450 / 819
第二部 宰相閣下の謹慎事情
473 追憶と追悼の薔薇(後)
しおりを挟む
「レイナ、まずは花を」
「あ、そうですよね。すみません。三輪ずつくらい切らせて頂いて、一つに縛れば良いですか?切りすぎですか?」
それぞれの花とて無限に咲いている訳でもないし、まして此処でしか咲かない薔薇だ。
遠慮がちに聞く私に「五輪ずつでも構わんよ。テオドルが持って行く花も、いつもそのくらいだし、今回は我々は付き添いに徹する」とフェドート元公爵が頷いたので、私は同じ色で5輪ずつ薔薇を束ねて、赤紫がさす薔薇をエドヴァルドへと渡した。
私自身は、淡いピンクの花束を作る。
「せっかくですし、別々に持って行って、捧げる直前に一つに束ねる方が、亡くなられた後の世界で一緒になれますように……って、こちらからの祈りの気持ちをこめられると思いません?」
「亡くなった後の世界……?」
エドヴァルドだけでなく、テオドル大公やフェドート元公爵も怪訝そうな表情を見せていると言う事は、こちらではどの国でもあまりない考え方なんだろうか。
「あ、そう言う考え方って、私の居た国だけなんでしょうか?まあ、語り始めるとちょっとやそっとでは終わらないので、ざっくり言うと、亡くなった人が例外なく向かう世界が、こことは別にあるんだと言う考え方です。その世界はいくつかあって、生前の行いによって、安らかだったり更なる苦難だったりが、ふりかかる――って感じでしょうか。なので私の国では、亡くなった方に対しては、安らかな世界に行けますように…って、祈ります。安らかに眠れ、とかって言いませんか?基本、そう言う意味がこめられているんですよ」
天国と地獄、あるいは天界と冥界……等々、各国の神話の話は、奥が深すぎてとても語れない。
宗教観や死生観の違いは、地球上でさえ山のようにあったのだから。
だから「安らかに眠れ」で、良い筈なのだ。
それはきっとどこの国でも、死者を尊重する言葉である筈。
「それは……とても良い考え方だな……」
フェドート元公爵が、何かを噛みしめる様に何度も頷いている。
「では、案内しよう」
元公爵は、そう言って身を翻した。
その背中を横目に、エスコートの為に差し出されたエドヴァルドの手に、自分の手を重ねながらじっと見上げると、その手を問答無用で「恋人つなぎ」にして歩き出しながら、エドヴァルドが少しだけこちらに視線を向けた。
「そうだな……こちらでは、死ねば自然に還る。そう思われているのが一般的かも知れないな」
そう言えば〝蘇芳戦記〟の設定上、この世界は基本的に宗教色の薄い世界ではあった。
縋るほどの神は存在しない。全ては自己責任――の考えが根底にあって、修道院にしても刑務所色の強い場所だ。
「ある意味、その方が幸せな場合もありますよね……」
最後の審判も十王庁も、似た考え方すら存在していないのかも知れない。
「レイナ?」
「私は……ちょっと怖いですよ。私には逆に、自然に還ると言う考え方の方こそがありませんから、別の世界に来てしまった私が死んだ時には『私』はどこへ行くんだろう……って」
いや、そう言えば風になるとか何とか、言った歌はあったかも知れない。ただそもそも、日本で生きて、死んだ時と同じように、自分の魂は、死後裁判の場に行くと考えても良いのか――それとも、ただ「無」の世界が横たわるだけなのか。
今から考えても仕方のない事なのかも知れないけど、気にならないと言うのも、嘘になってしまう。
何しろそのくらい、自分の存在は、この世界にとってのイレギュラーだ。
「………」
口ごもる私を見てどう思ったのか、言葉の代わりに、握られた手に力がぎゅっとこめられた。
「……どうして欲しい?」
「え?」
思わず顔を上げると、エドヴァルドの顔が、さっきよりも近いところにある気がした。
「普通に考えれば、私が死ぬ方が先である筈だ。貴女がその、死んだ人間が向かうと言われている世界に行きたいのであれば、貴女が来るまでの間、自然に還る事なく、貴女を待とう。その間に、この世界からでも行く事が出来るのか、何としてでも調べておこう」
「エ……エドヴァルド様……?」
「私が待っていると思えば、怖くなくなったりはしないか?」
「……え…っと」
