264 / 803
第二部 宰相閣下の謹慎事情
325 誰も味方をしてはならぬ?
しおりを挟む
※1日複数話更新です。お気を付け下さい。
「――さっきの薬、嘔吐剤だったそうですよ。ナシオさんから伝言です」
さも、スプーンを取り替えていますといった態で、今度は〝鷹の眼〟ルヴェックがそっと耳元で鑑定結果を教えてくれた。
「一応、例の無効化薬もここに置きますけど、お館様が『食事には手をつけるな』って仰ってるようですし、あくまで念のためと思っておいて下さい」
そのままテーブルの上に、対面側からは見えるかどうかといったサイズの小瓶をコトリと乗せている。
「お館様や陛下、あと…フォルシアン公爵令息でしたか?彼らの食器や食事には怪しいところはなかったようです。ナシオさんの指示で、ハジェスさんとフィトさんで確認してます。お館様からの伝言は、その時だったみたいですよ」
――食べるな、触るな、そこにいろ。いいから絶対に一人で動くな。
ルヴェックの声にちょっと笑いが混ざっているのは、どれだけ信用ないんですか、と私への揶揄が多分に入っているからだろう。
思わず頬を膨らませそうになったけど、よく考えたら、薬の内容を聞いたらどうしようかと思っていた時点で、エドヴァルドを責められた義理じゃなかったかも知れない。
「……じゃあ、ちょっと頼まれて欲しい事があるんだけど。これ以上はルヴェックが不自然に見えるだろうから、護衛騎士に化けてる誰かと代わって?」
ルヴェックの表情が一瞬痙攣ったのは、きっと気のせい。
化けるってなんです…と言いながらも、最終的にはハジェスが入れ替わりにやって来てくれた。
「呼んでる…と、ルヴェックが」
「あ、ありがとうハジェス。ちょっと斜め向かいのぽっちゃり王子ご一行を威嚇しながら、話聞いてくれる?」
武闘派と言うより知性派、どちらかと言えば雰囲気柔らかめなハジェスに言う事ではないのかも知れないけど、この際仕方がない。
「アイツら、睨んでおけば良いのか?」
普通に聞けば、仮にも一国の王子相手に何を言っているんだって話になるけど、イデオン公爵邸内において、サレステーデ王族に対する敬意などと言うモノは、既に地の底以下、彷徨うどころか埋められていた。
「うん。それで、そのまま聞いて?――早急に貴族牢に誰か人を遣って、サレステーデのドナート第二王子の食事を取り上げてくれる?もう配られているなら、吐かせるか解毒剤飲ませるかして?あと、ドロテア第一王女の方は、誰かが牢の鍵を壊しているかも知れないから、まだ牢にいるかどうかを確認して?」
「―――」
私の言葉に、ハジェスだけでなく、隣のシャルリーヌも息を呑んでいる。
理由を聞いても?と、乾いた声のハジェスに、シャルリーヌも微かに頷いていた。
「私の食事に嘔吐剤が混ぜられた。だけど陛下やエドヴァルド様の食事には混ぜられていない。この時点で、無差別に混ぜて夕食会を潰したいって言う可能性は消えた。そしてフォルシアン公爵令息の食事も無事。この時点で、貴族牢の王族二人が、最後の足掻きを試みた…って言う可能性も消えた」
なるほど、とハジェスとシャルリーヌが同時に納得の声を洩らしている。
「そして、見ての通りに犯人はそこのぽっちゃり王子と公爵だった」
「……向こうもこっちを見てるな」
「でしょ?多分、私が気分が悪くなって、この部屋から外に出たところで捕まえて、貴族牢の王子の所に放り込むつもりなんじゃないかと思うのよ。で、そのまま貴族牢のドナート王子と一緒に殺されるか何かして、無理心中事件として片付けられる。犯人は私――的な?」
はぁ⁉と小声ながらに呆れた口調を隠していないのは、シャルリーヌだ。
とりあえず聞いて?と、私は片手を上下に振って彼女を宥める。
「彼らは一刻も早く、貴族牢の王子王女を処刑してしまいたいのよ。だけど今日はどう足掻いても連れ帰れそうにない。なら、アンジェスで処刑してしまえる理由を作りたい。ドナート王子がこの国の聖女あるいはその姉を口説きに来た事と、エドヴァルド様がそれを拒否した事は既に公になってる。なら、私は本当はサレステーデに行きたがっているけど、エドヴァルド様がそれを許さなかった。だったら来世で結ばれようと二人は……的な陳腐な脚本を考えたっておかしくないと思うのよ」
