705 / 803
第三部 宰相閣下の婚約者
714 楽屋トークかロビー活動か
しおりを挟む
イル義父様からの紹介があったとは言え、基本のマナーとして私が声を出すわけにはいかない。
まずは〝カーテシー〟で無言の挨拶を披露する。
するとエリィ義母様と似た雰囲気を持つ壮年男性の方が、私を見て頷いた。
「ダリアン侯爵家領主ユーホルトだ。隣にいるのが弟のレンナルト。我々もエリサベトからの手紙で話を知ったばかりで、正直言うとまだ少し戸惑っている。折を見てまた別に時間を設けさせて貰えると有難い」
「初めまして、レンナルト・ダリアンです。普段は領地で兄の補佐をしていますので、なかなか顔を合わすことも少ないかと思いますが、可愛い姪が出来たことを嬉しく思います」
線の細そうな、少し神経質そうな容貌のダリアン侯爵に比べると、ウルリック副長か〝鷹の眼〟イザクくらいの年齢に見える弟さんの持つ雰囲気は柔らかく、社交的に思える。
事務処理能力のほどは知らないまでも、ある意味「二人で領主」とするにはいい組み合わせであるかのように見えた。
「このたびフォルシアン公爵家の養女となりました、レイナです。義理と申しましても、義父も義母も既に我が子として良くして下さっています。お二方とも今後の密な交流をお願い出来ればと存じます」
私がそう挨拶をする傍らでエドヴァルドのこめかみが微かに痙攣っていたけれど、そこは敢えて見て見ぬふりを通し、イル義父様は咳払いを一つして、それを窘めた。
「レンナルト殿は私の執務室に案内させよう。もう少しすれば妻も来るだろうから、この会が終わるまでは姉弟水入らずで話をしながら待っていては貰えまいか」
どうやらイル義父様は、相手が義弟だからなのか「自分以外の男性とお茶など……!」とはならないらしい。
私の内心が表情に出ていたのか、イル義父様は私の耳元で「何、話がどう転ぼうと後で私がそれ以上にエリィに愛を囁けば済む話だからね」などと赤面ものの呟きを落として下さったわけなんだけど。
より小声だったとは言え、それはエドヴァルドやダリアン侯爵兄弟には筒抜けだったらしく、エドヴァルドは舌打ちしながらそっぽを向き、ダリアン侯爵の弟さんの方は困ったように表情を強張らせていた。
唯一ダリアン侯爵だけが「未だ妹を大事にして下さっているようで、感謝申し上げる」などと生真面目にイル義父様に頭を下げている。
「私は見た目や家格だけで『ダリアン侯爵令嬢』を伴侶にと望んだわけではなかったからね。もしも未だに彼女を戻すことに未練があるのなら――」
見た目に国宝級イケメンアダルト部門ぶっちぎり、物腰も柔らかいイル義父様ではあるけれど、敵認定した人や組織への容赦のなさは、実はエドヴァルドにもそうは劣らない。
ここでイル義父様の目が笑っていないことに気付かなければ、お茶会以前に何かが終わるような気がしたくらいだったけど、さすがにダリアン侯爵もその不穏な空気は感じ取ったようだった。
「今回、ヤードルード鉱山の件でご迷惑をおかけしたことも考えれば、やはり私は侯爵家をまとめるのには向いていないと思うのですが……だからと言って妹の幸せまで壊すつもりはありません。その辺りも含めて、あとでお時間を頂ければ幸いです」
ダリアン侯爵の言葉に、弟さんの方が顔を顰めているところを見ると、既に領地にいた段階から、何かしらの言葉の応酬はあったのかも知れない。
「ふうん……?」
イル義父様がやや不信感を漂わせながら眉根を寄せていたけれど、今はそこまで時間がないこともあって「承知した」と短く頷いていた。
「どのみちエリサベトが話をしたいのはレンナルト殿だけではないようだから、改めて頼まれるまでもない。では後ほど私と執務室までお付き合い願おう」
「「…………」」
兄弟二人して若干怯えているように思えるのは気のせいだろうか――と思ったものの、ここは空気を読んで何も言わないことにした。
どうせきっと私も連れて行かれる気がする。
