252 / 803
第二部 宰相閣下の謹慎事情
314 その噂は無視できない
しおりを挟む
※1日複数話更新です。お気を付け下さい。
それに――と、淡々としつつも苦々しげな声が玉座、頭を下げたエドヴァルドの上から降り注いだ。
「私でなくとも、アレはとっとと国へ返すべきだと思った筈だが。夕食まで付き合わせる意義を説明してやった方が皆もまだ納得すると思うがな」
既に閉じられた謁見の間の扉を見る貴族達が、国王陛下の声に心なしか頷いているように見えた。
問われた方のエドヴァルドは、僅かなため息を溢して、護衛騎士の横を通って前へと進み出た。
「誰が聞いているとも知れませんので、この場での詳細は伏せさせて頂きますが、今の時点では『ドナート王子とドロテア王女の証言の信憑性を検証する事』――すなわち『第一王子が国を継ぐには値しない人物である事を国内外に知らしめる為に、ベルィフの王女以上との縁組を求めて国を出た』との話を確かめる為とでも」
この場にいる者たちのほとんどが「結婚させろ」と押しかけて来た事実しか把握をしていなかったらしく、それだけでも充分に場はざわついていた。
「それだけなら、今の茶番でも充分だろう」
「いえ、足りません」
恐らくは、皆に周知させる意味で言葉を紡いでいるフィルバートに、エドヴァルドも間髪入れずに答えを返していた。
「それこそ諸外国にも認知される様な、もっと決定的な失態を犯させたい。そのくらいでなければ、私もそうですが、フォルシアン公爵家とて到底納得は出来ないでしょう」
そもそもは、フィルバートの言った通り、自国での王子間での後継者争いに、他国を巻き込んでいる時点でアウトなのだ。
ただそれだけだと、最終的な目論見である「サレステーデを自治領に落とす」までには誘導しにくい。
まさかそれは言えないから、エドヴァルドも今は「決定的な失態を犯させたい」以上の事は口にしなかった。
「仮にも王族を名乗る者が、先触れもなく他国に押しかけて騒いだと言う点に関しては、第一王子が引き取りに来たと言う、今の事実があれば良いでしょう。ただし、その先、力に訴えようとした点に関しては、また別の話になる。あの一行は、一括りにして考えていたようでしたが、とんでもない。本番はここからですよ、陛下」
「……まあ、そもそも謝罪の一言すら口にしていないがな」
本番はここから、と低く呟くエドヴァルドに、勢いに押されたフィルバートは乾いた笑い声を洩らした。
「フォルシアン公も、やはりまだ足りぬと思うか?」
まあ、アレでは当たり前か…と、一人で結論付けているところに「当然ですね」と、フォルシアン公爵も追随する様に答えた。
「しでかしてくれた当人たちは勿論の事、それを許した国としてどうするのかを我々は確かめたかったのですが、そもそもの謝罪すらなかった訳ですから。先触れの書面で謝罪の言葉があったかどうかなどと、もはや些末事。これはサレステーデからアンジェスへの宣戦布告かと、喧嘩を売るつもりなら高値で買い取りましょうと、その為の夕食会と認識しております」
「……っ」
顔色を悪くしているのは、ドナート王子とドロテア王女だ。
自分達が、自国のベイエルス公爵家を通じて、アンジェスのクヴィスト公爵家の口車と思惑に乗った結果が何を引き起こしているのか、今更ながらに思い知らされているんだろう。
何より、日頃から冷徹さが透けて見えているエドヴァルドと違い、フォルシアン公爵は年齢不詳の国宝級イケメン、アダルト部門をぶっちぎりそうな見た目のお人なので、静かな怒りが噴出しているところが、更なる恐怖を煽っているに違いない。
人は見かけによらない――って、こんな使い方をするんだっただろうか。
閑話休題。
「――だ、そうだ。まだ疑問のある者はいるか?」
フォルシアン公爵の言を受けたフィルバートがざっと辺りを見渡したものの、それ以上疑問や異議を顔や声に出す人間はいなかった。
