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第二部 宰相閣下の謹慎事情
394 嗚呼、言語チート
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※1日複数話更新です。お気を付け下さい。
「……出番がありませんでしたな」
ポツリと呟いたのが、ベルセリウス将軍ではなくマトヴェイ外交部長だったのには、ちょっと驚いてしまった。
部長、存外過激派ですか?
それとも、売られた喧嘩は高値で買い取るタイプですか?
「これだけ若いのがおるのに、其方の出番なんぞあっても困るだろう」
どうやら聞こえたらしいテオドル大公も、ちょっと苦笑ぎみだ。
市場の奥からバルトリが片手を上げて合図をしてきたので、こちらは比較的ゆっくりとした速度で、指定されていたお店の前へと辿り着いた。
「あ、エライエライ。お店ほとんど無傷じゃない」
木箱と、切り身になる前の魚は複数散らばってしまったっぽいけど、多少の傷は細切れにして料理にしてしまえば良い事だ。
「そりゃ、ココに食いに来たってんなら中では暴れねぇよ」
バルトリと手分けして、地に転がるゴロツキ?を縛り上げながら、リックがドヤ顔でそう口にしている。
シーグもリックも、エドベリ王子の専属侍従になるとなった時点で、ギーレン語以外の周辺諸国の言語も勉強をしているらしい。
今は(私は分かってないけど)、同行者に合わせてアンジェス語を話しているみたいだけど、政治的な難しい単語でなければ、他の言語にしても、日常会話はなんとかOKと言うレベルにはなっているんだそうだ。
ホントにね、二人とも恩人であるにしても、エドベリ王子が大好きで、役に立ちたいんだね。
『バ…バートリ……その、その人たちは……』
その時不意に、お店の中からおずおずと一人の女性が顔を出し、バルトリの方へと話しかけてきた。
うん?バートリ?
あ、と言うかこの女性……紋様こそ違うけど、バルトリと同じ民族衣装を着てる……?
『話していたでしょう。このお店と取引をしてくれるかも知れない人を連れて来ると。あそこに立っている真ん中の女性が、そのユングベリ商会の商会長ですよ』
『え⁉あ…ジーノも似たような話をしていたけど……本当に……?』
これは私も間に入った方が良いだろうなと、もう少し近寄ってみる事にした。
『初めまして。朝早くにすみません。私がその、ユングベリ商会の商会長レイナ・ユングベリです。そこの彼がどう言う話をしていたのかは、まだ聞いていませんけど、私がバリエンダール国内で取引先を探している事は確かですよ?』
この場は〝カーテシー〟を披露するには場違いも甚だしいので、私は左手は自分の胸にあてて、右手を握手の為に、その女性に差し出した。
『⁉』
頑張ってにこやかに接したと思うんだけど、握手は返しながらも、何故か相手には力いっぱい目を瞠られてしまった。
『あっ、あのっ、ハタラ語を……⁉』
そう聞かれて初めて、私はこの女性とバルトリが、さっきからバリエンダール語を話していたワケではなかったんだと言うのを理解してしまった。
こうなるともう、ニコニコと肯定の意味もこめて笑っておくしか仕方がない。
どうやらまた、言語チートが発揮されていたらしい。
隣を見れば、バルトリもかなり驚いているし、周りからの視線もチクチクと痛い。
『…バートリ、と言うのも間違いではないんですよ。俺の祖先であるネーミ族や、この店主の祖先であるハタラ族からすると、どうしてもバートリとの発音になってしまう。アンジェスでは逆に、それがバルトリになってしまうみたいで』
民族によって発音しづらい部分と言うのは、確かに存在するだろう。
日本人が英語授業においてLとRに手こずったり、年齢を重ねるにつれて「ヴァ」が「バ」になるのと、もしかしたら似たような感覚なのかも知れない。
『あー…そうなんだ。え、じゃあ私はバートリって呼んだ方が良いの?』
『いや…まあ、アンジェスに戻ったら周りが戸惑うでしょうから、元のバルトリで構いませんよ。ちなみにその様子だと、ネーミ語も問題なさそうな……?』