では護衛騎士に執務室まで案内させよう、とイル義父様は軽く片手を上げ、目礼を残して弟さんの方が場を離れて行くと、あとは決して打ち解けてはいない空気だけがそこに残った。
もうちょっと弟さんに残っていて貰っても良かったんじゃ……なんて思っても、あとの祭りだ。
「あの……今回私が呼ばれたのは……陛下へのご説明と言うことでしょうか……?」
さすがに複数の貴族の目が向いている中、具体的なことは言えないと思ったのか、微妙にぼかした言い方をダリアン侯爵はした。
「エリサベトからの手紙で、私に監督不行き届きの面があったと言うことは理解したのですが――」
「――ユーホルト殿、今はその辺りで。こちらを見ている多くの目があることをお忘れなく」
ただ、それすらもイル義父様はピシャリと遮っていた。
「私とて陛下のご意向を重んじたまで。仔細は茶会の場で明かされるだろうよ」
ああ、はい。今ここでネタばらしをすれば、どこかの国王陛下の「楽しみ」が中途半端になってしまって、きっと機嫌を損ねる――と言うコトですよね。
多分五公爵の間で「陛下にある程度やりたいようにやらせる」方向に舵を切ってしまったんだろう。
(いや、ホントにどんなお茶会……?)
案の定、心当たりがあるのかないのか、こちらの会話に耳を澄ませていた数名の「招待客」が、詳細が分からずに表情を歪めている。
もう私もこの「輪」から抜けてもいいだろうか……と思わず遠い目になっていると、不意にエドヴァルドの真後ろから「お館……ごほん、失礼致します、閣下」と、かけられた声があった。
エドヴァルドは慣れているのか特段の驚きは見せずに「フィトか」と同じく小声で答えている。
「アルノシュト伯爵をお連れしました。ご挨拶を――とのことなのですが、その前にどこか他に声が届かないところまでご移動願えませんか」
「先にか」
「ええ。確実に、伯爵にお会いになる前にお伝えしておきたい情報です」
見れば「月神の間」の入口付近に佇みながら、こちらの様子を窺っている爬虫類顔――もとい、アルノシュト伯爵の姿がある。
「フォルシアン公爵」
エドヴァルドがチラとイル義父様を見やると、イル義父様は「分かっている」とばかりに頷いていた。
「レイナちゃんには、私が付いているよ。緊急の用があるならそちらを優先するといい」
「…………不本意だが仕方がないな」
「近未来の義父に酷い言い草だな」
敢えて軽い口調で肩を竦めるイル義父様の真意は察しているだろうに、エドヴァルドは不機嫌な表情のまま「すぐ戻る」とだけ言い置いて、身を翻していた。
多分〝鷹の眼〟だけの特殊な報告の仕方でもあるんだろう。
フィトは口元を隠すようにしながら、声は絶対にこちらまで洩れて来ないレベルの声でエドヴァルドと話をし始めた。
「…………何?」
そしてエドヴァルドの唇は確かにそう動いていて――愕然とした視線が、私へと向けられた。
それはどうやら、アルノシュト伯爵領でも「何かがあった」と言っているようなものだった。
まずは〝カーテシー〟で無言の挨拶を披露する。
するとエリィ義母様と似た雰囲気を持つ壮年男性の方が、私を見て頷いた。
「ダリアン侯爵家領主ユーホルトだ。隣にいるのが弟のレンナルト。我々もエリサベトからの手紙で話を知ったばかりで、正直言うとまだ少し戸惑っている。折を見てまた別に時間を設けさせて貰えると有難い」
「初めまして、レンナルト・ダリアンです。普段は領地で兄の補佐をしていますので、なかなか顔を合わすことも少ないかと思いますが、可愛い姪が出来たことを嬉しく思います」
線の細そうな、少し神経質そうな容貌のダリアン侯爵に比べると、ウルリック副長か〝鷹の眼〟イザクくらいの年齢に見える弟さんの持つ雰囲気は柔らかく、社交的に思える。
事務処理能力のほどは知らないまでも、ある意味「二人で領主」とするにはいい組み合わせであるかのように見えた。
