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第三部 宰相閣下の婚約者
【防衛軍Side】ウルリックの謳歌(2)
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「おまえはどうするのだ、ファルコ」
王都を出てコンティオラ公爵領に向かうにあたって、あるいはその逆の場合にも、多くの貴族や商人が休憩地として滞在をする街・セルマ。
ただ、あくまで馬車移動を想定しての話であり、馬を思いきり走らせれば恐らく片道数時間の話にはなるだろう。
ファルコあるいは〝鷹の眼〟の誰であっても同行出来ないわけではないだろうにと思っていると、同じように将軍も気になったのか、それを問いかけていた。
「ああ、コンティオラ公爵邸を囲んでる連中、王都中心街の宿〝ブルクハウセン〟と、それぞれに仲間がいるらしくてな。コンティオラ家、フォルシアン家の護衛連中総動員したとしても、手が足りねぇんだよ。ああ、いや、さすがに総動員っつっても、それぞれの邸宅を空には出来ねぇから、ギリギリの人数を割いたとして、ってところか。だから俺は、何人か連れて〝ブルクハウセン〟を堕とすつもりだ」
五人で行く方が連携取りやすいだろ?と問われた将軍は「ふむ……」と、口元に手をやりながら考える仕種を見せている。
「連携か……我ら防衛軍と〝鷹の眼〟とであれば、充分に取れるような気もするが……我らが貴婦人、あるいはお館様は、よほど念には念をとお考えなのか?」
最少人員で効率良く事態を収拾すると言うよりは、それぞれの拠点に一分の隙もない戦力をぶつけようとしているかの様に見える。
人質となっているらしい娘のことを考えれば、一刻も早く王都を発った方が良いのだろうが、最終的に「どうして欲しい」のかを確認しておかないことには、そこに至るまでの策も中途半端なものになってしまう。
そういうところに本能で気付いてしまうのが我らが将軍であり、長年の付き合いでそうと察しているファルコも、ニヤリと口の端を歪めていた。
「お嬢さん曰く、詐欺ってヤツは一網打尽にしないと解決にはならないらしいぜ? 今回のやり口を覚えたヤツが一人でも姿をくらませば、今度はソイツがジェイをイセエビに変えて他で詐欺をしかけるだろうから、と」
「イセエビ?」
「知らねぇよ。何か魚なり貝なりの一種だろ」
「――要は品物だけを変えて、手口をマネする輩が出ると言う話ですよ、将軍」
イセエビを気にした将軍より、それ自体はどうでも良いとばかりに肩を竦めたファルコの方が、実は反応としては正しい。
「なるほど、一人残らず捕らえる必要があるからこその布陣だ、と」
「ああ。下っ端だけ捕らえてアタマに逃げられるのも論外だが、今回に限ってはその逆も不可ってこった。お嬢さんがそう言って、お館様もそれを認めた。俺らは粛々と任務を遂行しなくちゃな?」
敵の頭だけを押さえて降伏を迫るのは、戦い方としてはままある手法なのだが、今回は「一人も逃がすな」と、我らが貴婦人は言い、お館様もそれをお認めになった。
その事実にすぐに納得をした将軍は「うむ」と大きく頷いていた。
「弟であればそんな手口に引っ掛かりはしないであろうが、対処自体が面倒だとブチ切れるやも知れんからな! いずれ手口を真似た輩が本部に押しかけて来たりせぬよう、一網打尽、承知した!」
なぜ防衛軍内で対応に当たるようなことがあったとして、窓口が自分ではなくルーカス様なのかと言いたいところではあるが、そんなヤツが現れれば、ルーカス様を前面に出して、自分は別室で逮捕のために控えるだろう姿が目に見えるので、私としてもそこはツッコめなかった。
そんな見え透いた詐欺の対応に時間を取られたと分かれば、ルーカス様がブチ切れるのもまた確かだからだ。
