346 / 803
第二部 宰相閣下の謹慎事情
396 宰相令息・ジーノの事情
しおりを挟む
※1日複数話更新です。お気を付け下さい。
バルトリやチェーリアさんの衣装は、青と赤を基調とした刺繍入りの民族衣装だけど、この目の前のジーノ・フォサーティ宰相令息が着用している衣装は、それよりも遥かにシックな、黒を基調に赤や橙色の糸を使った刺繍が、袖口や裾に施されたものだった。
更に首元にはマフラーの様な細めの布が掛かっており、胸元で重なった上側の部分にも、紋章の様な立派な刺繍が施されていた。
後でバルトリに聞いたら、首から掛けられている布は、紋章を前面に、より正式な衣装としての意味合いを濃くしているんだとの話だった。
「実際の数は我々ですら把握しきれていない可能性もありますが、バートリのネーミ族、チェーリアのハタラ族、私はユレルミ族。それと基本的には北部地域から出ないイラクシ族が、北方民族を代表する四部族とされていますね。当代国王メダルド陛下が、先代陛下の方針を翻して、我ら北方民族に対して、同化も分離も強要しない――となった時に、話し合いのテーブルについた部族です」
市場で〝ソラータ〟に属している人間が暴れているとの連絡を〝ダーチャ〟経由で受け、出仕を遅らせて駆け付けたと言うジーノ青年は、自らを指差しながら、そう言った。
「ネーミ族やハタラ族は他の者が交渉のテーブルについていましたが、ユレルミ族の代表として来ていたのは私です。今の養父であるジォットには、その話し合いの後、声をかけられました」
なるほどテオドル大公の疑問に対し、ジーノ青年は現在の宰相によるスカウトだと、明確に口にした訳である。
宰相家の後継者として、側室の子では務まらないとの思いもあっただろうけど、国内を安定させると言う点で北方民族の取り込みを図れると言う目論みもあったのかも知れなかった。
「ただし『迫害の歴史に終止符を』と言うのが陛下のご意志であるとは言え、まだ溝がある事も確か。ですから王宮内では、この民族衣装は着用せず、北部地域住民との対話や、この様に外に出かける際にのみ着用すると、そのように落としどころを作っています。実際、定住して、公用語しか話せなくなっている同胞なんかも出て来ているようですしね」
このお店は、そんなハタラ族の男性が元々経営をしていたところ、病で店に立てなくなり、故郷から親族であるチェーリアが出て来た――と言うのが現状であるらしかった。
だから言葉が未だ片言なのだ、と。
ただ四つの部族の間では、多少発音と単語の幾つかに呼び方の違いがある程度で、通じない訳ではないらしい。
だからバルトリも、チェーリアさんの言葉はある程度理解が出来ると言う事なんだろう。
「厨房は未だ先の店長に雇われていた者がほぼ健在ではあるし、チェーリア自身もある程度の調理は出来る。ただ言葉がまだ流暢ではない事もあって〝ソラータ〟の連中やグイドからすれば、この市場から出て行かせるなら今だ…となっていたみたいですね」
グイド・フォサーティ宰相令息は、自分が宰相家の血を引いていると言う事へのプライドが殊の外高いらしく、一般市民へのあたりも、元からかなりキツイらしい。
養子に入ったジーノ青年の存在も、そんなプライドを否応なしに刺激しているんだろう。
「器小さ……」
ベルセリウス将軍の背に隠れるように話を聞きながら、うっかり本音を溢してしまった私に、ここで初めてジーノ青年の視線が向いた。
「レイナ・ユングベリ嬢、でしたね。お越しになるまでは、テオドル大公殿下の書記官として名を聞いていましたが、まさか商会の経営者であり、バートリの主でもあったとは思いもしませんでした」
「えーっと……」
この人も「バートリ」と口にするからには、確かに北方民族の出なんだなと、一瞬別のところで納得していたんだけど、それ以前にバルトリは〝鷹の眼〟の一員であり、実際の主はエドヴァルドだ。
