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第二部 宰相閣下の謹慎事情
【宰相Side】エドヴァルドの静謐(前)
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※1日複数話更新です。お気を付け下さい。
血の色に染まる花びらに埋もれた、公爵家当主と侍女――。
既に幼年期を過ぎ、物心が付き始めていた為に、それはもう忘れる事が出来ない光景と言って良かった。
直後に木は切り倒されてしまい、何と言う名前なのか覚える以前に、公爵邸の植物図鑑からも抹消されていた。
その花を、今の時期だとスヴェンテ公爵邸の庭で見る事になるかも知れないと、侍女長が言う。
ただ、スヴェンテ公爵邸の庭園の花は、政変前までは何度もパーティーが開かれる程に有名だったらしい。
それならば、少しでもレイナの目の保養になるのなら、もし〝セラシフェラ〟があったとしても、きっと私は動揺はしないだろうと思っていた。
逆にレイナの方が私を気遣って、もし〝セラシフェラ〟を良いと思ってしまったら、また花が咲く頃に庭園に連れて来てくれればそれで良い――などと言ってくれた程だ。
ただ、私が「気に入った花があれば公爵邸に植える」と言っているのは、そもそも外出をあまりさせたくないからなのだが、一緒に庭園に行こうと言われれば、それはそれで手の中に閉じ込めておきたい気持ちが揺らいでしまう。
今からでも、バリエンダールに行かずに済むような、何かきっかけがないかと足掻くものの、それもなかなか上手くいかない。
私ならば止められるのでは――と言う、邸宅中の使用人たちの視線が痛い。
スヴェンテ公爵家を訪れる前夜、セルヴァンが「宝石店〝フリードリーン〟から連絡が来て、オーダーしていたピアスが出来上がった」との報告をしてきた。
レイナが双子や〝鷹の眼〟達とバリエンダールに行く打ち合わせをしている間に、気付かれないように使者の伝言を受けたのだ。
だから私も、返す言葉で彼女がバリエンダールから帰って来た翌日に、レストラン〝アンブローシュ〟を予約しておくようにと言っておいた。
本当なら〝アンブローシュ〟でレイナに結婚を請うつもりだったが、バリエンダールに行く事をどうしても覆せないのであれば、それよりも前に気持ちを伝えて、返事を〝アンブローシュ〟で聞こうと、考えを変えた。
そうすれば、バリエンダールでも私の事を考えずにはいられないだろうと思ったのだ。
姑息かも知れない。
だが、未だに「無理に召喚してしまった償いではないか」との思いをどこかに残しているかの様に見えるレイナに、私が本気だと気付いてくれるまで――出来る布石は全て打っておきたい。
ただミカをハルヴァラ伯爵領に帰らせる事や、バリエンダールに行く同行者との顔合わせなど、あれこれ王宮で話し合っていた結果、深夜の帰宅になってしまい、夜の内にレイナに話をする事が出来なかった。
会話の流れ次第では、寝台の中で囁いても良いかと思っていたものの、私の体調を純粋に気遣うレイナの前に、結局最後まで結婚の話は言い出せなかった。
「後はスヴェンテ家の庭園か……」
「旦那様?」
「いや。馬車を頼む、セルヴァン。そろそろレイナを連れて出発する」
――翌日そうして、私とレイナはスヴェンテ公爵邸へと向かった。
* * *
好きな花はあるのかと聞けば、考えた事がないとレイナは言う。
庭を歩きながら、気になる花はあるかと聞けば、私の色を映した花を見て、ハルヴァラの白磁器のデザインに使えそうだと、斜め上の回答が返って来る。
いっそわざとそう言う空気にさせないようにしているのかと、疑いたくなってしまった程だ。
だが更に歩を進めたところで、そんな空気は一変してしまった。
白い花や薄紅色の花が散る――私の記憶をも揺さぶる、その景色。
ふと隣を見れば、黙り込むレイナの目から涙だけが溢れ落ちていた。
好き、とは少し違うのだと言う。
ただ、入学した大学に咲いていて、合格を実感した、思い入れのある花に似ていると。
「来年も再来年も、その先も……私がずっと、貴女をここへ連れて来よう」
その瞬間、私の中にあった先代公爵の死の記憶はかき消され――涙を流すレイナの姿だけが、心の中を覆い尽くした。
「どうかずっと、私の隣にいてくれ」
