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第三部 宰相閣下の婚約者
684 足りないものは ☆
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「結局明日も出かけてしまうのよね……」
馬車の中でこぼれ落ちたエリィ義母様のため息に、私はハッと我に返った。
「ああっ、ごめんなさい! そのっ、やっぱり〝痺れ茶〟の流通ルートは早く分かった方がエドヴァルド様やイル義父様のためにもなると思いますし……っ」
決して意図的に刺繍から逃げ回っているわけでは……ないと思う、うん。
「そ、そうだエリィ義母様! 実は今、ギーレンからユングベリ商会ギーレン支店の従業員候補の子が来ているんですけど」
お茶、でふと思い立った私は、パンッと両手を合わせてエリィ義母様を見やった。
シーグの存在を説明しづらくて、何とも微妙な言い回しになってしまう。
「まあ、そうなの?」
「はい。それでその、イデオン邸の厨房やら食堂やらで『ロゼーシャ』を使った商品をいくつか考えていた途中で」
最初のうちはエリィ義母様も「何の話だ」とキョトンとしているっぽかったけど、耳にしているうちに、段々と興味深げな表情に変わっていった。
「特に紅茶のところで、今のままだと『ロゼーシャ』と合う茶葉、味と香りがケンカをしてしまう茶葉とがあるので、イデオン公爵邸の侍女長が、王都に流通している茶葉を全種類少しずつ試飲をすれば、新商品の参考にもなるし、私の勉強にもなるだろうと、そう――」
「――まあ!」
まあ、まあ! ……と、エリィ義母様の表情がキラキラと輝き始めた。
「ええ、ええ! 新商品を考えるとなると、私がいては差し障りが出るかも知れませんけれど、茶葉の味と種類を学ぶことは、貴族女性としての嗜みの一つですもの。私も役に立てないかしら?」
「えっと……イデオン公爵邸の方でその子も一緒になっちゃうんですけど、エリィ義母様に教えて貰えたら嬉しいです」
多分、ヨンナが既にある程度茶葉を揃えてくれている筈だし、シーグが複数の種類のバラを乾燥させて、次の段階へ進むべく手ぐすねを引いているだろうことも想像に難くない。
他にも作りかけのモノがあることを思えば、紅茶講師としてエリィ義母様にイデオン公爵邸に来て貰う方が、よほど効率が良いはずだ。
「じゃあ、イデオン公が夕食をとりに来た時にでも私の訪問を願い出てみましょうか。元々、紅茶について勉強をする話が通っていたのであれば、大丈夫だと思うのだけれど」
「そうですね、多分大丈夫だと思います。あっ、それならエリィ義母様、ボードリエ伯爵令嬢もお呼びして良いですか? 彼女もさすがにアンジェスの茶葉にはそこまで詳しくないと思うので、エリィ義母様が講師だとなれば喜んで来る気がします」
「あら、でも明日――」
一般的な貴族作法から言えば、他家の子女を翌日になんて招かない。
エリィ義母様の躊躇は当たり前なのだけれど。
「あー……えーっと……ボードリエ伯爵令嬢は、名前呼びもしている『親友』なので、以前から翌日に招いたり訪ねたり……使用人の皆も耐性ついてます」
あはは、と乾いた笑い声をあげる私に、エリィ義母様の目が一瞬だけ半目になったようにも見えたけれど、それはすぐにため息に取って代わっていた。
「作法としては間違っている、と言うことは分かっているのね?」
「はい、それはもう……」
「では、もしいらっしゃるようなら、レイナちゃんの『先生』になっていただくことも併せてお願いする、と言うことで今回は目を瞑りましょうね」
「ありがとうございます、お義母様!」
フォルシアン公爵邸に着いた私は早速、部屋でヨンナとシャルリーヌに宛てての手紙を書くことにした。
エリィ義母様は、家令のラリから今日届いている手紙の内容や留守中に来客があればその確認の報告を受けるのだと言う。
税の申告時期以外にも、フォルシアン公爵領下にある貴族からの冠婚葬祭の報告や領地でトラブルがあった場合の報告なんかは届くそうで、イル義父様が王宮にいる時間が長いため、ある程度のところまではエリィ義母様が仕分けをするんだそうだ。
食料品や日用品の仕入れがあった際にも、請求書なり伝票なりには目を通しているのだと言う。
「長い時を経れば、散財するばかりで生産的なことを何もしない夫人も確かにいたそうだけど、フォルシアン公爵家に関しては先代夫人アグネータ様がご自身でも確認をされる方でしたから、必然的に私もその背中を見てここまできましたわね」
きっと若くして当主になったイル義父様の後見となるために、慣れない公務に奮闘されたのだろう、とエリィ義母様は先代夫人を称した。
「レイナちゃんもこの邸宅にいる間、一緒に少しずつ確認していきましょうね」
「はい、宜しくお願いします」