『どっちの言語も、文字まではまだ無理。話すだけなら、ね』
『ああ…じゃあ、彼女との話はそのままハタラ語でお願いします。後ろの方々への通訳は俺が引き受けますから。彼女まだ、バリエンダール語はカタコトなんですよ。それもあって、この市場の中でも立場が弱い部類に見られているところがあって』
『高い衣装代ねー、もう。お釣り出てるんじゃない?』
『それは後で貸し主と交渉して貰えますか』
『そうするわー』
ひらひらと手を振った私は、茫然としている女性に『とりあえず』と、にこやかに話しかけた。
『朝ごはん食べてないんで、ここにいる皆に何か作って貰えませんか?出来れば名物料理とか、他のお店では食べられない郷土料理とかだと、なお嬉しいんですが』
外からパッと中を見る限りは、食堂部分と、塩漬けだ燻製だと言った、持ち帰り可能な商品を並べている部分と、両方があるように見える。
『――商談は、その後で』
女性はコクコクと、大きく首を縦に振った。
* * *
「は⁉ソラータだと?」
店の中に入って料理を待つ事にしながら、軍の皆様による「優しく配慮した」事情聴取が行われた結果、縛られて地に転がっているゴロツキたちは〝ソラータ〟と呼ばれる自警団の一員である事が明らかになった。
その結果、その自警団を知っているのか、テオドル大公が声をあげた訳である。
「有名なんですか?」
聞けば大公は、言いたくないが言わない訳にもいかない、と言った風に口の端を歪めた。
「王都に住む民草の為と称して、宰相令息グイド・フォサーティの肝煎りで作られた一団だな。と言っても、王都在住の少数民族を保護するためと、もう一人の宰相令息ジーノ・フォサーティが作った自警団〝ダーチャ〟とは所属員の質がまるで違って、まるで〝ダーチャ〟を潰す為にあるような、ガラの悪い連中の集まりだと言われておるわ」
「……見たまんまですね、それ。さしずめ評判の良い〝ダーチャ〟に対抗するために、慌てて作ったみたいに聞こえますよ」
「それしか理由はないだろうな」
なるほど、昨日も結局テオドル大公を訪ねて来なかったところから言っても、全てが後手後手なのだ。
そして二番煎じをしようとして、失敗する。
まだバリエンダールに来て二日目の私でも、会った事がなくても、その青年が宰相家の後継者に相応しくない事はすぐに理解が出来た。
「それにしても、本当にバリエンダールの内情にお詳しいですね」
感心したように呟く私に、テオドル大公は「よせよせ」と、片手を振った。
「前に来た時に、王宮内の酒の席で宰相本人に愚痴を言われただけだ。どうすれば引き際を自覚するのか、とな。まあ普通は養子をとった時点で諦めると思うわな。まさか、まだ揉めていたとは儂ですら思わんかったわ」
先代キヴェカス伯爵と言い、バリエンダール上層部と言い、どうやらテオドル大公は日本で言うところの「飲みニケーション」を随分と体現なさっておいでのようだ。
「さっきの女性、民族衣装を着ていましたし『ジーノ』…って確かに言いかけてましたから、このお店、宰相令息なり王太子殿下なり〝ダーチャ〟なりの庇護下にあって、それが原因で嫌がらせを受けてる可能性はありますね」
私がそう言うと、さっきの私と女性とのやり取りを思い出してか、テオドル大公は眉根を寄せていた。
「ふむ……裏で色々と思惑がありそうだな」
「そうですね。恐らくは…王太子殿下が自治領化の話に頷くにあたって、この一連の出来事を何とかする必要があるんじゃないかと言う気が、ちょっとしてます」
ううむ…と、ますますテオドル大公の眉間に皺が寄ったところで、厨房の奥からさっきの女性が顔を出した。
「オマタセ、イマ、リョウリ、ハコビマス」
文の区切りがちょっとおかしいと言う事は、きっとバリエンダール語を話そうとしていると言う事なんだろう。
そして立ち上がったバルトリがそれを手伝う形で、テーブルに料理が並べられる事になった。
「……出番がありませんでしたな」
ポツリと呟いたのが、ベルセリウス将軍ではなくマトヴェイ外交部長だったのには、ちょっと驚いてしまった。
部長、存外過激派ですか?
