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第二部 宰相閣下の謹慎事情
548 カンパニュラの花言葉(後)
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手にしていたブーケは、帰るまでは小ぶりの花瓶に入れられて、テーブルにそのまま飾られることになった。
「……その花が、どうかしたか?」
じっと見ていた私の視線が気になったのか、エドヴァルドも視線をブーケの方へと投げた。
「好きではなかったのなら、置いて帰れば良い」
「ああっ、違います!逆です!むしろ抱えきれないほどの花束とか、そんなんじゃなくて嬉しかったと言うか……」
私が軽く片手と首を横に振りながら、そう説明をすると、エドヴァルドは一瞬言葉に詰まっていたけれど、やがて「……やはりか」と、苦笑じみた呟きを洩らした。
「最初は、フェドート邸にあったような花をたくさん揃えさせて花束にしようかと思った。だが、貴女にそれをすると、花を愛でるよりも商会で何か出来るんじゃないかと、思考がナナメ上に行きそうな気がしたからな。結果として、今のコレを気に入って貰えたなら良かった」
「……っ」
あまりに私の思考を読まれ過ぎていて、うっかりドレスアップを忘れてテーブルに突っ伏しそうになった。
確かに、バラの花束を何十本と渡されたとして、帰ったらローズティーにしようかとか、これもクッキーに練りこもうかとか、情緒もなにもないところに行き着いた気はする。
そんな私を見て低い笑い声を洩らしながら、エドヴァルドが軽く片手を上げて、支配人を呼んだ。
「失礼致します」
見事な彫刻の散る、小さな木箱を手にやって来た支配人は、それをエドヴァルドにそのまま手渡していた。
「さっきまでルヴェックに持たせていて、今、運ばせたんだ」
と言う事は、明らかに控室からここまで来たは良いけど気後れして、扉の前で支配人に預けたものと思われた。
あるいは支配人が控え室で預かって、ここへ運んだか。
一度だけ蓋を開けて中身を確認したエドヴァルドは、それを再び支配人に渡している。
最終的にその木箱は、蓋が閉じられた状態で、私の目の前に改めて置かれる形になった。
色とりどりの焼き菓子を間に挟むテーブルの幅を考えれば、無理からぬ事だったかも知れない。
「開けてみて欲しい」
「あ、はい」
彫刻の細かさに唸りながらも、私はそっと上から蓋を外した。
「えっと……ピアス、ですか?」
しかも大小二つの宝石が連なるその石は、左右で大きさと色が真逆に配された、かなり変わった細工が施されていた。
私はピアスの穴を開けていない。
だからちょっと困った風にエドヴァルドに視線を向けてしまった。
一瞬、気を悪くしただろうかと不安になってしまったけど、意外にもエドヴァルドは「やはり知らないんだな」と、苦笑いさえ浮かべていた。
「あの……?」
「まあ私も、初めて夜会に出るとなった頃に、セルヴァンから教わるまでは知らなかったし、何よりフォルシアン公爵から言われるまで、アンジェスの出身ではない貴女は知らない習慣なのでは――言う事にさえ、思い至れていなかった。貴女が責められるような事は何一つない。そう不安げに私を見ないでくれ」
そこで初めて、私は「婚約した男女は片側の耳にお互いの色を配したピアスをつけあう」習慣がある事を聞いたのだった。
ペアで作るのではなく、一組のピアスを二人で付け合う事に意味があるらしい。
そして相手の色の石を大きくする事で、その相手以外はお断りだと主張する意味も含んでいるんだそうだ。
特に貴族の男女は夜会デビューの頃になると「片方にだけピアスを付けている人間にちょっかいをかけるな」と言う事を、親兄弟なり家庭教師なりから教わるそうだ。
エドヴァルドも随分前に知識として知ってはいたものの、そもそも相手を見つける気もなければ、自分がピアスを用意する側になるとも思っておらず、いざとなって慌てた結果が、私が知らないかも知れないと言うその前提を完全に飛ばしていたんだとの事だった。
「すみません。全く知りませんでした……」
「問題ない。今知ったと言うだけで充分だ」