「このたびフォルシアン公爵家の養女となりました、レイナです。義理と申しましても、義父も義母も既に我が子として良くして下さっています。お二方とも今後の密な交流をお願い出来ればと存じます」
私がそう挨拶をする傍らでエドヴァルドのこめかみが微かに痙攣っていたけれど、そこは敢えて見て見ぬふりを通し、イル義父様は咳払いを一つして、それを窘めた。
「レンナルト殿は私の執務室に案内させよう。もう少しすれば妻も来るだろうから、この会が終わるまでは姉弟水入らずで話をしながら待っていては貰えまいか」
どうやらイル義父様は、相手が義弟だからなのか「自分以外の男性とお茶など……!」とはならないらしい。
私の内心が表情に出ていたのか、イル義父様は私の耳元で「何、話がどう転ぼうと後で私がそれ以上にエリィに愛を囁けば済む話だからね」などと赤面ものの呟きを落として下さったわけなんだけど。
より小声だったとは言え、それはエドヴァルドやダリアン侯爵兄弟には筒抜けだったらしく、エドヴァルドは舌打ちしながらそっぽを向き、ダリアン侯爵の弟さんの方は困ったように表情を強張らせていた。
唯一ダリアン侯爵だけが「未だ妹を大事にして下さっているようで、感謝申し上げる」などと生真面目にイル義父様に頭を下げている。
「私は見た目や家格だけで『ダリアン侯爵令嬢』を伴侶にと望んだわけではなかったからね。もしも未だに彼女を戻すことに未練があるのなら――」
見た目に国宝級イケメンアダルト部門ぶっちぎり、物腰も柔らかいイル義父様ではあるけれど、敵認定した人や組織への容赦のなさは、実はエドヴァルドにもそうは劣らない。
ここでイル義父様の目が笑っていないことに気付かなければ、お茶会以前に何かが終わるような気がしたくらいだったけど、さすがにダリアン侯爵もその不穏な空気は感じ取ったようだった。
「今回、ヤードルード鉱山の件でご迷惑をおかけしたことも考えれば、やはり私は侯爵家をまとめるのには向いていないと思うのですが……だからと言って妹の幸せまで壊すつもりはありません。その辺りも含めて、あとでお時間を頂ければ幸いです」
ダリアン侯爵の言葉に、弟さんの方が顔を顰めているところを見ると、既に領地にいた段階から、何かしらの言葉の応酬はあったのかも知れない。
「ふうん……?」
イル義父様がやや不信感を漂わせながら眉根を寄せていたけれど、今はそこまで時間がないこともあって「承知した」と短く頷いていた。
「どのみちエリサベトが話をしたいのはレンナルト殿だけではないようだから、改めて頼まれるまでもない。では後ほど私と執務室までお付き合い願おう」
「「…………」」
兄弟二人して若干怯えているように思えるのは気のせいだろうか――と思ったものの、ここは空気を読んで何も言わないことにした。
どうせきっと私も連れて行かれる気がする。
では護衛騎士に執務室まで案内させよう、とイル義父様は軽く片手を上げ、目礼を残して弟さんの方が場を離れて行くと、あとは決して打ち解けてはいない空気だけがそこに残った。
もうちょっと弟さんに残っていて貰っても良かったんじゃ……なんて思っても、あとの祭りだ。
「あの……今回私が呼ばれたのは……陛下へのご説明と言うことでしょうか……?」
さすがに複数の貴族の目が向いている中、具体的なことは言えないと思ったのか、微妙にぼかした言い方をダリアン侯爵はした。
「エリサベトからの手紙で、私に監督不行き届きの面があったと言うことは理解したのですが――」
「――ユーホルト殿、今はその辺りで。こちらを見ている多くの目があることをお忘れなく」
ただ、それすらもイル義父様はピシャリと遮っていた。
「私とて陛下のご意向を重んじたまで。仔細は茶会の場で明かされるだろうよ」
ああ、はい。今ここでネタばらしをすれば、どこかの国王陛下の「楽しみ」が中途半端になってしまって、きっと機嫌を損ねる――と言うコトですよね。
多分五公爵の間で「陛下にある程度やりたいようにやらせる」方向に舵を切ってしまったんだろう。
(いや、ホントにどんなお茶会……?)
