420 / 803
第二部 宰相閣下の謹慎事情
465 男役トップスター登場⁉(後)
しおりを挟む
「ダメならダメで、お店の場所を探して、切り盛りしてくれそうな人を探して紹介して欲しいって言うのはあるんだけど、サラはもともとサレステーデの人だし、行商人としての実績もあるし、伴侶としてロサーナ卿がお店の仕入れとか経理とかを管理して、サラを手助けしてくれたら、それが一番良いんじゃないかと思って」
口には出さないけど、ラディズ青年は、王宮内での権謀術数を相手にするのには、向いていない。
それが出来るなら、ロサーナ公爵だって国外に出したりはしない筈だ。
ただ、地頭は良いと思われるので、お店で数字に向き合うのには向いている気がするのだ。
「私とディで、お店を……」
「ユングベリ商会が従業員として雇う形だから、実店舗登録の為の資金含めて、あれこれとサラが無理に準備する必要はないでしょう?その他の従業員に関しては、アンジェスを出て一旗あげたいって言う人たちの面倒をみてもらう可能性はあるけど、そのあたりはこれから相談していける事だし」
「サラ……」
私の話に心が揺れているらしいサラさんの肩に、ラディズ青年がそっと手を添える。
「ああ……そうだね、ディ。多分このまま帰っても、私は望まない縁談を押し付けられるだけじゃないかと思うんだ。父は何か焦っているようだったからね。それを思えば、これ以上の話はないかも知れないね」
「!」
――何かに焦っている。
サラさんの言葉は、確かに私の肺腑を貫いた。
片方にギルドカードがあれば、ギルドを通して1~2日での手紙のやり取りが可能になる。
手紙を読んで、帰国するまでの日数はある程度かかるにしても、サレステーデのバレス宰相が、王家が保たない危機を感じて、とにかく後妻でも側室でも良いから、生き残りそうな家に娘を嫁がせようと考えた可能性はある。
そこは、ロサーナ公爵令息と言う、ラディズ青年の立場がサラさんの防波堤にはなるだろうけど、バレス宰相が、自らの職務を失う事も未来図として持っているのだとすれば、ただ、婿養子になりに行くよりも「ユングベリ商会サレステーデ支店」の存在を仄めかせて行く方が、向こうも安心するに決まっている。
「――サラ」
私はそっとサラさんの近くに歩み寄ると、誰にも聞き取れない様に、耳元で小声で囁いた。
「今、サレステーデ王宮内でトラブルが起きているとの情報を得ているの。それを踏まえて、お父様のお話を聞いて?」
「⁉」
うっかり声を上げそうになっているサラさんを、そっと片手で押しとどめる。
「お父様は、とにかくサラをそのトラブルから遠ざけたくて、焦っているんだと思う。何なら、お父様も『顧問』で如何ですかって、手紙に書き足しておくわ」
「……父の宰相位が……危ぶまれるほどのトラブル、だと……?」
「結構、ユングベリ商会の情報網は確かよ?」
この程度であれば多分、機密には触れないだろう。
サラさんはともかく、他者からすればあくまで噂の域を出ないと判断される筈だ。
ラディズ青年の様子をチラッと見て、ほぼ会話は洩れていない事を確認する。
後でサラさんが話をするかどうかは、彼女自身が「宰相の娘」として判断すべき事だろう。
「レイナの手紙が……父に何らかの方向性を与えると言う事で良いのかな?」
「多分ね」
娘にちゃんと「当て」があるなら、第三王子を軽い御輿と知っていて、宰相の娘と共に担ぎ出そうとする勢力が仮に残っていたとしても、遠慮なく掃除が出来る筈だ。
「ダルジーザ族側からの返事もまだだし、サラの体調もあるだろうから、手紙は戻ってから書くね?それまでに紹介か、サラ達自身が商会に入ってくれるか、二人でちゃんと相談しておいて貰って良い?」
「分かったよ。何でも街道閉鎖をされてしまって帰りそびれている、アンジェス国の重鎮の方を迎えに行くとか……?」
ラディズ青年なり、ジーノ青年なりから、概略だけは聞いたのかも知れない。
私も、敢えて頷くだけに留めておいた。
「そうか。ヘルガ湖畔だろう?せっかくだから、その方の無事がハッキリしたら、1泊はしてくる事を勧めるよ」
「そうなの?何かオススメ?」
「もっと冬が深くなった方が見る事の出来る確率は上がるんだけどね。天気や気温、ある程度の条件が整った夜になると、その辺りで〝狐火〟を見る事が出来るんだよ。そうだね、折りたたまれながら揺れる光のカーテン…って感じかな」
ん?
私はサラさんの説明に、何となく心当たりがあった。
「オーロラ……?」
「レイナの国では、そんな風に言うのかい?本当はもう少し北に行かないと難しくて、ヘルガ湖畔あたりでギリギリってところなんだよ。だけど運が良ければ、空だけではなくて湖面にも反映して、貴重な景色を拝む事が出来るからね。私としては防寒具をちゃんと持って、2泊くらいは待機してでも機会を窺って欲しいところかな」
そうか。トナカイがいる様な北欧圏では、確かに地域によってはオーロラを見る事が出来ていた。
異世界でだって、そんな事はあるかも知れない。
地球上でだって、オーロラのメカニズムは磁気と太陽風が関係していると言った以上の事はまだ解明されていないのだから。
「もし、それがオーロラだったら、私の居た国では『死ぬまでに一度は見ないと後悔する景色』なんて言われていたから、確かに是非見たいかも」
「そうか!それはぜひ、同じであって欲しいね!ダルジーザとかネーミとかの間には『狐が雪原を駆け巡り、その尻尾で舞い上げた粉雪が火花となり夜空に現れた光』だなんて言い伝えがあるらしいよ。何でもその光の下で結ばれた恋人同士は、将来子宝に恵まれるとか、授かった子どもは運や健康、美貌に恵まれるとか言われていてね。私とディも、ヘルガ湖畔じゃないにしろ、サレステーデに戻る途中のどこかで見たいと思っているんだよ!」
「………そ、そうなんだ」
それは、もの凄い伝説だ。
死ぬまでに一度見たいどころの話じゃない。
日本だったら観光の謳い文句に使われて、観光客が殺到しそうなエピソードだ。
「あ」
「え?」
「ねえ、サラ。その〝光〟って、サレステーデでは有名?」
何気なく聞いた私に、サラさんも「そうだね」と、すぐに答えた。
「王都郊外で〝狐火〟がよく見える村なんかは、宿がいくつもあって、若い恋人たちとか結婚したばかりの夫婦とかが願掛けに行ったりするよ」
「じゃあ、それ、使えるかも」
「使えるって?」
「絵の得意な人を探して〝狐火〟の絵を書いて貰って、売るとかしてみない?ただの絵画なら、もしかすると先達がいるかも知れないけど、ミニチュアにするとか、砂絵にするとか、ちょっとした工夫はいくらでも出来るし」
「え、ミニチュア?砂絵?」
「あー…帰ったら説明する!その辺りも含めて、店舗経営の件は考えておいて?」