「貴女が待っていろと言うなら、いくらでも待つ。独りでどこかへ行かせる事はしない。それは今だろうと、死んだ後の事だろうと変わらない。私にとっての『貴女を選んだ』とは、そう言う事だレイナ」
素の表情で死んだ後の事を語るのもどうなのかと――思う間もなく、耳元にエドヴァルドの声が響いた。
「どうして欲しい。待っていた方が良いか?」
「……っ」
何だかコノヒトの場合は本当に待てそうだし、異世界に死後の世界がなかったとしても、本当に力技で何とかしてしまいそうだ。
「あ…あの…」
「ああ」
独りで逝かずに済むのなら。
実際どうか分からなくとも、そう思って生きていけるだけでも随分と違う気はする。
ましてエドヴァルドがいてくれると言うのなら……。
「そうだと……嬉しいです」
自然に還るよりは、その方が嬉しい。
ポツリと本心を洩らしてしまった私に、そうか、とエドヴァルドは口元を綻ばせた。
「あ、いやでも!私の方が先に死ぬ可能性だって――」
「――させない」
「!」
エドヴァルドの否定は、こちらがびっくりするくらいに早かった。
「まあ、それならそれで、私を待っていてくれれば嬉しいが、そもそも貴女を私よりも先に死なせたりはしない。不可抗力など起こさせない。相手が個人だろうと国だろうと、貴女の事は誰にも手出しをさせない。その為の、宰相の権力だ」
「⁉ いえいえいえ!職権乱用反対!普通にしていて下さい、ええ、普通に!」
王命があろうと、他国からの打診があろうと、知ったことかと断言しているのも同じだ。
さすがにそれはマズくはないかと、私はぶんぶんと両手を振ってみたけれど、エドヴァルドの声も表情もまるで変わらなかった。
「それが私の普通だが」
「‼」
待って待って、なんてコト言ってるんですか⁉
それじゃ他国の王宮氷漬けにゴーサイン出してる、どこぞのサイコパス陛下と変わりません!
あ、もうバリエンダール王宮内の一室を凍らせてきたとか言った⁉
わあっ――‼
顔色を変える私に「いや、本当に、それが普通だ」と、エドヴァルドは冗談ではないと言う表情で言った。
「トーレン殿下がずっと私に言っていたんだ。自分がいる間は、王家から馬鹿な縁談が来ても守ってやれる。だからその後の事を考えて、力をつけろと。ただ拒否をしてすむほど、貴族社会は甘くないと。当時はどれだけ私に厳しくすれば気が済むのかと思っていたが、今は有り難いとすら思っている」
接点がなくなった後で、その有難みが分かる人もいる。
究極の社畜。自分にも他人にも厳しい、エドヴァルドの「師匠」。
そんなイメージのあったトーレン先代宰相は、実は誰よりも、若くして公爵位を継いだエドヴァルドに目をかけていたのかも知れない。
「尊敬…していらしたんですか、先代宰相閣下の事」
「ところどころ、貴女の言う『サイコパス』なのか、いかにも王族だと思える苛烈な部分もあったと思うが、基本的には王宮内でも数少ない、尊敬できる方だったとは思う」
確かに、先々代国王を殺害した疑惑を持つ宰相だ。
フィルバートの血筋はそこから流れたのかと、言われてしまえば納得な部分もある。
「亡くなられる直前までも仕事をされていたし、私に『本来は王族がすべき仕事』『宰相がすべき仕事』『王の器次第で引き受ける事を考えた方が良い仕事』と引継ぎ事項を三つに分けておいて下さった。王族だった殿下と違って、私には公爵としての公務もあったからな。ある意味、王となったのがフィルバートであるからこそ、私は王族がすべき仕事を宰相室から返上出来たし、本来の『宰相がすべき仕事』だけに集中出来ているとも言える」
「……それでも、あの量なんですね」
「各領主からの税の報告に関して、貴女には本当に感謝している。例年、一度や二度は睡眠不足で足元をふらつかせている事もあったからな」
「いや、普通にだめじゃないですか、それ」
思わずツッコミを入れてしまう私に、エドヴァルドは微かに笑っていた。
テオドル大公やフェドート元公爵は、こちらが見失わない程度の前方を歩いていて、会話を拾わないよう、気を遣ってくれているようではあるけれど。
だからこそエドヴァルドも、色々と口にしているのだろう。
木々の間を抜ける道は、少しずつ上向いている感覚があって、やがて視界の先が開けた時には、崖とは言わないまでも岩場と呼べる場所が、そこに広がっていた。