「ならば夕食会の前には、またそれぞれ案内を向かわせる。それまでは各自の仕事に戻ってくれて構わん。ご苦労だった」
そう言って片手を上げたフィルバートの合図にしたがって、謁見の間での集まりはいったん解散となった。
その時点で部屋を出たのは事務方の人間のみで、護衛騎士の一部や五公爵家当主や当主代理などは、フィルバートと共にその場を動こうとしていなかった。
「イデオン宰相閣下」
そこに、私を一瞬チラッと見やったベルセリウス将軍が、少し離れていたエドヴァルドに、そう声をかけた。
すぐ傍じゃないから、いつもの様に「お館様」とは声をかけづらかったんだろう。
「私でよければ、レイナ嬢とアンディション侯爵様と先に下がらせていただいて、宰相室でお待ちしますが」
その言葉に、エドヴァルドの肩が僅かに揺れた。
「もしくは公爵家の護衛にお二人は送らせて、私は扉の外でお待ちしても構いませんが」
実際は、国政の奥深い話にまでバンバン首を突っ込んでいる、あるいは巻き込まれた状態だけれど、一般的な話から言えば、私はこの場に留まるべきではない。
公爵領防衛軍の長であるベルセリウス将軍も、中に残っていては、後々あらぬ疑いを持たれないとも限らない。
共にこの場からは下がるべき――。
ベルセリウス将軍の言っている事は、正論だった。
ややあって「……そうだな」と、エドヴァルドも折れた様に頷いた。
「ならば侯爵やウルリックたちは外で待機してくれ。レイナとアンディション侯は、ファルコ達に任せる。宰相室の控室に案内するよう指示してくれ」
多分、ファルコ達〝鷹の眼〟よりも、ベルセリウス将軍はじめ軍の人間が待機する方が、それぞれの身分や立場の面から言っても、まだ良いと判断したんだろう。
「レイナ。宰相副官に伝えてくれ。私が戻るまで、例え王や王族を名乗る者が来たとしても、真に受けて中に入れるなと」
…あの状況下で、キリアン第一王子が私の事を把握していたとは思えないし、誰かが尋ねて来る事もないだろうとは思うけれど、特に反対する理由もない。
「――承知致しました、宰相閣下」
ここは公の場だ。
私は〝カーテシー〟で一礼して、それに答えた。
* * *
(――お嬢さん、そのままで良いから聞いてくれ)
謁見の間から宰相室に向かう途中。
「では、私が宰相閣下に代わってエスコートいたしましょうかな」
ちょっと楽しげなアンディション侯爵のエスコートを受けながら歩いていたところが、何故か突然、頭の中にそんな声が響いた。
「⁉」
(ああ、コレは話したい当人にのみ言葉を伝える事が出来る特殊な魔道具だ。深く考えなくて良いからそのまま聞いておけ。必要なら黙って頷いてくれれば良いから)
ファルコの声だなー…と言うのは理解したけれど、確かにこの仕組みは、私では追及出来そうにない。
と言うか、したところで多分理解出来ない。
(この前、出来る範囲で良いからサレステーデの現状を調べろっつってたろ)
なので私も諦めた。
そして、確かにそんな話はしたな…と、アンディション侯爵に見えない範囲で頷いた。
(後でお館様にも同じ話はするが、ちょっと面白い話が出て来たから、先に伝えておく。あくまで巷の噂レベルらしいが、今日の状況を見ていると、知らせておいた方が良いと判断した)
イヤホン越しに音を聞いているかの様な不思議な感覚だ。
この場では私は何も答えられないので、黙って続きを促すより他はない。
(あのキリアンとか言う、サレステーデの第一王子だけどな。実は国王の実子じゃなく、王妃が浮気をして出来た息子だと。更に父親は隣にいたバルキン公爵だ――と言う『噂』だ。しかも昨日今日の話じゃなく、随分と前からある噂らしい。国王が第二王子に王位を譲りたがっているって言う真の原因はそこじゃないかって事らしい)
「……っ」
(な、ちょっとそのままにはしておけない噂だろう?)