説明しづらいな…と思っていると、バルトリの目が「そのまま押し通すように」と語っている事に気が付いて、仕方がないから笑ってとぼけておく事にした。
「もしかして、今日のこの衣装を一式お貸し下さったのは、フォサーティ卿でいらっしゃいます……?」
ほんのちょっとだけ話の矛先を逸らした事に、気付いたか気付かなかったか、ジーノ青年も淡々と「ええ」と答えを返してきた。
「バートリは以前、その衣装で、この店に食事をしに来ていた事がありましてね。今日の様に〝ソラータ〟の連中を追い返してくれていた。ネーミ族だと言うのはすぐに分かったものの、私自身が彼を見た事がなかった。宰相家あるいは〝ダーチャ〟で働く気はないかと尋ねてみたところが、既に主持ちだとすげなく返され、今に至る訳ですよ。ああもちろん、何をしに王都へ来ていたのかまでは教えてくれませんでしたから、その点はご心配なく」
その〝ソラータ〟連中を追い返した御礼に、一つ借りにしておくから、何かあれば自分を訪ねて来るように――と言っておいた結果が「衣装を貸して欲しい」だったらしい。
「少人数用の転移装置を職権濫用で殿下からお借りして、遠方に探しに出たり…存外苦労しましたよ」
「そ…それは大変に申し訳なく……」
「事前に『ユングベリ商会として取り扱いたい商品を探している』『ネーミ族の衣装や小物はどうだろうか』など、主な理由はバートリから聞きました。いずれはサレステーデへの進出も考えていて、今回の事はその足掛かりにしたい、とも。だとすれば、こちらの目的とも合致するかも知れない。少数民族だからと下に見て、搾取をするつもりはないか見極めないといけない――まあ、そんな風にこちらも考えまして」
ジーノ青年の目は、こちらを見定めようとしている…と言った感じに見えた。
『私の言っている言葉は理解出来ますか?』
私にとってはどれも同じ様にしか聞こえないんだけれども、片手を上げてバルトリを止めて、テオドル大公やマトヴェイ外交部長たちが眉を顰めたところを見ると、何かしら別の言語をきっと口にしたんだろう。
『読み書きはまだ無理ですけど、話すだけでしたら大丈夫ですよ』
私の言語チートは、相手が話しかけて来た言語をそのまま返して発揮されているようなので、多分それで通じたと思う。
事実ジーノ青年のこめかみも、ピクリと微かに動いていた。
『これはユレルミの部族長一族にのみ伝わる、緊急時の為の特殊言語で、バートリやチェーリアでさえ部分的にしか理解出来ない筈なんですがね……』
『まあ…そこは、商売上の守秘義務としてご理解いただければ』
なるほど、少数民族の中にあっても、彼はそれなりのやんごとなき身だったと言う事か。
それなら確かに宰相家の養子に入ったり、王太子殿下の側近候補になったりするのも納得かも知れない。
『そう言えばテオドル大公殿下が、陛下と王太子殿下に「アンジェス国内の公爵家当主の婚約者」だとも仰ったんでしたね。随分とたくさんの肩書をお持ちらしい。さて、どの肩書きの比重が大きいのやら』
『どれも蔑ろにしているつもりはありませんけどね?』
実際のところ「ユングベリ商会の商会長」以外は、自分から名乗った覚えはない――なんて言ってもあまり意味はなさそうだから、煙に巻くしかない。
不満げに顔を顰められても、こちらこそ困ると言うものだ。
『ちなみにこの後の予定を伺っても?』
『王女様が主催されるお茶会までは、まだ少し時間もありますし、王都商業ギルドに行くつもりですよ。ユングベリ商会の支店候補を探して、相場の把握と区域だけでも絞っておこうかと』
手紙を送る、とかは馬鹿正直に言う必要のない話だ。
ジーノ青年の方も『なるほど』と、それで充分に納得した様子だった。
『ではお茶会の後で、少々お時間をいただいても?ユングベリ商会の今後の店舗計画に大きく関わってくる話があるのですが』