それとも、売られた喧嘩は高値で買い取るタイプですか?
「これだけ若いのがおるのに、其方の出番なんぞあっても困るだろう」
どうやら聞こえたらしいテオドル大公も、ちょっと苦笑ぎみだ。
市場の奥からバルトリが片手を上げて合図をしてきたので、こちらは比較的ゆっくりとした速度で、指定されていたお店の前へと辿り着いた。
「あ、エライエライ。お店ほとんど無傷じゃない」
木箱と、切り身になる前の魚は複数散らばってしまったっぽいけど、多少の傷は細切れにして料理にしてしまえば良い事だ。
「そりゃ、ココに食いに来たってんなら中では暴れねぇよ」
バルトリと手分けして、地に転がるゴロツキ?を縛り上げながら、リックがドヤ顔でそう口にしている。
シーグもリックも、エドベリ王子の専属侍従になるとなった時点で、ギーレン語以外の周辺諸国の言語も勉強をしているらしい。
今は(私は分かってないけど)、同行者に合わせてアンジェス語を話しているみたいだけど、政治的な難しい単語でなければ、他の言語にしても、日常会話はなんとかOKと言うレベルにはなっているんだそうだ。
ホントにね、二人とも恩人であるにしても、エドベリ王子が大好きで、役に立ちたいんだね。
『バ…バートリ……その、その人たちは……』
その時不意に、お店の中からおずおずと一人の女性が顔を出し、バルトリの方へと話しかけてきた。
うん?バートリ?
あ、と言うかこの女性……紋様こそ違うけど、バルトリと同じ民族衣装を着てる……?
『話していたでしょう。このお店と取引をしてくれるかも知れない人を連れて来ると。あそこに立っている真ん中の女性が、そのユングベリ商会の商会長ですよ』
『え⁉あ…ジーノも似たような話をしていたけど……本当に……?』
これは私も間に入った方が良いだろうなと、もう少し近寄ってみる事にした。
『初めまして。朝早くにすみません。私がその、ユングベリ商会の商会長レイナ・ユングベリです。そこの彼がどう言う話をしていたのかは、まだ聞いていませんけど、私がバリエンダール国内で取引先を探している事は確かですよ?』
この場は〝カーテシー〟を披露するには場違いも甚だしいので、私は左手は自分の胸にあてて、右手を握手の為に、その女性に差し出した。
『⁉』
頑張ってにこやかに接したと思うんだけど、握手は返しながらも、何故か相手には力いっぱい目を瞠られてしまった。
『あっ、あのっ、ハタラ語を……⁉』
そう聞かれて初めて、私はこの女性とバルトリが、さっきからバリエンダール語を話していたワケではなかったんだと言うのを理解してしまった。
こうなるともう、ニコニコと肯定の意味もこめて笑っておくしか仕方がない。
どうやらまた、言語チートが発揮されていたらしい。
隣を見れば、バルトリもかなり驚いているし、周りからの視線もチクチクと痛い。
『…バートリ、と言うのも間違いではないんですよ。俺の祖先であるネーミ族や、この店主の祖先であるハタラ族からすると、どうしてもバートリとの発音になってしまう。アンジェスでは逆に、それがバルトリになってしまうみたいで』
民族によって発音しづらい部分と言うのは、確かに存在するだろう。
日本人が英語授業においてLとRに手こずったり、年齢を重ねるにつれて「ヴァ」が「バ」になるのと、もしかしたら似たような感覚なのかも知れない。
『あー…そうなんだ。え、じゃあ私はバートリって呼んだ方が良いの?』
『いや…まあ、アンジェスに戻ったら周りが戸惑うでしょうから、元のバルトリで構いませんよ。ちなみにその様子だと、ネーミ語も問題なさそうな……?』
『どっちの言語も、文字まではまだ無理。話すだけなら、ね』
