272 / 802
第二部 宰相閣下の謹慎事情
330 崩れ落ちる王女
しおりを挟む
※1日複数話更新です。お気を付け下さい。
「えーっと……?」
私はこめかみを揉み解しながら、懸命に目の前で起きた事態を把握しようと努めた。
床にのびた状態で後ろ手に縛られようとしている、キリアン王子やバルキン公爵らの姿も、壊れたテーブルの向こうに見えている。
「シーグリックに貴族牢でドナート王子とドロテア王女の身代わりをさせていた…で、合ってますか?」
私の問いかけに、エドヴァルドも「ああ」と答えた。
「詳しい話は後で改めてさせて欲しいが、あの二人は私が呼んだ訳ではない。目的があってサレステーデにいて、特使一行がアンジェスに転移して来るのに紛れ込んだらしいんだ。そこをファルコとベルセリウスが見つけて捕獲した。ちょうど王子と王女の替え玉を探していたところだったから、これ幸いと変装させた――と言うのが、経緯としては正しい」
「目的……」
「自分たちは自分たちで、正妃候補の情報収集がしたかった、と言う事らしい。とある貴人女性からの指示で、謹慎中なら動きやすいだろうと命じられたそうだ」
王宮内、それも公共の場でギーレンやエヴェリーナ妃と言う固有名詞を出せなかったんだろうけど、言いたい事は分かった。
あぁ…と、私は思わず天井を仰いでいた。
「謹慎の意味って……」
「……何か言ったか、レイナ」
「……キノセイデス」
あはは…と乾いた笑い声を発した私に、エドヴァルドは軽く睨んではきたものの、本気で怒っている訳ではなさそうだった。
「牢の王子の食事に薬が盛られたのと、王女の牢の鍵をわざと閉めずに、ユセフを探させようと目論んだ点に関しては、ある意味貴女の予想通りだった。私や陛下は、単に刺客が襲いに行くだろうと思っていたからな。ついでに自分たちも狙われたフリをして、アンジェスに全責任を被せようとするんじゃないか、と」
「確かに、それも有り得た話ですね。私はただ、私のところに薬が盛られた時点で、一緒に処分するつもりかも?と、とっさに思っただけなんですけど」
ただ、私が…と言うかシャルリーヌの機転でスプーンに塗られた薬に気が付いた時点で、私を連れ出して牢に引きずっていく事も出来なくなった。
その結果が、今しがたの「月神の間」でのドタバタ劇だったのだ。
――うん、もう、これは穴だらけのドタバタ計画と言う事で良いだろう。
「結局、閣下が掘った落とし穴に自ら飛び込んじゃったんですね……」
「人聞きの悪い。あの浅はかさでは、アンジェスでなくとも、いずれどこかの国――バリエンダールあたりで早々にやらかしていた筈だ。こちらは単に、国内を引っ搔き回されかけたところを返り討ちにしただけだからな」
「まあ…あの第一王子が後を継いだら、1日で滅亡しそうだって、シャルリーヌ嬢とも話していたんですけどね……」
「相変わらず、貴女とボードリエ伯爵令嬢が一緒になると、物騒な話題も平然と会話にのぼるんだな……」
いずれニホンゴとやらを学んでみたいかも知れない――なんて、ボソッと呟いたエドヴァルドの言葉は、全力スルーさせていただきます。
コノヒトなら、教えたらあっと言う間にモノにしてしまうに決まっている。
ダメダメ!日本語は乙女の嗜みなんですからね⁉
「……イデオン宰相」
とりあえずは、陛下らが集まっている部屋に行かなくてはならないと、エドヴァルドがエスコートをしかけたところで、不意に声がかけられた。
同じく別室に案内されようとしていたドナート王子が、私とエドヴァルドの姿を見て声をかけてきたのだ。
王子の背に隠れるようにして、ドロテア王女もこちらの様子を無言で窺っている。
さすがに一連のドタバタの後では、つっかかる気にもなれないのかも知れない。
「その……ビリエル・イェスタフ、あの我が国一番の手練れを捕らえて貰った事には、感謝している」
レストラン〝チェカル〟での、人を小馬鹿にした言動は、この場が場だからか、今はすっかり鳴りを潜めていた。
「こちらは火の粉を振り払っただけの事だ。その礼は後で陛下にもう一度正式に告げて貰いたいものだな」
敢えてそれを受け取らない素振りを見せるエドヴァルドにも、激高する事はしていない。
「分かっている。ただのこちらの矜持の問題だと思っていてくれれば良い」
こちらが、彼の本当の姿と言う事なんだろうか。
だとすれば、自国で相当追い詰められていたんだとは窺い知れる。