…お断り出来る空気は、そこにない気がした。
バルトリやチェーリアさんの衣装は、青と赤を基調とした刺繍入りの民族衣装だけど、この目の前のジーノ・フォサーティ宰相令息が着用している衣装は、それよりも遥かにシックな、黒を基調に赤や橙色の糸を使った刺繍が、袖口や裾に施されたものだった。
更に首元にはマフラーの様な細めの布が掛かっており、胸元で重なった上側の部分にも、紋章の様な立派な刺繍が施されていた。
後でバルトリに聞いたら、首から掛けられている布は、紋章を前面に、より正式な衣装としての意味合いを濃くしているんだとの話だった。
「実際の数は我々ですら把握しきれていない可能性もありますが、バートリのネーミ族、チェーリアのハタラ族、私はユレルミ族。それと基本的には北部地域から出ないイラクシ族が、北方民族を代表する四部族とされていますね。当代国王メダルド陛下が、先代陛下の方針を翻して、我ら北方民族に対して、同化も分離も強要しない――となった時に、話し合いのテーブルについた部族です」
市場で〝ソラータ〟に属している人間が暴れているとの連絡を〝ダーチャ〟経由で受け、出仕を遅らせて駆け付けたと言うジーノ青年は、自らを指差しながら、そう言った。
「ネーミ族やハタラ族は他の者が交渉のテーブルについていましたが、ユレルミ族の代表として来ていたのは私です。今の養父であるジォットには、その話し合いの後、声をかけられました」
なるほどテオドル大公の疑問に対し、ジーノ青年は現在の宰相によるスカウトだと、明確に口にした訳である。
宰相家の後継者として、側室の子では務まらないとの思いもあっただろうけど、国内を安定させると言う点で北方民族の取り込みを図れると言う目論みもあったのかも知れなかった。
「ただし『迫害の歴史に終止符を』と言うのが陛下のご意志であるとは言え、まだ溝がある事も確か。ですから王宮内では、この民族衣装は着用せず、北部地域住民との対話や、この様に外に出かける際にのみ着用すると、そのように落としどころを作っています。実際、定住して、公用語しか話せなくなっている同胞なんかも出て来ているようですしね」
このお店は、そんなハタラ族の男性が元々経営をしていたところ、病で店に立てなくなり、故郷から親族であるチェーリアが出て来た――と言うのが現状であるらしかった。
だから言葉が未だ片言なのだ、と。
ただ四つの部族の間では、多少発音と単語の幾つかに呼び方の違いがある程度で、通じない訳ではないらしい。
だからバルトリも、チェーリアさんの言葉はある程度理解が出来ると言う事なんだろう。
「厨房は未だ先の店長に雇われていた者がほぼ健在ではあるし、チェーリア自身もある程度の調理は出来る。ただ言葉がまだ流暢ではない事もあって〝ソラータ〟の連中やグイドからすれば、この市場から出て行かせるなら今だ…となっていたみたいですね」
グイド・フォサーティ宰相令息は、自分が宰相家の血を引いていると言う事へのプライドが殊の外高いらしく、一般市民へのあたりも、元からかなりキツイらしい。
養子に入ったジーノ青年の存在も、そんなプライドを否応なしに刺激しているんだろう。
「器小さ……」
ベルセリウス将軍の背に隠れるように話を聞きながら、うっかり本音を溢してしまった私に、ここで初めてジーノ青年の視線が向いた。
「レイナ・ユングベリ嬢、でしたね。お越しになるまでは、テオドル大公殿下の書記官として名を聞いていましたが、まさか商会の経営者であり、バートリの主でもあったとは思いもしませんでした」
「えーっと……」
この人も「バートリ」と口にするからには、確かに北方民族の出なんだなと、一瞬別のところで納得していたんだけど、それ以前にバルトリは〝鷹の眼〟の一員であり、実際の主はエドヴァルドだ。
