355 / 818
第二部 宰相閣下の謹慎事情
383 銀狼父子と昼食を
しおりを挟む
※1日複数話更新です。お気を付け下さい。
出発前、エドヴァルドが王宮資料室から借りてきてくれていた資料によると、バリエンダール王宮は、中庭を取り囲む形で東西南北に棟がそれぞれ存在しており、それらを袖廊が繋いでいて、王宮内を一周出来るよう繋がっているらしかった。
儀典用の広間や晩餐会などが行われるバンケットなど、公式行事関連の部屋は北の正面棟に集中しているとの事で、案内された西の正面棟は、国王一家が日常的に暮らす部屋が建物の大半を占めており、後は、国王や王妃、王太子などがプライベートな面会の場として使用する為の会議室があるのだと言う事だった。
今回は、会談を申し込む使者がテオドル大公と言う事もあって、どうやら西の正面棟への案内となったらしい。
食事は話の後――と言う事で、まずは先日のサレステーデ王族との夕食会にも似た、対面形式での話し合いからスタートする事になった。
とは言え、バリエンダール側は国王を真ん中に、その両隣に王太子と宰相がそれぞれ腰を下ろしたのに比べて、こちらは国王に向かい合う形でテオドル大公が腰を下ろしたのみで、私とマトヴェイ外交部長は、最も下座になる二席に、隣同士で腰を下ろす形になっていた。
あくまで書記官と外交官だとの態を表向き貫いている感じだった。
歩いている途中で、ミラン王太子がテオドル大公に「今、会議室にいるのは陛下と宰相のみ。話は私を交えて三人で聞くと言う事になっている」と言っていたので、形式としての自己紹介や挨拶がなくとも、真ん中に座ったのが、目元まではよく見えないにしても、髪色のところでミラン王太子と同じ「王家の色」を持つメダルド国王陛下であり、ミラン王太子と反対隣りに腰を下ろした褐色の髪の男性がフォサーティ宰相だと、あたりをつける事が出来た。
「久しいな、テオ殿。ユリア殿は息災か?」
そしてこちらも、ミラン王太子同様に、テオドル大公にかける声は柔らかく、気安い。
見た目にも、転がした方が早そうとか、生え際が心配とか言う事もなく、普通?に「ミラン王太子が年齢を重ねたらこうなる」と言った感じだった。
陛下もお変わりがなさそうで何よりですな、とテオドル大公も穏やかな笑みを浮かべた。
「ただ今回は、起きた事態も事態ですし、前回の様にのんびりと滞在させて貰う訳にもいきませんのでな、妻は近いうちに……また」
社交辞令に社交辞令を返しつつ、さりげなく本題に入ったテオドル大公に、メダルド国王も「うむ…そうだな」と、重々しく頷いていた。
「とは言え、また5年も6年も空くのでは困る。なるべく早くにな」
「承りました」
テオドル大公は恭しく頭を下げ、そこから話は本題へと入っていった。
書記官などと、とってつけたように言われても、さてどうしよう…と考えた末に、私とマトヴェイ外交部長、それぞれが聞き取ったメモを、後で突き合わせて報告書に仕上げようと言う話になった。
流石に速記の技術はないし、レコーダーがある訳でもない。
普段、アンジェスの王宮はどうしているんだろうとエドヴァルドに聞いた時には、やっぱり複数でメモをとって後で突き合わせている様な事を言っていたからだ。
(機会があったら管理部――と言うかレヴの友達の術者さんに、魔道具としての録音機を開発出来ないか聞いてみて貰おうっと)
魔道具は万能じゃないとトーカレヴァは言うけれど、リファちゃん関連の魔道具を見ていると、何でもアリじゃないかと思うのだ。
挑戦くらいしてみたって、バチはあたるまい。
ただ今回は潔く諦めて、かつ私にとっては現状日本語が一番早いので、頑張ってひたすら書くしかなかった。
馬鹿な……!とか、仮にも王族がそのように愚かな……とか、改めて聞いても信じられないとでも言う様な声が色々と聞こえてはくるものの、こちらは書く事に集中しなければならず、彼らの感情や表情の推移を窺い知る事は出来なかった。
「言いたい事は分からぬでもないがな。玉座が終着点になっておる者に、その先に崖がある事を説明したとて聞きはすまいよ。おぬしたちとて、そんな阿呆どもはいくらでも見てきたであろう?」