思った以上のファルコの爆弾発言に、私は声を押さえるのに苦労しなくてはいけなくなった。
それに――と、淡々としつつも苦々しげな声が玉座、頭を下げたエドヴァルドの上から降り注いだ。
「私でなくとも、アレはとっとと国へ返すべきだと思った筈だが。夕食まで付き合わせる意義を説明してやった方が皆もまだ納得すると思うがな」
既に閉じられた謁見の間の扉を見る貴族達が、国王陛下の声に心なしか頷いているように見えた。
問われた方のエドヴァルドは、僅かなため息を溢して、護衛騎士の横を通って前へと進み出た。
「誰が聞いているとも知れませんので、この場での詳細は伏せさせて頂きますが、今の時点では『ドナート王子とドロテア王女の証言の信憑性を検証する事』――すなわち『第一王子が国を継ぐには値しない人物である事を国内外に知らしめる為に、ベルィフの王女以上との縁組を求めて国を出た』との話を確かめる為とでも」
この場にいる者たちのほとんどが「結婚させろ」と押しかけて来た事実しか把握をしていなかったらしく、それだけでも充分に場はざわついていた。
「それだけなら、今の茶番でも充分だろう」
「いえ、足りません」
恐らくは、皆に周知させる意味で言葉を紡いでいるフィルバートに、エドヴァルドも間髪入れずに答えを返していた。
「それこそ諸外国にも認知される様な、もっと決定的な失態を犯させたい。そのくらいでなければ、私もそうですが、フォルシアン公爵家とて到底納得は出来ないでしょう」
そもそもは、フィルバートの言った通り、自国での王子間での後継者争いに、他国を巻き込んでいる時点でアウトなのだ。
ただそれだけだと、最終的な目論見である「サレステーデを自治領に落とす」までには誘導しにくい。
まさかそれは言えないから、エドヴァルドも今は「決定的な失態を犯させたい」以上の事は口にしなかった。
「仮にも王族を名乗る者が、先触れもなく他国に押しかけて騒いだと言う点に関しては、第一王子が引き取りに来たと言う、今の事実があれば良いでしょう。ただし、その先、力に訴えようとした点に関しては、また別の話になる。あの一行は、一括りにして考えていたようでしたが、とんでもない。本番はここからですよ、陛下」
「……まあ、そもそも謝罪の一言すら口にしていないがな」
本番はここから、と低く呟くエドヴァルドに、勢いに押されたフィルバートは乾いた笑い声を洩らした。
「フォルシアン公も、やはりまだ足りぬと思うか?」
まあ、アレでは当たり前か…と、一人で結論付けているところに「当然ですね」と、フォルシアン公爵も追随する様に答えた。
「しでかしてくれた当人たちは勿論の事、それを許した国としてどうするのかを我々は確かめたかったのですが、そもそもの謝罪すらなかった訳ですから。先触れの書面で謝罪の言葉があったかどうかなどと、もはや些末事。これはサレステーデからアンジェスへの宣戦布告かと、喧嘩を売るつもりなら高値で買い取りましょうと、その為の夕食会と認識しております」
「……っ」
顔色を悪くしているのは、ドナート王子とドロテア王女だ。
自分達が、自国のベイエルス公爵家を通じて、アンジェスのクヴィスト公爵家の口車と思惑に乗った結果が何を引き起こしているのか、今更ながらに思い知らされているんだろう。
何より、日頃から冷徹さが透けて見えているエドヴァルドと違い、フォルシアン公爵は年齢不詳の国宝級イケメン、アダルト部門をぶっちぎりそうな見た目のお人なので、静かな怒りが噴出しているところが、更なる恐怖を煽っているに違いない。
人は見かけによらない――って、こんな使い方をするんだっただろうか。
閑話休題。
「――だ、そうだ。まだ疑問のある者はいるか?」
フォルシアン公爵の言を受けたフィルバートがざっと辺りを見渡したものの、それ以上疑問や異議を顔や声に出す人間はいなかった。
