416 / 802
第二部 宰相閣下の謹慎事情
461 アルハラの境界線
しおりを挟む
じゃがいもの鮭フレークチーズ乗せ(仮)は、結果として、イデオン公爵領防衛軍の皆さま方や、元軍人であるマトヴェイ外交部長にも好評だった。
軍の遠征や訓練での野営時にも使えると口々に頷いていて、いずれ流通させるつもりだと私が話したところ、ウルリック副長は「軍で買いますよ」と、口約束ながら確約してくれた。
「……じゃあ特別に、戻った後公爵邸での海の幸パーティーで別のお料理としてもお出ししますね」
私がこっそりそう囁けば、隣のベルセリウス将軍が嬉しそうに頷いていた。
ここでは出さないのか、と言う表情をウルリック副長が見せたので「オムレツ絡みなので」と私が返すと、ものすごく納得の表情に変わった。
「お嬢さん……あの方に頭を下げれば、私も参加できるでしょうか……」
表向き、商会の二番番頭な為に言い方は微妙だけれど、要はエドヴァルドに頭を下げれば海鮮パーティーに参加出来るだろうか、ってコトですよねマトヴェイ外交部長。
「んー……そのあたりは、コンティオラ公爵様と要相談かも知れません」
「え、コンティオラ閣下と?」
思いがけない名前に目を瞠るマトヴェイ外交部長に、私は一連のジャガイモ絡みの話を少しだけ説明した。
「ウチの商会では、サンテリ伯領とエッカランタ伯領にまたがって生産されている〝スヴァレーフ〟を推す予定で、コンティオラ閣下の承認も頂いているんですけど、王都だと確かフラカスト伯領産の〝フゼッリ〟の方が安くて一般的だとか。その上〝アイニッキ〟に関するレシピはフラカスト伯が管理されていると聞いてます。もし部長がおいでになるのでしたら、コンティオラ閣下にもお声がけ頂かないといけない気がします」
何せマトヴェイ外交部長は、元コンティオラ公爵領防衛軍の人だ。エドヴァルドの許可だけで片付く筈がない。
「……〝アイニッキ〟にも使えるのか」
「ココではやりませんけどね。このサルモとチーズを中に入れて揚げれば、サイズ次第で料理にもお酒のおつまみにもなります」
私の〝アイニッキ〟話には、近くにいるウルリック副長やベルセリウス将軍らも無言で反応している。
「チーズに関しては、キヴェカスのチーズがありますから、ここ、北部地域のチーズを使うとしたら、バリエンダール王都でチェーリアさんのお店に提携をお願いする形になるでしょうけど」
聞けばカラハティの乳製品と言うのは、外に持ち出すには絶対的に量が足りないらしい。
さっき、びっくりするくらいに濃いミルクを味見させて貰ったけど、一頭につき、1日コップ1杯程度しか搾乳できないと聞いて、更に驚いた。
自分たちの一族が冬を越す為に作るのが精一杯で、外に向けて売れるほどの余剰がほぼないそうだ。
「ああ……私が防衛軍の人間に、兵糧としてよかれと思って話したりすると困る訳ですか……」
色々と権利が絡むらしい事を察したマトヴェイ部長が、口元に手をあてながら頷いている。
「ごめんなさい。信用していない訳ではないんですけど……」
「いや、聞けば納得のいく話です。そう言う事であれば、戻った後でコンティオラ閣下と相談してみましょう」
今の話で諦めるのかと思えば、どうやらそうではなかったみたいだ。
「ユングベリ商会長」
そこへラディズ・ロサーナ公爵令息がおずおずと、ジーノ青年から背中を押される様な形でこちらへと話しかけてきた。
見れば何本かの、液体入りの小瓶を手に持っている。
「ロサーナ卿……サラさんは?」
「ああ、薬を貰って、少し食事をとって、落ち着いたと思う。今はまた休んでいるけど……同じ女性でギルドカードを持っている貴女と話をしてみたいと言っていたんだ。明日の朝、もし熱が下がっていたら出発前に少しだけ話をして貰っても良いだろうか?」
