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第三部 宰相閣下の婚約者
631 絶対零度の晩餐会~団欒の間、再び①~
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「ごごご、ごめんなさい……」
エドヴァルドの顔は見ないまま、身体だけ縮こまらせている私に、右肩に乗っていたリファちゃんが、大丈夫?とばかりに小さな身体をスリスリと擦り付けてきてくれた。
もうっ、リファちゃんイイコ……!
後で部屋でジビエ肉あげるからね!
なんてことを考えている時点で、思考は脱線したままだ。
「ははは……っ!ハリアンも言ってたが、嬢ちゃんマジで面白ぇな!」
今度こそエドヴァルドに怒られるんじゃないかと思ったその時、まるで冷えた空気を溶かそうとするかの様な明るい声が、こちらへと降り注いできた。
「面白い……?」
「いや、あのくそ真面目なハリアンに『面白い』って言わせてんだから、大したものだと思うぜ?ああ、俺は王都商業ギルド所属の自警団副団長、ラジスだ。団長じゃねぇし、公式の場用の家名もないけどな。まぁ、ハリアンもそうだがギルド長や副ギルド長からも、基本はアンタに従えと言われているから、よろしく頼むわ」
ベルセリウス将軍ほどの体格ではないにしろ、何ならランナーベック団長よりは体格は良いかも知れないし、気質は似ている気がする。
って言うか、ギルド上層部、皆して何を言っているのか。
この調子だと、ヤンネに似た空気を持つお義兄様が、生粋の貴族、公爵令息であるにも関わらず自警団の中で優先されなかったのも、さもありなんだ。
「俺は礼儀作法とかはよく分からん。ギルドの人間にその辺は、必要以上に期待はしないでくれ」
もともとが、国王にしか膝をつかないのが王都商業ギルド長だ。
リーリャギルド長の日ごろの振舞いが下に浸透するのも当然と言うべきだった。
「それで、カルメル商会から金巻き上げた連中を捕まえられるかも知れないって話で合ってるんだよな?もう、商会長が憔悴しちまって、ギルドの誰もが見てられねぇんだよ。今回の話、上層部はかなり期待かけてるぞ?」
「期待……」
「俺は何をすれば良い?斥候で乗り込めってんなら、その程度は造作もないぞ?」
「あー……」
ここには三人の公爵がいると言うのに、私ばかりが話していて良いんだろうか。
ちらっとエドヴァルドを見上げると「とりあえず貴女が考えている事を話すと良い」と、内心を読み取れない声が返ってきた。
「拙いと思えば、そこで訂正する。手の内を明かさずに進められるのが一番困る」
思わず反論に窮した私に「確かに」と、イル義父様もそこで頷いた。
「どのみち我々は王宮に戻らないとならないからね。この後の事を何も知らされず戻るのは、さすがにちょっとツラいよ、レイナちゃん」
「……恐らく、マトヴェイも気にする」
ボリュームがミュート寸前の、コンティオラ公爵からもそんな声が聞こえた。
「さすがに出しゃばりすぎだなどと、空気の読めない事を言う愚か者もいまい。とりあえず、今の段階でどうするつもりなのかを話しておくと良い」
……最後話をまとめたエドヴァルドは、私が何を言い出しても良いように、あまりまだ耐性?のないユセフやヒース君の前でも話し易い環境を整えてくれた。そんな気がした。
実際に言う言わないはともかく、やれ女性がとか、他国の平民がとか、余計な横槍を入れさせない為に。
きっとユセフは学習して、内心のことまでは分からないまでも、少なくとも口の端には乗せないだろうと思うのだ。
ヒース君が「興味津々」と言った表情に見えるのは気のせいだろうか……。
私は、エドヴァルドへのプレゼンと思って話をすることにした。
「これさっき、ファルコと案だけは出てたんですけど、誰か変装させて、内通者である護衛と入れ替わらせるって言うのを、実行しようと思います。犯人もその動機も、未だ推測の域を出ていませんから、こっちに連れてきて、話して貰おうと思うんです」
連れて来るのが難しければ、コンティオラ邸の中で入れ替わりを成立させて、事情も中で誰か確認させる。何にせよ、外の連中とは一度切り離して、こちらの代役に対応させる。