そしてその先、あまり大きくはないにせよ、石碑と呼んで差し支えのなさそうな、長方形の小さな石がそこにあって、文字や幾何学図形がそこには彫り込まれていた。
そこが、ジュゼッタ姫が身を投げた所であり、テオドル大公がバリエンダール訪問の都度、献花に訪れる場所と言う事なんだろう。
「墓碑の裏側に、下の湖畔へと下りる階段がある。終わったら下りて来てくれ。小さな休憩場所を作らせてあって、いつもテオドルともそこでお茶をしている。今日はまあ、我々はそのすぐ近くで釣りを再開させるつもりだが、イデオン公は来たところだろう。彼女と、ゆるりと茶を楽しまれるのも良かろうよ」
そう言って、フェドート元公爵とテオドル大公は、確かに墓碑の裏側から下へと下りる様に、姿を消した。
「あ、そうですよね。すみません。三輪ずつくらい切らせて頂いて、一つに縛れば良いですか?切りすぎですか?」
それぞれの花とて無限に咲いている訳でもないし、まして此処でしか咲かない薔薇だ。
遠慮がちに聞く私に「五輪ずつでも構わんよ。テオドルが持って行く花も、いつもそのくらいだし、今回は我々は付き添いに徹する」とフェドート元公爵が頷いたので、私は同じ色で5輪ずつ薔薇を束ねて、赤紫がさす薔薇をエドヴァルドへと渡した。
私自身は、淡いピンクの花束を作る。
「せっかくですし、別々に持って行って、捧げる直前に一つに束ねる方が、亡くなられた後の世界で一緒になれますように……って、こちらからの祈りの気持ちをこめられると思いません?」
「亡くなった後の世界……?」
エドヴァルドだけでなく、テオドル大公やフェドート元公爵も怪訝そうな表情を見せていると言う事は、こちらではどの国でもあまりない考え方なんだろうか。
「あ、そう言う考え方って、私の居た国だけなんでしょうか?まあ、語り始めるとちょっとやそっとでは終わらないので、ざっくり言うと、亡くなった人が例外なく向かう世界が、こことは別にあるんだと言う考え方です。その世界はいくつかあって、生前の行いによって、安らかだったり更なる苦難だったりが、ふりかかる――って感じでしょうか。なので私の国では、亡くなった方に対しては、安らかな世界に行けますように…って、祈ります。安らかに眠れ、とかって言いませんか?基本、そう言う意味がこめられているんですよ」
天国と地獄、あるいは天界と冥界……等々、各国の神話の話は、奥が深すぎてとても語れない。
宗教観や死生観の違いは、地球上でさえ山のようにあったのだから。
だから「安らかに眠れ」で、良い筈なのだ。
それはきっとどこの国でも、死者を尊重する言葉である筈。
「それは……とても良い考え方だな……」
フェドート元公爵が、何かを噛みしめる様に何度も頷いている。
「では、案内しよう」
元公爵は、そう言って身を翻した。
その背中を横目に、エスコートの為に差し出されたエドヴァルドの手に、自分の手を重ねながらじっと見上げると、その手を問答無用で「恋人つなぎ」にして歩き出しながら、エドヴァルドが少しだけこちらに視線を向けた。
「そうだな……こちらでは、死ねば自然に還る。そう思われているのが一般的かも知れないな」
そう言えば〝蘇芳戦記〟の設定上、この世界は基本的に宗教色の薄い世界ではあった。
縋るほどの神は存在しない。全ては自己責任――の考えが根底にあって、修道院にしても刑務所色の強い場所だ。
「ある意味、その方が幸せな場合もありますよね……」
最後の審判も十王庁も、似た考え方すら存在していないのかも知れない。
「レイナ?」
「私は……ちょっと怖いですよ。私には逆に、自然に還ると言う考え方の方こそがありませんから、別の世界に来てしまった私が死んだ時には『私』はどこへ行くんだろう……って」
いや、そう言えば風になるとか何とか、言った歌はあったかも知れない。ただそもそも、日本で生きて、死んだ時と同じように、自分の魂は、死後裁判の場に行くと考えても良いのか――それとも、ただ「無」の世界が横たわるだけなのか。
今から考えても仕方のない事なのかも知れないけど、気にならないと言うのも、嘘になってしまう。
何しろそのくらい、自分の存在は、この世界にとってのイレギュラーだ。
「………」
口ごもる私を見てどう思ったのか、言葉の代わりに、握られた手に力がぎゅっとこめられた。
「……どうして欲しい?」
「え?」