「陳腐と言うか……それが事実なら、お館様の反応を推し量るのが既に恐ろしいと言うか……」
「待って待って、レイナ、じゃあ、王女サマの方はどうするつもりだって言うの?」
なんだかんだ、シャルリーヌがすっかり会話に加わっている。
「ドロテア王女の方はね、フォルシアン公爵令息をここから出したところで、彼が王女を好ましく思っていたなんて、誰も信じないから、同じ脚本は書けないでしょう?だったら多分、こちらとは逆の脚本を書いていると思うわ」
「逆?」
「王女を不憫に思ったドナート王子が、ドロテア王女を逃がした。ドロテア王女はフォルシアン公爵令息を探してこの『月神の間』に来る途中、侵入者と判断されて、うっかり斬り捨てられる」
「「――うっかり」」
ハジェスとシャルリーヌの声が、意図せずハモっていた。
うっかりじゃないだろう事なんて、全員が認識済みだ。
「ただ、陳腐は陳腐なんだけど、それでも、あそこにいるぽっちゃり二人には無理だと思うのよねぇ……どう見てもタダの道化に見えるって言うか」
確かに、とまたしてもハジェスとシャルリーヌの声が被る。
「その『うっかり』のドサクサで、もしかしたら、あそこのぽっちゃり二人も巻き込まれるかも知れない。ファルコやベルセリウス将軍がめちゃくちゃ警戒をしている男が一人いるでしょ?どう見ても彼、ぽっちゃり二人に忠誠誓って付いてる様に見えないのよねぇ……もっと、別の目的があって動いていると言うか」
「……例えば第三王子派が漁夫の利を狙ってたり?」
シャルリーヌの呟きに、思わず「そう、それ」と私も場を忘れた答え方をしてしまった。
「第三王子は既に次期王位争いからは下りて、国内貴族との縁組が出来ているって聞いてはいるけどね?だからと言って『最後の一人』になれば、事情も変わるだろうし。……まあ、それは後でも良いんだけど、とりあえず、貴族牢の食事を止めるのと、牢の鍵の確認を急いでくれないかな」
「……分かった、そうしよう。それでまさかとは思うが、部屋から出てみるとは言わないな?多分、と言うか間違いなく〝鷹の眼〟全員『俺らを殺す気か!』って反対してくるぞ。俺も含めてだが」
あはは…と、私は乾いた笑い声を洩らした。
「まぁ…言おうとしていたのは否定しないけどね。でも多分、さっきスプーンの交換を頼んだところを見た時点で、向こうも自分たちの目論見が半分バレた事には気が付いている筈なのよ。だとしたら、牢から逃げた王女をこの部屋まで引き込んだ上で、ドサクサまぎれに私やフォルシアン公爵令息を斬る方向に切り替えてくるかも知れないな――なんて」
その瞬間、ハジェスの周りの空気がピリッと引き締まった気がした。
「なら、すぐに王女を確保して――」
「待って。それならそれで、王女はこの部屋の中にまで引き込んでしまった方が良いと思うの」
場を離れかけたハジェスが、私の言葉に思わずと言った態で急停止していた。
「いやいやいや。お館様は確かに『動くな』と言ったかも知れないが、こっちで囮になるとかなら、意味ないだろう」
「――この部屋には、既に『招かれざる客』がいるのよ。予め聞いていた夕食会だけの参加者を加味しても、さっきの謁見と、人数が合っていない。王女を捕まえる為に何人かを外へ割こうとすると、この部屋の警護が逆に手薄になる」
「……っ」
「もしかすると、バレた時の保険なのかも知れない。だから貴族牢に確認に行くのは最低限にして、いないならいないで、王女をこっちまで引き入れた方が絶対に安全性は高い筈」
「二人とも牢でピンピンしていた時はどうする?」
「その時は、向こうの手勢から誰かが確認に行くでしょうから、それを捕まえて、後はエドヴァルド様なり陛下なりに判断して貰うってコトで」
「なるほど。一応、お館様に報告する気はある…と」
「……それちょっとヒドくない?」
「疑われるくらいには、前科がありすぎだ。まあ、そう言う事なら承知した。貴族牢の確認と、お館様への報告と、警備体制の見直しをファルコと相談してくる。それまでは、ここはサタノフに頼むから、くれぐれも動かないように」
「……ほんっと、レイナ信用ないわねぇ……」
踵を返したハジェスをチラ見しながら、しみじみとシャルリーヌが呟いている。