「ならば夕食会の前には、またそれぞれ案内を向かわせる。それまでは各自の仕事に戻ってくれて構わん。ご苦労だった」
そう言って片手を上げたフィルバートの合図にしたがって、謁見の間での集まりはいったん解散となった。
その時点で部屋を出たのは事務方の人間のみで、護衛騎士の一部や五公爵家当主や当主代理などは、フィルバートと共にその場を動こうとしていなかった。
「イデオン宰相閣下」
そこに、私を一瞬チラッと見やったベルセリウス将軍が、少し離れていたエドヴァルドに、そう声をかけた。
すぐ傍じゃないから、いつもの様に「お館様」とは声をかけづらかったんだろう。
「私でよければ、レイナ嬢とアンディション侯爵様と先に下がらせていただいて、宰相室でお待ちしますが」
その言葉に、エドヴァルドの肩が僅かに揺れた。
「もしくは公爵家の護衛にお二人は送らせて、私は扉の外でお待ちしても構いませんが」
実際は、国政の奥深い話にまでバンバン首を突っ込んでいる、あるいは巻き込まれた状態だけれど、一般的な話から言えば、私はこの場に留まるべきではない。
公爵領防衛軍の長であるベルセリウス将軍も、中に残っていては、後々あらぬ疑いを持たれないとも限らない。
共にこの場からは下がるべき――。
ベルセリウス将軍の言っている事は、正論だった。
ややあって「……そうだな」と、エドヴァルドも折れた様に頷いた。
「ならば侯爵やウルリックたちは外で待機してくれ。レイナとアンディション侯は、ファルコ達に任せる。宰相室の控室に案内するよう指示してくれ」
多分、ファルコ達〝鷹の眼〟よりも、ベルセリウス将軍はじめ軍の人間が待機する方が、それぞれの身分や立場の面から言っても、まだ良いと判断したんだろう。
「レイナ。宰相副官に伝えてくれ。私が戻るまで、例え王や王族を名乗る者が来たとしても、真に受けて中に入れるなと」
…あの状況下で、キリアン第一王子が私の事を把握していたとは思えないし、誰かが尋ねて来る事もないだろうとは思うけれど、特に反対する理由もない。
「――承知致しました、宰相閣下」
ここは公の場だ。
私は〝カーテシー〟で一礼して、それに答えた。
* * *
(――お嬢さん、そのままで良いから聞いてくれ)
謁見の間から宰相室に向かう途中。
「では、私が宰相閣下に代わってエスコートいたしましょうかな」
ちょっと楽しげなアンディション侯爵のエスコートを受けながら歩いていたところが、何故か突然、頭の中にそんな声が響いた。
「⁉」
(ああ、コレは話したい当人にのみ言葉を伝える事が出来る特殊な魔道具だ。深く考えなくて良いからそのまま聞いておけ。必要なら黙って頷いてくれれば良いから)
ファルコの声だなー…と言うのは理解したけれど、確かにこの仕組みは、私では追及出来そうにない。
と言うか、したところで多分理解出来ない。
(この前、出来る範囲で良いからサレステーデの現状を調べろっつってたろ)
なので私も諦めた。
そして、確かにそんな話はしたな…と、アンディション侯爵に見えない範囲で頷いた。
(後でお館様にも同じ話はするが、ちょっと面白い話が出て来たから、先に伝えておく。あくまで巷の噂レベルらしいが、今日の状況を見ていると、知らせておいた方が良いと判断した)
イヤホン越しに音を聞いているかの様な不思議な感覚だ。
この場では私は何も答えられないので、黙って続きを促すより他はない。
(あのキリアンとか言う、サレステーデの第一王子だけどな。実は国王の実子じゃなく、王妃が浮気をして出来た息子だと。更に父親は隣にいたバルキン公爵だ――と言う『噂』だ。しかも昨日今日の話じゃなく、随分と前からある噂らしい。国王が第二王子に王位を譲りたがっているって言う真の原因はそこじゃないかって事らしい)
「……っ」
(な、ちょっとそのままにはしておけない噂だろう?)