『ああ…じゃあ、彼女との話はそのままハタラ語でお願いします。後ろの方々への通訳は俺が引き受けますから。彼女まだ、バリエンダール語はカタコトなんですよ。それもあって、この市場の中でも立場が弱い部類に見られているところがあって』
『高い衣装代ねー、もう。お釣り出てるんじゃない?』
『それは後で貸し主と交渉して貰えますか』
『そうするわー』
ひらひらと手を振った私は、茫然としている女性に『とりあえず』と、にこやかに話しかけた。
『朝ごはん食べてないんで、ここにいる皆に何か作って貰えませんか?出来れば名物料理とか、他のお店では食べられない郷土料理とかだと、なお嬉しいんですが』
外からパッと中を見る限りは、食堂部分と、塩漬けだ燻製だと言った、持ち帰り可能な商品を並べている部分と、両方があるように見える。
『――商談は、その後で』
女性はコクコクと、大きく首を縦に振った。
* * *
「は⁉ソラータだと?」
店の中に入って料理を待つ事にしながら、軍の皆様による「優しく配慮した」事情聴取が行われた結果、縛られて地に転がっているゴロツキたちは〝ソラータ〟と呼ばれる自警団の一員である事が明らかになった。
その結果、その自警団を知っているのか、テオドル大公が声をあげた訳である。
「有名なんですか?」
聞けば大公は、言いたくないが言わない訳にもいかない、と言った風に口の端を歪めた。
「王都に住む民草の為と称して、宰相令息グイド・フォサーティの肝煎りで作られた一団だな。と言っても、王都在住の少数民族を保護するためと、もう一人の宰相令息ジーノ・フォサーティが作った自警団〝ダーチャ〟とは所属員の質がまるで違って、まるで〝ダーチャ〟を潰す為にあるような、ガラの悪い連中の集まりだと言われておるわ」
「……見たまんまですね、それ。さしずめ評判の良い〝ダーチャ〟に対抗するために、慌てて作ったみたいに聞こえますよ」
「それしか理由はないだろうな」
なるほど、昨日も結局テオドル大公を訪ねて来なかったところから言っても、全てが後手後手なのだ。
そして二番煎じをしようとして、失敗する。
まだバリエンダールに来て二日目の私でも、会った事がなくても、その青年が宰相家の後継者に相応しくない事はすぐに理解が出来た。
「それにしても、本当にバリエンダールの内情にお詳しいですね」
感心したように呟く私に、テオドル大公は「よせよせ」と、片手を振った。
「前に来た時に、王宮内の酒の席で宰相本人に愚痴を言われただけだ。どうすれば引き際を自覚するのか、とな。まあ普通は養子をとった時点で諦めると思うわな。まさか、まだ揉めていたとは儂ですら思わんかったわ」
先代キヴェカス伯爵と言い、バリエンダール上層部と言い、どうやらテオドル大公は日本で言うところの「飲みニケーション」を随分と体現なさっておいでのようだ。
「さっきの女性、民族衣装を着ていましたし『ジーノ』…って確かに言いかけてましたから、このお店、宰相令息なり王太子殿下なり〝ダーチャ〟なりの庇護下にあって、それが原因で嫌がらせを受けてる可能性はありますね」
私がそう言うと、さっきの私と女性とのやり取りを思い出してか、テオドル大公は眉根を寄せていた。
「ふむ……裏で色々と思惑がありそうだな」
「そうですね。恐らくは…王太子殿下が自治領化の話に頷くにあたって、この一連の出来事を何とかする必要があるんじゃないかと言う気が、ちょっとしてます」
ううむ…と、ますますテオドル大公の眉間に皺が寄ったところで、厨房の奥からさっきの女性が顔を出した。
「オマタセ、イマ、リョウリ、ハコビマス」
文の区切りがちょっとおかしいと言う事は、きっとバリエンダール語を話そうとしていると言う事なんだろう。
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