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第二部 宰相閣下の謹慎事情
436 落とされた爆弾
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私が「リギオリ」内のレストラン個室に入ってからしばらくして、レストラン従業員が、ティーワゴンの上に色とりどりの一口サイズに切り分けられたスイーツやフルーツを運んで来た。
「わぁ……!」
食べる仕組みを聞いていると、どうやら日本で言うところのオーダーバイキングに相当する注文の仕方で、お残しにはペナルティー、お皿交換制と言う事の様だった。
「なるほど一口サイズだったら、付き添いで来た男性でも小さなお子さんでも、負担は少なく、一緒に楽しめますものね。良く考えられてますね!」
教育の行き届いた老舗宿の従業員は、貼り付いた営業用スマイルで「恐れ入ります」と答えると、私があれこれ指差すスイーツを、手慣れた様子で盛り付けてくれた。
マキシミリアン・ラヴォリ商会長も「何が商売に繋がるか分からないから」と、照れも遠慮もなくサーブして貰ってるあたりは流石だと思った。
「…すみません、向こうのは、ちゃんと出しますので…」
私が奢るんだろうか…と、何気に「コレとソレと…」なんて言ってるナザリオギルド長に若干釈然としないながらも、場の空気を考えれば言わない訳にもいかない。
たとえラヴォリ商会長が「ここは私がもちますから、お気になさらず」と言おうとも、だ。
「――ところで」
口にしたスイーツをコーヒーで喉の奥に流し込んだあたりで、ラヴォリ商会長がカップを持ったまま、こちらに視線を向けた。
「マノン女史からレンズの見本を渡されたとか。商会長代理から聞いて驚きました。かつ〝ツェツィ・オンペル〟の店舗を引き継いで下さるそうですね。あの地区の住民は古くから住む、気の良い住民が多い。摩擦は少ないでしょうが、何か不都合が生じた際には遠慮なく当商会にご相談下さい。新規参入店舗を目の敵にしたところで、長い目で見れば我が身に跳ね返る。私はそんな将来の見えない方針はとっていなのでね」
「有難うございます。あの、どうやら銀の件では勇み足でご迷惑をおかけしたようで申し訳ございませんでした。レンズの開発でボードストレーム商会に対抗する為の下地を作ろうとお考えだったと聞きました」
正確に言えば、エドヴァルドが手持ちの資金で銀相場を動かしたのがきっかけで、私は体力のない加工職人や仲介業者の為に、ギーレンにパイプを繋いだ訳なのだが、相乗効果でボードストレーム商会の土台が揺らいだ以上は、もはや一蓮托生で語るべき話だ。
スイーツが乗っていた皿を置いて頭を下げた私に「いやいや」と、ラヴォリ商会長は片手を振った。
「結果として、ボードストレーム商会に市場を荒らされずに済んだ訳だからね。目的が果たされたのであれば、成し得たのが我が商会でなくとも構わない。まあ、彼の公爵殿の本気を見たよ。我が商会も堅実な商売を心がけたいものだ」
ははは…と笑うラヴォリ商会長の表情には、確実に幾ばくかの本気が含まれていたと思う。
ここがバリエンダールでなければ「本っ当にすみません!」と、テーブルに頭を擦りつけたかったくらいだ。
「ただもう、レンズに関しては乗りかかった船、本店には息子もいる事だし、アンジェスだけに絞らず色々な国を回ってみようと思ってね。その取っ掛かりがバリエンダールだった訳なんだ」
「なるほど……。その、確かに私もレンズは預かっていますけど、まずはユングベリ商会としての商売を軌道に乗せる方が先なので、その過程で機会があれば――くらいに今は考えているんです。ラヴォリ商会長の庭を荒らすつもりはありませんので、ご安心下さい」
その過程の段階で先んじてしまった場合はご容赦下さい、と微笑う私に、ラヴォリ商会長も口元を綻ばせた。
「それは商売をしていれば、いくらでも起こり得る事だ。その時は潔く白旗を上げるとしよう。ああ、それと商会長代理からは、歩行補助器具の改良案を出してくれていると聞いたんだが、その話も聞かせて貰えると有難いね」
事前に「商会長であれば話に喰いつく」と聞いていた通りに関心を示してくるラヴォリ商会長に、私はラヴォリ商会で従業員が書いていた完成予想図を差し出した。