「あの、でも私、ピアス用の穴って開けた事がないんです」
見ればエドヴァルドも、開けてはいない。
今ここで、どうにかして開けるんだろうかと思ったところ、エドヴァルドは「いや」と、首を横に振った。
「それはまだ、持っておいてくれるだけで構わない」
「えっと……?」
どう言うことかと聞けば、本来は婚約した互いの家の親が、息子あるいは娘となる相手の耳に、それぞれ穴を開けるものなんだそうだ。
「ピアスを渡す事で求婚をし、後日互いの家族と顔合わせの場を設けて、婚約届への署名と共にピアスを付け合うまでが基本の流れらしいが、そもそもの習慣を知らない貴女に、いきなりピアスを渡して話が通じる訳がないと、宝石店でフォルシアン公爵に叱り飛ばされた」
「え、フリードリーンって……」
ギーレンから帰国した後、ミカ君とシャルリーヌとチョコレートカフェに行っていた間、エドヴァルドがフォルシアン公爵と出かけた店の名前の筈。
「同行者がミカとギーレン出身のボードリエ伯爵令嬢では無理もなかったと思うが、フォルシアン公爵が経営者となっているのは、何も〝ヘンリエッタ〟だけではない。宝石店〝フリードリーン〟もその一つだ」
マダム・カルロッテのドレスと提携しつつ、パーティ向けのチョコ製品をそこでプロデュースしているだけかと思いきや、宝石店も一つ抱えていたフォルシアン公爵。
アンジェス婚活市場、もしかするとフォルシアン公爵家一強状態なのかも知れない。
「あの時に……ピアスを?」
「ああ。今日〝アンブローシュ〟に来るからと行って、いきなり買えるものではないからな。互いの色を持つ石を探して貰うところから始めないとならないのだから」
イデオン公爵領には、銀山はあれど宝石となる鉱石を産出するような鉱山はない。
それに関してはフォルシアン公爵領の領域だと言う事で、石を探して貰うよう頼みに行ったんだそうだ。
「たださすがに〝青の中の青〟はおいそれと流通をしていないらしい。代わりにエリサベト夫人の愛称が名付けられた〝エルシー〟と呼ばれている青の宝石を公爵が融通してくれている。今、流通している青の宝石の中では上位に位置づけされる宝石だ」
もっともそこまでの品質になったのは、フォルシアン公爵の趣味であり好意でもあるだろうなと、エドヴァルドは微笑った。
「えーっと、じゃあ、黒い石は……」
「サランディーブ。非常に特殊な環境下でしか生成されない、透明度の高い希少石だとは聞いている」
さもなんでもないことの様にエドヴァルドは言っているけれど、普段使いが恐ろしくなるような値段なんじゃないだろうか。
私の表情がちょっと痙攣っているのを見たエドヴァルドが、婚約の証くらい、値段の心配はしなくても良いだろう、と苦笑している。
「貴女の国では、そう言った婚約の証のようなものはないのか?」
問われた私はちょっと首を傾げた。
一般的な話をすれば婚約指輪なんだろうけど、私の通っていた高校の先生たちの間だけでも、婚約指輪を買わない代わりに結婚指輪にお金をかける、婚約時は時計を贈りあったとか、必ずしもMUSTな話ではなかったように思う。
「指輪……が多いみたいですけれど、結婚指輪に比べれば、必ずしもと言うわけでもなかったような……」
「既婚者が指輪をはめているのは、同じと言うわけなんだな」
「そうですね。仕事上どうしても指にはめられない人なんかはチェーンを通して首から下げたりしていたそうですけど、まあ、おおむね」
「そうか。その時はじゃあ、指輪を見に行こうと言っても誤解はされないわけだな」
「……っ、そ、そうですね」
うっかり動揺した私に「まあ、まだそちらはもう少し先の話だ」と、エドヴァルドは紅茶のカップを手にとった。
「まずは婚約届の話をしないといけない。レイナ、これは明後日の夜、フォルシアン公爵とエリサベト夫人と話し合うことになるから、共に行ってくれるか」
「え、フォルシアン公爵夫妻ですか?」
私はとっさに事態が呑み込めずに、目を瞠った。
「……その花が、どうかしたか?」
じっと見ていた私の視線が気になったのか、エドヴァルドも視線をブーケの方へと投げた。
「好きではなかったのなら、置いて帰れば良い」
「ああっ、違います!逆です!むしろ抱えきれないほどの花束とか、そんなんじゃなくて嬉しかったと言うか……」
