアは高位貴族である公爵家から是非にと望まれ結婚した。美しくもなく身分の低い自分が何故? 理由は分からないが自分にひどい扱いをする実家を出て幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱く。ところがそこには思惑があり……。公爵は本当に愛する女性を妻にするためにコーデリアを利用したのだ。夫となった男は言った。「お前と本当の夫婦になるつもりはない。2年後には公爵邸から国外へ出ていってもらう。そして二度と戻ってくるな」と。(いいんですか? それは私にとって……ご褒美です!)

【完結】王女と駆け落ちした元旦那が二年後に帰ってきた〜謝罪すると思いきや、聖女になったお前と僕らの赤ん坊を育てたい?こんなに馬鹿だったかしら
冬月光輝
恋愛
侯爵家の令嬢、エリスの夫であるロバートは伯爵家の長男にして、デルバニア王国の第二王女アイリーンの幼馴染だった。
アイリーンは隣国の王子であるアルフォンスと婚約しているが、婚姻の儀式の当日にロバートと共に行方を眩ませてしまう。
国際規模の婚約破棄事件の裏で失意に沈むエリスだったが、同じ境遇のアルフォンスとお互いに励まし合い、元々魔法の素養があったので環境を変えようと修行をして聖女となり、王国でも重宝される存在となった。
ロバートたちが蒸発して二年後のある日、突然エリスの前に元夫が現れる。
エリスは激怒して謝罪を求めたが、彼は「アイリーンと自分の赤子を三人で育てよう」と斜め上のことを言い出した。

完結 穀潰しと言われたので家を出ます
音爽(ネソウ)
恋愛
ファーレン子爵家は姉が必死で守って来た。だが父親が他界すると家から追い出された。
「お姉様は出て行って!この穀潰し!私にはわかっているのよ遺産をいいように使おうだなんて」
遺産などほとんど残っていないのにそのような事を言う。
こうして腹黒な妹は母を騙して家を乗っ取ったのだ。
その後、収入のない妹夫婦は母の財を喰い物にするばかりで……

山に捨てられた令嬢! 私のスキルは結界なのに、王都がどうなっても、もう知りません!
甘い秋空
恋愛
婚約を破棄されて、山に捨てられました! 私のスキルは結界なので、私を王都の外に出せば、王都は結界が無くなりますよ? もう、どうなっても知りませんから! え? 助けに来たのは・・・

お前のせいで不幸になったと姉が乗り込んできました、ご自分から彼を奪っておいて何なの?
coco
恋愛
お前のせいで不幸になった、責任取りなさいと、姉が押しかけてきました。
ご自分から彼を奪っておいて、一体何なの─?
うたた寝している間に運命が変わりました。
gacchi
恋愛
優柔不断な第三王子フレディ様の婚約者として、幼いころから色々と苦労してきたけど、最近はもう呆れてしまって放置気味。そんな中、お義姉様がフレディ様の子を身ごもった?私との婚約は解消?私は学園を卒業したら修道院へ入れられることに。…だったはずなのに、カフェテリアでうたた寝していたら、私の運命は変わってしまったようです。

国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。