567 / 815
第三部 宰相閣下の婚約者
597 淑女の微笑みふたたび
しおりを挟む
「まぁ……」
王都中心街を少し歩いて、旧〝ツェツィ・オンペル〟の空き店舗の前に立った時、エリィ義母様は扇で口元を覆うようにしながら、目を輝かせて店舗を見上げていた。
うん。
シャレースタイルのホテルって、異世界や身分に関係なく、割と女性に好まれるスタイルだと思う。
飾り彫刻やバルコニー、そこに飾られた花なんかは特徴的だし、木の枠組みは素朴で暖かな雰囲気満載だ。
「エリィ義母様、この前イル義父様とも話していた、宿泊施設付のレストランなんですけど、ちょうどこんなイメージなんです。湖畔沿いとか景色の良いところで建てたら、旅の疲れも癒えそうな気がしませんか?」
王都ならともかく、誰も旅の途中の宿にそこまでの豪華さは求めていない筈。
例えば最上階を少し広くして、調度品を整えて、それなりの値段設定にしておけば充分だと思うのだ。
中間層市民でも奮発したければ利用すれば良いし、予算を押さえたい人たちは二階で一階レストランの喧騒を感じながら休めば良い。
「そうね……良いかも知れないわね。建てるのなら、アムレアン侯爵領への道中のどこかが良いと思うし、ユティラが帰って来たら、夫も交えて話し合ってみましょうか」
カカオのチョコレート商品以外の使い道を模索中だと言う、レクセル・アムレアン侯爵令息と婚約中のユティラ嬢。
どうやら先代公爵夫人の血を色濃く引いていそうなユティラ嬢は、本来の後継者であるユセフ青年よりも、フォルシアン公爵領内の経営に関わっているらしかった。
長男が社交を忌避して高等法院での職務に没頭しているせいか、早くに夫を亡くしたために積極的に領地経営に関わっていた先代夫人を見ていたせいか、イル義父様はユティラ嬢を淑女教育だけに縛り付けるようなことはせず、先代夫人存命中はチョコレートカフェ〝ヘンリエッタ〟の商品開発を、先代夫人と共に手がけさせていたんだそうだ。
カカオの産地であるアムレアン侯爵領との政略性はあるものの、その嫡男との婚姻は、ユティラ嬢にとっても望むところだったらしい。
確かに王宮で会った時も、仲は良さそうだった。
「この前の〝ロッピア〟でユティラ様とお会いした時にはあまり話せなかったので、楽しみです」
聞いている分には、お花畑には住んでいないであろうユティラ嬢と、仲良くなれれば良いなと思う。
「あら、レイナちゃん。お義姉様って呼んであげないと、多分あの子拗ねるわよ?」
そんな私の内心を察したかの様に、エリィ義母様は微笑った。
気を付けます、と私も笑い返して、まだ空き店舗である旧〝ツェツィ・オンペル〟の中へと足を踏み入れた。
「前回イデオン公とご一緒にお越しになられた際に、ある程度はご希望を口にされていらっしゃいましたが、あれから何か変わられたところはありますか?」
少し狭くなっているフロント風の受付で立ち止まりながら、イフナースがこちらを振り返った。
前回怒涛の様にイメージを語っていたところに、彼もいたからだ。
ある意味イチから説明する必要がなくなって、よかったのかも知れない。
「いえ、今のところは。一階はツェツィーリア夫人がお直しをされていた所はそのままで、今いる場所をイデオン公爵領の製品を展示する場所、外の一部を試食兼休憩場所的に考えています。二階部分は販売する服の試着や採寸、打ち合わせの場所にしたいです。三階はユングベリ商会の事務所、屋根裏は倉庫――そんな感じですね」
細かい設計図は、業者が決まった後、ヘルマンさんの意見を聞きながら起こして貰えば良いと思っているので、今からガチガチの内部設計図は不要で、大まかな改装費が出せれば良いと、私は言った。
「あ、全部潰して建て直すのはなしでお願いします。もともとこの辺りの人たちも、外観や花は残して欲しいって思ってるみたいですし、開業前から軋轢は生みたくないので……」
近所の人たちに愛されていたと言うツェツィーリア夫人。
その想い出が少しでも残るように、すり合わせが出来ればと思う。
「なるほど……では業者にはそれとなく、周囲の景観と溶け込ませたいと仄めかしておきます。どこまでそれを汲み取れるかも、業者の判断基準になると思いますよ」
自分のところの利益優先で、施主の意向に反する設計図を出してくるようなら、その時点でふるい落とせば良いと言うことだろう。
イフナースの提案に、私も頷いた。
「エリィ義母様、外に作ろうと思っている試食は、今のところ〝ヘンリエッタ〟とユルハ領とオルセン領が共同開発を進めているチョコレートを考えているんです。なるべく店内の商品をチョコで汚さないようにと思って……」