私が軽く片手と首を横に振りながら、そう説明をすると、エドヴァルドは一瞬言葉に詰まっていたけれど、やがて「……やはりか」と、苦笑じみた呟きを洩らした。
「最初は、フェドート邸にあったような花をたくさん揃えさせて花束にしようかと思った。だが、貴女にそれをすると、花を愛でるよりも商会で何か出来るんじゃないかと、思考がナナメ上に行きそうな気がしたからな。結果として、今のコレを気に入って貰えたなら良かった」
「……っ」
あまりに私の思考を読まれ過ぎていて、うっかりドレスアップを忘れてテーブルに突っ伏しそうになった。
確かに、バラの花束を何十本と渡されたとして、帰ったらローズティーにしようかとか、これもクッキーに練りこもうかとか、情緒もなにもないところに行き着いた気はする。
そんな私を見て低い笑い声を洩らしながら、エドヴァルドが軽く片手を上げて、支配人を呼んだ。
「失礼致します」
見事な彫刻の散る、小さな木箱を手にやって来た支配人は、それをエドヴァルドにそのまま手渡していた。
「さっきまでルヴェックに持たせていて、今、運ばせたんだ」
と言う事は、明らかに控室からここまで来たは良いけど気後れして、扉の前で支配人に預けたものと思われた。
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色とりどりの焼き菓子を間に挟むテーブルの幅を考えれば、無理からぬ事だったかも知れない。
「開けてみて欲しい」
「あ、はい」
彫刻の細かさに唸りながらも、私はそっと上から蓋を外した。
「えっと……ピアス、ですか?」
しかも大小二つの宝石が連なるその石は、左右で大きさと色が真逆に配された、かなり変わった細工が施されていた。
私はピアスの穴を開けていない。
だからちょっと困った風にエドヴァルドに視線を向けてしまった。
一瞬、気を悪くしただろうかと不安になってしまったけど、意外にもエドヴァルドは「やはり知らないんだな」と、苦笑いさえ浮かべていた。
「あの……?」
「まあ私も、初めて夜会に出るとなった頃に、セルヴァンから教わるまでは知らなかったし、何よりフォルシアン公爵から言われるまで、アンジェスの出身ではない貴女は知らない習慣なのでは――言う事にさえ、思い至れていなかった。貴女が責められるような事は何一つない。そう不安げに私を見ないでくれ」
そこで初めて、私は「婚約した男女は片側の耳にお互いの色を配したピアスをつけあう」習慣がある事を聞いたのだった。
ペアで作るのではなく、一組のピアスを二人で付け合う事に意味があるらしい。
そして相手の色の石を大きくする事で、その相手以外はお断りだと主張する意味も含んでいるんだそうだ。
特に貴族の男女は夜会デビューの頃になると「片方にだけピアスを付けている人間にちょっかいをかけるな」と言う事を、親兄弟なり家庭教師なりから教わるそうだ。
エドヴァルドも随分前に知識として知ってはいたものの、そもそも相手を見つける気もなければ、自分がピアスを用意する側になるとも思っておらず、いざとなって慌てた結果が、私が知らないかも知れないと言うその前提を完全に飛ばしていたんだとの事だった。
「すみません。全く知りませんでした……」
「問題ない。今知ったと言うだけで充分だ」
「あの、でも私、ピアス用の穴って開けた事がないんです」
見ればエドヴァルドも、開けてはいない。
今ここで、どうにかして開けるんだろうかと思ったところ、エドヴァルドは「いや」と、首を横に振った。
「それはまだ、持っておいてくれるだけで構わない」
「えっと……?」
どう言うことかと聞けば、本来は婚約した互いの家の親が、息子あるいは娘となる相手の耳に、それぞれ穴を開けるものなんだそうだ。
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796
685 忘れじの膝枕 とも連動!
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
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