とりあえず今は、セルマの詐欺グループ一網打尽に闘志を燃やしている将軍のヤル気は削ぐまいと、私は何も言わないことにした。
「まあ、こっちも〝ブルクハウセン〟から猫の子一匹逃がしゃしねぇから、そっちは頼むわ。セルマには先行してフォルシアン公爵家の護衛が何人か行ってる筈だから、宿の場所やら中の様子やらはそこで聞いてくれ」
「フォルシアン公爵家の護衛?」
自分たちだけでセルマに行った後、どうやって犯人たちがいる宿を特定すべきかと思っていたら、その答えはファルコの方から提示をしてきた。
「二、三人しか回せなかったと聞いちゃいるが、その中の一人は護衛の長だ。突入だの救出だの、ある程度はアンタらと合わせられるはずだぜ?」
「なるほど、セルマの街に宿一軒ってことはないだろうから、どうやって探すのかと思っていたら、その長とやらが知ってるってことだな?」
「着いたら宿の近くの食堂で適当に何か食っててくれってことらしい。向こうから声をかけるっつってたらしいぞ」
なるほど街中の食堂にいたとして、将軍のひときわ大きな体格は目立つだろう。
こちらからフォルシアン家の護衛を探すよりは余程時間の短縮になるに違いない。
「うむ、承知した!」
「イデオン公爵領防衛軍の人間が、王都以外の他の公爵領に足を踏み入れることに関しては、お館様がコンティオラ公爵に許可を取ると仰ってた。合同訓練だの表敬訪問だの、理由は適当に考えておく、とのことらしい」
なるほど、とファルコの最後のひとことに私は思わず頷いていた。
将軍が暴れるのは良いが、そのあたりどうなっているのかは気になっていたのだ。
「それならば、今回の件は『演習の一環』とでもさせて貰いましょうか、将軍」
「そうだな、お館様にあまり手間を取らせないようにせねばならんだろうしな!」
「……そう思ってんなら、宿崩壊させるようなコトはすんなよ……?」
私と将軍との会話を聞いた、ファルコの目が猜疑心に溢れている。
正直、連れてきた三人の部下を含めた4人がかりでも、将軍一人を止められるかどうかは怪しいモノだ。
特に犯人集団がもし人質に無体でも働こうとしていた日には、建物の無事まではとてもじゃないが保証しきれない。
「まあ、相手次第か……私個人としては、茶葉の件で実家が財政難になりそうだからと詐欺を思いつき、そのまま自分が勇者になって〝姫〟をお救いするのだ!などと妄想の翼をここまで広げた主犯の男にこそ興味がある」
二つも三つも欲をかくことは、自分に自信があるにせよ、なかなか実行にまで移す者はそうはいない。
「あー……ケネト、まあ、ほどほどにな? 軍の新人相手とは違うからな?」
ピクリとこめかみを痙攣らせた将軍に、心外だとばかりに私は微笑ってみせた。
「無駄に高いばかりの若手のプライドを叩き壊すのも、年長者としては大事なことですよ、将軍?本来であれば他領のことには口も手も出しませんが、将来のもめ事を未然に潰しておくのも大切なことでしょうからねぇ」
回りまわって、我らが貴婦人・レイナ嬢のためにもなるかも知れない。
そう言うと、将軍もファルコも完全に黙り込んだ。
元はと言えばコンティオラ「公爵」令嬢が、自分こそがお館様の隣に!とまとわりついていたのも原因のひとつだ。
身分差だけでは覆しようもない差があると、あの令嬢は思い知れば良い。
「将軍は思い切りやって貰って結構ですよ。あとは私が何とかしましょう」
――イデオン公爵領防衛軍の、戦い方の真価と共に。
王都を出てコンティオラ公爵領に向かうにあたって、あるいはその逆の場合にも、多くの貴族や商人が休憩地として滞在をする街・セルマ。
ただ、あくまで馬車移動を想定しての話であり、馬を思いきり走らせれば恐らく片道数時間の話にはなるだろう。
ファルコあるいは〝鷹の眼〟の誰であっても同行出来ないわけではないだろうにと思っていると、同じように将軍も気になったのか、それを問いかけていた。