今にも消えてしまいそうな、バリエンダールから二度と戻って来ないのではないかと、思わず錯覚と恐怖を覚えた私は、とっさに額を寄せて、レイナの両手を掴んで囁いていた。
「必ず私の所に戻って来てくれ」
ギーレンで足止めをくらった私のように、帰国が遅れるようなら私自身がバリエンダールに乗り込むと言えば、レイナは面食らって目を丸くしていた。
婚約者を名乗って迎えに行くと、当然の事を告げたつもりが、やはりどこかで「ドナート王子対策」としての方便だとの思いがあったのか、明らかな戸惑いが目に浮かんでいる。
普段は良すぎるくらいに察しが良いにも関わらず、自分への好意にだけは、鈍いうえに懐疑的だ。
「本気で、私とこの先を歩く事を考えてくれないか、レイナ」
ちょっとやそっとの仄めかしでは、まるで届かない。
「――私と結婚して欲しい」
レイナと元いた世界を繋ぐ、数少ない思い出の花。
例えそれが、私の罪の象徴となっても。
先代公爵の死を連想させる花であっても。
彼女の心がそれで安らぐのであれば、何度でも、何年たっても、共にこの花を見よう。
「決して召喚してしまった事への贖罪からではなく、ただのエドヴァルド・イデオンとして、貴女を愛している」
それが間違う事なき私の本心だ。
レイナはしばらく、自分の中で「結婚」が他に意味のある単語なのかを自問自答しているようだったが、それが何の他意もない、そのままの言葉だと気付いたところで「ええっっ⁉」っと、こちらも驚くような声を上げた。
何故そこで驚くのかと思いつつも、レイナらしいとも同時に思ってしまう。
今はまだ、ストレートに言葉が通じた事だけでも喜んでおくべきだろう。
アンジェスの貴族社会における19歳が、結婚の話が出たところで何の問題もない年齢とは言え、彼女のいた世界では、まだ教育機関で学んでいる者の方が多いと言うのだから、自分の事として考えられていなかったとしてもおかしくはなかった。
どうせ高位貴族の婚姻となると、準備や領下への周知、高等法院への手続き等々、半年以上かかるのが普通だ。
身分が釣り合わない、公爵夫人になる覚悟なんてない――理由がそれだけなら、いくらでも周りの堀は埋められる。
「貴女はただ、この先も私と、私の隣を歩いてくれるかどうかだけを考えて、その答えを聞かせて欲しい」
こう言っておけば、たとえバリエンダールで他の男がレイナを口説こうと、それどころではなくなるだろう。
その好意と天秤にかけられる程、レイナは器用ではない。
欲を言えば、海の向こうでも私の事だけを考えていて欲しいが……こればかりは、淡い期待で終わるかも知れない。
むしろ〝ユングベリ商会〟の販路を、意気揚々と拡げて帰って来る気しかしない。
「貴女がバリエンダールから帰って来る次の日に〝アンブローシュ〟を予約しておく。――返事は、その時に」
だからこれがせめてもの、私に出来る虫除けだ。
私は貴女の目を、他の男に向けさせるつもりは一切ないのだから。
血の色に染まる花びらに埋もれた、公爵家当主と侍女――。
既に幼年期を過ぎ、物心が付き始めていた為に、それはもう忘れる事が出来ない光景と言って良かった。
直後に木は切り倒されてしまい、何と言う名前なのか覚える以前に、公爵邸の植物図鑑からも抹消されていた。
その花を、今の時期だとスヴェンテ公爵邸の庭で見る事になるかも知れないと、侍女長が言う。
ただ、スヴェンテ公爵邸の庭園の花は、政変前までは何度もパーティーが開かれる程に有名だったらしい。
それならば、少しでもレイナの目の保養になるのなら、もし〝セラシフェラ〟があったとしても、きっと私は動揺はしないだろうと思っていた。
逆にレイナの方が私を気遣って、もし〝セラシフェラ〟を良いと思ってしまったら、また花が咲く頃に庭園に連れて来てくれればそれで良い――などと言ってくれた程だ。
ただ、私が「気に入った花があれば公爵邸に植える」と言っているのは、そもそも外出をあまりさせたくないからなのだが、一緒に庭園に行こうと言われれば、それはそれで手の中に閉じ込めておきたい気持ちが揺らいでしまう。
今からでも、バリエンダールに行かずに済むような、何かきっかけがないかと足掻くものの、それもなかなか上手くいかない。
私ならば止められるのでは――と言う、邸宅中の使用人たちの視線が痛い。
スヴェンテ公爵家を訪れる前夜、セルヴァンが「宝石店〝フリードリーン〟から連絡が来て、オーダーしていたピアスが出来上がった」との報告をしてきた。