「あ、はい。とりあえず、落ち着かれたのは良かったです。私もちょうど、話をしてみたいと思っていたので、体調が大丈夫そうでしたら、喜んで」
サレステーデ宰相の娘さんであり、行商人登録済み。
どうやらサレステーデ内で匿われていた訳ではなく、本気で国の外を見てきた様な感じだ。
第三王子避けと言うのは、きっかけに過ぎなかったと言う事だろうか。
それであれば、もしかしたら、サレステーデにも商会の支店を置く際に協力して貰えるかも知れない。
どんな女性なのか、ぜひ話をしてみたいところだ。
「よかった。それでこれ、サラが仕入れてきたお酒なんだけど、貴女の意見を聞いてみたいって言う事らしいから、持って来たんだ」
「……お酒」
ラディズ青年が持っている瓶は、そう言う事らしい。
「えーっと……ちなみに、どんな」
「エプレとバートレットとミード、グレベンにヴィット……だったかな」
「いや、そんないっぺんに飲めませんって‼」
――思わず即答してしまった。
そうでなくとも、お酒にはあまり良い思い出がない。
いくらひと瓶が200mlくらいのサイズに見えるにしても、5本も飲めば立派な酔っ払いが完成しそうだ。
「そうかい?じゃあ、一口ずつでどうかな。あとは僕が飲むよ」
どうやら、ロサーナ公爵令息はかなりの酒豪らしい。
「ユングベリ嬢は、お酒に弱い?」
そして不思議そうに聞くジーノ青年も、似たり寄ったりな気がした。
「いえ、コレ全部一気に飲んで大丈夫だって言う人の方がヘンだと思います」
「そう……」
「ま、まあ、ジーノ君。とりあえず、一口ずつ入れて渡すよ。味見をして貰う方が重要だし」
そして味見は決定事項らしい。
全部飲めって言うなら、もはやアルハラだ――って、通じないか。
「これ、バリエンダールの王都からシェーヴォラの街まで来る途中で、サラが仕入れてきたんだ。サレステーデで取引先を探そうと思っていたみたいで」
「え、それじゃ飲む訳には――」
「いや、サラが良いって言っていたんだ。ジーノ君に聞いたけど、アンジェスから来て、バリエンダールにお店を出して、北部地域から仕入れを……ってコトなんだろう?サレステーデにも少数民族はいるらしいし、サラも街道を通じて、王都に出れなくとも品質の良い物を作っている生産者を発掘しようとしていたんだ。だけどサラは店舗を持っていない。まだ持てない。だから貴女と話をしてみたい、と」
「バリエンダールの店舗が開業したら、取り扱えないか……ってコトですか」
「どうだろう。僕は商売の才能はないし、僕に出来る事は、サラが交渉しやすくなるように、色々な所で領主クラスの人たちに顔を利かせる事だったしね。詳しいコトは明日聞いてくれないかな」
なるほど「実戦に向かない秀才」的なコトはウルリック副長が言っていたけど、実は本人もよく分かっているのかも知れない。
ちょっとヘタレでお人好しな人かも知れないけど、自分の顔と立場の活かしどころは理解している。
上に誰かがいる事で、この場合はサラさんを立てる事で、サラさんを動きやすくしている。
(多分この人は、次期ロサーナ公爵には向かない。だけどそれはグイド・フォサーティとは、その意味が違う。だから父公爵は彼を外に出し、そして追わなかった)
カチン、と自治領化された後のサレステーデの中に、この人とサラさんも上手くハマる気がした。
――本当なら、今すぐエドヴァルドと話したいのに。
「今はお酒を飲むしかない……か」
「ユングベリ嬢?」
私は諦めて、近くの椅子に腰を下ろした。
「一口ずつですよ?明日出発出来なくなっても困りますから。あと、商会の従業員何名かも一緒に飲んで貰います。私は自分の好みでしか語れませんけど、普段から飲んでいる人間の方が、正確な評価を出せるでしょうし」
毎年の酒代がものすごい軍の人たちになるべく飲んで貰えれば、余計なトラブルにはならないだろう。
私は、ほんの一口嘗めさえすれば、それで各方面にも顔は立つ筈。