思わず顔を上げると、エドヴァルドの顔が、さっきよりも近いところにある気がした。
「普通に考えれば、私が死ぬ方が先である筈だ。貴女がその、死んだ人間が向かうと言われている世界に行きたいのであれば、貴女が来るまでの間、自然に還る事なく、貴女を待とう。その間に、この世界からでも行く事が出来るのか、何としてでも調べておこう」
「エ……エドヴァルド様……?」
「私が待っていると思えば、怖くなくなったりはしないか?」
「……え…っと」
「貴女が待っていろと言うなら、いくらでも待つ。独りでどこかへ行かせる事はしない。それは今だろうと、死んだ後の事だろうと変わらない。私にとっての『貴女を選んだ』とは、そう言う事だレイナ」
素の表情で死んだ後の事を語るのもどうなのかと――思う間もなく、耳元にエドヴァルドの声が響いた。
「どうして欲しい。待っていた方が良いか?」
「……っ」
何だかコノヒトの場合は本当に待てそうだし、異世界に死後の世界がなかったとしても、本当に力技で何とかしてしまいそうだ。
「あ…あの…」
「ああ」
独りで逝かずに済むのなら。
実際どうか分からなくとも、そう思って生きていけるだけでも随分と違う気はする。
ましてエドヴァルドがいてくれると言うのなら……。
「そうだと……嬉しいです」
自然に還るよりは、その方が嬉しい。
ポツリと本心を洩らしてしまった私に、そうか、とエドヴァルドは口元を綻ばせた。
「あ、いやでも!私の方が先に死ぬ可能性だって――」
「――させない」
「!」
エドヴァルドの否定は、こちらがびっくりするくらいに早かった。
「まあ、それならそれで、私を待っていてくれれば嬉しいが、そもそも貴女を私よりも先に死なせたりはしない。不可抗力など起こさせない。相手が個人だろうと国だろうと、貴女の事は誰にも手出しをさせない。その為の、宰相の権力だ」
「⁉ いえいえいえ!職権乱用反対!普通にしていて下さい、ええ、普通に!」
王命があろうと、他国からの打診があろうと、知ったことかと断言しているのも同じだ。
さすがにそれはマズくはないかと、私はぶんぶんと両手を振ってみたけれど、エドヴァルドの声も表情もまるで変わらなかった。
「それが私の普通だが」
「‼」
待って待って、なんてコト言ってるんですか⁉
それじゃ他国の王宮氷漬けにゴーサイン出してる、どこぞのサイコパス陛下と変わりません!
あ、もうバリエンダール王宮内の一室を凍らせてきたとか言った⁉
わあっ――‼
顔色を変える私に「いや、本当に、それが普通だ」と、エドヴァルドは冗談ではないと言う表情で言った。
「トーレン殿下がずっと私に言っていたんだ。自分がいる間は、王家から馬鹿な縁談が来ても守ってやれる。だからその後の事を考えて、力をつけろと。ただ拒否をしてすむほど、貴族社会は甘くないと。当時はどれだけ私に厳しくすれば気が済むのかと思っていたが、今は有り難いとすら思っている」
接点がなくなった後で、その有難みが分かる人もいる。
究極の社畜。自分にも他人にも厳しい、エドヴァルドの「師匠」。
そんなイメージのあったトーレン先代宰相は、実は誰よりも、若くして公爵位を継いだエドヴァルドに目をかけていたのかも知れない。
「尊敬…していらしたんですか、先代宰相閣下の事」
「ところどころ、貴女の言う『サイコパス』なのか、いかにも王族だと思える苛烈な部分もあったと思うが、基本的には王宮内でも数少ない、尊敬できる方だったとは思う」
確かに、先々代国王を殺害した疑惑を持つ宰相だ。
フィルバートの血筋はそこから流れたのかと、言われてしまえば納得な部分もある。
「亡くなられる直前までも仕事をされていたし、私に『本来は王族がすべき仕事』『宰相がすべき仕事』『王の器次第で引き受ける事を考えた方が良い仕事』と引継ぎ事項を三つに分けておいて下さった。王族だった殿下と違って、私には公爵としての公務もあったからな。ある意味、王となったのがフィルバートであるからこそ、私は王族がすべき仕事を宰相室から返上出来たし、本来の『宰相がすべき仕事』だけに集中出来ているとも言える」
「……それでも、あの量なんですね」
「各領主からの税の報告に関して、貴女には本当に感謝している。例年、一度や二度は睡眠不足で足元をふらつかせている事もあったからな」