「前後の車輪の比率は開発部で試行錯誤して下さいとお伝えはしてあるんですが、最終的に人が座って自立出来る比率になれば、大きい方の車輪は、使用者本人が回して動かす事で、行きたい方向に動かせる筈です。後ろから器具を押す第三者を必要としない、そして車輪を回す魔道具を使用しないとなれば、購買層を上位貴族や富裕層に絞らずに済むのでは?と言う話を商会長代理としていたんです」
「それは……」
「今は国内の某公爵家にのみ需要と資金があるような状況ですし、今のままだと先細りではないかと」
「――へえ」
そこへ、いつの間にか自分たちのテーブルにあったスイーツを平らげていたナザリオギルド長が、こちらのテーブルに近寄って来ていて、完成予想図紙面をじっと覗き込んでいた。
「ああ、大丈夫、大丈夫。僕の立場から言って、この部屋から外に情報を持ち出せる訳ないんだしね。その『歩行補助器具』って言うのが聞き慣れなくて気になったから、ちょっとね。これ、見た目からするとアレだよね。戦傷や病気なんかで歩く事がままらなくなった人の為に…ってコトだよね?」
ナザリオギルド長の言葉に、マトヴェイ外交部長も思わず…と言った態で立ち上がっていた。
マトヴェイ外交部長は、先の政変で足に大ケガを負って、今も後遺症がある人だ。
今は歩けると言っても、先々の事を思えば、気にならない筈がないんだろう。
「そうですね。今はこう、人ひとりが横になれるくらいの調理ワゴンに小さい車輪をつけて立ち上げてるって言う、力業の試作品段階だったので、私が他の国で見た事がある器具を試作してみませんか、って言う話をしている途中です」
「それがこの手書きの設計図なワケね」
「はい」
「それ、ユングベリ商会で自力ではやらない訳?」
「ウチはまだ無理ですよ。その前に軌道に乗せなきゃいけない話がいっぱいあります。既にラヴォリ商会さんが開発を始めていらっしゃるなら、お任せした方が良いじゃないですか。実際に完成を待っている方もいらっしゃいますから」
私がスヴェンテ老公爵の奥様を思い浮かべながら、ナザリオギルド長に説明していると、同じイメージをラヴォリ商会長も持ったんだろう。夫人の為…と、微かな呟きが聞こえた。
「ふうん……アイデア料くらい貰えば良いのに」
奇特だとでも言いたげなナザリオギルド長に「まったくだ」と、ラヴォリ商会長も頷いていた。
「いえ。そこは商会長代理とも話はしたんですけど、どうか今後、ユングベリ商会を市場から締め出す事はしないで下さい、と。共存共栄の精神でお願いしますと。その対価として頂けたら」
何しろ起業したばかり、実店舗開業もまだな半ペーパー商会と、アンジェス国内最大手の商会。その差は象と蟻くらいあると言って良い。
ひと睨みされた時点で、立ち行かなくなる可能性だってあるのだ。
「なるほど、お金より伝手」
と、察したように頷いたナザリオギルド長は、羽ペンとインクをレストランの従業員に持って来させると、歩行補助器具の完成予想図の車輪の部分に、いきなり数字らしきものをスラスラと書き込んだ。
「この割合で車輪が出来れば、人が乗ってもバランスはとれると思うよ。まあ、一度試してみてよ」
「⁉」
驚く私とラヴォリ商会長に、ナザリオギルド長はいっそ得意げな笑みを浮かべて見せた。
「完成したら、僕も一台買うよ。いや、僕が使う訳じゃなくて、出来ればギルドで権利を買うか実物を輸入するかしたいね。実用化出来れば間違いなく売れるだろうから、僕がベルィフに戻る良い手土産にもなる」
「そ…れは……」
思わぬ話の流れに、ラヴォリ商会長がタジタジだ。
「この数字は、ユングベリ商会長の挨拶代と共に、僕の先行投資だとでも思って。開発頑張ってよ」
ふふっ、と底知れぬ笑みをナザリオギルド長が見せたその時、個室の扉が部屋の外から軽くノックされた。
「失礼致します。ご歓談中のところ誠に申し訳ございません。実はセルフォンテ様宛の急使と、ユングベリ様には従業員の方が至急お話がある――と」
「「え?」」
開いた扉の向こうには、トレーの上に手紙を乗せたレストラン従業員と、その隣には、急いで来たらしいイオタがいた。
……イオタはこちらには付いて来ていなかった筈だけど、何かトラブルがあったんだろうか。
ナザリオギルド長がトレーから手紙を取り上げている横で、イオタが私に少し屈むようゼスチャーをしている。