「――うん、よろしく」
ラディズ青年は、ホッとしたように微笑っていた。
軍の遠征や訓練での野営時にも使えると口々に頷いていて、いずれ流通させるつもりだと私が話したところ、ウルリック副長は「軍で買いますよ」と、口約束ながら確約してくれた。
「……じゃあ特別に、戻った後公爵邸での海の幸パーティーで別のお料理としてもお出ししますね」
私がこっそりそう囁けば、隣のベルセリウス将軍が嬉しそうに頷いていた。
ここでは出さないのか、と言う表情をウルリック副長が見せたので「オムレツ絡みなので」と私が返すと、ものすごく納得の表情に変わった。
「お嬢さん……あの方に頭を下げれば、私も参加できるでしょうか……」
表向き、商会の二番番頭な為に言い方は微妙だけれど、要はエドヴァルドに頭を下げれば海鮮パーティーに参加出来るだろうか、ってコトですよねマトヴェイ外交部長。
「んー……そのあたりは、コンティオラ公爵様と要相談かも知れません」
「え、コンティオラ閣下と?」
思いがけない名前に目を瞠るマトヴェイ外交部長に、私は一連のジャガイモ絡みの話を少しだけ説明した。
「ウチの商会では、サンテリ伯領とエッカランタ伯領にまたがって生産されている〝スヴァレーフ〟を推す予定で、コンティオラ閣下の承認も頂いているんですけど、王都だと確かフラカスト伯領産の〝フゼッリ〟の方が安くて一般的だとか。その上〝アイニッキ〟に関するレシピはフラカスト伯が管理されていると聞いてます。もし部長がおいでになるのでしたら、コンティオラ閣下にもお声がけ頂かないといけない気がします」
何せマトヴェイ外交部長は、元コンティオラ公爵領防衛軍の人だ。エドヴァルドの許可だけで片付く筈がない。
「……〝アイニッキ〟にも使えるのか」
「ココではやりませんけどね。このサルモとチーズを中に入れて揚げれば、サイズ次第で料理にもお酒のおつまみにもなります」
私の〝アイニッキ〟話には、近くにいるウルリック副長やベルセリウス将軍らも無言で反応している。
「チーズに関しては、キヴェカスのチーズがありますから、ここ、北部地域のチーズを使うとしたら、バリエンダール王都でチェーリアさんのお店に提携をお願いする形になるでしょうけど」
聞けばカラハティの乳製品と言うのは、外に持ち出すには絶対的に量が足りないらしい。
さっき、びっくりするくらいに濃いミルクを味見させて貰ったけど、一頭につき、1日コップ1杯程度しか搾乳できないと聞いて、更に驚いた。
自分たちの一族が冬を越す為に作るのが精一杯で、外に向けて売れるほどの余剰がほぼないそうだ。
「ああ……私が防衛軍の人間に、兵糧としてよかれと思って話したりすると困る訳ですか……」
色々と権利が絡むらしい事を察したマトヴェイ部長が、口元に手をあてながら頷いている。
「ごめんなさい。信用していない訳ではないんですけど……」
「いや、聞けば納得のいく話です。そう言う事であれば、戻った後でコンティオラ閣下と相談してみましょう」
今の話で諦めるのかと思えば、どうやらそうではなかったみたいだ。
「ユングベリ商会長」
そこへラディズ・ロサーナ公爵令息がおずおずと、ジーノ青年から背中を押される様な形でこちらへと話しかけてきた。
見れば何本かの、液体入りの小瓶を手に持っている。
「ロサーナ卿……サラさんは?」
「ああ、薬を貰って、少し食事をとって、落ち着いたと思う。今はまた休んでいるけど……同じ女性でギルドカードを持っている貴女と話をしてみたいと言っていたんだ。明日の朝、もし熱が下がっていたら出発前に少しだけ話をして貰っても良いだろうか?」
「あ、はい。とりあえず、落ち着かれたのは良かったです。私もちょうど、話をしてみたいと思っていたので、体調が大丈夫そうでしたら、喜んで」
サレステーデ宰相の娘さんであり、行商人登録済み。