――誰も味方をしてくれない、と私は私でいじけたくなっていた。
「――さっきの薬、嘔吐剤だったそうですよ。ナシオさんから伝言です」
さも、スプーンを取り替えていますといった態で、今度は〝鷹の眼〟ルヴェックがそっと耳元で鑑定結果を教えてくれた。
「一応、例の無効化薬もここに置きますけど、お館様が『食事には手をつけるな』って仰ってるようですし、あくまで念のためと思っておいて下さい」
そのままテーブルの上に、対面側からは見えるかどうかといったサイズの小瓶をコトリと乗せている。
「お館様や陛下、あと…フォルシアン公爵令息でしたか?彼らの食器や食事には怪しいところはなかったようです。ナシオさんの指示で、ハジェスさんとフィトさんで確認してます。お館様からの伝言は、その時だったみたいですよ」
――食べるな、触るな、そこにいろ。いいから絶対に一人で動くな。
ルヴェックの声にちょっと笑いが混ざっているのは、どれだけ信用ないんですか、と私への揶揄が多分に入っているからだろう。
思わず頬を膨らませそうになったけど、よく考えたら、薬の内容を聞いたらどうしようかと思っていた時点で、エドヴァルドを責められた義理じゃなかったかも知れない。
「……じゃあ、ちょっと頼まれて欲しい事があるんだけど。これ以上はルヴェックが不自然に見えるだろうから、護衛騎士に化けてる誰かと代わって?」
ルヴェックの表情が一瞬痙攣ったのは、きっと気のせい。
化けるってなんです…と言いながらも、最終的にはハジェスが入れ替わりにやって来てくれた。
「呼んでる…と、ルヴェックが」
「あ、ありがとうハジェス。ちょっと斜め向かいのぽっちゃり王子ご一行を威嚇しながら、話聞いてくれる?」
武闘派と言うより知性派、どちらかと言えば雰囲気柔らかめなハジェスに言う事ではないのかも知れないけど、この際仕方がない。
「アイツら、睨んでおけば良いのか?」
普通に聞けば、仮にも一国の王子相手に何を言っているんだって話になるけど、イデオン公爵邸内において、サレステーデ王族に対する敬意などと言うモノは、既に地の底以下、彷徨うどころか埋められていた。
「うん。それで、そのまま聞いて?――早急に貴族牢に誰か人を遣って、サレステーデのドナート第二王子の食事を取り上げてくれる?もう配られているなら、吐かせるか解毒剤飲ませるかして?あと、ドロテア第一王女の方は、誰かが牢の鍵を壊しているかも知れないから、まだ牢にいるかどうかを確認して?」
「―――」
私の言葉に、ハジェスだけでなく、隣のシャルリーヌも息を呑んでいる。
理由を聞いても?と、乾いた声のハジェスに、シャルリーヌも微かに頷いていた。
「私の食事に嘔吐剤が混ぜられた。だけど陛下やエドヴァルド様の食事には混ぜられていない。この時点で、無差別に混ぜて夕食会を潰したいって言う可能性は消えた。そしてフォルシアン公爵令息の食事も無事。この時点で、貴族牢の王族二人が、最後の足掻きを試みた…って言う可能性も消えた」
なるほど、とハジェスとシャルリーヌが同時に納得の声を洩らしている。
「そして、見ての通りに犯人はそこのぽっちゃり王子と公爵だった」
「……向こうもこっちを見てるな」
「でしょ?多分、私が気分が悪くなって、この部屋から外に出たところで捕まえて、貴族牢の王子の所に放り込むつもりなんじゃないかと思うのよ。で、そのまま貴族牢のドナート王子と一緒に殺されるか何かして、無理心中事件として片付けられる。犯人は私――的な?」
はぁ⁉と小声ながらに呆れた口調を隠していないのは、シャルリーヌだ。
とりあえず聞いて?と、私は片手を上下に振って彼女を宥める。
「彼らは一刻も早く、貴族牢の王子王女を処刑してしまいたいのよ。だけど今日はどう足掻いても連れ帰れそうにない。なら、アンジェスで処刑してしまえる理由を作りたい。ドナート王子がこの国の聖女あるいはその姉を口説きに来た事と、エドヴァルド様がそれを拒否した事は既に公になってる。なら、私は本当はサレステーデに行きたがっているけど、エドヴァルド様がそれを許さなかった。だったら来世で結ばれようと二人は……的な陳腐な脚本を考えたっておかしくないと思うのよ」
「陳腐と言うか……それが事実なら、お館様の反応を推し量るのが既に恐ろしいと言うか……」
