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第二部 宰相閣下の謹慎事情
365 セラシフェラの咲く庭で(1)
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※1日複数話更新です。お気を付け下さい。
その日の夜、結局、起きている間にエドヴァルドは王宮から戻って来なかった。
否、正確には夜中に邸宅が寝静まったような時間に寝台が軋んで、それで目が覚めたと言うのが正しかった。
「……すまない。起こすつもりはなかった」
低い囁き声に、思わずざわりと総毛だってしまう。
「ただ、貴女がバリエンダールに行けば、嫌でも一人で眠る事になる。どうか今は隣で眠らせて欲しい」
…これで誰が「はい」以外言えるだろうか。
たとえ、ただ隣で横になるのではなく、頭の後ろに手が回って抱き寄せられようとも。
「ね、寝にくくないんですか…?」
特に私の枕と化している、エドヴァルドの片側の腕が痺れたりしないのか、毎回心配だ。
「大した事はない。私の腕の下には、更に枕がある訳だしな。むしろ貴女の方が寝づらいか…?」
「い、いえっ、そのっ…エドヴァルド様じゃないですけど、枕がありますし……」
どうやら中身は羽毛と思しき枕は、それはそれはよく沈む。
私が思っているよりも、エドヴァルドにとって良いクッションとなっているのなら良いんだけど。
「……レイナ」
「あっ、そのっ、バリエンダールからの返信の話とかなら、朝食の時に聞きます!と、とりあえず寝て下さい!こんな睡眠時間が常態化したら、お身体に障りますっ!」
何か言いかけたエドヴァルドを慌てて遮ると、珍しく、少し躊躇をしているみたいだった。
何か迷ってる……?
「あの……?」
「いや。少し話があったんだが…確かにこんな時間にする話ではないかも知れないな……」
おやすみ、と額に唇が落とされた。
もう、この体勢とそこまではデフォルトで定着しちゃうんですね――。
* * *
結局、朝食とは言ったものの、スヴェンテ公爵邸でもお茶と昼食はそれぞれ出される予定らしく、朝は控えめにしておきましょうと、ヨンナからは言われた。
「エドヴァルド様、昨夜仰りかけていた事って――」
私が、先に聞いておいた方が良いかと話を振ると、答えるエドヴァルドにはやっぱり一瞬の間があった。
「ああ、そうだな……まず、王宮に居た間に私から連絡はしたんだが、ミカをスヴェンテ家に今ある簡易型の〝転移扉〟を借りて、昼食後すぐにハルヴァラ領に帰らせる。ウルリックには小型の一度きりの装置を持たせて、ミカを送り届けさせたその足で、ハルヴァラ伯爵領の領主館から王都の『南の館』に戻って貰う。そうすれば、明日憂いなくバリエンダールに付き添えるからな」
「えっ」
「急と言えば急だが、元よりここまで引っ張りすぎていたんだ。この上バリエンダールから戻って来るまでなどと言っていては、たとえ装置を借りる事が出来たとしても、領内に不満や不信感が出て来る。これ以上はミカ本人の為にもならない」
――次期領主が、領の事を疎かにしていると思われてはならない。
それは納得のいく理由だった。
なるほどと頷く私に「それと」と、エドヴァルドが話を続ける。
「同じスヴェンテ家の〝転移扉〟を借りて、レイナは私と王宮に行って欲しい。テオドル大公が明日の打ち合わせ…と言うか、同行する事になった外交部の官吏を紹介しておきたいそうだ」
「ああ…なるほど、分かりました。と言うか、もう今は〝転移扉〟とか簡易装置とか使っても、真判部屋に飛ばされたりはしないんですか?」
私なら笑い話で済むかも知れないけど、天下の宰相閣下が真判部屋に飛ばされたら、それはちょっと笑えない。
私の表情から、言いたい事は察してくれたのか、エドヴァルドは大丈夫とでも言う様に片手を上げた。
「今はクヴィストを除いた公爵家のみ『簡易型』含めた扉の使用許可が出ている。ウルリックが使う予定の小型装置も、一回限りの許可を得て登録済みだ。いきなり真判部屋に放り出されたりはしない。大丈夫だ」
テオドル大公、コンティオラ公爵と三人で外交部からの同行者を決めていたり、管理部で装置の使用許可を取ったりしていた結果が、どうやら昨夜の深夜帰宅に繋がったらしかった。
「旦那様……せめてレイナ様に、戻って来て着替えて頂いては……?」
スヴェンテ公爵邸から直接王宮に向かうと聞いて、ヨンナが微かに顔色を悪くした。
「庭園の散策には散策の、王宮では王宮に相応しいご衣装をと申しますか……」
「テオドル大公やコンティオラ公爵の了解は得てある。今回は、向こうがなるべく早く来て欲しいからと、特に着替えの必要はないとの話になったんだ」
「………」
そうは言っても、周囲までが納得するかと言えば、そうじゃない筈だ。
ヨンナが飲み込んだ言葉は、私にも察せられた。
だけどエドヴァルドは、皮肉っぽく口元を歪めただけだった。
「そのあたりは、大公の裁量に委ねる。まさか周囲を納得させられないのに、敢えてレイナの立場を堕とす様な呼びつけ方はすまいよ。そうなれば私がバリエンダールには行かせないと分かっている筈だからな」
――それ多分、バリエンダールから戻って来た後も、悪意の火消しに追われるクチじゃ?