今でも、どこまでフォルシアン公爵家の内情に踏み込んで良いものやらと思うのだけれど、イル義父様もエリィ義母様も、実の娘と同じように私にあれこれ学ばせようと気を配ってくれているので、これはもう受け入れるべきなのだと私も腹を括った。
本当にマズければ、エドヴァルドが何か言うなりイル義父様を止めるなりするだろう。
エリィ義母様とのそんなやりとりに加えて、夕食の時間になったら声をかけるとカミラに言われたのもあいまって、まだまだ悪筆の部類に入るだろうアンジェスの文字で私がたどたどしく手紙を書いていると、やがて部屋の扉が軽くノックされた。
「あっ、はい、どうぞ――」
「――レイナ」
「はいっ⁉」
段々と聞き慣れて来た――とは言え、低さと甘さと熱とが絶妙に混じり合ったそのバリトン声は、まだまだ心臓に悪い。
「おおお、お疲れ様です、エドヴァルドさまっ!」
動揺しまくりで立ち上がる私を見たエドヴァルドの眉間に、わずかに皺が寄った。
「……今は誰もいないはずだが」
「ええっと、さすがに他人様の邸宅ですし――」
まさかこんなところで「ルド」と呼ぶよう言うつもりかと、ぶんぶんと首と手を横に振る私に、エドヴァルドは大股に近付いてきた。
「――夕食が出来たら呼びに来るとイルが言っていた。それまでは邪魔はしない、と」
何の邪魔⁉ と思っている間に、既に相互の距離は1メートルもなくなっていた。
「レイナ」
どうやら遠慮も拒否も認めてはくれないらしい。
「他人様の邸宅であることくらいは分かっている。イルも、おかしな声がした時点で出入り禁止だと釘を刺して行ったから、そこは心配しなくて良い」
ボソッと「残念だが」などと言っている時点でちっとも安心は出来ないのだけれど、エドヴァルドの表情は至極真面目だ。
「だが今日一日で、さすがにイルも私も疲れ果てた。互いの妻を、婚約者を、補充したいと願うのも当然だろう?」
レイナ、と囁くエドヴァルドとの距離は、もうゼロだ。
補充って何、なんて聞ける空気じゃなくなっていた。
代わりになんとなく、エドヴァルドの紺青色の髪へと手を伸ばす。
「お……お疲れさま……ルド……?」
「――――」
頑張って羞恥心を乗り越えてみた。
私にはここが限界だ! と主張するように見上げてみたところが、言われた側は想定外とばかりに目を見開いていた。
「……何の……」
「え?」
何の拷問だ――。
そんな声が聞こえた気がしたものの、それを確かめることは、私には出来なかった。
抱き寄せられ、窒息してしまいそうなほどに濃厚な口付けを何度も繰り返されてしまい、危うく意識を手放しそうになったのだ。
「ルド……っ」
「足りない……時間も、貴女も……」
まさかイル義父様が呼びに来るまでこのままなのか――とすら、思う余裕もなかった。
馬車の中でこぼれ落ちたエリィ義母様のため息に、私はハッと我に返った。
「ああっ、ごめんなさい! そのっ、やっぱり〝痺れ茶〟の流通ルートは早く分かった方がエドヴァルド様やイル義父様のためにもなると思いますし……っ」
決して意図的に刺繍から逃げ回っているわけでは……ないと思う、うん。
「そ、そうだエリィ義母様! 実は今、ギーレンからユングベリ商会ギーレン支店の従業員候補の子が来ているんですけど」
お茶、でふと思い立った私は、パンッと両手を合わせてエリィ義母様を見やった。
シーグの存在を説明しづらくて、何とも微妙な言い回しになってしまう。
「まあ、そうなの?」
「はい。それでその、イデオン邸の厨房やら食堂やらで『ロゼーシャ』を使った商品をいくつか考えていた途中で」
最初のうちはエリィ義母様も「何の話だ」とキョトンとしているっぽかったけど、耳にしているうちに、段々と興味深げな表情に変わっていった。
「特に紅茶のところで、今のままだと『ロゼーシャ』と合う茶葉、味と香りがケンカをしてしまう茶葉とがあるので、イデオン公爵邸の侍女長が、王都に流通している茶葉を全種類少しずつ試飲をすれば、新商品の参考にもなるし、私の勉強にもなるだろうと、そう――」
「――まあ!」
まあ、まあ! ……と、エリィ義母様の表情がキラキラと輝き始めた。
「ええ、ええ! 新商品を考えるとなると、私がいては差し障りが出るかも知れませんけれど、茶葉の味と種類を学ぶことは、貴族女性としての嗜みの一つですもの。私も役に立てないかしら?」
「えっと……イデオン公爵邸の方でその子も一緒になっちゃうんですけど、エリィ義母様に教えて貰えたら嬉しいです」
多分、ヨンナが既にある程度茶葉を揃えてくれている筈だし、シーグが複数の種類のバラを乾燥させて、次の段階へ進むべく手ぐすねを引いているだろうことも想像に難くない。
他にも作りかけのモノがあることを思えば、紅茶講師としてエリィ義母様にイデオン公爵邸に来て貰う方が、よほど効率が良いはずだ。
「じゃあ、イデオン公が夕食をとりに来た時にでも私の訪問を願い出てみましょうか。元々、紅茶について勉強をする話が通っていたのであれば、大丈夫だと思うのだけれど」
