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第二部 宰相閣下の謹慎事情
【アンジェス王宮Side】護衛騎士サタノフの旗幟(後)
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※1日複数話更新です。お気を付け下さい。
「殿下におかれましても、今、サレステーデの王族がこの国で揉め事を起こしている事はご存知かと思いますが」
ハンッと、鼻で笑われた気がした。
「これでもまだ、謁見の間に立ち会わされるだけの地位はあるからな。まあ、その後にクヴィスト公がこちらと接触を図りたそうにしていたが、泥舟に付き合う程酔狂ではない」
どうやら国王陛下の下に押しかけるより前、ドナート王子とクヴィスト公は、密かにレイフ殿下とも会おうとしていたようだった。
イデオン宰相と『聖女の姉』の婚約が明らかになった時点で、彼らは代わりにレイフ殿下に庇護して貰う事をも考えていたのかも知れなかった。
なりふり構っていられなくなっていたのかも知れない。
とりあえず、クヴィスト公爵の末路については、知っていようがいまいが、自分が口にする事ではないと、当初の用件を告げる事にする。
「第二王子と第一王女の最終的な目的は、亡命。サレステーデと言う国そのものが内紛で揺らいでいるとお考えになられた陛下と宰相閣下とで、今回の件を利用して、サレステーデを国ではなく隣国バリエンダールの自治領に落とし、エドベリ殿下に引っ掻き回されたギーレンへの牽制としたいお考えのようです」
「⁉︎」
「そして殿下には、自治領となるサレステーデを統治頂けたら、と」
何だと⁉︎と叫んだ殿下がこちらを睨みつけているが、それこそ冤罪だ。
言い出したのは、自分ではない。
「待て!何故、隣国バリエンダールの自治領にすると言ったその口で、私にサレステーデを統治しろと⁉お前の話は矛盾しているだろう!」
「恐れながら私は一介の王宮護衛騎士ですので、詳しくは存じません。宰相閣下からは『もしその話に多少なりとも興味を覚えられるならば、どうぞ宰相室へ』――そう承ってはおりますが」
「―――」
殊更冷ややかにしたつもりもない。
所詮、自分は「伝書鳩」である。
そんな私の胸中に気付いたのかどうか、殿下もやや苛立たしげに唇を歪めただけだった。
「ふん…まだ水面下の話と言う事か」
「明日、サレステーデの第一王子が来られた後の晩餐会終了後あたりから、本格化されたいようです。今はまだ、第二王子の発言に依るところも大きく、どこまでが本当の話か見極められないから、と」
「なるほど、せいぜいその場ではどちらの王子にも手を貸さないと、言質をとっておきたい訳か。相変わらず小癪だな。ならば私が、銀の取引の再開を条件にすれば、あの男は飲むのか?」
「………私には判断致しかねます」
国王陛下とイデオン宰相とレイナ様との間で、角のある、サレステーデ特有の大型動物〝カラハティ〟の取引の話が出ていたようには思うが、そこまで話すのは私の立場からすれば、越権行為もいいところだ。
気になるなら自分で宰相室で聞いてくれ、と思う。
「仮に話を聞くとなれば、お前に言えば良いのか?その――」
「サタノフ子爵家の亡霊、トーカレヴァ・サタノフと申します。元の方法でお呼び下さいましたら、先程の通路よりお迎えにあがらせていただきますので」
現在のサタノフ家当主及びその本流は、元の直系の血筋ではない。
現国王陛下の践祚にあたって、全てが消された事になっているからだ。
だから自分は「亡霊」と自ら言う。
レイフ殿下の特殊部隊は、元より先だっての政争に敗れた家の子息も一定数いたため、それほど珍しいとも不審だとも、レイフ殿下も思わなかったようだ。
そして特殊部隊には、魔道具と殿下の血を使った独特の通話連絡機能が存在していた。
イデオン公爵邸の〝鷹の眼〟の連中も、一部何やら独特の連絡手段を持っているようだったが、私の〝ヘリファルテ〟含め、その辺りはお互いに企業秘密と言って良い。
ただ今は、それを仄めかす事で、自分が真に特殊部隊に属していた人間だった事を殿下に示したつもりだ。
「――いいだろう。公務の定刻が過ぎた頃にでも、連絡を入れよう。宰相にもその心づもりを、と」
そしてどうやら殿下は、イデオン宰相からの「提案」に、耳を傾ける気になったらしい。
後はもう、宰相閣下に任せようと、私は頭を下げて、殿下の執務室を辞した。