礼儀知らずなどと悪意が広がるとすれば、きっとバリエンダールに発った辺りからの筈。
もちろん、空気が読める私は、そんなコトは言いませんが。
きっと…と言うか間違いなく、それはエドヴァルドからテオドル大公への、無言の仕返しだと思う。
「旦那様……」
「そんな訳だ。気にせず、スヴェンテ家にのみ礼を失しない形で支度を頼む」
そこまで言われては、さすがにヨンナも折れるしかなかった。
「かしこまりました。ここのところは雨も降っておりませんし、最近の見頃はセラシフェラと聞き及んでおります。かの有名なスヴェンテ家の庭園となれば、当然見る事も叶いますでしょう。お衣装に花びらや花粉が付着する心配も少ない種かと」
「セラシフェラ?」
聞き慣れない名前に私がエドヴァルドを見やると、彼自身も花には詳しくないのだろう。黙って首を横に振った。
なのでとりあえず、視線をヨンナへと向け直す。
「寒い季節が終わる頃に咲く花の事です。花が落ちた後出来ます実は食用にもなりますから、地方でもよく見られます。ただしこの邸宅となると――以前、ちょっとした事情で全て切り倒されてしまっておりますから、レイナ様はまだ、ご覧になられた事がないかと存じます」
ヨンナのその言葉で、逆にエドヴァルドが、どんな花が咲く樹木だったのか、思い出したかの様に目を瞠っている。
「申し訳ありません、旦那様。こればかりは避けて通れないのではないかと……」
「…いや。スヴェンテ家にあると言うなら、確かに避けられる話ではないな」
頭を振ったエドヴァルドは「その話は馬車でしよう」とだけ行って、立ち上がった。
「あまり食事の場で出来る話ではないんだ。その…先代公爵の死因に関係している話になるものだから、な」
エドヴァルドの書類上の父親、先代公爵ドリスは刺殺された筈――。
思い出した私は、一も二もなく頷いていた。
その日の夜、結局、起きている間にエドヴァルドは王宮から戻って来なかった。
否、正確には夜中に邸宅が寝静まったような時間に寝台が軋んで、それで目が覚めたと言うのが正しかった。
「……すまない。起こすつもりはなかった」
低い囁き声に、思わずざわりと総毛だってしまう。
「ただ、貴女がバリエンダールに行けば、嫌でも一人で眠る事になる。どうか今は隣で眠らせて欲しい」
…これで誰が「はい」以外言えるだろうか。
たとえ、ただ隣で横になるのではなく、頭の後ろに手が回って抱き寄せられようとも。
「ね、寝にくくないんですか…?」
特に私の枕と化している、エドヴァルドの片側の腕が痺れたりしないのか、毎回心配だ。
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「い、いえっ、そのっ…エドヴァルド様じゃないですけど、枕がありますし……」
どうやら中身は羽毛と思しき枕は、それはそれはよく沈む。
私が思っているよりも、エドヴァルドにとって良いクッションとなっているのなら良いんだけど。
「……レイナ」
「あっ、そのっ、バリエンダールからの返信の話とかなら、朝食の時に聞きます!と、とりあえず寝て下さい!こんな睡眠時間が常態化したら、お身体に障りますっ!」
何か言いかけたエドヴァルドを慌てて遮ると、珍しく、少し躊躇をしているみたいだった。
何か迷ってる……?