案の定、心当たりがあるのかないのか、こちらの会話に耳を澄ませていた数名の「招待客」が、詳細が分からずに表情を歪めている。
もう私もこの「輪」から抜けてもいいだろうか……と思わず遠い目になっていると、不意にエドヴァルドの真後ろから「お館……ごほん、失礼致します、閣下」と、かけられた声があった。
エドヴァルドは慣れているのか特段の驚きは見せずに「フィトか」と同じく小声で答えている。
「アルノシュト伯爵をお連れしました。ご挨拶を――とのことなのですが、その前にどこか他に声が届かないところまでご移動願えませんか」
「先にか」
「ええ。確実に、伯爵にお会いになる前にお伝えしておきたい情報です」
見れば「月神の間」の入口付近に佇みながら、こちらの様子を窺っている爬虫類顔――もとい、アルノシュト伯爵の姿がある。
「フォルシアン公爵」
エドヴァルドがチラとイル義父様を見やると、イル義父様は「分かっている」とばかりに頷いていた。
「レイナちゃんには、私が付いているよ。緊急の用があるならそちらを優先するといい」
「…………不本意だが仕方がないな」
「近未来の義父に酷い言い草だな」
敢えて軽い口調で肩を竦めるイル義父様の真意は察しているだろうに、エドヴァルドは不機嫌な表情のまま「すぐ戻る」とだけ言い置いて、身を翻していた。
多分〝鷹の眼〟だけの特殊な報告の仕方でもあるんだろう。
フィトは口元を隠すようにしながら、声は絶対にこちらまで洩れて来ないレベルの声でエドヴァルドと話をし始めた。
「…………何?」
そしてエドヴァルドの唇は確かにそう動いていて――愕然とした視線が、私へと向けられた。
それはどうやら、アルノシュト伯爵領でも「何かがあった」と言っているようなものだった。
756
685 忘れじの膝枕 とも連動!
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
お気に入りに追加
12,979
あなたにおすすめの小説

誰にも信じてもらえなかった公爵令嬢は、もう誰も信じません。
salt
恋愛
王都で罪を犯した悪役令嬢との婚姻を結んだ、東の辺境伯地ディオグーン領を治める、フェイドリンド辺境伯子息、アルバスの懺悔と後悔の記録。
6000文字くらいで摂取するお手軽絶望バッドエンドです。
*なろう・pixivにも掲載しています。

【完】お義母様そんなに嫁がお嫌いですか?でも安心してください、もう会う事はありませんから
咲貴
恋愛
見初められ伯爵夫人となった元子爵令嬢のアニカは、夫のフィリベルトの義母に嫌われており、嫌がらせを受ける日々。
そんな中、義父の誕生日を祝うため、とびきりのプレゼントを用意する。
しかし、義母と二人きりになった時、事件は起こった……。

今日結婚した夫から2年経ったら出ていけと言われました
四折 柊
恋愛
子爵令嬢であるコーデリアは高位貴族である公爵家から是非にと望まれ結婚した。美しくもなく身分の低い自分が何故? 理由は分からないが自分にひどい扱いをする実家を出て幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱く。ところがそこには思惑があり……。公爵は本当に愛する女性を妻にするためにコーデリアを利用したのだ。夫となった男は言った。「お前と本当の夫婦になるつもりはない。2年後には公爵邸から国外へ出ていってもらう。そして二度と戻ってくるな」と。(いいんですか? それは私にとって……ご褒美です!)