多分こう言う事だろうと、耳を寄せた私に、とんでもない「爆弾」が落とされた。
『―――テオドル大公殿下一行との連絡がつかなくなっているようです』
「わぁ……!」
食べる仕組みを聞いていると、どうやら日本で言うところのオーダーバイキングに相当する注文の仕方で、お残しにはペナルティー、お皿交換制と言う事の様だった。
「なるほど一口サイズだったら、付き添いで来た男性でも小さなお子さんでも、負担は少なく、一緒に楽しめますものね。良く考えられてますね!」
教育の行き届いた老舗宿の従業員は、貼り付いた営業用スマイルで「恐れ入ります」と答えると、私があれこれ指差すスイーツを、手慣れた様子で盛り付けてくれた。
マキシミリアン・ラヴォリ商会長も「何が商売に繋がるか分からないから」と、照れも遠慮もなくサーブして貰ってるあたりは流石だと思った。
「…すみません、向こうのは、ちゃんと出しますので…」
私が奢るんだろうか…と、何気に「コレとソレと…」なんて言ってるナザリオギルド長に若干釈然としないながらも、場の空気を考えれば言わない訳にもいかない。
たとえラヴォリ商会長が「ここは私がもちますから、お気になさらず」と言おうとも、だ。
「――ところで」
口にしたスイーツをコーヒーで喉の奥に流し込んだあたりで、ラヴォリ商会長がカップを持ったまま、こちらに視線を向けた。
「マノン女史からレンズの見本を渡されたとか。商会長代理から聞いて驚きました。かつ〝ツェツィ・オンペル〟の店舗を引き継いで下さるそうですね。あの地区の住民は古くから住む、気の良い住民が多い。摩擦は少ないでしょうが、何か不都合が生じた際には遠慮なく当商会にご相談下さい。新規参入店舗を目の敵にしたところで、長い目で見れば我が身に跳ね返る。私はそんな将来の見えない方針はとっていなのでね」
「有難うございます。あの、どうやら銀の件では勇み足でご迷惑をおかけしたようで申し訳ございませんでした。レンズの開発でボードストレーム商会に対抗する為の下地を作ろうとお考えだったと聞きました」
正確に言えば、エドヴァルドが手持ちの資金で銀相場を動かしたのがきっかけで、私は体力のない加工職人や仲介業者の為に、ギーレンにパイプを繋いだ訳なのだが、相乗効果でボードストレーム商会の土台が揺らいだ以上は、もはや一蓮托生で語るべき話だ。
スイーツが乗っていた皿を置いて頭を下げた私に「いやいや」と、ラヴォリ商会長は片手を振った。
「結果として、ボードストレーム商会に市場を荒らされずに済んだ訳だからね。目的が果たされたのであれば、成し得たのが我が商会でなくとも構わない。まあ、彼の公爵殿の本気を見たよ。我が商会も堅実な商売を心がけたいものだ」
ははは…と笑うラヴォリ商会長の表情には、確実に幾ばくかの本気が含まれていたと思う。
ここがバリエンダールでなければ「本っ当にすみません!」と、テーブルに頭を擦りつけたかったくらいだ。
「ただもう、レンズに関しては乗りかかった船、本店には息子もいる事だし、アンジェスだけに絞らず色々な国を回ってみようと思ってね。その取っ掛かりがバリエンダールだった訳なんだ」
「なるほど……。その、確かに私もレンズは預かっていますけど、まずはユングベリ商会としての商売を軌道に乗せる方が先なので、その過程で機会があれば――くらいに今は考えているんです。ラヴォリ商会長の庭を荒らすつもりはありませんので、ご安心下さい」
その過程の段階で先んじてしまった場合はご容赦下さい、と微笑う私に、ラヴォリ商会長も口元を綻ばせた。
「それは商売をしていれば、いくらでも起こり得る事だ。その時は潔く白旗を上げるとしよう。ああ、それと商会長代理からは、歩行補助器具の改良案を出してくれていると聞いたんだが、その話も聞かせて貰えると有難いね」
事前に「商会長であれば話に喰いつく」と聞いていた通りに関心を示してくるラヴォリ商会長に、私はラヴォリ商会で従業員が書いていた完成予想図を差し出した。
「前後の車輪の比率は開発部で試行錯誤して下さいとお伝えはしてあるんですが、最終的に人が座って自立出来る比率になれば、大きい方の車輪は、使用者本人が回して動かす事で、行きたい方向に動かせる筈です。後ろから器具を押す第三者を必要としない、そして車輪を回す魔道具を使用しないとなれば、購買層を上位貴族や富裕層に絞らずに済むのでは?と言う話を商会長代理としていたんです」