「あの……?」
「いや。少し話があったんだが…確かにこんな時間にする話ではないかも知れないな……」
おやすみ、と額に唇が落とされた。
もう、この体勢とそこまではデフォルトで定着しちゃうんですね――。
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結局、朝食とは言ったものの、スヴェンテ公爵邸でもお茶と昼食はそれぞれ出される予定らしく、朝は控えめにしておきましょうと、ヨンナからは言われた。
「エドヴァルド様、昨夜仰りかけていた事って――」
私が、先に聞いておいた方が良いかと話を振ると、答えるエドヴァルドにはやっぱり一瞬の間があった。
「ああ、そうだな……まず、王宮に居た間に私から連絡はしたんだが、ミカをスヴェンテ家に今ある簡易型の〝転移扉〟を借りて、昼食後すぐにハルヴァラ領に帰らせる。ウルリックには小型の一度きりの装置を持たせて、ミカを送り届けさせたその足で、ハルヴァラ伯爵領の領主館から王都の『南の館』に戻って貰う。そうすれば、明日憂いなくバリエンダールに付き添えるからな」
「えっ」
「急と言えば急だが、元よりここまで引っ張りすぎていたんだ。この上バリエンダールから戻って来るまでなどと言っていては、たとえ装置を借りる事が出来たとしても、領内に不満や不信感が出て来る。これ以上はミカ本人の為にもならない」
――次期領主が、領の事を疎かにしていると思われてはならない。
それは納得のいく理由だった。
なるほどと頷く私に「それと」と、エドヴァルドが話を続ける。
「同じスヴェンテ家の〝転移扉〟を借りて、レイナは私と王宮に行って欲しい。テオドル大公が明日の打ち合わせ…と言うか、同行する事になった外交部の官吏を紹介しておきたいそうだ」
「ああ…なるほど、分かりました。と言うか、もう今は〝転移扉〟とか簡易装置とか使っても、真判部屋に飛ばされたりはしないんですか?」
私なら笑い話で済むかも知れないけど、天下の宰相閣下が真判部屋に飛ばされたら、それはちょっと笑えない。
私の表情から、言いたい事は察してくれたのか、エドヴァルドは大丈夫とでも言う様に片手を上げた。
「今はクヴィストを除いた公爵家のみ『簡易型』含めた扉の使用許可が出ている。ウルリックが使う予定の小型装置も、一回限りの許可を得て登録済みだ。いきなり真判部屋に放り出されたりはしない。大丈夫だ」
テオドル大公、コンティオラ公爵と三人で外交部からの同行者を決めていたり、管理部で装置の使用許可を取ったりしていた結果が、どうやら昨夜の深夜帰宅に繋がったらしかった。
「旦那様……せめてレイナ様に、戻って来て着替えて頂いては……?」
スヴェンテ公爵邸から直接王宮に向かうと聞いて、ヨンナが微かに顔色を悪くした。
「庭園の散策には散策の、王宮では王宮に相応しいご衣装をと申しますか……」
「テオドル大公やコンティオラ公爵の了解は得てある。今回は、向こうがなるべく早く来て欲しいからと、特に着替えの必要はないとの話になったんだ」
「………」
そうは言っても、周囲までが納得するかと言えば、そうじゃない筈だ。
ヨンナが飲み込んだ言葉は、私にも察せられた。
だけどエドヴァルドは、皮肉っぽく口元を歪めただけだった。
「そのあたりは、大公の裁量に委ねる。まさか周囲を納得させられないのに、敢えてレイナの立場を堕とす様な呼びつけ方はすまいよ。そうなれば私がバリエンダールには行かせないと分かっている筈だからな」
――それ多分、バリエンダールから戻って来た後も、悪意の火消しに追われるクチじゃ?
礼儀知らずなどと悪意が広がるとすれば、きっとバリエンダールに発った辺りからの筈。
もちろん、空気が読める私は、そんなコトは言いませんが。
きっと…と言うか間違いなく、それはエドヴァルドからテオドル大公への、無言の仕返しだと思う。
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「そんな訳だ。気にせず、スヴェンテ家にのみ礼を失しない形で支度を頼む」
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685 忘れじの膝枕 とも連動!
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
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