「それは……そうですが……」
「少なくとも、我が国の公爵令息が一時的にせよ行方不明になった事と、夕食会の場において刺客が現れた事に関しては、儂以外の証言者も連れて来ておるからな」
「⁉」
テオドル大公が明らかにこちらを向いた事を察した私は、驚いて、書きかけた字を紙の上で不自然に滑らせてしまった。
隣にいたマトヴェイ外交部長が「其方も夕食会にいたのか?聞いたのではなく?」と、小声で聞いてきたので、とりあえずコクリと頷いておく。
「私と――その、ベルセリウス侯爵閣下は、夕食会の場にいました。あと護衛としても、あの中の何人かは壁側に控えていましたので、見た「だけ」であるなら、そこも数に入れて頂いて宜しいかと」
後から駆け付けた者もいる…とか言い出したらキリがないので、私は扉付近に立つ将軍や軍の面々に視線を向けつつ、ここはとりあえず他にも目撃者がいるのだとだけ仄めかせておく。
「ほう?そこな書記官に外交官が夜の晩餐に参加していたと申されるか」
メダルド国王の意外そうな声と、ミラン王太子やフォサーティ宰相の視線がこちらに突き刺さる。
いえ、私は――と言いかけるマトヴェイ外交部長を、遮ったのはテオドル大公だった。
「参加していたのは、書記官である彼女と、その向こうで護衛に立つ、飛び抜けて背の高いあの男よ。あの二人は、儂が王宮を退いて以降、居を構えている公爵領の当主の婚約者と、領の防衛軍を束ねる、誉れ高き武門の系譜である侯爵家の当主本人であるからな。証言の信憑性は保証しますぞ、陛下?」
一瞬「えっ」とは思ったものの、良く考えれば、テオドル大公は「居を構えている公爵領」と言っただけで、エドヴァルドの名前は表に出していない。
イデオン公爵領の名前さえ出さなければ、それが「宰相」とは繋がらず、ひいては「聖女の姉」とも繋がらない。
そして領防衛軍とて、公爵領の数だけ、すなわち5つ存在している以上、現段階ではどの家の事かが表沙汰になっていない。
嘘は言っていない。
けれど全てを説明している訳でもない。
私やエドヴァルドもちょいちょい使う策を、今日はしれっとテオドル大公が使っていた。
「テ…テオ殿、しかし先ほど彼の女性は『ユングベリ商会』の商会長と――」
先ほどの会話を思い起こしながら、ミラン王太子が最もな疑問を口にしているけど、これにもテオドル大公は微塵の動揺も見せなかった。
「それも間違ってはおらぬよ。彼女の才を買ったのは、儂だけではないと言う事だ。儂の様な年寄りに出来るのは、せいぜい商会への出資や後見だが、公爵家当主ともなれば、自らの伴侶にと望む事も、そうおかしな事ではあるまい」
「ではもしや、テオ殿の養女に……?」
「まあ、そのあたりは王宮上層部の思惑も絡むのでな。ここでは答えかねる。ともかく今は、証言者としては充分だと言う事を理解してくれれば、それで良いのだが?」
確かに養女の話は、エドヴァルドが「考えている」と言った話をしていた。
ただそれは、テオドル大公の事ではない雰囲気だった。
とは言っても意味深さを醸し出しているテオドル大公の様子を見ていると、話自体は耳にしているのかも知れなかった。
…それにしても、婚約とか伴侶とか、他人の口から聞くと、これほど公開処刑な事はない。
早く陛下なりミラン王太子なりが納得してくれないと、こちらのライフがガリガリ削られてしまいそうだった。
出発前、エドヴァルドが王宮資料室から借りてきてくれていた資料によると、バリエンダール王宮は、中庭を取り囲む形で東西南北に棟がそれぞれ存在しており、それらを袖廊が繋いでいて、王宮内を一周出来るよう繋がっているらしかった。
儀典用の広間や晩餐会などが行われるバンケットなど、公式行事関連の部屋は北の正面棟に集中しているとの事で、案内された西の正面棟は、国王一家が日常的に暮らす部屋が建物の大半を占めており、後は、国王や王妃、王太子などがプライベートな面会の場として使用する為の会議室があるのだと言う事だった。
今回は、会談を申し込む使者がテオドル大公と言う事もあって、どうやら西の正面棟への案内となったらしい。
