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第三部 宰相閣下の婚約者
700 姐さん、ピンチです⁉
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「来たわね、ユングベリ商会長……っ!」
「ス、スリアンさん⁉」
「はい、捕獲! 二階へ行くわよ!」
「ええっ⁉」
馬車を下りたところで、ちょうどお昼休憩から戻って来たらしい、デキるギルド職員・スリアンさんと入口で鉢合わせたまでは良かった。
ところがそこで、お義兄様のエスコートを振りほどくかの如く腕を掴まれ、そのまま問答無用に二階まで引きずられて行ってしまった。
さすがのお義兄様もとっさに何が起こったのか理解出来ずに、呆然とそれを見送るしかなかったようだ。
私とスリアンさんが二階に上がってしばらくした後で、慌てて階段を上ってくる足音が聞こえたくらいだ。
さすがヤンネ・キヴェカスを堂々と嫌う将来の幹部候補は、見目麗しき明らかな貴族の令息が隣にいたところで、気にもならなかったらしい。
「午後早い時間にアナタが来るだろうから、来るのを見かけたら有無を言わさずギルド長室に直行って、皆言われていたのよ! ラヴォリ商会の商会長代理も、アナタが来たら何を置いても連絡が欲しいって上層部に言付けてるし。本来ならギルドがそれに忖度する義理もないのだけれど、今回ばかりはそうも言っていられないって、ギルド側も判断をしているのよ!」
「うわぁ……」
どう考えても、それは〝痺れ茶〟の流通が思ったより広範囲か、あるいは高位貴族の影が見える所為ではないだろうか。
スリアンさんが廊下ですれ違った別の職員に「ラヴォリ商会に自警団の誰かを使者に出してくれない⁉ あと、イフナース部門長にも二階に来るように伝えて!」などと矢継ぎ早に指示を出すのを聞きながら、気付けばあっという間にギルド長室、つまりはリーリャ・イッターシュギルド長が待ち構えているであろう部屋に放り込まれていた。
「――ああ、来たねユングベリ商会長」
こちらからの挨拶を待つでもなく、中で書類仕事をしていたらしいギルドの姐さん、もといリーリャギルド長が、手を止めてこちらに視線を投げた。
「王都商業ギルドとしての在り様から言えば、ラヴォリ商会にしろユングベリ商会にしろ、特定の商会とあまり深く関わっちゃマズイんだがね。さすがに今回はそうも言っていられない。まぁこっちも腹を括るしかなかったと言うワケさ」
下げかけた私の頭を、片手を上げて遮りながらリーリャギルド長が口の端を歪める。
「いやはや、ジェイの漁場に関する投資詐欺の話だけでも大概だと思っていたが、そこから更に話が広がるとは思いもしなかったよ。まあ、続きはアズレートとイフナースが来てからにしようか」
それすなわち王都商業ギルド幹部勢ぞろい。
全員と話をしたことはあるけれど、商会の登録や店舗の話をするのとは話の重みが違う。
そうですか、と答えた私の顔は多分に痙攣っていたはずだ。
「まったく、バリエンダールで前ギルド長が任期途中に亡くなってしまった時以来の騒ぎになりそうだ。さすがに任期途中で退くようなことにはならないと思いたいがね」
「!」
だけど二人を待つ間、何気なくリーリャギルド長が溢した言葉に、それもすぐに霧散してしまった。
「リーリャギルド長……」
「アタシ自身がこの件に関わっていたワケじゃ、もちろんないさ。だけど、生きるための糧じゃなく、人の尊厳を貶めかねないモノが出回ろうとしていたワケだからね。全てが詳らかになったところで、場合によっちゃバリエンダールのギルド長と一緒にそれぞれの王に進退伺いを立てる必要はあるかも知れない」
「そんな……っ」
リーリャギルド長になんの咎もないことは衆目の一致するところだと思う。
だけど現代日本でも、複数の大臣が何かをやらかせば総理大臣が辞任に追い込まれることだってあるのだから、政治が健全なら、進退伺いを立てるところまでは必要な手順になってしまうのかも知れない。
ギルド長は唯一、王に対して膝をつくことを定められているのだから。
「ま、そんな表情はしなさんな。手順としては必要だろうが、誰にも文句を言わせないだけの証拠を集めれば良いだけだからね。この後、ナザリオの坊やとも話のすり合わせをするつもりさ」
「……ナザリオの坊や……」
バリエンダールのナザリオ・セルフォンテ王都商業ギルド長は史上最年少のギルド長と言われているのだから、確かにリーリャギルド長からすれば「坊や」なんだろうなとは思う。
あの天才無双っぷりからすれば、そぐわないような、納得なような、しっくりとこないところもあるけれど。
「ああ、バリエンダールで顔くらいは見ているか……あの坊やは、もともと次への繋ぎと周囲からは思われていたし、本人も故郷へ戻る前提でギルド長を引き受けているからね。いっそ今回の話を機に嬉々として帰郷計画を立てそうな気さえするね」
珍しく苦笑を閃かせているリーリャギルド長に、うっかり私も賛成しそうになる。
「まあ、こればっかりは両国の陛下の判断だ。こっちはそれまで、呼び出されても面と向かって説明出来るだけの道筋を立てておくだけさ」
もしかすると、この部屋にまだ誰も揃っていなかったからこその、リーリャギルド長の呟きかも知れない。
何故ならお義兄様が追いついて、スリアンさんに案内されてきた時には、明らかにその表情はいつものキリリとしたソレに変わっていたからだ。
どうやらスリアンさん、業務に戻りかけたところで階段を駆け上がってきたお義兄様と出くわし、そのまま再度回れ右で案内をしてきたらしかった。
「ギルド長! 今日のユングベリ商会長の保護者だそうです」
「なっ……」