「私がここで事情を聞ければ良いんですけど、無理に連れて来て、罠を張ろうとしているのが悟られたら本末転倒なんで、そこは臨機応変に」
「そうだな。そこで自分が中に潜入するなどと言い出さないのであれば、それで良いだろう。入れ替わりを目論むだけなら、コンティオラ公爵令息が向かう馬車にいくらでも紛らせられる」
「そ、それはさすがに言いませんって。私、腕っぷしゼロなんですから」
ジト目のエドヴァルドに、私はブンブンと両手を横に振った。
「私はコンティオラ公爵令嬢に詐欺を仕掛ける実行犯が中に入った時に、護衛なり自警団なり警備隊なりの皆さんに、外を囲んでいる連中を叩いて貰って、それから中に入るつもりですよ?投資金のやり取りが行われたところを目撃する、善意の第三者として」
この時に、公的裁判の場での証言者となるであろうキーロとラジス、高等法院職員としてのユセフにも別室から立ち会って貰う。
私がそう言ったところで、三人はそれぞれの表情で、自分の中で話を噛み砕いていた。
「善意の第三者……?」
訝るイル義父様に「馬車の事故で帰れずにいたコンティオラ公爵夫人を送ってきた、って言う建前です」と、私は笑った。
「夫人はもちろんのこと、その御三方にも、その時にコンティオラ邸に入って貰います。他の皆はともかく、三人は一緒に堂々と玄関から『お邪魔します』ですよ。あ、その前にコンティオラ公爵令息には、学園に向かうか、向かうと見せかけるかはどっちでも良いですけど、馬車で出て来て貰って……出来れば、ナルディーニ家の下のお嬢さんや夫人も、一緒にその時連れ出して欲しいですね。話が片付くまで、何処か別の……まあ、このフォルシアン公爵邸に待機して貰えたら、一番良いのかも知れません」
次点で学園かも知れないけど、そうなると理事長、ボードリエ伯爵にも事情を説明しないといけなくなるので、これは最終手段にしておきたかった。
「……ええっと、僕、いえ私は今から実家に何食わぬ顔で戻って、護衛とナルディーニ侯爵の弟夫人それぞれの話を聞いて、明日は学園見学に行くフリをして、馬車で一家を連れ出す、そんな役割で合ってますか?」
それまでは年齢や身分の問題もあって、ほぼ聞き役に回っていたヒース君が、具体的なこの後の話が出始めた頃合いで、自分に出来る事がある事を喜んでいるとばかりに、顔を上げてこちらを見やった。
◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇
いつも読んで頂いてありがとうございます。
近況ボード、Twitterと既に予告させて頂いていますが、三連休、冠婚葬祭行事で自家に戻る必要が生じましたため、明日明後日は更新が難しく、次の更新は26日(月)朝とさせて頂きたくお願い申し上げます。
引き続きどうぞ宜しくお願い致しますm(_ _)m
エドヴァルドの顔は見ないまま、身体だけ縮こまらせている私に、右肩に乗っていたリファちゃんが、大丈夫?とばかりに小さな身体をスリスリと擦り付けてきてくれた。
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「いや、あのくそ真面目なハリアンに『面白い』って言わせてんだから、大したものだと思うぜ?ああ、俺は王都商業ギルド所属の自警団副団長、ラジスだ。団長じゃねぇし、公式の場用の家名もないけどな。まぁ、ハリアンもそうだがギルド長や副ギルド長からも、基本はアンタに従えと言われているから、よろしく頼むわ」
ベルセリウス将軍ほどの体格ではないにしろ、何ならランナーベック団長よりは体格は良いかも知れないし、気質は似ている気がする。
って言うか、ギルド上層部、皆して何を言っているのか。
この調子だと、ヤンネに似た空気を持つお義兄様が、生粋の貴族、公爵令息であるにも関わらず自警団の中で優先されなかったのも、さもありなんだ。
「俺は礼儀作法とかはよく分からん。ギルドの人間にその辺は、必要以上に期待はしないでくれ」
もともとが、国王にしか膝をつかないのが王都商業ギルド長だ。