説明しづらいな…と思っていると、バルトリの目が「そのまま押し通すように」と語っている事に気が付いて、仕方がないから笑ってとぼけておく事にした。
「もしかして、今日のこの衣装を一式お貸し下さったのは、フォサーティ卿でいらっしゃいます……?」
ほんのちょっとだけ話の矛先を逸らした事に、気付いたか気付かなかったか、ジーノ青年も淡々と「ええ」と答えを返してきた。
「バートリは以前、その衣装で、この店に食事をしに来ていた事がありましてね。今日の様に〝ソラータ〟の連中を追い返してくれていた。ネーミ族だと言うのはすぐに分かったものの、私自身が彼を見た事がなかった。宰相家あるいは〝ダーチャ〟で働く気はないかと尋ねてみたところが、既に主持ちだとすげなく返され、今に至る訳ですよ。ああもちろん、何をしに王都へ来ていたのかまでは教えてくれませんでしたから、その点はご心配なく」
その〝ソラータ〟連中を追い返した御礼に、一つ借りにしておくから、何かあれば自分を訪ねて来るように――と言っておいた結果が「衣装を貸して欲しい」だったらしい。
「少人数用の転移装置を職権濫用で殿下からお借りして、遠方に探しに出たり…存外苦労しましたよ」
「そ…それは大変に申し訳なく……」
「事前に『ユングベリ商会として取り扱いたい商品を探している』『ネーミ族の衣装や小物はどうだろうか』など、主な理由はバートリから聞きました。いずれはサレステーデへの進出も考えていて、今回の事はその足掛かりにしたい、とも。だとすれば、こちらの目的とも合致するかも知れない。少数民族だからと下に見て、搾取をするつもりはないか見極めないといけない――まあ、そんな風にこちらも考えまして」
ジーノ青年の目は、こちらを見定めようとしている…と言った感じに見えた。
『私の言っている言葉は理解出来ますか?』
私にとってはどれも同じ様にしか聞こえないんだけれども、片手を上げてバルトリを止めて、テオドル大公やマトヴェイ外交部長たちが眉を顰めたところを見ると、何かしら別の言語をきっと口にしたんだろう。
『読み書きはまだ無理ですけど、話すだけでしたら大丈夫ですよ』
私の言語チートは、相手が話しかけて来た言語をそのまま返して発揮されているようなので、多分それで通じたと思う。
事実ジーノ青年のこめかみも、ピクリと微かに動いていた。
『これはユレルミの部族長一族にのみ伝わる、緊急時の為の特殊言語で、バートリやチェーリアでさえ部分的にしか理解出来ない筈なんですがね……』
『まあ…そこは、商売上の守秘義務としてご理解いただければ』
なるほど、少数民族の中にあっても、彼はそれなりのやんごとなき身だったと言う事か。
それなら確かに宰相家の養子に入ったり、王太子殿下の側近候補になったりするのも納得かも知れない。
『そう言えばテオドル大公殿下が、陛下と王太子殿下に「アンジェス国内の公爵家当主の婚約者」だとも仰ったんでしたね。随分とたくさんの肩書をお持ちらしい。さて、どの肩書きの比重が大きいのやら』
『どれも蔑ろにしているつもりはありませんけどね?』
実際のところ「ユングベリ商会の商会長」以外は、自分から名乗った覚えはない――なんて言ってもあまり意味はなさそうだから、煙に巻くしかない。
不満げに顔を顰められても、こちらこそ困ると言うものだ。
『ちなみにこの後の予定を伺っても?』
『王女様が主催されるお茶会までは、まだ少し時間もありますし、王都商業ギルドに行くつもりですよ。ユングベリ商会の支店候補を探して、相場の把握と区域だけでも絞っておこうかと』
手紙を送る、とかは馬鹿正直に言う必要のない話だ。
ジーノ青年の方も『なるほど』と、それで充分に納得した様子だった。
『ではお茶会の後で、少々お時間をいただいても?ユングベリ商会の今後の店舗計画に大きく関わってくる話があるのですが』
…お断り出来る空気は、そこにない気がした。
777
685 忘れじの膝枕 とも連動!