「待って待って、レイナ、じゃあ、王女サマの方はどうするつもりだって言うの?」
なんだかんだ、シャルリーヌがすっかり会話に加わっている。
「ドロテア王女の方はね、フォルシアン公爵令息をここから出したところで、彼が王女を好ましく思っていたなんて、誰も信じないから、同じ脚本は書けないでしょう?だったら多分、こちらとは逆の脚本を書いていると思うわ」
「逆?」
「王女を不憫に思ったドナート王子が、ドロテア王女を逃がした。ドロテア王女はフォルシアン公爵令息を探してこの『月神の間』に来る途中、侵入者と判断されて、うっかり斬り捨てられる」
「「――うっかり」」
ハジェスとシャルリーヌの声が、意図せずハモっていた。
うっかりじゃないだろう事なんて、全員が認識済みだ。
「ただ、陳腐は陳腐なんだけど、それでも、あそこにいるぽっちゃり二人には無理だと思うのよねぇ……どう見てもタダの道化に見えるって言うか」
確かに、とまたしてもハジェスとシャルリーヌの声が被る。
「その『うっかり』のドサクサで、もしかしたら、あそこのぽっちゃり二人も巻き込まれるかも知れない。ファルコやベルセリウス将軍がめちゃくちゃ警戒をしている男が一人いるでしょ?どう見ても彼、ぽっちゃり二人に忠誠誓って付いてる様に見えないのよねぇ……もっと、別の目的があって動いていると言うか」
「……例えば第三王子派が漁夫の利を狙ってたり?」
シャルリーヌの呟きに、思わず「そう、それ」と私も場を忘れた答え方をしてしまった。
「第三王子は既に次期王位争いからは下りて、国内貴族との縁組が出来ているって聞いてはいるけどね?だからと言って『最後の一人』になれば、事情も変わるだろうし。……まあ、それは後でも良いんだけど、とりあえず、貴族牢の食事を止めるのと、牢の鍵の確認を急いでくれないかな」
「……分かった、そうしよう。それでまさかとは思うが、部屋から出てみるとは言わないな?多分、と言うか間違いなく〝鷹の眼〟全員『俺らを殺す気か!』って反対してくるぞ。俺も含めてだが」
あはは…と、私は乾いた笑い声を洩らした。
「まぁ…言おうとしていたのは否定しないけどね。でも多分、さっきスプーンの交換を頼んだところを見た時点で、向こうも自分たちの目論見が半分バレた事には気が付いている筈なのよ。だとしたら、牢から逃げた王女をこの部屋まで引き込んだ上で、ドサクサまぎれに私やフォルシアン公爵令息を斬る方向に切り替えてくるかも知れないな――なんて」
その瞬間、ハジェスの周りの空気がピリッと引き締まった気がした。
「なら、すぐに王女を確保して――」
「待って。それならそれで、王女はこの部屋の中にまで引き込んでしまった方が良いと思うの」
場を離れかけたハジェスが、私の言葉に思わずと言った態で急停止していた。
「いやいやいや。お館様は確かに『動くな』と言ったかも知れないが、こっちで囮になるとかなら、意味ないだろう」
「――この部屋には、既に『招かれざる客』がいるのよ。予め聞いていた夕食会だけの参加者を加味しても、さっきの謁見と、人数が合っていない。王女を捕まえる為に何人かを外へ割こうとすると、この部屋の警護が逆に手薄になる」
「……っ」
「もしかすると、バレた時の保険なのかも知れない。だから貴族牢に確認に行くのは最低限にして、いないならいないで、王女をこっちまで引き入れた方が絶対に安全性は高い筈」
「二人とも牢でピンピンしていた時はどうする?」
「その時は、向こうの手勢から誰かが確認に行くでしょうから、それを捕まえて、後はエドヴァルド様なり陛下なりに判断して貰うってコトで」
「なるほど。一応、お館様に報告する気はある…と」
「……それちょっとヒドくない?」
「疑われるくらいには、前科がありすぎだ。まあ、そう言う事なら承知した。貴族牢の確認と、お館様への報告と、警備体制の見直しをファルコと相談してくる。それまでは、ここはサタノフに頼むから、くれぐれも動かないように」
「……ほんっと、レイナ信用ないわねぇ……」
踵を返したハジェスをチラ見しながら、しみじみとシャルリーヌが呟いている。
――誰も味方をしてくれない、と私は私でいじけたくなっていた。
958
685 忘れじの膝枕 とも連動!