食事は話の後――と言う事で、まずは先日のサレステーデ王族との夕食会にも似た、対面形式での話し合いからスタートする事になった。
とは言え、バリエンダール側は国王を真ん中に、その両隣に王太子と宰相がそれぞれ腰を下ろしたのに比べて、こちらは国王に向かい合う形でテオドル大公が腰を下ろしたのみで、私とマトヴェイ外交部長は、最も下座になる二席に、隣同士で腰を下ろす形になっていた。
あくまで書記官と外交官だとの態を表向き貫いている感じだった。
歩いている途中で、ミラン王太子がテオドル大公に「今、会議室にいるのは陛下と宰相のみ。話は私を交えて三人で聞くと言う事になっている」と言っていたので、形式としての自己紹介や挨拶がなくとも、真ん中に座ったのが、目元まではよく見えないにしても、髪色のところでミラン王太子と同じ「王家の色」を持つメダルド国王陛下であり、ミラン王太子と反対隣りに腰を下ろした褐色の髪の男性がフォサーティ宰相だと、あたりをつける事が出来た。
「久しいな、テオ殿。ユリア殿は息災か?」
そしてこちらも、ミラン王太子同様に、テオドル大公にかける声は柔らかく、気安い。
見た目にも、転がした方が早そうとか、生え際が心配とか言う事もなく、普通?に「ミラン王太子が年齢を重ねたらこうなる」と言った感じだった。
陛下もお変わりがなさそうで何よりですな、とテオドル大公も穏やかな笑みを浮かべた。
「ただ今回は、起きた事態も事態ですし、前回の様にのんびりと滞在させて貰う訳にもいきませんのでな、妻は近いうちに……また」
社交辞令に社交辞令を返しつつ、さりげなく本題に入ったテオドル大公に、メダルド国王も「うむ…そうだな」と、重々しく頷いていた。
「とは言え、また5年も6年も空くのでは困る。なるべく早くにな」
「承りました」
テオドル大公は恭しく頭を下げ、そこから話は本題へと入っていった。
書記官などと、とってつけたように言われても、さてどうしよう…と考えた末に、私とマトヴェイ外交部長、それぞれが聞き取ったメモを、後で突き合わせて報告書に仕上げようと言う話になった。
流石に速記の技術はないし、レコーダーがある訳でもない。
普段、アンジェスの王宮はどうしているんだろうとエドヴァルドに聞いた時には、やっぱり複数でメモをとって後で突き合わせている様な事を言っていたからだ。
(機会があったら管理部――と言うかレヴの友達の術者さんに、魔道具としての録音機を開発出来ないか聞いてみて貰おうっと)
魔道具は万能じゃないとトーカレヴァは言うけれど、リファちゃん関連の魔道具を見ていると、何でもアリじゃないかと思うのだ。
挑戦くらいしてみたって、バチはあたるまい。
ただ今回は潔く諦めて、かつ私にとっては現状日本語が一番早いので、頑張ってひたすら書くしかなかった。
馬鹿な……!とか、仮にも王族がそのように愚かな……とか、改めて聞いても信じられないとでも言う様な声が色々と聞こえてはくるものの、こちらは書く事に集中しなければならず、彼らの感情や表情の推移を窺い知る事は出来なかった。
「言いたい事は分からぬでもないがな。玉座が終着点になっておる者に、その先に崖がある事を説明したとて聞きはすまいよ。おぬしたちとて、そんな阿呆どもはいくらでも見てきたであろう?」
「それは……そうですが……」
「少なくとも、我が国の公爵令息が一時的にせよ行方不明になった事と、夕食会の場において刺客が現れた事に関しては、儂以外の証言者も連れて来ておるからな」
「⁉」
テオドル大公が明らかにこちらを向いた事を察した私は、驚いて、書きかけた字を紙の上で不自然に滑らせてしまった。
隣にいたマトヴェイ外交部長が「其方も夕食会にいたのか?聞いたのではなく?」と、小声で聞いてきたので、とりあえずコクリと頷いておく。
「私と――その、ベルセリウス侯爵閣下は、夕食会の場にいました。あと護衛としても、あの中の何人かは壁側に控えていましたので、見た「だけ」であるなら、そこも数に入れて頂いて宜しいかと」
後から駆け付けた者もいる…とか言い出したらキリがないので、私は扉付近に立つ将軍や軍の面々に視線を向けつつ、ここはとりあえず他にも目撃者がいるのだとだけ仄めかせておく。