ただ、ここで販売までしてしまうのか、気に入ったら〝ヘンリエッタ〟に買いに行ってくれ――とするかは、今のところまだ未定だ。まだ、そこまで話は詰められていないのだ。
「ここでカカオ料理を出すのは難しいと言うことね?」
ざっと店舗内を見回しながら問いかけるエリィ義母様に「難しいと思います」と、私も正直に答えた。
「厨房や食品庫を確保する必要も出てきますし、出来れば服飾品と料理を同じ店舗では扱いたくないんです。臭い移りとかあっても困りますし、衛生面でもちょっと不安が残りますし……」
この世界にいるのかどうかは知らないけど、ネズミに生地をかじられるとか、コックローチさん(ゴ……と言いたくなかった)とかが床を走ったりしたら目も当てられない。
どう考えても、チョコボンボンを置くくらいでギリギリだろう。
エリィ義母様も、衛生面……と私が言葉を濁したあたりで何となく察してはくれたみたいだった。
うん、淑女が口にする言葉ではないと思います、ハイ。
「――ああ、では、こうしましょう」
店舗内を見回したエリィ義母様が、不意にポンッと手を叩いた
「この店舗に設置する灯り用魔道具――ランプシェードを、全てダリアン侯爵領の鉱石で作らせましょう」
「え⁉」
「宣伝じゃなくてよ、レイナちゃん。今回の詐欺事件のお詫びとして、お兄様からとっておきの鉱石を出させるの。それを職人ギルドで加工して貰えば良いわ。もちろん費用はフォルシアン公爵家が持ちます。積極的に宣伝はしなくて良いから、もしもどこで買ったかと聞く様な目端の利く貴族や商人がいれば、ユングベリ商会として仲介をすれば良いわ。お兄様との間は私が取り持ちましょう」
パッと見、ランプは今は普通のガラスシェードで覆われている。
これらを全て、ダリアン侯爵領産の鉱石、宝石で作り替えると言うことか。
「エリィ義母様……あまり仰々しいランプはちょっと……」
「あら、そう言うのは職人ギルドから誰か来て貰って、この店舗を見ながら、それに合わせて作って貰えば良いのではなくて?この店舗の雰囲気を損なわない物と言えば、ちゃんと応えてくれる筈よ?」
ちょっと素材が高級なだけじゃない――。
そう言って片目を閉じたエリィ義母様に、私はとっさに続ける言葉を失くしてしまった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
旧〝ツェツィ・オンペル〟のイメージ図です。
左はスイス・ツェルマットのマクドナルド、右側はスイス・グリンデルワルドのレストラン付ホテルになります。
グリンデルワルドのホテルは横長なので、それを左の様に縦長にしたイメージでしょうか……。
今週は不定期更新になります。
ご了承下さいm(_ _)m
王都中心街を少し歩いて、旧〝ツェツィ・オンペル〟の空き店舗の前に立った時、エリィ義母様は扇で口元を覆うようにしながら、目を輝かせて店舗を見上げていた。
うん。
シャレースタイルのホテルって、異世界や身分に関係なく、割と女性に好まれるスタイルだと思う。
飾り彫刻やバルコニー、そこに飾られた花なんかは特徴的だし、木の枠組みは素朴で暖かな雰囲気満載だ。
「エリィ義母様、この前イル義父様とも話していた、宿泊施設付のレストランなんですけど、ちょうどこんなイメージなんです。湖畔沿いとか景色の良いところで建てたら、旅の疲れも癒えそうな気がしませんか?」
王都ならともかく、誰も旅の途中の宿にそこまでの豪華さは求めていない筈。
例えば最上階を少し広くして、調度品を整えて、それなりの値段設定にしておけば充分だと思うのだ。
中間層市民でも奮発したければ利用すれば良いし、予算を押さえたい人たちは二階で一階レストランの喧騒を感じながら休めば良い。
「そうね……良いかも知れないわね。建てるのなら、アムレアン侯爵領への道中のどこかが良いと思うし、ユティラが帰って来たら、夫も交えて話し合ってみましょうか」
カカオのチョコレート商品以外の使い道を模索中だと言う、レクセル・アムレアン侯爵令息と婚約中のユティラ嬢。
どうやら先代公爵夫人の血を色濃く引いていそうなユティラ嬢は、本来の後継者であるユセフ青年よりも、フォルシアン公爵領内の経営に関わっているらしかった。
長男が社交を忌避して高等法院での職務に没頭しているせいか、早くに夫を亡くしたために積極的に領地経営に関わっていた先代夫人を見ていたせいか、イル義父様はユティラ嬢を淑女教育だけに縛り付けるようなことはせず、先代夫人存命中はチョコレートカフェ〝ヘンリエッタ〟の商品開発を、先代夫人と共に手がけさせていたんだそうだ。