その後王宮内の宰相室に戻ったところ、宰相副官がすぐ脇に控えて書類を処理していた為、いったん彼が他部署への書類の返却に席を外すのを待ってから、私はレイフ殿下への伝言の結果を宰相に伝えた。
「今日、公務の定刻が過ぎた後にでも、また連絡を入れると――基本的には是となる回答を頂きました」
「………なるほど」
何故か意外そうな表情を見せるイデオン宰相に私が眉を顰めると、それに気付いてか「ああ…」と、片手を上げた。
「元いた特殊部隊の中でも、上位にいた訳ではないと聞いていたし、まして当初はレイナに見破られているのだから――程度に思っていたんだ。今はもう、レイナ自身が斜め上に突き抜けていると言うのも理解しているし、おまえもむしろ、特殊部隊の中で正当な評価を得ていなかったのかと、そう思ってはいる」
「………」
褒められているのか貶されているのか、微妙な事をイデオン宰相は言った。
更に私が「ドナート王子とクヴィスト公爵が、陛下よりも先にレイフ殿下に会おうとしていたらしい」と情報を追加したところで、わずかに彼のこめかみが動いた気がした。
「なるほどな。クヴィスト公爵が、聖女にもレイナにもドナート王子を縁づかせる事が出来ないとなったところで、今度は私への意趣返しと言う意味で、レイフ殿下に擦り寄ろうとした可能性はあるな。だが、殿下は頷かなかったんだな?」
「と言いますか『泥舟に同乗するつもりはない』と、そもそもお会いにならなかったようで」
「……ほう」
さも意外だ、と言う声の響きがした。
「恐らくですが、殿下ご自身、銀の取引市場から締め出された事がよほど堪えていらっしゃるんでしょう。明日謁見の間で自分が大人しくしている条件として、銀の取引再開話を持ち出したらどうなる、と言うような事は仰っておいででしたから」
「別段、日々の暮らしに困るほどの締め出しをしている訳ではないのだがな……それで、おまえは何と?」
「私には判断致しかねます、とだけお答えしました。事実、カラハティがどうのと言う話は、私は直接言われた訳ではありませんでしたので」
「最適解だな。それは私が交渉の切り札とすべき事だ」
どうやら私は一連の頼まれごとにおいて、何とか薄氷の上を歩き切ったようで、少しホッとした。
「しかしそれでようやく、一連の流れが理解出来てきたな。クヴィスト公としても、陛下に頼んでどうにかなるとは思っていなかったからこそ、王子王女をけしかけて、レイナやユセフへの凶行を狙ったり、レイフ殿下に取り入ろうとしたりしたんだろうが、ことごとく空回りをして、もはや陛下に縋るしか、自身が優位に立てる策がなくなっていたと言う訳か」
その焦燥が、陛下の呆れと苛立ちを買い――結局のところは、どうにもならなかった。
そう締めくくるイデオン宰相の言葉がその通りすぎて、私も返答に窮した。
あの、血に塗れながらも嫣然と微笑う国王陛下を見てしまっては、何を言える筈もなかった。
「ともかくも、ご苦労だった。この後、殿下からの連絡があり次第、再度声をかけてくれ。それと明日の警備の件でも、少し話しておきたい事がある」
私が血塗れの回想を振り払うように頭を振っているのを横目に、イデオン宰相は既に別の話題を口にしていた。
一国の宰相たるもの、このくらいの切り替えが出来ない事にはやっていられないのかも知れない。
そしてハッと目の前の宰相閣下に意識を戻すと、宰相閣下からは、明日、王宮護衛騎士で信頼のおける人間を何人か「こちら側」に引き込んで、レイナ様に気を配る事が出来るか?との問いかけがあった。
それは明らかに、ノーイェル始め、共にギーレンに行ったあの連中を想定しているように思えたが、敢えてそこは尋ねなかった。
「もはや第二王子や第一王女の側からは何を仕掛ける事も出来ないかと思いますが……それは、明日来訪予定の第一王子対策としてですか?」
「その通りだ。ベルセリウスとファルコがいれば、そこまで警戒をしなくても良いとは思うが、念の為だ」
「………」
もの凄い「念の為」だな、と思わず内心で独り言ちてしまった。
正直、あの二人がいれば全盛期のレイフ殿下の特殊部隊でさえ全員が潰される気がするくらいだ。
レイナ様は、自分が周りに心配をかけないだけの策をちゃんと考えて、国王陛下から彼らを王宮に入れる権利を一時的にもぎ取った筈なんだが。
「不服か」
「まさか、とんでもない!レイナ様の為とあらば、いかような役割でもこなしてみせますよ」
――これは十中八九、レイナ様本人からは「過剰警護」あるいは「新しい聖女様にも気を配るように」もしくは「むしろ宰相閣下の警護を」等々、裏で釘を刺される気がする。