白い結婚三年目。つまり離縁できるまで、あと七日ですわ旦那様。
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
異世界に転生したフランカは公爵夫人として暮らしてきたが、前世から叶えたい夢があった。パティシエールになる。その夢を叶えようと夫である王国財務総括大臣ドミニクに相談するも答えはノー。夫婦らしい交流も、信頼もない中、三年の月日が近づき──フランカは賭に出る。白い結婚三年目で離縁できる条件を満たしていると迫り、夢を叶えられないのなら離縁すると宣言。そこから公爵家一同でフランカに考え直すように動き、ドミニクと話し合いの機会を得るのだがこの夫、山のように隠し事はあった。
無言で睨む夫だが、心の中は──。
【詰んだああああああああああ! もうチェックメイトじゃないか!? 情状酌量の余地はないと!? ああ、どうにかして侍女の準備を阻まなければ! いやそれでは根本的な解決にならない! だいたいなぜ後妻? そんな者はいないのに……。ど、どどどどどうしよう。いなくなるって聞いただけで悲しい。死にたい……うう】
4万文字ぐらいの中編になります。
※小説なろう、エブリスタに記載してます

完結 穀潰しと言われたので家を出ます
音爽(ネソウ)
恋愛
ファーレン子爵家は姉が必死で守って来た。だが父親が他界すると家から追い出された。
「お姉様は出て行って!この穀潰し!私にはわかっているのよ遺産をいいように使おうだなんて」
遺産などほとんど残っていないのにそのような事を言う。
こうして腹黒な妹は母を騙して家を乗っ取ったのだ。
その後、収入のない妹夫婦は母の財を喰い物にするばかりで……

【完結】王女と駆け落ちした元旦那が二年後に帰ってきた〜謝罪すると思いきや、聖女になったお前と僕らの赤ん坊を育てたい?こんなに馬鹿だったかしら
冬月光輝
恋愛
侯爵家の令嬢、エリスの夫であるロバートは伯爵家の長男にして、デルバニア王国の第二王女アイリーンの幼馴染だった。
アイリーンは隣国の王子であるアルフォンスと婚約しているが、婚姻の儀式の当日にロバートと共に行方を眩ませてしまう。
国際規模の婚約破棄事件の裏で失意に沈むエリスだったが、同じ境遇のアルフォンスとお互いに励まし合い、元々魔法の素養があったので環境を変えようと修行をして聖女となり、王国でも重宝される存在となった。
ロバートたちが蒸発して二年後のある日、突然エリスの前に元夫が現れる。
エリスは激怒して謝罪を求めたが、彼は「アイリーンと自分の赤子を三人で育てよう」と斜め上のことを言い出した。

【完結】え、別れましょう?
須木 水夏
恋愛
「実は他に好きな人が出来て」
「は?え?別れましょう?」
何言ってんだこいつ、とアリエットは目を瞬かせながらも。まあこちらも好きな訳では無いし都合がいいわ、と長年の婚約者(腐れ縁)だったディオルにお別れを申し出た。
ところがその出来事の裏側にはある双子が絡んでいて…?
だる絡みをしてくる美しい双子の兄妹(?)と、のんびりかつ冷静なアリエットのお話。
※毎度ですが空想であり、架空のお話です。史実に全く関係ありません。
ヨーロッパの雰囲気出してますが、別物です。

お前のせいで不幸になったと姉が乗り込んできました、ご自分から彼を奪っておいて何なの?
coco
恋愛
お前のせいで不幸になった、責任取りなさいと、姉が押しかけてきました。
ご自分から彼を奪っておいて、一体何なの─?
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。