カカオの産地であるアムレアン侯爵領との政略性はあるものの、その嫡男との婚姻は、ユティラ嬢にとっても望むところだったらしい。
確かに王宮で会った時も、仲は良さそうだった。
「この前の〝ロッピア〟でユティラ様とお会いした時にはあまり話せなかったので、楽しみです」
聞いている分には、お花畑には住んでいないであろうユティラ嬢と、仲良くなれれば良いなと思う。
「あら、レイナちゃん。お義姉様って呼んであげないと、多分あの子拗ねるわよ?」
そんな私の内心を察したかの様に、エリィ義母様は微笑った。
気を付けます、と私も笑い返して、まだ空き店舗である旧〝ツェツィ・オンペル〟の中へと足を踏み入れた。
「前回イデオン公とご一緒にお越しになられた際に、ある程度はご希望を口にされていらっしゃいましたが、あれから何か変わられたところはありますか?」
少し狭くなっているフロント風の受付で立ち止まりながら、イフナースがこちらを振り返った。
前回怒涛の様にイメージを語っていたところに、彼もいたからだ。
ある意味イチから説明する必要がなくなって、よかったのかも知れない。
「いえ、今のところは。一階はツェツィーリア夫人がお直しをされていた所はそのままで、今いる場所をイデオン公爵領の製品を展示する場所、外の一部を試食兼休憩場所的に考えています。二階部分は販売する服の試着や採寸、打ち合わせの場所にしたいです。三階はユングベリ商会の事務所、屋根裏は倉庫――そんな感じですね」
細かい設計図は、業者が決まった後、ヘルマンさんの意見を聞きながら起こして貰えば良いと思っているので、今からガチガチの内部設計図は不要で、大まかな改装費が出せれば良いと、私は言った。
「あ、全部潰して建て直すのはなしでお願いします。もともとこの辺りの人たちも、外観や花は残して欲しいって思ってるみたいですし、開業前から軋轢は生みたくないので……」
近所の人たちに愛されていたと言うツェツィーリア夫人。
その想い出が少しでも残るように、すり合わせが出来ればと思う。
「なるほど……では業者にはそれとなく、周囲の景観と溶け込ませたいと仄めかしておきます。どこまでそれを汲み取れるかも、業者の判断基準になると思いますよ」
自分のところの利益優先で、施主の意向に反する設計図を出してくるようなら、その時点でふるい落とせば良いと言うことだろう。
イフナースの提案に、私も頷いた。
「エリィ義母様、外に作ろうと思っている試食は、今のところ〝ヘンリエッタ〟とユルハ領とオルセン領が共同開発を進めているチョコレートを考えているんです。なるべく店内の商品をチョコで汚さないようにと思って……」
ただ、ここで販売までしてしまうのか、気に入ったら〝ヘンリエッタ〟に買いに行ってくれ――とするかは、今のところまだ未定だ。まだ、そこまで話は詰められていないのだ。
「ここでカカオ料理を出すのは難しいと言うことね?」
ざっと店舗内を見回しながら問いかけるエリィ義母様に「難しいと思います」と、私も正直に答えた。
「厨房や食品庫を確保する必要も出てきますし、出来れば服飾品と料理を同じ店舗では扱いたくないんです。臭い移りとかあっても困りますし、衛生面でもちょっと不安が残りますし……」
この世界にいるのかどうかは知らないけど、ネズミに生地をかじられるとか、コックローチさん(ゴ……と言いたくなかった)とかが床を走ったりしたら目も当てられない。
どう考えても、チョコボンボンを置くくらいでギリギリだろう。
エリィ義母様も、衛生面……と私が言葉を濁したあたりで何となく察してはくれたみたいだった。
うん、淑女が口にする言葉ではないと思います、ハイ。
「――ああ、では、こうしましょう」
店舗内を見回したエリィ義母様が、不意にポンッと手を叩いた
「この店舗に設置する灯り用魔道具――ランプシェードを、全てダリアン侯爵領の鉱石で作らせましょう」
「え⁉」
「宣伝じゃなくてよ、レイナちゃん。今回の詐欺事件のお詫びとして、お兄様からとっておきの鉱石を出させるの。それを職人ギルドで加工して貰えば良いわ。もちろん費用はフォルシアン公爵家が持ちます。積極的に宣伝はしなくて良いから、もしもどこで買ったかと聞く様な目端の利く貴族や商人がいれば、ユングベリ商会として仲介をすれば良いわ。お兄様との間は私が取り持ちましょう」
パッと見、ランプは今は普通のガラスシェードで覆われている。