宰相閣下とレイフ殿下とが話し合いをしている間にでも、むしろファルコと話を詰めておいた方が良いかも知れない。
私は何とか表情を殺しながら、内心でそう決断した。
「殿下におかれましても、今、サレステーデの王族がこの国で揉め事を起こしている事はご存知かと思いますが」
ハンッと、鼻で笑われた気がした。
「これでもまだ、謁見の間に立ち会わされるだけの地位はあるからな。まあ、その後にクヴィスト公がこちらと接触を図りたそうにしていたが、泥舟に付き合う程酔狂ではない」
どうやら国王陛下の下に押しかけるより前、ドナート王子とクヴィスト公は、密かにレイフ殿下とも会おうとしていたようだった。
イデオン宰相と『聖女の姉』の婚約が明らかになった時点で、彼らは代わりにレイフ殿下に庇護して貰う事をも考えていたのかも知れなかった。
なりふり構っていられなくなっていたのかも知れない。
とりあえず、クヴィスト公爵の末路については、知っていようがいまいが、自分が口にする事ではないと、当初の用件を告げる事にする。
「第二王子と第一王女の最終的な目的は、亡命。サレステーデと言う国そのものが内紛で揺らいでいるとお考えになられた陛下と宰相閣下とで、今回の件を利用して、サレステーデを国ではなく隣国バリエンダールの自治領に落とし、エドベリ殿下に引っ掻き回されたギーレンへの牽制としたいお考えのようです」
「⁉︎」
「そして殿下には、自治領となるサレステーデを統治頂けたら、と」
何だと⁉︎と叫んだ殿下がこちらを睨みつけているが、それこそ冤罪だ。
言い出したのは、自分ではない。
「待て!何故、隣国バリエンダールの自治領にすると言ったその口で、私にサレステーデを統治しろと⁉お前の話は矛盾しているだろう!」
「恐れながら私は一介の王宮護衛騎士ですので、詳しくは存じません。宰相閣下からは『もしその話に多少なりとも興味を覚えられるならば、どうぞ宰相室へ』――そう承ってはおりますが」
「―――」
殊更冷ややかにしたつもりもない。
所詮、自分は「伝書鳩」である。
そんな私の胸中に気付いたのかどうか、殿下もやや苛立たしげに唇を歪めただけだった。
「ふん…まだ水面下の話と言う事か」
「明日、サレステーデの第一王子が来られた後の晩餐会終了後あたりから、本格化されたいようです。今はまだ、第二王子の発言に依るところも大きく、どこまでが本当の話か見極められないから、と」
「なるほど、せいぜいその場ではどちらの王子にも手を貸さないと、言質をとっておきたい訳か。相変わらず小癪だな。ならば私が、銀の取引の再開を条件にすれば、あの男は飲むのか?」
「………私には判断致しかねます」
国王陛下とイデオン宰相とレイナ様との間で、角のある、サレステーデ特有の大型動物〝カラハティ〟の取引の話が出ていたようには思うが、そこまで話すのは私の立場からすれば、越権行為もいいところだ。
気になるなら自分で宰相室で聞いてくれ、と思う。
「仮に話を聞くとなれば、お前に言えば良いのか?その――」
「サタノフ子爵家の亡霊、トーカレヴァ・サタノフと申します。元の方法でお呼び下さいましたら、先程の通路よりお迎えにあがらせていただきますので」
現在のサタノフ家当主及びその本流は、元の直系の血筋ではない。
現国王陛下の践祚にあたって、全てが消された事になっているからだ。
だから自分は「亡霊」と自ら言う。
レイフ殿下の特殊部隊は、元より先だっての政争に敗れた家の子息も一定数いたため、それほど珍しいとも不審だとも、レイフ殿下も思わなかったようだ。
そして特殊部隊には、魔道具と殿下の血を使った独特の通話連絡機能が存在していた。
イデオン公爵邸の〝鷹の眼〟の連中も、一部何やら独特の連絡手段を持っているようだったが、私の〝ヘリファルテ〟含め、その辺りはお互いに企業秘密と言って良い。
ただ今は、それを仄めかす事で、自分が真に特殊部隊に属していた人間だった事を殿下に示したつもりだ。
「――いいだろう。公務の定刻が過ぎた頃にでも、連絡を入れよう。宰相にもその心づもりを、と」
そしてどうやら殿下は、イデオン宰相からの「提案」に、耳を傾ける気になったらしい。
後はもう、宰相閣下に任せようと、私は頭を下げて、殿下の執務室を辞した。
その後王宮内の宰相室に戻ったところ、宰相副官がすぐ脇に控えて書類を処理していた為、いったん彼が他部署への書類の返却に席を外すのを待ってから、私はレイフ殿下への伝言の結果を宰相に伝えた。
「今日、公務の定刻が過ぎた後にでも、また連絡を入れると――基本的には是となる回答を頂きました」
「………なるほど」