リーリャギルド長の日ごろの振舞いが下に浸透するのも当然と言うべきだった。
「それで、カルメル商会から金巻き上げた連中を捕まえられるかも知れないって話で合ってるんだよな?もう、商会長が憔悴しちまって、ギルドの誰もが見てられねぇんだよ。今回の話、上層部はかなり期待かけてるぞ?」
「期待……」
「俺は何をすれば良い?斥候で乗り込めってんなら、その程度は造作もないぞ?」
「あー……」
ここには三人の公爵がいると言うのに、私ばかりが話していて良いんだろうか。
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思わず反論に窮した私に「確かに」と、イル義父様もそこで頷いた。
「どのみち我々は王宮に戻らないとならないからね。この後の事を何も知らされず戻るのは、さすがにちょっとツラいよ、レイナちゃん」
「……恐らく、マトヴェイも気にする」
ボリュームがミュート寸前の、コンティオラ公爵からもそんな声が聞こえた。
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……最後話をまとめたエドヴァルドは、私が何を言い出しても良いように、あまりまだ耐性?のないユセフやヒース君の前でも話し易い環境を整えてくれた。そんな気がした。
実際に言う言わないはともかく、やれ女性がとか、他国の平民がとか、余計な横槍を入れさせない為に。
きっとユセフは学習して、内心のことまでは分からないまでも、少なくとも口の端には乗せないだろうと思うのだ。
ヒース君が「興味津々」と言った表情に見えるのは気のせいだろうか……。
私は、エドヴァルドへのプレゼンと思って話をすることにした。
「これさっき、ファルコと案だけは出てたんですけど、誰か変装させて、内通者である護衛と入れ替わらせるって言うのを、実行しようと思います。犯人もその動機も、未だ推測の域を出ていませんから、こっちに連れてきて、話して貰おうと思うんです」
連れて来るのが難しければ、コンティオラ邸の中で入れ替わりを成立させて、事情も中で誰か確認させる。何にせよ、外の連中とは一度切り離して、こちらの代役に対応させる。
「私がここで事情を聞ければ良いんですけど、無理に連れて来て、罠を張ろうとしているのが悟られたら本末転倒なんで、そこは臨機応変に」
「そうだな。そこで自分が中に潜入するなどと言い出さないのであれば、それで良いだろう。入れ替わりを目論むだけなら、コンティオラ公爵令息が向かう馬車にいくらでも紛らせられる」
「そ、それはさすがに言いませんって。私、腕っぷしゼロなんですから」
ジト目のエドヴァルドに、私はブンブンと両手を横に振った。
「私はコンティオラ公爵令嬢に詐欺を仕掛ける実行犯が中に入った時に、護衛なり自警団なり警備隊なりの皆さんに、外を囲んでいる連中を叩いて貰って、それから中に入るつもりですよ?投資金のやり取りが行われたところを目撃する、善意の第三者として」
この時に、公的裁判の場での証言者となるであろうキーロとラジス、高等法院職員としてのユセフにも別室から立ち会って貰う。
私がそう言ったところで、三人はそれぞれの表情で、自分の中で話を噛み砕いていた。
「善意の第三者……?」
訝るイル義父様に「馬車の事故で帰れずにいたコンティオラ公爵夫人を送ってきた、って言う建前です」と、私は笑った。
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次点で学園かも知れないけど、そうなると理事長、ボードリエ伯爵にも事情を説明しないといけなくなるので、これは最終手段にしておきたかった。
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それまでは年齢や身分の問題もあって、ほぼ聞き役に回っていたヒース君が、具体的なこの後の話が出始めた頃合いで、自分に出来る事がある事を喜んでいるとばかりに、顔を上げてこちらを見やった。
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