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
お気に入りに追加
12,979
あなたにおすすめの小説

誰にも信じてもらえなかった公爵令嬢は、もう誰も信じません。
salt
恋愛
王都で罪を犯した悪役令嬢との婚姻を結んだ、東の辺境伯地ディオグーン領を治める、フェイドリンド辺境伯子息、アルバスの懺悔と後悔の記録。
6000文字くらいで摂取するお手軽絶望バッドエンドです。
*なろう・pixivにも掲載しています。

今日結婚した夫から2年経ったら出ていけと言われました
四折 柊
恋愛
子爵令嬢であるコーデリアは高位貴族である公爵家から是非にと望まれ結婚した。美しくもなく身分の低い自分が何故? 理由は分からないが自分にひどい扱いをする実家を出て幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱く。ところがそこには思惑があり……。公爵は本当に愛する女性を妻にするためにコーデリアを利用したのだ。夫となった男は言った。「お前と本当の夫婦になるつもりはない。2年後には公爵邸から国外へ出ていってもらう。そして二度と戻ってくるな」と。(いいんですか? それは私にとって……ご褒美です!)

完結 穀潰しと言われたので家を出ます
音爽(ネソウ)
恋愛
ファーレン子爵家は姉が必死で守って来た。だが父親が他界すると家から追い出された。
「お姉様は出て行って!この穀潰し!私にはわかっているのよ遺産をいいように使おうだなんて」
遺産などほとんど残っていないのにそのような事を言う。
こうして腹黒な妹は母を騙して家を乗っ取ったのだ。
その後、収入のない妹夫婦は母の財を喰い物にするばかりで……

【完結】王女と駆け落ちした元旦那が二年後に帰ってきた〜謝罪すると思いきや、聖女になったお前と僕らの赤ん坊を育てたい?こんなに馬鹿だったかしら
冬月光輝
恋愛
侯爵家の令嬢、エリスの夫であるロバートは伯爵家の長男にして、デルバニア王国の第二王女アイリーンの幼馴染だった。
アイリーンは隣国の王子であるアルフォンスと婚約しているが、婚姻の儀式の当日にロバートと共に行方を眩ませてしまう。
国際規模の婚約破棄事件の裏で失意に沈むエリスだったが、同じ境遇のアルフォンスとお互いに励まし合い、元々魔法の素養があったので環境を変えようと修行をして聖女となり、王国でも重宝される存在となった。
ロバートたちが蒸発して二年後のある日、突然エリスの前に元夫が現れる。
エリスは激怒して謝罪を求めたが、彼は「アイリーンと自分の赤子を三人で育てよう」と斜め上のことを言い出した。

お前のせいで不幸になったと姉が乗り込んできました、ご自分から彼を奪っておいて何なの?
coco
恋愛
お前のせいで不幸になった、責任取りなさいと、姉が押しかけてきました。
ご自分から彼を奪っておいて、一体何なの─?

山に捨てられた令嬢! 私のスキルは結界なのに、王都がどうなっても、もう知りません!
甘い秋空
恋愛
婚約を破棄されて、山に捨てられました! 私のスキルは結界なので、私を王都の外に出せば、王都は結界が無くなりますよ? もう、どうなっても知りませんから! え? 助けに来たのは・・・

【完】お義母様そんなに嫁がお嫌いですか?でも安心してください、もう会う事はありませんから
咲貴
恋愛
見初められ伯爵夫人となった元子爵令嬢のアニカは、夫のフィリベルトの義母に嫌われており、嫌がらせを受ける日々。
そんな中、義父の誕生日を祝うため、とびきりのプレゼントを用意する。
しかし、義母と二人きりになった時、事件は起こった……。

【完結】略奪されるような王子なんていりません! こんな国から出ていきます!
かとるり
恋愛
王子であるグレアムは聖女であるマーガレットと婚約関係にあったが、彼が選んだのはマーガレットの妹のミランダだった。
婚約者に裏切られ、家族からも裏切られたマーガレットは国を見限った。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。