これらを全て、ダリアン侯爵領産の鉱石、宝石で作り替えると言うことか。
「エリィ義母様……あまり仰々しいランプはちょっと……」
「あら、そう言うのは職人ギルドから誰か来て貰って、この店舗を見ながら、それに合わせて作って貰えば良いのではなくて?この店舗の雰囲気を損なわない物と言えば、ちゃんと応えてくれる筈よ?」
ちょっと素材が高級なだけじゃない――。
そう言って片目を閉じたエリィ義母様に、私はとっさに続ける言葉を失くしてしまった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
旧〝ツェツィ・オンペル〟のイメージ図です。
左はスイス・ツェルマットのマクドナルド、右側はスイス・グリンデルワルドのレストラン付ホテルになります。
グリンデルワルドのホテルは横長なので、それを左の様に縦長にしたイメージでしょうか……。
今週は不定期更新になります。
ご了承下さいm(_ _)m
900
あなたにおすすめの小説
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
【完結】悪役令嬢は3歳?〜断罪されていたのは、幼女でした〜
白崎りか
恋愛
魔法学園の卒業式に招かれた保護者達は、突然、王太子の始めた蛮行に驚愕した。
舞台上で、大柄な男子生徒が幼い子供を押さえつけているのだ。
王太子は、それを見下ろし、子供に向って婚約破棄を告げた。
「ヒナコのノートを汚したな!」
「ちがうもん。ミア、お絵かきしてただけだもん!」
小説家になろう様でも投稿しています。
何もできない王妃と言うのなら、出て行くことにします
天宮有
恋愛
国王ドスラは、王妃の私エルノアの魔法により国が守られていると信じていなかった。
側妃の発言を聞き「何もできない王妃」と言い出すようになり、私は城の人達から蔑まれてしまう。
それなら国から出て行くことにして――その後ドスラは、後悔するようになっていた。
平民の娘だから婚約者を譲れって? 別にいいですけど本当によろしいのですか?
和泉 凪紗
恋愛
「お父様。私、アルフレッド様と結婚したいです。お姉様より私の方がお似合いだと思いませんか?」
腹違いの妹のマリアは私の婚約者と結婚したいそうだ。私は平民の娘だから譲るのが当然らしい。
マリアと義母は私のことを『平民の娘』だといつも見下し、嫌がらせばかり。
婚約者には何の思い入れもないので別にいいですけど、本当によろしいのですか?
美人同僚のおまけとして異世界召喚された私、無能扱いされ王城から追い出される。私の才能を見出してくれた辺境伯様と一緒に田舎でのんびりスローライ
さら
恋愛
美人な同僚の“おまけ”として異世界に召喚された私。けれど、無能だと笑われ王城から追い出されてしまう――。
絶望していた私を拾ってくれたのは、冷徹と噂される辺境伯様でした。
荒れ果てた村で彼の隣に立ちながら、料理を作り、子供たちに針仕事を教え、少しずつ居場所を見つけていく私。
優しい言葉をかけてくれる領民たち、そして、時折見せる辺境伯様の微笑みに、胸がときめいていく……。
華やかな王都で「無能」と追放された女が、辺境で自分の価値を見つけ、誰よりも大切に愛される――。
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧井 汐桜香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
皆さん勘違いなさっているようですが、この家の当主はわたしです。
和泉 凪紗
恋愛
侯爵家の後継者であるリアーネは父親に呼びされる。
「次期当主はエリザベスにしようと思う」
父親は腹違いの姉であるエリザベスを次期当主に指名してきた。理由はリアーネの婚約者であるリンハルトがエリザベスと結婚するから。
リンハルトは侯爵家に婿に入ることになっていた。
「エリザベスとリンハルト殿が一緒になりたいそうだ。エリザベスはちょうど適齢期だし、二人が思い合っているなら結婚させたい。急に婚約者がいなくなってリアーネも不安だろうが、適齢期までまだ時間はある。お前にふさわしい結婚相手を見つけるから安心しなさい。エリザベスの結婚が決まったのだ。こんなにめでたいことはないだろう?」
破談になってめでたいことなんてないと思いますけど?
婚約破棄になるのは構いませんが、この家を渡すつもりはありません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