どうやらサレステーデ内で匿われていた訳ではなく、本気で国の外を見てきた様な感じだ。
第三王子避けと言うのは、きっかけに過ぎなかったと言う事だろうか。
それであれば、もしかしたら、サレステーデにも商会の支店を置く際に協力して貰えるかも知れない。
どんな女性なのか、ぜひ話をしてみたいところだ。
「よかった。それでこれ、サラが仕入れてきたお酒なんだけど、貴女の意見を聞いてみたいって言う事らしいから、持って来たんだ」
「……お酒」
ラディズ青年が持っている瓶は、そう言う事らしい。
「えーっと……ちなみに、どんな」
「エプレとバートレットとミード、グレベンにヴィット……だったかな」
「いや、そんないっぺんに飲めませんって‼」
――思わず即答してしまった。
そうでなくとも、お酒にはあまり良い思い出がない。
いくらひと瓶が200mlくらいのサイズに見えるにしても、5本も飲めば立派な酔っ払いが完成しそうだ。
「そうかい?じゃあ、一口ずつでどうかな。あとは僕が飲むよ」
どうやら、ロサーナ公爵令息はかなりの酒豪らしい。
「ユングベリ嬢は、お酒に弱い?」
そして不思議そうに聞くジーノ青年も、似たり寄ったりな気がした。
「いえ、コレ全部一気に飲んで大丈夫だって言う人の方がヘンだと思います」
「そう……」
「ま、まあ、ジーノ君。とりあえず、一口ずつ入れて渡すよ。味見をして貰う方が重要だし」
そして味見は決定事項らしい。
全部飲めって言うなら、もはやアルハラだ――って、通じないか。
「これ、バリエンダールの王都からシェーヴォラの街まで来る途中で、サラが仕入れてきたんだ。サレステーデで取引先を探そうと思っていたみたいで」
「え、それじゃ飲む訳には――」
「いや、サラが良いって言っていたんだ。ジーノ君に聞いたけど、アンジェスから来て、バリエンダールにお店を出して、北部地域から仕入れを……ってコトなんだろう?サレステーデにも少数民族はいるらしいし、サラも街道を通じて、王都に出れなくとも品質の良い物を作っている生産者を発掘しようとしていたんだ。だけどサラは店舗を持っていない。まだ持てない。だから貴女と話をしてみたい、と」
「バリエンダールの店舗が開業したら、取り扱えないか……ってコトですか」
「どうだろう。僕は商売の才能はないし、僕に出来る事は、サラが交渉しやすくなるように、色々な所で領主クラスの人たちに顔を利かせる事だったしね。詳しいコトは明日聞いてくれないかな」
なるほど「実戦に向かない秀才」的なコトはウルリック副長が言っていたけど、実は本人もよく分かっているのかも知れない。
ちょっとヘタレでお人好しな人かも知れないけど、自分の顔と立場の活かしどころは理解している。
上に誰かがいる事で、この場合はサラさんを立てる事で、サラさんを動きやすくしている。
(多分この人は、次期ロサーナ公爵には向かない。だけどそれはグイド・フォサーティとは、その意味が違う。だから父公爵は彼を外に出し、そして追わなかった)
カチン、と自治領化された後のサレステーデの中に、この人とサラさんも上手くハマる気がした。
――本当なら、今すぐエドヴァルドと話したいのに。
「今はお酒を飲むしかない……か」
「ユングベリ嬢?」
私は諦めて、近くの椅子に腰を下ろした。
「一口ずつですよ?明日出発出来なくなっても困りますから。あと、商会の従業員何名かも一緒に飲んで貰います。私は自分の好みでしか語れませんけど、普段から飲んでいる人間の方が、正確な評価を出せるでしょうし」
毎年の酒代がものすごい軍の人たちになるべく飲んで貰えれば、余計なトラブルにはならないだろう。
私は、ほんの一口嘗めさえすれば、それで各方面にも顔は立つ筈。
「――うん、よろしく」
ラディズ青年は、ホッとしたように微笑っていた。
749
685 忘れじの膝枕 とも連動!