扉の向こうから、バルトリが顔をのぞかせたところから言って、荷馬車の用意が整ったんだろう。
話はここまで――と、私は立ち上がった。
口には出さないけど、ラディズ青年は、王宮内での権謀術数を相手にするのには、向いていない。
それが出来るなら、ロサーナ公爵だって国外に出したりはしない筈だ。
ただ、地頭は良いと思われるので、お店で数字に向き合うのには向いている気がするのだ。
「私とディで、お店を……」
「ユングベリ商会が従業員として雇う形だから、実店舗登録の為の資金含めて、あれこれとサラが無理に準備する必要はないでしょう?その他の従業員に関しては、アンジェスを出て一旗あげたいって言う人たちの面倒をみてもらう可能性はあるけど、そのあたりはこれから相談していける事だし」
「サラ……」
私の話に心が揺れているらしいサラさんの肩に、ラディズ青年がそっと手を添える。
「ああ……そうだね、ディ。多分このまま帰っても、私は望まない縁談を押し付けられるだけじゃないかと思うんだ。父は何か焦っているようだったからね。それを思えば、これ以上の話はないかも知れないね」
「!」
――何かに焦っている。
サラさんの言葉は、確かに私の肺腑を貫いた。
片方にギルドカードがあれば、ギルドを通して1~2日での手紙のやり取りが可能になる。
手紙を読んで、帰国するまでの日数はある程度かかるにしても、サレステーデのバレス宰相が、王家が保たない危機を感じて、とにかく後妻でも側室でも良いから、生き残りそうな家に娘を嫁がせようと考えた可能性はある。
そこは、ロサーナ公爵令息と言う、ラディズ青年の立場がサラさんの防波堤にはなるだろうけど、バレス宰相が、自らの職務を失う事も未来図として持っているのだとすれば、ただ、婿養子になりに行くよりも「ユングベリ商会サレステーデ支店」の存在を仄めかせて行く方が、向こうも安心するに決まっている。
「――サラ」
私はそっとサラさんの近くに歩み寄ると、誰にも聞き取れない様に、耳元で小声で囁いた。
「今、サレステーデ王宮内でトラブルが起きているとの情報を得ているの。それを踏まえて、お父様のお話を聞いて?」
「⁉」
うっかり声を上げそうになっているサラさんを、そっと片手で押しとどめる。
「お父様は、とにかくサラをそのトラブルから遠ざけたくて、焦っているんだと思う。何なら、お父様も『顧問』で如何ですかって、手紙に書き足しておくわ」
「……父の宰相位が……危ぶまれるほどのトラブル、だと……?」
「結構、ユングベリ商会の情報網は確かよ?」
この程度であれば多分、機密には触れないだろう。
サラさんはともかく、他者からすればあくまで噂の域を出ないと判断される筈だ。
ラディズ青年の様子をチラッと見て、ほぼ会話は洩れていない事を確認する。
後でサラさんが話をするかどうかは、彼女自身が「宰相の娘」として判断すべき事だろう。
「レイナの手紙が……父に何らかの方向性を与えると言う事で良いのかな?」
「多分ね」
娘にちゃんと「当て」があるなら、第三王子を軽い御輿と知っていて、宰相の娘と共に担ぎ出そうとする勢力が仮に残っていたとしても、遠慮なく掃除が出来る筈だ。
「ダルジーザ族側からの返事もまだだし、サラの体調もあるだろうから、手紙は戻ってから書くね?それまでに紹介か、サラ達自身が商会に入ってくれるか、二人でちゃんと相談しておいて貰って良い?」
「分かったよ。何でも街道閉鎖をされてしまって帰りそびれている、アンジェス国の重鎮の方を迎えに行くとか……?」
ラディズ青年なり、ジーノ青年なりから、概略だけは聞いたのかも知れない。
私も、敢えて頷くだけに留めておいた。
「そうか。ヘルガ湖畔だろう?せっかくだから、その方の無事がハッキリしたら、1泊はしてくる事を勧めるよ」
「そうなの?何かオススメ?」
「もっと冬が深くなった方が見る事の出来る確率は上がるんだけどね。天気や気温、ある程度の条件が整った夜になると、その辺りで〝狐火〟を見る事が出来るんだよ。そうだね、折りたたまれながら揺れる光のカーテン…って感じかな」
ん?
私はサラさんの説明に、何となく心当たりがあった。
「オーロラ……?」
「レイナの国では、そんな風に言うのかい?本当はもう少し北に行かないと難しくて、ヘルガ湖畔あたりでギリギリってところなんだよ。だけど運が良ければ、空だけではなくて湖面にも反映して、貴重な景色を拝む事が出来るからね。私としては防寒具をちゃんと持って、2泊くらいは待機してでも機会を窺って欲しいところかな」
そうか。トナカイがいる様な北欧圏では、確かに地域によってはオーロラを見る事が出来ていた。
異世界でだって、そんな事はあるかも知れない。
地球上でだって、オーロラのメカニズムは磁気と太陽風が関係していると言った以上の事はまだ解明されていないのだから。
「もし、それがオーロラだったら、私の居た国では『死ぬまでに一度は見ないと後悔する景色』なんて言われていたから、確かに是非見たいかも」
「そうか!それはぜひ、同じであって欲しいね!ダルジーザとかネーミとかの間には『狐が雪原を駆け巡り、その尻尾で舞い上げた粉雪が火花となり夜空に現れた光』だなんて言い伝えがあるらしいよ。何でもその光の下で結ばれた恋人同士は、将来子宝に恵まれるとか、授かった子どもは運や健康、美貌に恵まれるとか言われていてね。私とディも、ヘルガ湖畔じゃないにしろ、サレステーデに戻る途中のどこかで見たいと思っているんだよ!」
「………そ、そうなんだ」
それは、もの凄い伝説だ。
死ぬまでに一度見たいどころの話じゃない。
日本だったら観光の謳い文句に使われて、観光客が殺到しそうなエピソードだ。
「あ」
「え?」
「ねえ、サラ。その〝光〟って、サレステーデでは有名?」
何気なく聞いた私に、サラさんも「そうだね」と、すぐに答えた。
「王都郊外で〝狐火〟がよく見える村なんかは、宿がいくつもあって、若い恋人たちとか結婚したばかりの夫婦とかが願掛けに行ったりするよ」
「じゃあ、それ、使えるかも」
「使えるって?」
「絵の得意な人を探して〝狐火〟の絵を書いて貰って、売るとかしてみない?ただの絵画なら、もしかすると先達がいるかも知れないけど、ミニチュアにするとか、砂絵にするとか、ちょっとした工夫はいくらでも出来るし」
「え、ミニチュア?砂絵?」
「あー…帰ったら説明する!その辺りも含めて、店舗経営の件は考えておいて?」
扉の向こうから、バルトリが顔をのぞかせたところから言って、荷馬車の用意が整ったんだろう。
話はここまで――と、私は立ち上がった。
771
685 忘れじの膝枕 とも連動!
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
お気に入りに追加
12,979
あなたにおすすめの小説