お義兄様はギョッとなってスリアンさんを振り返っているけれど、さすがヤンネにも動じないスリアンさんは、しれっとしたものだ。
またね、と私を見てひらひらと手を振りながら去っていくスリアンさんには、将来大物になる予感しかない。
「やれやれ……それにしてもユングベリ商会長は、毎度毎度無駄にキラキラしい『保護者』同伴だね。さすがに服装には気を配ってくれたようだが、それでもどうしようもない部分はあるね」
「無駄にキラキラしい……」
エドヴァルド、エリィ義母様、そして目の前のお義兄様に思わず納得して頷いてしまう私だけれど、誰との比較かとっさに分からなかったお義兄様の眉根はちょっと険しげに寄せられていた。
とは言え、自分はここでは門外漢だと事前に宣言していたこともあって、居丈高に何かを言うことはしなかった。
口を開こうにも、すぐにアズレート副ギルド長とイフナース不動産部門長が姿を現したことも大いに影響はしているだろうけど。
「さて、と。保護者サンもこの話し合いには参加予定かい?」
問われたお義兄様は一瞬だけ私を見たものの、そのままゆっくりと首を横に振った。
「立会人枠で結構だ」
どうやら「保護者」ポジにはちょっと思うところがあるらしい。
「そうかい。なら、こっちは四人で勝手に進めさせて貰うよ」
アズレート副ギルド長とイフナース不動産部門長がソファにそれぞれ腰を下ろす間、リーリャギルド長はお義兄様に向かってそう言った。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
いつも読んで頂いて有難うございます!
休ませて頂いた間の返信はまだ途中ですが、取り急ぎ先日の全体800話に続いて、本筋部分が700話となりましたこと、ご報告申し上げます!
頑張りますので引き続き読んでいただけると、とても嬉しく思いますm(_ _)m
「ス、スリアンさん⁉」
「はい、捕獲! 二階へ行くわよ!」
「ええっ⁉」
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ところがそこで、お義兄様のエスコートを振りほどくかの如く腕を掴まれ、そのまま問答無用に二階まで引きずられて行ってしまった。
さすがのお義兄様もとっさに何が起こったのか理解出来ずに、呆然とそれを見送るしかなかったようだ。
私とスリアンさんが二階に上がってしばらくした後で、慌てて階段を上ってくる足音が聞こえたくらいだ。
さすがヤンネ・キヴェカスを堂々と嫌う将来の幹部候補は、見目麗しき明らかな貴族の令息が隣にいたところで、気にもならなかったらしい。
「午後早い時間にアナタが来るだろうから、来るのを見かけたら有無を言わさずギルド長室に直行って、皆言われていたのよ! ラヴォリ商会の商会長代理も、アナタが来たら何を置いても連絡が欲しいって上層部に言付けてるし。本来ならギルドがそれに忖度する義理もないのだけれど、今回ばかりはそうも言っていられないって、ギルド側も判断をしているのよ!」
「うわぁ……」
どう考えても、それは〝痺れ茶〟の流通が思ったより広範囲か、あるいは高位貴族の影が見える所為ではないだろうか。
スリアンさんが廊下ですれ違った別の職員に「ラヴォリ商会に自警団の誰かを使者に出してくれない⁉ あと、イフナース部門長にも二階に来るように伝えて!」などと矢継ぎ早に指示を出すのを聞きながら、気付けばあっという間にギルド長室、つまりはリーリャ・イッターシュギルド長が待ち構えているであろう部屋に放り込まれていた。
「――ああ、来たねユングベリ商会長」
こちらからの挨拶を待つでもなく、中で書類仕事をしていたらしいギルドの姐さん、もといリーリャギルド長が、手を止めてこちらに視線を投げた。
「王都商業ギルドとしての在り様から言えば、ラヴォリ商会にしろユングベリ商会にしろ、特定の商会とあまり深く関わっちゃマズイんだがね。さすがに今回はそうも言っていられない。まぁこっちも腹を括るしかなかったと言うワケさ」
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「!」
だけど二人を待つ間、何気なくリーリャギルド長が溢した言葉に、それもすぐに霧散してしまった。
「リーリャギルド長……」
「アタシ自身がこの件に関わっていたワケじゃ、もちろんないさ。だけど、生きるための糧じゃなく、人の尊厳を貶めかねないモノが出回ろうとしていたワケだからね。全てが詳らかになったところで、場合によっちゃバリエンダールのギルド長と一緒にそれぞれの王に進退伺いを立てる必要はあるかも知れない」
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ギルド長は唯一、王に対して膝をつくことを定められているのだから。
「ま、そんな表情はしなさんな。手順としては必要だろうが、誰にも文句を言わせないだけの証拠を集めれば良いだけだからね。この後、ナザリオの坊やとも話のすり合わせをするつもりさ」
「……ナザリオの坊や……」
バリエンダールのナザリオ・セルフォンテ王都商業ギルド長は史上最年少のギルド長と言われているのだから、確かにリーリャギルド長からすれば「坊や」なんだろうなとは思う。
あの天才無双っぷりからすれば、そぐわないような、納得なような、しっくりとこないところもあるけれど。
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685 忘れじの膝枕 とも連動!
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
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