と言っても、婚約云々の話は、そもそもとても首肯出来るものではなかったんだけど。
「あの場で夕食の席につけると言う事は、刺客としての腕の話は置いておいても、貴族籍を持っているのだろう。素性を含め、後でキッチリ説明して貰うぞ。そうでなければ、自治領の話を進めたとて、家自体が将来の反乱分子になりかねん」
「あの男はバルキン公爵がいつの間にか雇い入れて、断絶された家名を与えられているとだけ聞いている。実は我々でさえ、よくは知らない。もしかしたら、公爵自身も本来の素性を知らない可能性がある。その辺り、取り調べで聞きだして貰った方が、話は早いかも知れない」
「……なるほど。では担当者にそのように伝えておこう」
淡々と頷くエドヴァルドに、やや気圧された感のあるドナート王子が、妹王女に一度視線を向けた後、再びやや言いにくそうに、エドヴァルドの方を向いた。
「その……貴殿と聖女の姉君との婚約が、あてつけではなく本気のものだと言うのは、否応なしに理解はした、けど……妹の方は、もう、少しの可能性もない、か……?」
フォルシアン公爵令息は、世間一般からすれば、十二分に美形の部類に入る。
あれだけの事をしておいて何を、とは思うけれど、未練はあるのだろう。
エドヴァルドも、それこそ「何を言っているのか」と顔にしっかり書いてはいながらも、この際キチンと言っておくべきだと思ったようだった。
「本気で王女を縁づかせたかったのなら、公式の筋を通して、陛下経由でフォルシアン公爵に申し入れをすべきだったんだ。ユセフは筋金入りの女性嫌いだから、可能性があったかどうかは分からんが、それでも一度は、正面から向き合う事はしただろう。ベイエルス公爵家かクヴィスト公爵家に都合の良い話を吹き込まれたのか知らないが、初手を間違えたな。ここからの挽回は不可能だと思った方が良い。そもそも、憎まれてしかるべきな事をしたと自覚しろ」
「……っ」
ドロテア王女は青ざめた顔色で、兄であるドナート王子の上着の袖をきつく掴んでいた。
「妹は……どうなるだろうか……?」
「事態の全容がハッキリして、バリエンダールと今後の相談をしない事には何も言えん。まあ、国や貴族間の立場を考慮して、最も有効活用出来るところに縁組させられるだろうとは思うが、気休めを言う義理もないからな」
いくらドナート王子が心配しようと、王子本人ですら、己の先行きが見通せない状態だ。
ドロテア王女が膝から崩れ落ちたとて、誰もそれ以上言葉をかける事が出来なかった。
「えーっと……?」
私はこめかみを揉み解しながら、懸命に目の前で起きた事態を把握しようと努めた。
床にのびた状態で後ろ手に縛られようとしている、キリアン王子やバルキン公爵らの姿も、壊れたテーブルの向こうに見えている。
「シーグリックに貴族牢でドナート王子とドロテア王女の身代わりをさせていた…で、合ってますか?」
私の問いかけに、エドヴァルドも「ああ」と答えた。
「詳しい話は後で改めてさせて欲しいが、あの二人は私が呼んだ訳ではない。目的があってサレステーデにいて、特使一行がアンジェスに転移して来るのに紛れ込んだらしいんだ。そこをファルコとベルセリウスが見つけて捕獲した。ちょうど王子と王女の替え玉を探していたところだったから、これ幸いと変装させた――と言うのが、経緯としては正しい」
「目的……」
「自分たちは自分たちで、正妃候補の情報収集がしたかった、と言う事らしい。とある貴人女性からの指示で、謹慎中なら動きやすいだろうと命じられたそうだ」
王宮内、それも公共の場でギーレンやエヴェリーナ妃と言う固有名詞を出せなかったんだろうけど、言いたい事は分かった。
あぁ…と、私は思わず天井を仰いでいた。
「謹慎の意味って……」
「……何か言ったか、レイナ」
「……キノセイデス」
あはは…と乾いた笑い声を発した私に、エドヴァルドは軽く睨んではきたものの、本気で怒っている訳ではなさそうだった。
「牢の王子の食事に薬が盛られたのと、王女の牢の鍵をわざと閉めずに、ユセフを探させようと目論んだ点に関しては、ある意味貴女の予想通りだった。私や陛下は、単に刺客が襲いに行くだろうと思っていたからな。ついでに自分たちも狙われたフリをして、アンジェスに全責任を被せようとするんじゃないか、と」