「ほう?そこな書記官に外交官が夜の晩餐に参加していたと申されるか」
メダルド国王の意外そうな声と、ミラン王太子やフォサーティ宰相の視線がこちらに突き刺さる。
いえ、私は――と言いかけるマトヴェイ外交部長を、遮ったのはテオドル大公だった。
「参加していたのは、書記官である彼女と、その向こうで護衛に立つ、飛び抜けて背の高いあの男よ。あの二人は、儂が王宮を退いて以降、居を構えている公爵領の当主の婚約者と、領の防衛軍を束ねる、誉れ高き武門の系譜である侯爵家の当主本人であるからな。証言の信憑性は保証しますぞ、陛下?」
一瞬「えっ」とは思ったものの、良く考えれば、テオドル大公は「居を構えている公爵領」と言っただけで、エドヴァルドの名前は表に出していない。
イデオン公爵領の名前さえ出さなければ、それが「宰相」とは繋がらず、ひいては「聖女の姉」とも繋がらない。
そして領防衛軍とて、公爵領の数だけ、すなわち5つ存在している以上、現段階ではどの家の事かが表沙汰になっていない。
嘘は言っていない。
けれど全てを説明している訳でもない。
私やエドヴァルドもちょいちょい使う策を、今日はしれっとテオドル大公が使っていた。
「テ…テオ殿、しかし先ほど彼の女性は『ユングベリ商会』の商会長と――」
先ほどの会話を思い起こしながら、ミラン王太子が最もな疑問を口にしているけど、これにもテオドル大公は微塵の動揺も見せなかった。
「それも間違ってはおらぬよ。彼女の才を買ったのは、儂だけではないと言う事だ。儂の様な年寄りに出来るのは、せいぜい商会への出資や後見だが、公爵家当主ともなれば、自らの伴侶にと望む事も、そうおかしな事ではあるまい」
「ではもしや、テオ殿の養女に……?」
「まあ、そのあたりは王宮上層部の思惑も絡むのでな。ここでは答えかねる。ともかく今は、証言者としては充分だと言う事を理解してくれれば、それで良いのだが?」
確かに養女の話は、エドヴァルドが「考えている」と言った話をしていた。
ただそれは、テオドル大公の事ではない雰囲気だった。
とは言っても意味深さを醸し出しているテオドル大公の様子を見ていると、話自体は耳にしているのかも知れなかった。
…それにしても、婚約とか伴侶とか、他人の口から聞くと、これほど公開処刑な事はない。
早く陛下なりミラン王太子なりが納得してくれないと、こちらのライフがガリガリ削られてしまいそうだった。
668
お気に入りに追加
12,929
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
竜人の王である夫に運命の番が見つかったので離婚されました。結局再婚いたしますが。
重田いの
恋愛
竜人族は少子化に焦っていた。彼らは卵で産まれるのだが、その卵はなかなか孵化しないのだ。
少子化を食い止める鍵はたったひとつ! 運命の番様である!
番様と番うと、竜人族であっても卵ではなく子供が産まれる。悲劇を回避できるのだ……。
そして今日、王妃ファニアミリアの夫、王レヴニールに運命の番が見つかった。
離婚された王妃が、結局元サヤ再婚するまでのすったもんだのお話。
翼と角としっぽが生えてるタイプの竜人なので苦手な方はお気をつけて~。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
【完結】初めて嫁ぎ先に行ってみたら、私と同名の妻と嫡男がいました。さて、どうしましょうか?
との
恋愛
「なんかさぁ、おかしな噂聞いたんだけど」
結婚式の時から一度もあった事のない私の夫には、最近子供が産まれたらしい。
夫のストマック辺境伯から領地には来るなと言われていたアナベルだが、流石に放っておくわけにもいかず訪ねてみると、
えっ? アナベルって奥様がここに住んでる。
どう言う事? しかも私が毎月支援していたお金はどこに?
ーーーーーー
完結、予約投稿済みです。
R15は、今回も念の為
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。