「それは……」
「今は国内の某公爵家にのみ需要と資金があるような状況ですし、今のままだと先細りではないかと」
「――へえ」
そこへ、いつの間にか自分たちのテーブルにあったスイーツを平らげていたナザリオギルド長が、こちらのテーブルに近寄って来ていて、完成予想図紙面をじっと覗き込んでいた。
「ああ、大丈夫、大丈夫。僕の立場から言って、この部屋から外に情報を持ち出せる訳ないんだしね。その『歩行補助器具』って言うのが聞き慣れなくて気になったから、ちょっとね。これ、見た目からするとアレだよね。戦傷や病気なんかで歩く事がままらなくなった人の為に…ってコトだよね?」
ナザリオギルド長の言葉に、マトヴェイ外交部長も思わず…と言った態で立ち上がっていた。
マトヴェイ外交部長は、先の政変で足に大ケガを負って、今も後遺症がある人だ。
今は歩けると言っても、先々の事を思えば、気にならない筈がないんだろう。
「そうですね。今はこう、人ひとりが横になれるくらいの調理ワゴンに小さい車輪をつけて立ち上げてるって言う、力業の試作品段階だったので、私が他の国で見た事がある器具を試作してみませんか、って言う話をしている途中です」
「それがこの手書きの設計図なワケね」
「はい」
「それ、ユングベリ商会で自力ではやらない訳?」
「ウチはまだ無理ですよ。その前に軌道に乗せなきゃいけない話がいっぱいあります。既にラヴォリ商会さんが開発を始めていらっしゃるなら、お任せした方が良いじゃないですか。実際に完成を待っている方もいらっしゃいますから」
私がスヴェンテ老公爵の奥様を思い浮かべながら、ナザリオギルド長に説明していると、同じイメージをラヴォリ商会長も持ったんだろう。夫人の為…と、微かな呟きが聞こえた。
「ふうん……アイデア料くらい貰えば良いのに」
奇特だとでも言いたげなナザリオギルド長に「まったくだ」と、ラヴォリ商会長も頷いていた。
「いえ。そこは商会長代理とも話はしたんですけど、どうか今後、ユングベリ商会を市場から締め出す事はしないで下さい、と。共存共栄の精神でお願いしますと。その対価として頂けたら」
何しろ起業したばかり、実店舗開業もまだな半ペーパー商会と、アンジェス国内最大手の商会。その差は象と蟻くらいあると言って良い。
ひと睨みされた時点で、立ち行かなくなる可能性だってあるのだ。
「なるほど、お金より伝手」
と、察したように頷いたナザリオギルド長は、羽ペンとインクをレストランの従業員に持って来させると、歩行補助器具の完成予想図の車輪の部分に、いきなり数字らしきものをスラスラと書き込んだ。
「この割合で車輪が出来れば、人が乗ってもバランスはとれると思うよ。まあ、一度試してみてよ」
「⁉」
驚く私とラヴォリ商会長に、ナザリオギルド長はいっそ得意げな笑みを浮かべて見せた。
「完成したら、僕も一台買うよ。いや、僕が使う訳じゃなくて、出来ればギルドで権利を買うか実物を輸入するかしたいね。実用化出来れば間違いなく売れるだろうから、僕がベルィフに戻る良い手土産にもなる」
「そ…れは……」
思わぬ話の流れに、ラヴォリ商会長がタジタジだ。
「この数字は、ユングベリ商会長の挨拶代と共に、僕の先行投資だとでも思って。開発頑張ってよ」
ふふっ、と底知れぬ笑みをナザリオギルド長が見せたその時、個室の扉が部屋の外から軽くノックされた。
「失礼致します。ご歓談中のところ誠に申し訳ございません。実はセルフォンテ様宛の急使と、ユングベリ様には従業員の方が至急お話がある――と」
「「え?」」
開いた扉の向こうには、トレーの上に手紙を乗せたレストラン従業員と、その隣には、急いで来たらしいイオタがいた。
……イオタはこちらには付いて来ていなかった筈だけど、何かトラブルがあったんだろうか。
ナザリオギルド長がトレーから手紙を取り上げている横で、イオタが私に少し屈むようゼスチャーをしている。
多分こう言う事だろうと、耳を寄せた私に、とんでもない「爆弾」が落とされた。
『―――テオドル大公殿下一行との連絡がつかなくなっているようです』
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