「確かに、それも有り得た話ですね。私はただ、私のところに薬が盛られた時点で、一緒に処分するつもりかも?と、とっさに思っただけなんですけど」
ただ、私が…と言うかシャルリーヌの機転でスプーンに塗られた薬に気が付いた時点で、私を連れ出して牢に引きずっていく事も出来なくなった。
その結果が、今しがたの「月神の間」でのドタバタ劇だったのだ。
――うん、もう、これは穴だらけのドタバタ計画と言う事で良いだろう。
「結局、閣下が掘った落とし穴に自ら飛び込んじゃったんですね……」
「人聞きの悪い。あの浅はかさでは、アンジェスでなくとも、いずれどこかの国――バリエンダールあたりで早々にやらかしていた筈だ。こちらは単に、国内を引っ搔き回されかけたところを返り討ちにしただけだからな」
「まあ…あの第一王子が後を継いだら、1日で滅亡しそうだって、シャルリーヌ嬢とも話していたんですけどね……」
「相変わらず、貴女とボードリエ伯爵令嬢が一緒になると、物騒な話題も平然と会話にのぼるんだな……」
いずれニホンゴとやらを学んでみたいかも知れない――なんて、ボソッと呟いたエドヴァルドの言葉は、全力スルーさせていただきます。
コノヒトなら、教えたらあっと言う間にモノにしてしまうに決まっている。
ダメダメ!日本語は乙女の嗜みなんですからね⁉
「……イデオン宰相」
とりあえずは、陛下らが集まっている部屋に行かなくてはならないと、エドヴァルドがエスコートをしかけたところで、不意に声がかけられた。
同じく別室に案内されようとしていたドナート王子が、私とエドヴァルドの姿を見て声をかけてきたのだ。
王子の背に隠れるようにして、ドロテア王女もこちらの様子を無言で窺っている。
さすがに一連のドタバタの後では、つっかかる気にもなれないのかも知れない。
「その……ビリエル・イェスタフ、あの我が国一番の手練れを捕らえて貰った事には、感謝している」
レストラン〝チェカル〟での、人を小馬鹿にした言動は、この場が場だからか、今はすっかり鳴りを潜めていた。
「こちらは火の粉を振り払っただけの事だ。その礼は後で陛下にもう一度正式に告げて貰いたいものだな」
敢えてそれを受け取らない素振りを見せるエドヴァルドにも、激高する事はしていない。
「分かっている。ただのこちらの矜持の問題だと思っていてくれれば良い」
こちらが、彼の本当の姿と言う事なんだろうか。
だとすれば、自国で相当追い詰められていたんだとは窺い知れる。
と言っても、婚約云々の話は、そもそもとても首肯出来るものではなかったんだけど。
「あの場で夕食の席につけると言う事は、刺客としての腕の話は置いておいても、貴族籍を持っているのだろう。素性を含め、後でキッチリ説明して貰うぞ。そうでなければ、自治領の話を進めたとて、家自体が将来の反乱分子になりかねん」
「あの男はバルキン公爵がいつの間にか雇い入れて、断絶された家名を与えられているとだけ聞いている。実は我々でさえ、よくは知らない。もしかしたら、公爵自身も本来の素性を知らない可能性がある。その辺り、取り調べで聞きだして貰った方が、話は早いかも知れない」
「……なるほど。では担当者にそのように伝えておこう」
淡々と頷くエドヴァルドに、やや気圧された感のあるドナート王子が、妹王女に一度視線を向けた後、再びやや言いにくそうに、エドヴァルドの方を向いた。
「その……貴殿と聖女の姉君との婚約が、あてつけではなく本気のものだと言うのは、否応なしに理解はした、けど……妹の方は、もう、少しの可能性もない、か……?」
フォルシアン公爵令息は、世間一般からすれば、十二分に美形の部類に入る。
あれだけの事をしておいて何を、とは思うけれど、未練はあるのだろう。
エドヴァルドも、それこそ「何を言っているのか」と顔にしっかり書いてはいながらも、この際キチンと言っておくべきだと思ったようだった。
「本気で王女を縁づかせたかったのなら、公式の筋を通して、陛下経由でフォルシアン公爵に申し入れをすべきだったんだ。ユセフは筋金入りの女性嫌いだから、可能性があったかどうかは分からんが、それでも一度は、正面から向き合う事はしただろう。ベイエルス公爵家かクヴィスト公爵家に都合の良い話を吹き込まれたのか知らないが、初手を間違えたな。ここからの挽回は不可能だと思った方が良い。そもそも、憎まれてしかるべきな事をしたと自覚しろ」
「……っ」