「ああ、コンティオラ公爵邸を囲んでる連中、王都中心街の宿〝ブルクハウセン〟と、それぞれに仲間がいるらしくてな。コンティオラ家、フォルシアン家の護衛連中総動員したとしても、手が足りねぇんだよ。ああ、いや、さすがに総動員っつっても、それぞれの邸宅を空には出来ねぇから、ギリギリの人数を割いたとして、ってところか。だから俺は、何人か連れて〝ブルクハウセン〟を堕とすつもりだ」
五人で行く方が連携取りやすいだろ?と問われた将軍は「ふむ……」と、口元に手をやりながら考える仕種を見せている。
「連携か……我ら防衛軍と〝鷹の眼〟とであれば、充分に取れるような気もするが……我らが貴婦人、あるいはお館様は、よほど念には念をとお考えなのか?」
最少人員で効率良く事態を収拾すると言うよりは、それぞれの拠点に一分の隙もない戦力をぶつけようとしているかの様に見える。
人質となっているらしい娘のことを考えれば、一刻も早く王都を発った方が良いのだろうが、最終的に「どうして欲しい」のかを確認しておかないことには、そこに至るまでの策も中途半端なものになってしまう。
そういうところに本能で気付いてしまうのが我らが将軍であり、長年の付き合いでそうと察しているファルコも、ニヤリと口の端を歪めていた。
「お嬢さん曰く、詐欺ってヤツは一網打尽にしないと解決にはならないらしいぜ? 今回のやり口を覚えたヤツが一人でも姿をくらませば、今度はソイツがジェイをイセエビに変えて他で詐欺をしかけるだろうから、と」
「イセエビ?」
「知らねぇよ。何か魚なり貝なりの一種だろ」
「――要は品物だけを変えて、手口をマネする輩が出ると言う話ですよ、将軍」
イセエビを気にした将軍より、それ自体はどうでも良いとばかりに肩を竦めたファルコの方が、実は反応としては正しい。
「なるほど、一人残らず捕らえる必要があるからこその布陣だ、と」
「ああ。下っ端だけ捕らえてアタマに逃げられるのも論外だが、今回に限ってはその逆も不可ってこった。お嬢さんがそう言って、お館様もそれを認めた。俺らは粛々と任務を遂行しなくちゃな?」
敵の頭だけを押さえて降伏を迫るのは、戦い方としてはままある手法なのだが、今回は「一人も逃がすな」と、我らが貴婦人は言い、お館様もそれをお認めになった。
その事実にすぐに納得をした将軍は「うむ」と大きく頷いていた。
「弟であればそんな手口に引っ掛かりはしないであろうが、対処自体が面倒だとブチ切れるやも知れんからな! いずれ手口を真似た輩が本部に押しかけて来たりせぬよう、一網打尽、承知した!」
なぜ防衛軍内で対応に当たるようなことがあったとして、窓口が自分ではなくルーカス様なのかと言いたいところではあるが、そんなヤツが現れれば、ルーカス様を前面に出して、自分は別室で逮捕のために控えるだろう姿が目に見えるので、私としてもそこはツッコめなかった。
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「まあ、こっちも〝ブルクハウセン〟から猫の子一匹逃がしゃしねぇから、そっちは頼むわ。セルマには先行してフォルシアン公爵家の護衛が何人か行ってる筈だから、宿の場所やら中の様子やらはそこで聞いてくれ」
「フォルシアン公爵家の護衛?」
自分たちだけでセルマに行った後、どうやって犯人たちがいる宿を特定すべきかと思っていたら、その答えはファルコの方から提示をしてきた。
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685 忘れじの膝枕 とも連動!
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
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