今日結婚した夫から2年経ったら出ていけと言われました
四折 柊
恋愛
子爵令嬢であるコーデリアは高位貴族である公爵家から是非にと望まれ結婚した。美しくもなく身分の低い自分が何故? 理由は分からないが自分にひどい扱いをする実家を出て幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱く。ところがそこには思惑があり……。公爵は本当に愛する女性を妻にするためにコーデリアを利用したのだ。夫となった男は言った。「お前と本当の夫婦になるつもりはない。2年後には公爵邸から国外へ出ていってもらう。そして二度と戻ってくるな」と。(いいんですか? それは私にとって……ご褒美です!)

【完結】王女と駆け落ちした元旦那が二年後に帰ってきた〜謝罪すると思いきや、聖女になったお前と僕らの赤ん坊を育てたい?こんなに馬鹿だったかしら
冬月光輝
恋愛
侯爵家の令嬢、エリスの夫であるロバートは伯爵家の長男にして、デルバニア王国の第二王女アイリーンの幼馴染だった。
アイリーンは隣国の王子であるアルフォンスと婚約しているが、婚姻の儀式の当日にロバートと共に行方を眩ませてしまう。
国際規模の婚約破棄事件の裏で失意に沈むエリスだったが、同じ境遇のアルフォンスとお互いに励まし合い、元々魔法の素養があったので環境を変えようと修行をして聖女となり、王国でも重宝される存在となった。
ロバートたちが蒸発して二年後のある日、突然エリスの前に元夫が現れる。
エリスは激怒して謝罪を求めたが、彼は「アイリーンと自分の赤子を三人で育てよう」と斜め上のことを言い出した。