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
お気に入りに追加
12,979
あなたにおすすめの小説

今日結婚した夫から2年経ったら出ていけと言われました
四折 柊
恋愛
子爵令嬢であるコーデリアは高位貴族である公爵家から是非にと望まれ結婚した。美しくもなく身分の低い自分が何故? 理由は分からないが自分にひどい扱いをする実家を出て幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱く。ところがそこには思惑があり……。公爵は本当に愛する女性を妻にするためにコーデリアを利用したのだ。夫となった男は言った。「お前と本当の夫婦になるつもりはない。2年後には公爵邸から国外へ出ていってもらう。そして二度と戻ってくるな」と。(いいんですか? それは私にとって……ご褒美です!)

【完結】王女と駆け落ちした元旦那が二年後に帰ってきた〜謝罪すると思いきや、聖女になったお前と僕らの赤ん坊を育てたい?こんなに馬鹿だったかしら
冬月光輝
恋愛
侯爵家の令嬢、エリスの夫であるロバートは伯爵家の長男にして、デルバニア王国の第二王女アイリーンの幼馴染だった。
アイリーンは隣国の王子であるアルフォンスと婚約しているが、婚姻の儀式の当日にロバートと共に行方を眩ませてしまう。
国際規模の婚約破棄事件の裏で失意に沈むエリスだったが、同じ境遇のアルフォンスとお互いに励まし合い、元々魔法の素養があったので環境を変えようと修行をして聖女となり、王国でも重宝される存在となった。
ロバートたちが蒸発して二年後のある日、突然エリスの前に元夫が現れる。
エリスは激怒して謝罪を求めたが、彼は「アイリーンと自分の赤子を三人で育てよう」と斜め上のことを言い出した。

完結 穀潰しと言われたので家を出ます
音爽(ネソウ)
恋愛
ファーレン子爵家は姉が必死で守って来た。だが父親が他界すると家から追い出された。
「お姉様は出て行って!この穀潰し!私にはわかっているのよ遺産をいいように使おうだなんて」
遺産などほとんど残っていないのにそのような事を言う。
こうして腹黒な妹は母を騙して家を乗っ取ったのだ。
その後、収入のない妹夫婦は母の財を喰い物にするばかりで……

山に捨てられた令嬢! 私のスキルは結界なのに、王都がどうなっても、もう知りません!
甘い秋空
恋愛
婚約を破棄されて、山に捨てられました! 私のスキルは結界なので、私を王都の外に出せば、王都は結界が無くなりますよ? もう、どうなっても知りませんから! え? 助けに来たのは・・・

お前のせいで不幸になったと姉が乗り込んできました、ご自分から彼を奪っておいて何なの?
coco
恋愛
お前のせいで不幸になった、責任取りなさいと、姉が押しかけてきました。
ご自分から彼を奪っておいて、一体何なの─?

【完】お義母様そんなに嫁がお嫌いですか?でも安心してください、もう会う事はありませんから
咲貴
恋愛
見初められ伯爵夫人となった元子爵令嬢のアニカは、夫のフィリベルトの義母に嫌われており、嫌がらせを受ける日々。
そんな中、義父の誕生日を祝うため、とびきりのプレゼントを用意する。
しかし、義母と二人きりになった時、事件は起こった……。
うたた寝している間に運命が変わりました。
gacchi
恋愛
優柔不断な第三王子フレディ様の婚約者として、幼いころから色々と苦労してきたけど、最近はもう呆れてしまって放置気味。そんな中、お義姉様がフレディ様の子を身ごもった?私との婚約は解消?私は学園を卒業したら修道院へ入れられることに。…だったはずなのに、カフェテリアでうたた寝していたら、私の運命は変わってしまったようです。

国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。