「そうですね、多分大丈夫だと思います。あっ、それならエリィ義母様、ボードリエ伯爵令嬢もお呼びして良いですか? 彼女もさすがにアンジェスの茶葉にはそこまで詳しくないと思うので、エリィ義母様が講師だとなれば喜んで来る気がします」
「あら、でも明日――」
一般的な貴族作法から言えば、他家の子女を翌日になんて招かない。
エリィ義母様の躊躇は当たり前なのだけれど。
「あー……えーっと……ボードリエ伯爵令嬢は、名前呼びもしている『親友』なので、以前から翌日に招いたり訪ねたり……使用人の皆も耐性ついてます」
あはは、と乾いた笑い声をあげる私に、エリィ義母様の目が一瞬だけ半目になったようにも見えたけれど、それはすぐにため息に取って代わっていた。
「作法としては間違っている、と言うことは分かっているのね?」
「はい、それはもう……」
「では、もしいらっしゃるようなら、レイナちゃんの『先生』になっていただくことも併せてお願いする、と言うことで今回は目を瞑りましょうね」
「ありがとうございます、お義母様!」
フォルシアン公爵邸に着いた私は早速、部屋でヨンナとシャルリーヌに宛てての手紙を書くことにした。
エリィ義母様は、家令のラリから今日届いている手紙の内容や留守中に来客があればその確認の報告を受けるのだと言う。
税の申告時期以外にも、フォルシアン公爵領下にある貴族からの冠婚葬祭の報告や領地でトラブルがあった場合の報告なんかは届くそうで、イル義父様が王宮にいる時間が長いため、ある程度のところまではエリィ義母様が仕分けをするんだそうだ。
食料品や日用品の仕入れがあった際にも、請求書なり伝票なりには目を通しているのだと言う。
「長い時を経れば、散財するばかりで生産的なことを何もしない夫人も確かにいたそうだけど、フォルシアン公爵家に関しては先代夫人アグネータ様がご自身でも確認をされる方でしたから、必然的に私もその背中を見てここまできましたわね」
きっと若くして当主になったイル義父様の後見となるために、慣れない公務に奮闘されたのだろう、とエリィ義母様は先代夫人を称した。
「レイナちゃんもこの邸宅にいる間、一緒に少しずつ確認していきましょうね」
「はい、宜しくお願いします」
今でも、どこまでフォルシアン公爵家の内情に踏み込んで良いものやらと思うのだけれど、イル義父様もエリィ義母様も、実の娘と同じように私にあれこれ学ばせようと気を配ってくれているので、これはもう受け入れるべきなのだと私も腹を括った。
本当にマズければ、エドヴァルドが何か言うなりイル義父様を止めるなりするだろう。
エリィ義母様とのそんなやりとりに加えて、夕食の時間になったら声をかけるとカミラに言われたのもあいまって、まだまだ悪筆の部類に入るだろうアンジェスの文字で私がたどたどしく手紙を書いていると、やがて部屋の扉が軽くノックされた。
「あっ、はい、どうぞ――」
「――レイナ」
「はいっ⁉」
段々と聞き慣れて来た――とは言え、低さと甘さと熱とが絶妙に混じり合ったそのバリトン声は、まだまだ心臓に悪い。
「おおお、お疲れ様です、エドヴァルドさまっ!」
動揺しまくりで立ち上がる私を見たエドヴァルドの眉間に、わずかに皺が寄った。
「……今は誰もいないはずだが」
「ええっと、さすがに他人様の邸宅ですし――」
まさかこんなところで「ルド」と呼ぶよう言うつもりかと、ぶんぶんと首と手を横に振る私に、エドヴァルドは大股に近付いてきた。
「――夕食が出来たら呼びに来るとイルが言っていた。それまでは邪魔はしない、と」
何の邪魔⁉ と思っている間に、既に相互の距離は1メートルもなくなっていた。
「レイナ」
どうやら遠慮も拒否も認めてはくれないらしい。
「他人様の邸宅であることくらいは分かっている。イルも、おかしな声がした時点で出入り禁止だと釘を刺して行ったから、そこは心配しなくて良い」
ボソッと「残念だが」などと言っている時点でちっとも安心は出来ないのだけれど、エドヴァルドの表情は至極真面目だ。
「だが今日一日で、さすがにイルも私も疲れ果てた。互いの妻を、婚約者を、補充したいと願うのも当然だろう?」
レイナ、と囁くエドヴァルドとの距離は、もうゼロだ。
補充って何、なんて聞ける空気じゃなくなっていた。
代わりになんとなく、エドヴァルドの紺青色の髪へと手を伸ばす。
「お……お疲れさま……ルド……?」
「――――」
頑張って羞恥心を乗り越えてみた。
私にはここが限界だ! と主張するように見上げてみたところが、言われた側は想定外とばかりに目を見開いていた。
「……何の……」
「え?」
何の拷問だ――。
そんな声が聞こえた気がしたものの、それを確かめることは、私には出来なかった。
抱き寄せられ、窒息してしまいそうなほどに濃厚な口付けを何度も繰り返されてしまい、危うく意識を手放しそうになったのだ。
「ルド……っ」
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