レイナが双子や〝鷹の眼〟達とバリエンダールに行く打ち合わせをしている間に、気付かれないように使者の伝言を受けたのだ。
だから私も、返す言葉で彼女がバリエンダールから帰って来た翌日に、レストラン〝アンブローシュ〟を予約しておくようにと言っておいた。
本当なら〝アンブローシュ〟でレイナに結婚を請うつもりだったが、バリエンダールに行く事をどうしても覆せないのであれば、それよりも前に気持ちを伝えて、返事を〝アンブローシュ〟で聞こうと、考えを変えた。
そうすれば、バリエンダールでも私の事を考えずにはいられないだろうと思ったのだ。
姑息かも知れない。
だが、未だに「無理に召喚してしまった償いではないか」との思いをどこかに残しているかの様に見えるレイナに、私が本気だと気付いてくれるまで――出来る布石は全て打っておきたい。
ただミカをハルヴァラ伯爵領に帰らせる事や、バリエンダールに行く同行者との顔合わせなど、あれこれ王宮で話し合っていた結果、深夜の帰宅になってしまい、夜の内にレイナに話をする事が出来なかった。
会話の流れ次第では、寝台の中で囁いても良いかと思っていたものの、私の体調を純粋に気遣うレイナの前に、結局最後まで結婚の話は言い出せなかった。
「後はスヴェンテ家の庭園か……」
「旦那様?」
「いや。馬車を頼む、セルヴァン。そろそろレイナを連れて出発する」
――翌日そうして、私とレイナはスヴェンテ公爵邸へと向かった。
* * *
好きな花はあるのかと聞けば、考えた事がないとレイナは言う。
庭を歩きながら、気になる花はあるかと聞けば、私の色を映した花を見て、ハルヴァラの白磁器のデザインに使えそうだと、斜め上の回答が返って来る。
いっそわざとそう言う空気にさせないようにしているのかと、疑いたくなってしまった程だ。
だが更に歩を進めたところで、そんな空気は一変してしまった。
白い花や薄紅色の花が散る――私の記憶をも揺さぶる、その景色。
ふと隣を見れば、黙り込むレイナの目から涙だけが溢れ落ちていた。
好き、とは少し違うのだと言う。
ただ、入学した大学に咲いていて、合格を実感した、思い入れのある花に似ていると。
「来年も再来年も、その先も……私がずっと、貴女をここへ連れて来よう」
その瞬間、私の中にあった先代公爵の死の記憶はかき消され――涙を流すレイナの姿だけが、心の中を覆い尽くした。
「どうかずっと、私の隣にいてくれ」
今にも消えてしまいそうな、バリエンダールから二度と戻って来ないのではないかと、思わず錯覚と恐怖を覚えた私は、とっさに額を寄せて、レイナの両手を掴んで囁いていた。
「必ず私の所に戻って来てくれ」
ギーレンで足止めをくらった私のように、帰国が遅れるようなら私自身がバリエンダールに乗り込むと言えば、レイナは面食らって目を丸くしていた。
婚約者を名乗って迎えに行くと、当然の事を告げたつもりが、やはりどこかで「ドナート王子対策」としての方便だとの思いがあったのか、明らかな戸惑いが目に浮かんでいる。
普段は良すぎるくらいに察しが良いにも関わらず、自分への好意にだけは、鈍いうえに懐疑的だ。
「本気で、私とこの先を歩く事を考えてくれないか、レイナ」
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「――私と結婚して欲しい」
レイナと元いた世界を繋ぐ、数少ない思い出の花。
例えそれが、私の罪の象徴となっても。
先代公爵の死を連想させる花であっても。
彼女の心がそれで安らぐのであれば、何度でも、何年たっても、共にこの花を見よう。
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それが間違う事なき私の本心だ。
レイナはしばらく、自分の中で「結婚」が他に意味のある単語なのかを自問自答しているようだったが、それが何の他意もない、そのままの言葉だと気付いたところで「ええっっ⁉」っと、こちらも驚くような声を上げた。
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685 忘れじの膝枕 とも連動!
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
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