思った以上のファルコの爆弾発言に、私は声を押さえるのに苦労しなくてはいけなくなった。
920
685 忘れじの膝枕 とも連動!
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
お気に入りに追加
12,980
あなたにおすすめの小説

【完】お義母様そんなに嫁がお嫌いですか?でも安心してください、もう会う事はありませんから
咲貴
恋愛
見初められ伯爵夫人となった元子爵令嬢のアニカは、夫のフィリベルトの義母に嫌われており、嫌がらせを受ける日々。
そんな中、義父の誕生日を祝うため、とびきりのプレゼントを用意する。
しかし、義母と二人きりになった時、事件は起こった……。

山に捨てられた令嬢! 私のスキルは結界なのに、王都がどうなっても、もう知りません!
甘い秋空
恋愛
婚約を破棄されて、山に捨てられました! 私のスキルは結界なので、私を王都の外に出せば、王都は結界が無くなりますよ? もう、どうなっても知りませんから! え? 助けに来たのは・・・

初耳なのですが…、本当ですか?
あおくん
恋愛
侯爵令嬢の次女として、父親の仕事を手伝ったり、邸の管理をしたりと忙しくしているアニーに公爵家から婚約の申し込みが来た!
でも実際に公爵家に訪れると、異世界から来たという少女が婚約者の隣に立っていて…。

婚約破棄 ~家名を名乗らなかっただけ
青の雀
恋愛
シルヴィアは、隣国での留学を終え5年ぶりに生まれ故郷の祖国へ帰ってきた。
今夜、王宮で開かれる自身の婚約披露パーティに出席するためである。
婚約者とは、一度も会っていない親同士が決めた婚約である。
その婚約者と会うなり「家名を名乗らない平民女とは、婚約破棄だ。」と言い渡されてしまう。
実は、シルヴィアは王女殿下であったのだ。

国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
白い結婚三年目。つまり離縁できるまで、あと七日ですわ旦那様。
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
異世界に転生したフランカは公爵夫人として暮らしてきたが、前世から叶えたい夢があった。パティシエールになる。その夢を叶えようと夫である王国財務総括大臣ドミニクに相談するも答えはノー。夫婦らしい交流も、信頼もない中、三年の月日が近づき──フランカは賭に出る。白い結婚三年目で離縁できる条件を満たしていると迫り、夢を叶えられないのなら離縁すると宣言。そこから公爵家一同でフランカに考え直すように動き、ドミニクと話し合いの機会を得るのだがこの夫、山のように隠し事はあった。
無言で睨む夫だが、心の中は──。
【詰んだああああああああああ! もうチェックメイトじゃないか!? 情状酌量の余地はないと!? ああ、どうにかして侍女の準備を阻まなければ! いやそれでは根本的な解決にならない! だいたいなぜ後妻? そんな者はいないのに……。ど、どどどどどうしよう。いなくなるって聞いただけで悲しい。死にたい……うう】
4万文字ぐらいの中編になります。
※小説なろう、エブリスタに記載してます
うたた寝している間に運命が変わりました。
gacchi
恋愛
優柔不断な第三王子フレディ様の婚約者として、幼いころから色々と苦労してきたけど、最近はもう呆れてしまって放置気味。そんな中、お義姉様がフレディ様の子を身ごもった?私との婚約は解消?私は学園を卒業したら修道院へ入れられることに。…だったはずなのに、カフェテリアでうたた寝していたら、私の運命は変わってしまったようです。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。