完結 穀潰しと言われたので家を出ます
音爽(ネソウ)
恋愛
ファーレン子爵家は姉が必死で守って来た。だが父親が他界すると家から追い出された。
「お姉様は出て行って!この穀潰し!私にはわかっているのよ遺産をいいように使おうだなんて」
遺産などほとんど残っていないのにそのような事を言う。
こうして腹黒な妹は母を騙して家を乗っ取ったのだ。
その後、収入のない妹夫婦は母の財を喰い物にするばかりで……

山に捨てられた令嬢! 私のスキルは結界なのに、王都がどうなっても、もう知りません!
甘い秋空
恋愛
婚約を破棄されて、山に捨てられました! 私のスキルは結界なので、私を王都の外に出せば、王都は結界が無くなりますよ? もう、どうなっても知りませんから! え? 助けに来たのは・・・

お前のせいで不幸になったと姉が乗り込んできました、ご自分から彼を奪っておいて何なの?
coco
恋愛
お前のせいで不幸になった、責任取りなさいと、姉が押しかけてきました。
ご自分から彼を奪っておいて、一体何なの─?

【完】お義母様そんなに嫁がお嫌いですか?でも安心してください、もう会う事はありませんから
咲貴
恋愛
見初められ伯爵夫人となった元子爵令嬢のアニカは、夫のフィリベルトの義母に嫌われており、嫌がらせを受ける日々。
そんな中、義父の誕生日を祝うため、とびきりのプレゼントを用意する。
しかし、義母と二人きりになった時、事件は起こった……。
うたた寝している間に運命が変わりました。
gacchi
恋愛
優柔不断な第三王子フレディ様の婚約者として、幼いころから色々と苦労してきたけど、最近はもう呆れてしまって放置気味。そんな中、お義姉様がフレディ様の子を身ごもった?私との婚約は解消?私は学園を卒業したら修道院へ入れられることに。…だったはずなのに、カフェテリアでうたた寝していたら、私の運命は変わってしまったようです。

国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。