「いや、普通にだめじゃないですか、それ」
思わずツッコミを入れてしまう私に、エドヴァルドは微かに笑っていた。
テオドル大公やフェドート元公爵は、こちらが見失わない程度の前方を歩いていて、会話を拾わないよう、気を遣ってくれているようではあるけれど。
だからこそエドヴァルドも、色々と口にしているのだろう。
木々の間を抜ける道は、少しずつ上向いている感覚があって、やがて視界の先が開けた時には、崖とは言わないまでも岩場と呼べる場所が、そこに広がっていた。
そしてその先、あまり大きくはないにせよ、石碑と呼んで差し支えのなさそうな、長方形の小さな石がそこにあって、文字や幾何学図形がそこには彫り込まれていた。
そこが、ジュゼッタ姫が身を投げた所であり、テオドル大公がバリエンダール訪問の都度、献花に訪れる場所と言う事なんだろう。
「墓碑の裏側に、下の湖畔へと下りる階段がある。終わったら下りて来てくれ。小さな休憩場所を作らせてあって、いつもテオドルともそこでお茶をしている。今日はまあ、我々はそのすぐ近くで釣りを再開させるつもりだが、イデオン公は来たところだろう。彼女と、ゆるりと茶を楽しまれるのも良かろうよ」
そう言って、フェドート元公爵とテオドル大公は、確かに墓碑の裏側から下へと下りる様に、姿を消した。
739
お気に入りに追加
12,955
あなたにおすすめの小説
離婚する両親のどちらと暮らすか……娘が選んだのは夫の方だった。
しゃーりん
恋愛
夫の愛人に子供ができた。夫は私と離婚して愛人と再婚したいという。
私たち夫婦には娘が1人。
愛人との再婚に娘は邪魔になるかもしれないと思い、自分と一緒に連れ出すつもりだった。
だけど娘が選んだのは夫の方だった。
失意のまま実家に戻り、再婚した私が数年後に耳にしたのは、娘が冷遇されているのではないかという話。
事実ならば娘を引き取りたいと思い、元夫の家を訪れた。
再び娘が選ぶのは父か母か?というお話です。
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
結婚して5年、冷たい夫に離縁を申し立てたらみんなに止められています。
真田どんぐり
恋愛
ー5年前、ストレイ伯爵家の美しい令嬢、アルヴィラ・ストレイはアレンベル侯爵家の侯爵、ダリウス・アレンベルと結婚してアルヴィラ・アレンベルへとなった。
親同士に決められた政略結婚だったが、アルヴィラは旦那様とちゃんと愛し合ってやっていこうと決意していたのに……。
そんな決意を打ち砕くかのように旦那様の態度はずっと冷たかった。
(しかも私にだけ!!)
社交界に行っても、使用人の前でもどんな時でも冷たい態度を取られた私は周りの噂の恰好の的。
最初こそ我慢していたが、ある日、偶然旦那様とその幼馴染の不倫疑惑を耳にする。
(((こんな仕打ち、あんまりよーー!!)))
旦那様の態度にとうとう耐えられなくなった私は、ついに離縁を決意したーーーー。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
【完結】初めて嫁ぎ先に行ってみたら、私と同名の妻と嫡男がいました。さて、どうしましょうか?
との
恋愛
「なんかさぁ、おかしな噂聞いたんだけど」
結婚式の時から一度もあった事のない私の夫には、最近子供が産まれたらしい。
夫のストマック辺境伯から領地には来るなと言われていたアナベルだが、流石に放っておくわけにもいかず訪ねてみると、
えっ? アナベルって奥様がここに住んでる。
どう言う事? しかも私が毎月支援していたお金はどこに?
ーーーーーー
完結、予約投稿済みです。
R15は、今回も念の為
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
意地を張っていたら6年もたってしまいました
Hkei
恋愛
「セドリック様が悪いのですわ!」
「そうか?」
婚約者である私の誕生日パーティーで他の令嬢ばかり褒めて、そんなに私のことが嫌いですか!
「もう…セドリック様なんて大嫌いです!!」
その後意地を張っていたら6年もたってしまっていた二人の話。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。