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
お気に入りに追加
12,981
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
山に捨てられた令嬢! 私のスキルは結界なのに、王都がどうなっても、もう知りません!
甘い秋空
恋愛
婚約を破棄されて、山に捨てられました! 私のスキルは結界なので、私を王都の外に出せば、王都は結界が無くなりますよ? もう、どうなっても知りませんから! え? 助けに来たのは・・・
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【短編】婚約破棄?「喜んで!」食い気味に答えたら陛下に泣きつかれたけど、知らんがな
みねバイヤーン
恋愛
「タリーシャ・オーデリンド、そなたとの婚約を破棄す」「喜んで!」
タリーシャが食い気味で答えると、あと一歩で間に合わなかった陛下が、会場の入口で「ああー」と言いながら膝から崩れ落ちた。田舎領地で育ったタリーシャ子爵令嬢が、ヴィシャール第一王子殿下の婚約者に決まったとき、王国は揺れた。王子は荒ぶった。あんな少年のように色気のない体の女はいやだと。タリーシャは密かに陛下と約束を交わした。卒業式までに王子が婚約破棄を望めば、婚約は白紙に戻すと。田舎でのびのび暮らしたいタリーシャと、タリーシャをどうしても王妃にしたい陛下との熾烈を極めた攻防が始まる。
この度、双子の妹が私になりすまして旦那様と初夜を済ませてしまったので、 私は妹として生きる事になりました
秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
*レンタル配信されました。
レンタルだけの番外編ssもあるので、お読み頂けたら嬉しいです。
【伯爵令嬢のアンネリーゼは侯爵令息のオスカーと結婚をした。籍を入れたその夜、初夜を迎える筈だったが急激な睡魔に襲われて意識を手放してしまった。そして、朝目を覚ますと双子の妹であるアンナマリーが自分になり代わり旦那のオスカーと初夜を済ませてしまっていた。しかも両親は「見た目は同じなんだし、済ませてしまったなら仕方ないわ。アンネリーゼ、貴女は今日からアンナマリーとして過ごしなさい」と告げた。
そして妹として過ごす事になったアンネリーゼは妹の代わりに学院に通う事となり……更にそこで最悪な事態に見舞われて……?】
政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~
つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。
政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。
他サイトにも公開中。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】初めて嫁ぎ先に行ってみたら、私と同名の妻と嫡男がいました。さて、どうしましょうか?
との
恋愛
「なんかさぁ、おかしな噂聞いたんだけど」
結婚式の時から一度もあった事のない私の夫には、最近子供が産まれたらしい。
夫のストマック辺境伯から領地には来るなと言われていたアナベルだが、流石に放っておくわけにもいかず訪ねてみると、
えっ? アナベルって奥様がここに住んでる。
どう言う事? しかも私が毎月支援していたお金はどこに?
ーーーーーー
完結、予約投稿済みです。
R15は、今回も念の為
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完】お義母様そんなに嫁がお嫌いですか?でも安心してください、もう会う事はありませんから
咲貴
恋愛
見初められ伯爵夫人となった元子爵令嬢のアニカは、夫のフィリベルトの義母に嫌われており、嫌がらせを受ける日々。
そんな中、義父の誕生日を祝うため、とびきりのプレゼントを用意する。
しかし、義母と二人きりになった時、事件は起こった……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
私には何もありませんよ? 影の薄い末っ子王女は王の遺言書に名前が無い。何もかも失った私は―――
西東友一
恋愛
「遺言書を読み上げます」
宰相リチャードがラファエル王の遺言書を手に持つと、12人の兄姉がピリついた。
遺言書の内容を聞くと、
ある兄姉は周りに優越を見せつけるように大声で喜んだり、鼻で笑ったり・・・
ある兄姉ははしたなく爪を噛んだり、ハンカチを噛んだり・・・・・・
―――でも、みなさん・・・・・・いいじゃないですか。お父様から贈り物があって。
私には何もありませんよ?
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。