ドロテア王女は青ざめた顔色で、兄であるドナート王子の上着の袖をきつく掴んでいた。
「妹は……どうなるだろうか……?」
「事態の全容がハッキリして、バリエンダールと今後の相談をしない事には何も言えん。まあ、国や貴族間の立場を考慮して、最も有効活用出来るところに縁組させられるだろうとは思うが、気休めを言う義理もないからな」
いくらドナート王子が心配しようと、王子本人ですら、己の先行きが見通せない状態だ。
ドロテア王女が膝から崩れ落ちたとて、誰もそれ以上言葉をかける事が出来なかった。
885
685 忘れじの膝枕 とも連動!
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
お気に入りに追加
12,981
あなたにおすすめの小説
若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!
古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。
そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は?
*カクヨム様で先行掲載しております
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
山に捨てられた令嬢! 私のスキルは結界なのに、王都がどうなっても、もう知りません!
甘い秋空
恋愛
婚約を破棄されて、山に捨てられました! 私のスキルは結界なので、私を王都の外に出せば、王都は結界が無くなりますよ? もう、どうなっても知りませんから! え? 助けに来たのは・・・
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完】お義母様そんなに嫁がお嫌いですか?でも安心してください、もう会う事はありませんから
咲貴
恋愛
見初められ伯爵夫人となった元子爵令嬢のアニカは、夫のフィリベルトの義母に嫌われており、嫌がらせを受ける日々。
そんな中、義父の誕生日を祝うため、とびきりのプレゼントを用意する。
しかし、義母と二人きりになった時、事件は起こった……。
政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~
つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。
政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。
他サイトにも公開中。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
おさななじみの次期公爵に「あなたを愛するつもりはない」と言われるままにしたら挙動不審です
あなはにす
恋愛
伯爵令嬢セリアは、侯爵に嫁いだ姉にマウントをとられる日々。会えなくなった幼馴染とのあたたかい日々を心に過ごしていた。ある日、婚活のための夜会に参加し、得意のピアノを披露すると、幼馴染と再会し、次の日には公爵の幼馴染に求婚されることに。しかし、幼馴染には「あなたを愛するつもりはない」と言われ、相手の提示するルーティーンをただただこなす日々が始まり……?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【短編】婚約破棄?「喜んで!」食い気味に答えたら陛下に泣きつかれたけど、知らんがな
みねバイヤーン
恋愛
「タリーシャ・オーデリンド、そなたとの婚約を破棄す」「喜んで!」
タリーシャが食い気味で答えると、あと一歩で間に合わなかった陛下が、会場の入口で「ああー」と言いながら膝から崩れ落ちた。田舎領地で育ったタリーシャ子爵令嬢が、ヴィシャール第一王子殿下の婚約者に決まったとき、王国は揺れた。王子は荒ぶった。あんな少年のように色気のない体の女はいやだと。タリーシャは密かに陛下と約束を交わした。卒業式までに王子が婚約破棄を望めば、婚約は白紙に戻すと。田舎でのびのび暮らしたいタリーシャと、タリーシャをどうしても王妃にしたい陛下との熾烈を極めた攻防が始まる。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。