何故か意外そうな表情を見せるイデオン宰相に私が眉を顰めると、それに気付いてか「ああ…」と、片手を上げた。
「元いた特殊部隊の中でも、上位にいた訳ではないと聞いていたし、まして当初はレイナに見破られているのだから――程度に思っていたんだ。今はもう、レイナ自身が斜め上に突き抜けていると言うのも理解しているし、おまえもむしろ、特殊部隊の中で正当な評価を得ていなかったのかと、そう思ってはいる」
「………」
褒められているのか貶されているのか、微妙な事をイデオン宰相は言った。
更に私が「ドナート王子とクヴィスト公爵が、陛下よりも先にレイフ殿下に会おうとしていたらしい」と情報を追加したところで、わずかに彼のこめかみが動いた気がした。
「なるほどな。クヴィスト公爵が、聖女にもレイナにもドナート王子を縁づかせる事が出来ないとなったところで、今度は私への意趣返しと言う意味で、レイフ殿下に擦り寄ろうとした可能性はあるな。だが、殿下は頷かなかったんだな?」
「と言いますか『泥舟に同乗するつもりはない』と、そもそもお会いにならなかったようで」
「……ほう」
さも意外だ、と言う声の響きがした。
「恐らくですが、殿下ご自身、銀の取引市場から締め出された事がよほど堪えていらっしゃるんでしょう。明日謁見の間で自分が大人しくしている条件として、銀の取引再開話を持ち出したらどうなる、と言うような事は仰っておいででしたから」
「別段、日々の暮らしに困るほどの締め出しをしている訳ではないのだがな……それで、おまえは何と?」
「私には判断致しかねます、とだけお答えしました。事実、カラハティがどうのと言う話は、私は直接言われた訳ではありませんでしたので」
「最適解だな。それは私が交渉の切り札とすべき事だ」
どうやら私は一連の頼まれごとにおいて、何とか薄氷の上を歩き切ったようで、少しホッとした。
「しかしそれでようやく、一連の流れが理解出来てきたな。クヴィスト公としても、陛下に頼んでどうにかなるとは思っていなかったからこそ、王子王女をけしかけて、レイナやユセフへの凶行を狙ったり、レイフ殿下に取り入ろうとしたりしたんだろうが、ことごとく空回りをして、もはや陛下に縋るしか、自身が優位に立てる策がなくなっていたと言う訳か」
その焦燥が、陛下の呆れと苛立ちを買い――結局のところは、どうにもならなかった。
そう締めくくるイデオン宰相の言葉がその通りすぎて、私も返答に窮した。
あの、血に塗れながらも嫣然と微笑う国王陛下を見てしまっては、何を言える筈もなかった。
「ともかくも、ご苦労だった。この後、殿下からの連絡があり次第、再度声をかけてくれ。それと明日の警備の件でも、少し話しておきたい事がある」
私が血塗れの回想を振り払うように頭を振っているのを横目に、イデオン宰相は既に別の話題を口にしていた。
一国の宰相たるもの、このくらいの切り替えが出来ない事にはやっていられないのかも知れない。
そしてハッと目の前の宰相閣下に意識を戻すと、宰相閣下からは、明日、王宮護衛騎士で信頼のおける人間を何人か「こちら側」に引き込んで、レイナ様に気を配る事が出来るか?との問いかけがあった。
それは明らかに、ノーイェル始め、共にギーレンに行ったあの連中を想定しているように思えたが、敢えてそこは尋ねなかった。
「もはや第二王子や第一王女の側からは何を仕掛ける事も出来ないかと思いますが……それは、明日来訪予定の第一王子対策としてですか?」
「その通りだ。ベルセリウスとファルコがいれば、そこまで警戒をしなくても良いとは思うが、念の為だ」
「………」
もの凄い「念の為」だな、と思わず内心で独り言ちてしまった。
正直、あの二人がいれば全盛期のレイフ殿下の特殊部隊でさえ全員が潰される気がするくらいだ。
レイナ様は、自分が周りに心配をかけないだけの策をちゃんと考えて、国王陛下から彼らを王宮に入れる権利を一時的にもぎ取った筈なんだが。
「不服か」
「まさか、とんでもない!レイナ様の為とあらば、いかような役割でもこなしてみせますよ」
――これは十中八九、レイナ様本人からは「過剰警護」あるいは「新しい聖女様にも気を配るように」もしくは「むしろ宰相閣下の警護を」等々、裏で釘を刺される気がする。
宰相閣下とレイフ殿下とが話し合いをしている間にでも、むしろファルコと話を詰めておいた方が良いかも知れない。
私は何とか表情を殺しながら、内心でそう決断した。
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